本会議会議録


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令和6年6月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:盛月 寿美 議員
質疑・質問日:07/01/2024
会派名:公明党静岡県議団


○盛月委員
 分割質問方式で質問させていただきます。
 新知事の下での県政運営がスタートいたしました。5月26日に県知事選が行われ、先ほど7番委員から選挙管理委員会の役割について質問がありましたけれども、私は今回は本当に突然の選挙で皆様が大変御苦労されたと思っておりまして、まずは質問ではなくねぎらいの言葉をかけさせていただきたいと思います。本当にお疲れさまでございました。
 そして、静岡県の新たなリーダーとなった鈴木知事におかれましては行政のトップとしての経験が豊富ですので、その手腕を大いに発揮していただけるものと期待しているところでございます。県庁職員の皆様が持てる能力を十分に発揮できる、そして働きがいのある職場、組織風土を築いていっていただきたいとお願いさせていただきます。張り切って頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 次期総合計画の策定について、先ほど5番委員から質問があったので考え方や今後のスケジュール感は理解できましたが、知事が就任されて以降、直接ゆっくりお話をしたことがないのでこれは私の印象ですけれども、知事の発言を聞いていますと、もちろん意識は高いと思うんですけれども所信表明でも防災・減災に触れた部分が非常に少なく最後に少し触れたという印象です。
 総合計画では命を守る危機管理、防災・減災も含めたところが最重要課題になっていて、それを柱に様々な施策があると私は思っているんですが、命を守る危機管理、防災・減災について知事が今どう考えているのか、まだ具体的なことはこれからだと思いますが次期総合計画にどう反映させていく考えなのかお聞きしておきたいと思います。

○民谷総合政策課長
 まだ知事のお考えを具体的に聞いているわけではないのでお答えは難しいんですけれども、8番委員がおっしゃったように危機管理をないがしろにすることは決してないと思います。
 危機管理は全てのベースにあり、その上でいろいろな施策が成り立つのが今の総合計画のつくりでございますので、それに関しては継承されていくと思います。
 施策の並べ方がどうなるかは、これからの議論になると思いますけれども、基本的な考え方は継承されていくと想像しております。

○盛月委員
 それを聞いて安心いたしました。よろしくお願いいたします。

 次に、総務委員会説明資料の3ページ、第94号議案「静岡県地方活力向上地域における県税の特例に関する条例の一部を改正する条例」について伺います。
 本条例は、地方への本社機能の移転促進と雇用機会の創出が目的ということですが、本県においてはこれまでにどのような実績があったのか伺います。
 あわせて、県税の減免等を行うということですが、県財政への影響はないのかお聞きしておきたいと思います。

○三浦フロンティア推進室長
 本制度は、平成27年度に開始して以来89社の移転申請を認定し2,340名の雇用が創出されたと試算しております。
 これは、認定件数では全国1位、雇用者数も全国4位と全国トップクラスの実績を誇っており、本県への新たな人の流れを生み出す大きな成果を上げているものと考えております。
 また、県財政への影響でございますが、令和5年度までの県税の減免額は約3億4900万円に上りますが、一方で普通交付税による減収補塡があるほか法人県民税や減免以外の税収により令和8年度までには減免額を上回る約8億2000万円の税収を確保できると見込んでおり、県財政上はプラスの効果が大きいものと考えております。

○盛月委員
 全国トップレベルの成果、実績を上げていると御答弁頂きました。ありがとうございました。

 制度延長の条例改正が行われますが、今後さらに見込まれる効果について伺いたいと思います

○三浦フロンティア推進室長
 本制度を延長することにより移転企業へのインセンティブを維持拡大することで、本県への企業移転をさらに促進し若者や子育て世代の雇用創出を図ることは、人口減少を抑制する上でも大変重要と考えております。
 今年度も既に多くの企業から申込みの相談がありまして、今後2年間で新たに25社の移転と146人の雇用創出の効果を見込んでおります。

○盛月委員
 今回の改正で、対象施設に特定業務施設の移転等に併せて整備する児童福祉施設が追加されますが改正の狙いをお伺いします。

○三浦フロンティア推進室長
 ここでいう児童福祉施設とは、働く世代が子供を預ける保育所、認定こども園等の子育て施設でございます。
 今回の条例改正により、事務所に併設される児童福祉施設についても減免等の対象として追加されることとなりました。
 これにより、子育て世代にとって魅力ある企業の進出が期待され、さらなる雇用の促進につながるものと考えております。

○盛月委員
 今後さらに本社機能の移転促進、そして雇用の増加、雇用の創出が進んでいくことを大変期待しております。よろしくお願いいたします。

 次に、説明資料4ページ、広聴・広報の取組について伺います。
 2概要(2)広報の取組の中に、県民広報推進事業としてしゃべるふじっぴーを活用した情報発信がございます。
 私は、まだふじっぴーがしゃべるところを見たことがないのですが、県民の皆さんはどういったところでしゃべるふじっぴーを見たり聞いたりできるのでしょうか。

○望月広聴広報課長
 しゃべるふじっぴーにつきましては、現在のところラジオ番組や当課が制作している動画で使っておりますほか、今までの実績で申しますとJリーグ開幕戦などのスポーツイベント、啓発イベント等への出演等を通じて活用しているところでございます。

○盛月委員
 ぜひ一度見てみたいと思うんですが、ふじっぴーが動きながらしゃべるということではないんですね。生でじゃないですよね。ラジオで声を聞く、PRの画面などで見られるイメージですか。

○望月広聴広報課長
 着ぐるみに音声システムを搭載し、着ぐるみが動きながらしゃべれる形にしております。

○盛月委員
 すみません、子供たちの夢を壊すような質問をしてしまって。報道記者の皆さんの前で絶対言ってはいけないことだったかもしれないんですけれども、分かりました。
 私も見るのを楽しみにしていますし、ふじっぴーはとても人気があるので、多くの県民の皆様に見ていただいたり聞いていただいたりしてふじっぴーを通じて県政への関心、静岡県の魅力の発信につながっていくことを期待しております。

 次に、説明資料19ページ、県庁働き方改革の取組について伺います。
 2取組内容C心身の健康増進の項目に、健康啓発、テレワークに対応したセルフケアの促進とあります。
 これは具体的にどのようなことを行うのか教えてください。

○中橋健康指導室長
 テレワークでは、作業環境が職場と大きく異なることや上司が心身の変調に気づきにくい環境になることから特に自身の健康管理、セルフケアがとても大切になります。
 在宅勤務などのテレワークに対応したセルフケアの促進としては、身体的疲労、心の疲労の2つの観点からそれぞれ安全衛生の取組を行っています。
 具体的には、身体的疲労については肩こり、腰痛、眼精疲労や運動不足など健康障害が生じやすいため、休憩時間を利用して簡単に実践できる健康づくり動画を作成し職場でも自宅でも視聴できる体制を取っております。
 次に、心の疲労についてはテレワークに限った対策ではございませんが、メンタルヘルスセミナーを毎年実施しメンタルヘルスの基礎知識を身につける機会を提供しています。
 昨年度は「こころの健康〜自分を知ることとストレスとのつきあい方」をテーマに、本庁と出先機関の14か所で集合研修を行いました。その研修内容をSDOの学びばこにも掲載しまして、いつでも自宅でも視聴できる取組を行っております。
 これらに加え、セルフケアについて学んでもらう、自覚してもらう場として人事課が行っている世代別や階級別の全職員が受講する研修の場で担当課の職員が話をさせていただいているほか、全庁掲示板で毎月1回以上は職員へ情報発信させていただいているところです。

○盛月委員
 具体的に細かく御答弁頂きありがとうございました。
 テレワークなど働き方が変化しているので、それに対応した健康啓発の取組をこれからも進めていただきたいと思います。

 次に、説明資料26ページ、静岡県知事・政令市市長会議及び地域サミットの実施について伺います。
 既に5番委員、7番委員からそれぞれ質問がございましたけれども、私は2静岡県知事・政令市市長会議についてお聞きしたいと思います。
 今年度の座長は静岡市長で、開催日は調整中、テーマは令和5年度会議で静岡市長が提案した2つのテーマとの記載がございます。
 お聞きしたいのは、まず大体いつ頃開催されるのか、それが決まるのはいつかということ、また私が勉強不足なのですが次に座長をやる市長または知事が次回のテーマを決めるやり方でこれまでも進めてきたのか、最後にこれは年1回の会議なのか、お聞きしたいと思います。

○坂本地域振興課長
 開催日につきましては、大変恐縮ですけれども先ほど8番委員におっしゃっていただいたとおり今年度は静岡市長が座長で事務局も静岡市が務めており、静岡市が県、浜松市と調整して開催日を決めます。具体的な日にちはまだ出てきていない状況で、いつ頃発表になるかも調整中になりますが昨年は9月に開催しておりますのでそれほど遠くないうちに発表されるものと考えております。
 また、テーマにつきましては特に固定した決め方はありません。昨年度静岡市長から次回テーマとして出されておりますけれども、昨年度が7年ぶりの開催で状況も変わっておりますので、テーマについても調整の上で正式に決まるものと想定しております。
 開催回数については、何か特段の事情等があればと臨時にということはあるかもしれませんが、通常は年1回を想定しております。

○盛月委員
 静岡市が音頭を取って日程等も決めていくということですので、なるべく早く決めていただいて県と政令市の共通の課題、また政令市ならではの課題について協議を進めていただく場として充実した会議にしていただきたいと思います。

 次に、説明資料にはないのですが、また危機管理部とよく連携していただく部分になると思うんですけれども、危機管理部門の女性職員の数が全国的に伸び悩んでいるという新聞報道が先日ございました。
 それによりますと、全国平均が12.3%、静岡県は9.3%、実はお聞きしたら実際には11.6%と承知していますが全国平均に比べて低いということであります。
 危機管理部の女性職員数のここ数年の推移をまず教えていただきたいと思います。

○遠藤人事課長
 危機管理部における女性職員の数は、ここ5、6年ぐらい11%から13%の間を推移しており、ほぼ横ばいが現状でございます。

○盛月委員
 こういったことがなぜ報道で取り上げられるかはもう言うまでもありませんけれども、防災マニュアルの作成や女性や高齢者、また障害のある方等への配慮がしっかりと行われる防災対策にしていくために女性の視点が大事だということです。必要な物資の備蓄にも影響してくるので女性職員がやはり一定程度いたほうが、また多いほうがいいということだと思います。
 その必要性は、つい最近言われたわけではなく遡れば阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震など大きな災害があるたびに常に意識されてきた部分です。
 そういう意味では、推移が横ばいというのは残念というか、その部署を希望する女性職員が少ないのでしょうか。
 仕事の内容もあるので、一概に女性職員の数を増やせばいいというものでないことはもちろん承知しているんですけれども、大事な役割のある大事な仕事だということで、そういう部署に適した女性職員を発掘したり人材を登用する意識はずっと持っていただき、人事課でも少なくとも全国平均に達していくことを目指して、危機管理部ともしっかりと調整していただいた上で進めていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

 次に、政策推進局が進めておられるサテライトオフィスしずおか情報発信ライターについて伺います。
 今年度も、静岡県でサテライトオフィスを開設した企業を取材してその魅力を伝える記事を作成する人材を5名程度募集したということです。
 私はこの事業を知らなかったので、こういうことをやっていたんだなと関心がありお聞きするんですけれども、6月7日で募集は終わっていますが応募状況と今後のスケジュールを教えていただきたいです。
 また、私が知らなかっただけでここ何年か継続している事業だとお聞きしています。情報発信ライターのこれまでの活動によってどれだけサテライトオフィスの開設企業が増えたのか、成果や実績などについてお伺いしたいと思います。

○三浦フロンティア推進室長
 サテライトオフィスしずおか情報発信ライターの応募状況については、北海道から福岡県までの全国から18名の応募を頂きました。
 応募者は、元新聞記者など様々な経歴をお持ちの方で現在最終面接の審査中です。今週前半には採用者を決定する予定となっております。
 本取組は令和4年度からスタートし、これまでにレポート記事を40件作成してホームページに掲載しました。その効果もあり昨年度のホームページ閲覧件数は約27万回に上っております。
 また、誘致に至った成果も大変多く、当課で把握しているもので今年5月末までに本県に進出した企業のうち約7割がこのホームページを閲覧して進出のきっかけになったとアンケートで答えています。
 情報発信ライターの取組はこのように企業誘致に大きな成果を上げており、今後も引き続きライターと共に、企業に刺さる効果的な記事を作成し本県への企業進出の拡大につなげていきたいと考えております。

○盛月委員
 情報発信ライターの方々の活動によって、サテライトオフィスの誘致が非常に進んできたと御答弁頂きました。
 これからも、ライターの方々に御活躍頂いてサテライトオフィスの開設件数が県内でさらに増えていきますように、また私も勉強不足だったんですけれどもこういった取組について広く県民の皆様にもまた県外にも届くように周知していただきたいと思います。

 次に、ふじのくに士民協働施策レビューについて伺います。
 これまで行ってきたものと承知しておりますけれども、今年度については実施していくお考えなのかそれともやり方を変えて実施していくのか、現状お考えになっていること、予定されていることについてお聞きしたいと思います。

○民谷総合政策課長
 次期総合計画の策定と併せまして、計画を推進するための評価システム全体につきましても改めて検討していく必要があると考えております。
 その1つであるふじのくに士民協働施策レビューにつきましても、事業仕分けとして始まり、平成21年からもう15年以上継続して実施していることも踏まえまして、これから検討してまいりたいと考えております。

○盛月委員
 ちょうど次期総合計画を策定するタイミングですし、しっかりと見直していただけたらと思います。
 県民の皆様に県の取組を評価していただき事業を見直してきたものでありますが、私はもっと若い方たちに参加していただけるといいなとずっと思っていました。
 どういう形でやっていくかこれから決めていくことは承知しましたけれども、このふじのくに士民協働施策レビューという名前もちょっと分かりづらいというか、もっとスマートな言い方にしたらいいのになって毎年毎年思っていたところであります。
 そういったことも含めて、しっかりと見直しをしていただけたらと思っております。
 ちなみに、県民や市民に事業の見直しに参加してもらうことは全国的に行われていることだと思いますが、私がいいなと思ったのは高校生が評価人になってオンラインでも参加できる市民参加型事業評価という町田市の取組です。
 静岡県の場合も無作為抽出で1,000人以上の方に声をかけて参加頂いているとお聞きしたんですけれども、町田市の場合は市内約1万人の高校生に声かけをしているところが私はすごいなと思ったんです。
 そのままでなくとも、ふじのくに士民協働施策レビューの事業見直しの中で若い世代、高校生の意見をできるだけちゃんと聞いて、それを県の事業、取組に反映させていける場をしっかりと考えていっていただきたいと要望しておきます。

 最後は、国が各事業者に産後の復帰支援を推奨している中で県庁においても産後の職員が復帰しやすい環境をしっかり整えていただきたいという質問です。
 岡山県では、県庁や県立美術館その他の県有施設の授乳室に搾乳もできるという表示を掲示したと新聞報道で目にしました。
 これは、授乳室にお子さんを同伴しないで自分1人で搾乳のために入っていくのが非常に抵抗があるという女性の意見が上がってきた中で、授乳室を搾乳のためにもどうぞ御自由に、お気軽にお使いくださいという意思表示のために掲示したとのことです。
 ぜひ静岡県でもやっていただきたいと思いますが、お考えがありましたらお聞かせください。

○竹田資産経営課長
 現在、県庁内で授乳が可能なスペースは別館21階の展望ロビーにございます。
 しかしながら、授乳スペースだという表示はございますが搾乳ができるという表示は多分ないと思います。
 岡山県の例を参考にさせていただきながら、何か不都合や問題がないか確認した上で、表示は前向きにやっていきたいと思います。
 また、他の県有施設につきましては、授乳スペースがあるかどうか、またそれぞれの事情があると思いますので8番委員がおっしゃられたことを情報提供しながら調整していきたいと考えております。

○盛月委員
 ありがとうございました。
 ちょっとした心配りで、形にしてお伝えすることで子育て中の女性が安心して使えるようになります。
 時間もお金もそんなにかかることではないのでぜひ前向きにやっていただきたいです。まずは県庁から、そして県有施設にもぜひ広げていただきたい、前向きに取り組んでいただきたいとお願いして質問を終わります。

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