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委員会会議録

質問文書

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令和5年8月子どもの孤立対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:望月 香世子 議員
質疑・質問日:08/10/2023
会派名:自民改革会議


○望月委員
 一問一答でお願いいたします。
 まず、健康福祉部資料の9ページの児童相談所業務におけるAIの活用について、システム活用の課題という項目がありますが、これは現地で活用されている江戸川区さんや三重県さんの意見なのか、もしくは静岡県でもいろいろ検討した結果、こういう課題があるということなのか、教えてください。

○村松こども家庭課長
 こちらは、江戸川区に確認して、向こうから伺った内容でございます。

○望月委員
 ごめんなさい、私が聞きたいのは実は三重県のほうなのですが、そうしますと三重県もそういうことでよろしいということでいいですよね。その前提でお話をさせていただきますと、システム活用の課題のところに、AI判断とベテラン職員の感覚の違いとありまして、非常に現場職員の方の感覚のほうが正しいという意図でこれは書いてあるとの認識でよろしいでしょうか。

○村松こども家庭課長
 そうですね、感覚でいきますと正しいと言いますか、長年のベテランの職員の感覚のところで、積み上げてきた経験からいくと、AIの結果がちょっと違うかなという形を受けていると伺っております。

○望月委員
 ありがとうございます。
 人も、AIもそうですけれども、偏るということもございますので、もちろん経験というのは大変重要なのですが、AIの冷静ないろいろな情報を得た中で得られる知見というのも、十分に参考になると思うので、このシステム自体は業務をAIにも担っていただくことで、職員さんの余裕が生まれるというのは非常に大事なことだと思います。けれども、AIが間違っていて、感覚のほうが正しいかというと、えてしてそうではないのではないかという印象を受けたものですから、こういった点では、職員の皆さんも我が身を振り返る冷静な視点として、こういったAIをチームの一員として入れて、人の観点とまたAIといった情報などから、子供たちのその感覚というのは非常に大人ではつかみづらいところもあるので、大人だけの視点ではなくていろんな視点を入れるということが必要と思ったものですから、あくまで、ベテランの方がえてして正しいようにお感じになっているのであれば、感覚的にどうなんだろうかと思ったものですから、そういう意見をさせていただきました。
 続きまして、教育委員会の資料8ページの不登校児童生徒の支援で、人数が増加している傾向について、お考えがありましたら教えてください。

○戸塚義務教育課長
 不登校の人数が増えている要因でございますが、教育機会確保法が29年から施行されているのですけれども、だんだんその考えが浸透してまいりました。そもそも、この教育機会確保法の趣旨としましては、個々の状況に応じた学びということで、これまでは何が何でも学校にというような考え方だったのですが、そうではなくて、学校だけでなく、その他の、例えば市町教育委員会の教育支援センターや、民間、オンライン等その子の状況に応じた適切な学びがされるようにという趣旨の法が施行されてきて、そういったところも一般に浸透してきたのかなと思っているところでございます。

○望月委員
 確認ですが、この増加の数は、社会状況、子供たちの課題などではなく、広くその状況が認知されたことによって、数があたかも増えているように見えているだけで、現状、何か課題があるという認識ではないということですか。

○戸塚義務教育課長
 確かに法の趣旨が浸透してきたことは1つございますけれども、社会が複雑化しているところで、やはり子供さんの不安に思うところがあろうかと思います。問題行動調査の結果を見ましても、その動機の中に不安がやはりございますので、そういったもう何らかの漠然とした不安もあると思っております。

○望月委員
 ありがとうございます。
 その不安等が背景にあるのではないかというのは、どういったところを聞き取り調査した結果であるのか、静岡県内に限ったことなのか、全国的にそうなのか、どういったことを根拠におっしゃっているのか、教えてください。

○戸塚義務教育課長
 不安の割合というのも、文科省が行った調査の中に、不登校になった要因というところがございます。そういった中で多くを占めているのが、今言った不安でございますが、もちろん、文科省の調査以外にも調査を行っている団体もありまして、そういった中では、例えばいじめであるとか、教員とうまく合わないであるなどといった要因はあるものですから、必ずしも一くくりにふわっと簡単に言うものではないと思っております。けれども、実際のところ、不登校の要因はいろいろ複雑化しておりまして、複数、当てはまるようなところもありますし、あとは発達障害的な要素が含む場合もあるものですから、なかなか一概に、これだというところも分析するのが難しい点はありますが、考えとしてはそういった調査の結果で出ている要因が考えられると思っております。

○望月委員
 資料を読み取った上でではなく、私が聞いてみたかったのは、ここにあるような研究協議会や連携協議会など、実際に各種団体から聞き取った上で、こういった声があったなどがあったのかということです。文科省から出ているものだけではなくて、実際に静岡で活動されている皆さんから声を聞くと、こんな状況である、今コロナ禍でちょっと状況が違うようだなど、具体的に何かつかんでいらっしゃることがあるのか、増加の要因としてお感じになっていることがあるのか、そういうのがあるのか否かというのも見て取れるのか、どうなのかと思ったものですから、教えていただけたらと思いました。

○戸塚義務教育課長
 先日、不登校のお子様を抱える親の方とお話をさせていただきました。そのとき私は、不登校になられた要因を尋ねたのですが、正直、即答はありませんでした。その方は、兄弟のお2人が不登校だったのですが、下の子についてはすぐ、やはり上の子を見てるからかなというところで、上の子については分からないということで、やはり性格というか、そういう気持ちになりやすい子だったのかなというところで、正直に言って、その親の方自身も、その要因を明確につかめてなかったのが事実です。
 ただ、そのあと、子供が大きくなって、実はあのときこうだったのかなと再確認できるところはあると聞いているものですから、どうしても小さい頃は分からないのですが、年を追うごとにそのあたりが自分で振り返りができるようになるという一面はあると思っております。

○望月委員
 もちろん後になって原因が分かるのはいいのですが、私も自分が学生時代に、塾の講師として不登校に陥ったお子さんを見ていたときに、本当にきっかけはちょっとしたことで行けなくなることは、非常に多いんですよね。ただそのときに、大人はやはり相談しづらい。親や、先生や、スクールカウンセラーさんなどが来ても、相談しづらいので、私がこの間テレビで見て、ああいいなと思ったのが、大学生など、比較的身近なお兄さん、お姉さんのいる居場所のところに行って、過ごしてるうちに、また自分に自信がついて戻れたりとか、そういうきっかけはすごく大事だなと思ったのです。けれども、非常に複雑化している中で、この人数が増えているのは、私は危機的に思っていて、やはりあるべき居場所が限定されて、やはり大人になって、たとえ生活が社会になじめるようになったとしても、非常に最初は些細なことでも、そのきっかけの部分でなかなか孤立してしまった子供というのは、幼少期そのまま過ごしてしまうことが多いので、この人数が増えてるってことに対して、もう少し真摯に受け止めたほうがいいのではないかと感じました。
 関連して、このふじのくにi(アイ)マップについて聞きたいのですが、これも教育委員会でいいですか。
 こちらは、どなたに向けて、どんなところに配布という、対象を教えていただいてよろしいですか。

○藤ヶ谷社会教育課長
 ふじのくにi(アイ)マップですがこれはニート、ひきこもり、不登校などで悩んでいる当事者の若者と、その御家族の方向けに作成したものでございます。

○望月委員
 正直に、感想を言ってよろしいですか。子供が見るには、ちょっと難しくないですか。例えば、行きたくないときに、どこに相談したらいいとか、こう矢印でたどっていけるフローチャートなどではないですが、こう情報をばーっと載せていただいても、気持ち的にちょっと見る気になれるかなと、ごめんなさい、個人的に思ってしまいました。
 ただ、この情報はすごく大事で、私も先ほどお伝えしたように、お子さんが、不登校になられたところに行ったときに、結局どうしていいか分からないと、とじこもっていて、どうにかしたいけれども分からないという親御さんや、お子さん自身もそうおっしゃっていました。私がちょっと勉強を、楽しく教えているうちに、ちょっと自信がついたから行ってみようかなとか言ってくれて、すごくうれしかったので、本当にこういう、どこに、団体さんがあって、行ってみたら、ああこういうところがあるんだとか、先ほどのようなお兄さん、姉さんがいるところに、ちょっと行ってみようかなとか、きっかけにはすごくいいので、私もこれをたくさんもらって、事務所に置いたり、配布したりしたいのでぜひ欲しいのですが、ただ、本人が見るには難しいなと思ったものですから、そこを御考慮いただいて、意見としてでも受け取っていただけたらうれしいと思いました。

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