本会議会議録
質問文書
令和6年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 杉山 淳 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 10/04/2024 |
![]() | 会派名: | ふじのくに県民クラブ |
○杉山(淳)委員
分割質問方式でお願いします。
まず質問に入る前に、本会議で河原ア全議員から県警察における犯罪捜査への取組について質問がありました。実際には袴田事件の無罪判決について津田本部長の受け止めを質問したと思うのですが、無罪判決が言い渡されたことは承知しておりますということで終わってしまいました。他人事で当事者意識がない答弁で残念だったと思うので、ぜひこれからいろいろな機会で話をする場があると思いますが、県民の関心事であり重要な問題ですので他人事のような答弁はやめていただきたいと要望して質問に入りたいと思います。
まず、落とし物の落とし主の探し方についてです。
自分の例を言いますと、私は祝儀袋を拾いました。送り主は名前だけ書いてあって、送り先は〇〇ちゃんほんの気持ちですと書いてありました。届けて3か月たち取りに行きました。届けたときに探してくださいと言っておきましたが、祝儀袋だから渡す前か渡した後か分かりませんが結果的に探していただけていませんでした。私自身が探そうと思ってその封筒を返してくださいと言ったのですが、返してくれなかったのでもう探しようがありません。現状では祝儀袋などの落とし主はあまり探さないのですか、もう待つだけですか、それとも重要なものだったら積極的に相手を探し当てるのか、そこはどうなっているのかお聞きします。
○楠ケ谷総務部参事官
拾得物件の返還対応についてお答えします。
県警察が令和5年中に対応した現金の拾得物提出額は約5億2000万円になります。このうち遺失者への返金額は約3億4000万円となっており、6割強は遺失者への返還されているのが実情であります。
これを踏まえて県警察では、日々拾得物を速やかに遺失者に返還すべく遺失拾得管理システムを全警察署に配備しております。これにより拾得を受理した場合につきましては、まず遺失届が出ていないかの照合、さらには個人が特定できる場合には物件の情報を共有して速やかに返還されるように努力しております。また県警のホームページにも落し物という欄をつくっておりまして、遺失物の情報を毎日掲載しており広く県民に周知しております。このような形で可能な限り遺失者への早期返還に努めているところであります。
○杉山(淳)委員
ありがとうございました。
しかし、名前が分かっていても探していただいていなかったようで、また私が探そうとした時にその祝儀袋を返してくれなくて私が探しようがなかったわけです。もう少し温かい対応をしていただきたかったです。
今ちゃんとやっていると分かります。やっていないときもあったかもしれませんが、特に祝儀袋は縁起物ですし、しっかり探していただきたいと要望して次の質問に行きます。
6月の委員会で質問して、鈴木前交通規制課長や加藤交通部長に答弁頂いた私の地元における交通標識の変更に伴う問題についてです。
簡単にもう一度言うと、12月27日に優先道路が変わって、今まで一旦停止でなかったところに突然一旦停止の標識がつき、その後事故が多くなり取締りもありました。そもそも交通標識は交通事故を減らすためのものだと思います。いろいろなルールがあることは分かりました。道路が狭いほうにつけるのが原則だとか交通量も考えるなどありますが、明らかに交通量が多いほうにつけてしまった事例です。
前回の答弁では、8月に道路が開通すれば道路の交通量増加が見込まれますと言われましたが、開通してもさほど変わっていません。さらに2週間前に大きな事故も起きました。交通事故を減らすためにつけた標識が逆に交通事故を誘発していることについて、もう少し丁寧な対応があってもいいと思います。
そこでルールですが、一度変えたものは推移を見守らせてほしいということはもう変えないのでしょうか、それとも明らかに通行量が変われば変わるのでしょうか。さらに交通標識は道路が狭いほうにつけるのが原則だと言いますが、その道路は歩道がついてるところもあり、確かにその交差点だけ狭いですがほかのところは広いです。SBS通りと並行して走っていて歩道までついている立派な道路です。狭いと言うのは何をもって狭いと言うのか、全体が広くてもそこだけ狭ければ狭いと言うのか。あの交差点だけだとかいろいろあると思いますが、私が一番聞きたいのは交通事故を減らすための標識によって逆に交通事故が増えている場合、1度変更したらもう変更しないではなくて通行量を見て変更することはあるのでしょうか。通行量を調べてやるべきじゃないかと思いますが、現状の対応についてお伺いします。
○永沢交通規制課長
重大な交通事故に続く発生を抑止するために、県警としましては道路管理者とさらなる安全対策について協議して検討しております。交通規制に関しましては東西交差点に標識標示がついている場合にはその視認性について十分確認を行うとともに、その視認性に問題がある場合にはその見直しを行う対応をしております。またその交通規制の周知徹底のために交通指導取締りを強化することでさらなる交通事故の発生を抑止しているところであります。
○杉山(淳)委員
具体的に聞きますが、道路は全部同じ規格じゃなくて狭いところもあれば歩道もあるような広いところもあってその交差点だけ狭いんです。そういう形状を見て総合的に判断すると思いますが、現状を見て交通事故が発生して変更ができるんですか、できないんですか、そこをまず聞きたいです。
○永沢交通規制課長
新改築道路の供用開始後における交通規制の変更についてお答え申し上げます。
新改築道路供用開始後の交通規制の変更につきましては、区画整理に応じて交通量の変更が予想されることから、またそうした状況の中において道路利用者に困惑が生じるおそれがあることからそれを踏まえた対応が必要であると考えております。
また、道路の主従関係についての御質問でありますが、道路については歩道を含めた幅員の狭い広いによって判断しております。10番委員御指摘の交差点につきましては、主道路と従道路の広幅関係については先議会で答弁したとおりと承知しております。
○杉山(淳)委員
この問題は引き続き質問していきたいと思いますが、私は通行量は重要だと思うし先日大きい交通事故が発生したことを踏まえて柔軟にやるべきだと思います。区画整理組合とは話しているようですが地域住民にはあまり知らされずにいきなり標識が置かれたり、そういう規制をかけるときのやり方も含めて今回は反省すべきことがあったと思います。全て警察が正しいのではなくて、実際に事故が増えているんですから、交通事故を減らすためにやっていることが手間ばかりかかっちゃっているわけですよ。事故が増えるわ、取締りもしなきゃならないわ、そういう手間がかかることについては素直に認めて柔軟に対応していただくようにお願いします。推移を見守るということでしょうが、また状況が変わりましたら質問させていただきますので、ぜひしっかり状況を把握していただきたいと要望して次の質問に移ります。
次は、労働災害、公務災害への協力についてです。
自殺した県職員の例ですが、橋の上から飛び降り自殺をした人の自宅に警察が来て、お宅の御主人がどこどこから落ちて自殺しましたと言ってパソコンやスマホ、職場のいろいろな関係文書を押収していって何日かしたら返してもらった事例です。
明らかにその方は仕事が大変で過重労働でした。相当なプレッシャーをかけられていて、最終的には公務災害が認定されましたが、警察も捜査段階でいろいろなことが分かっていると思うんです。明らかにあなたの御主人は過重労働だと。すごい残業をいっぱいしているよとか、すごいプレッシャーをかけられて精神的圧迫を受けていたと分かったときに、そのまま返すんじゃなくて労働災害に申請したらどうですか、公務災害に申請したらどうですか、相談してくださいとアドバイスはしなかったと思いますが、私はそこまで調べたならば、どこどこに相談したらどうですかというアドバイスがあってもいいと思うんです。現状どうなっているんでしょうか。
○白井刑事部参事官
検視時における遺族等へのアドバイスについてお答えいたします。
検視担当者が、御遺族に対し御遺族用のリーフレットを交付するなどして検視担当者の氏名をしっかりと告げた上で御遺族の不安を解消するための説明を行うとともに、御遺族の要望に応じて必要な助言を行っております。
○杉山(淳)委員
ありがとうございました。
そうすると周知の徹底の問題だと思いますが、その方の場合は結局その奥様に公務災害の申請についてアドバイスする人が誰もいませんでした。職場もやっていなかったし警察からも当然なかった。労働災害になると金額が大きいです。その方は44歳で亡くなりましたが結果的に2100万円のいわゆる退職金相当の見舞金が出ました。また遺族年金が44歳の払込みの金額ではなく定年退職の60歳まで働いたぐらいの金額に増額されました。そのぐらい大きな制度なので、警察も捜査するのも大切ですけれども明らかにこの人は労働災害の申請をしたほうがいいよという人に対してはぜひアドバイスを、適切にしていると思いますが本当にしていたのかどうか点検していただきたいということを要望します。
次に、私は6月の委員会の質問で知事部局はパソコンのログオン、ログオフの時間で時間外勤務時間が認定されると言いましたが、実際に警察ではパソコンのログオン、ログオフの記録はどのぐらい保管していますでしょうか。というのは死亡事案の場合は時効が5年です。さらにその前の2年間を調べないとその人が過重労働かどうかが分からないので、知事部局では7年保存すると聞いています。県警においてはパソコンのログオン、ログオフやそれ以外の出退勤を管理する書類についての保管はどうなっているんでしょうか。
○戸塚警務課長
知事部局はログオン、ログオフで管理していると思いますが、県警察は24時間365日勤務員がおりますので誰がどれぐらい超過勤務しているのかは常に把握しているところでございます。それに併せて勤務管理システムで勤務状況を管理しています。保存期間については、現在手持ち資料がございませんのでお答えできません。
○杉山(淳)委員
これも要望して終わりますが、公務災害、労働災害は申請主義だと言う人もいますがそれは間違いです。本人に寄り添って正しい情報を伝えた上で、申請するかどうかは本人が考える。あと皆さんは健康指導もやっていると思いますが、特にパワハラやメンタルでの長期病欠者の場合、この人はなんでこうなったのかは大体把握しているはずなので、把握していながら伝えないのも駄目だと思います。使用者として長期で休んでいる人がどういった理由で休んだのか分かっているので、労働災害に該当する可能性があれば適切に寄り添う、情報を与えることをきちっとやっていただきたいと要望して終わります。ありがとうございました。
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