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委員会会議録

質問文書

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令和4年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岡本 護 議員
質疑・質問日:10/05/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○岡本委員
 分割質問方式で4点質問したいと思います。
 最初は、文教警察委員会説明資料7ページ、8番委員からも質疑のあった令和5年度静岡県公立学校教員採用選考試験結果についてです。
 2最終合格者に出ていますように令和3年度と比較すると志願者数も受験者数も減っていますね。減少している要因をどのように捉え、分析されているのかお聞かせ頂きたいと思います。

○戸塚義務教育課長
 受験者が減っている要因でございますけども、教員という職業に対して魅力を感じていないことが大きいかなと思います。世間一般でブラックであると常に言われていることからも、受験者が逃げてしまっているのは否めないと思っております。

○岡本委員
 今まさに指摘されたように、魅力が減っていることは少なくとも当たっていそうな気がします。
 例えば今、全国の小学校6年生の将来なりたい職業を見ると昨年と比べても順位が下がっているんですね。昨年は学校の先生、大学の先生も含めて男女全体で4番目になっていたんです。
 ところが、今年は男女別に見ると男子はベスト10にも入っていないんです。男女でかなり差があり、女子は3番目まで入ってきているんですけれども全体としては4番目です。
 順位は徐々に下がってきています。静岡県だけではないかもしれませんが、先生方に対する魅力あるいは憧れが残念ながら少し減ってきていると思いますし、一番の課題の部分です。耳が痛いかもしれませんが、不祥事等もいろいろ出たりしてかなりイメージダウンしている部分もあると思うんですね。
 だから、魅力がないところからどうやって回復していくのかを考えておられるのかお聞かせ頂きたいと思います。

○戸塚義務教育課長
 県内の教職課程を持つ大学の学生を対象に毎年ガイダンスを実施して、教員の魅力の発信もしくは教職に不安を持つ学生からの質問に丁寧に答えております。
 学生向けのガイダンスですが、令和2年度に7大学、令和3年度は12大学、令和4年度に14大学と毎年増やすようにしてきております。
 あわせて、ガイダンスの資料を学生に配付していただけるよう各大学にお願いし魅力をアピールしているところです。
 また、中学生、高校生、保護者を対象に教職セミナーを開催し、若手教員迎えて教員業務の説明や魅力について伝えております。
 今のは受験者確保の側面ですが、教員の負担軽減や学校の職場環境整備の側面からスクール・サポート・スタッフの配置や学校事務再編のための研究といった取組を進めております。

○岡本委員
 分析されていることがよく分かりました。
 今のお話のように魅力が低下していることはもちろん子供さんたちのイメージもそうでしょうけれども、小学生の子供たちには意外と親御さんの言葉なり態度の影響が結構大きいと思うんですね。ですから親御さんとできるだけ密接に連絡を取る等図ってほしいと思います。改善されてくればもっと誇りを持って子供さんたちが先生になろうという気持ちも徐々に高まってくると思いますので、ぜひやってほしいと思います。
 もう1つは、先生方の仕事が多過ぎるんですね。朝出勤して子供たち皆さんがしっかり起きて御飯食べているかどうかの心配をし、学校へ来れば挨拶から始まって、本当にいろいろなことが多い。
 今お話があったようにスクール・サポート・スタッフのこれからの役目も多いと思います。まずは子供さんたちの先生に対するイメージがよくなるようぜひお願いしたいと要望したいと思います。

 2つ目は、今出ましたスクール・サポート・スタッフが十分足りているか処遇をお伺いしたいと思います。
 もう1つは処遇はたしか時給1,000円とかに決まっているんですよね。あわせて交通費がどうなっているかお聞かせ頂きたいと思います。

○戸塚義務教育課長
 スクール・サポート・スタッフは全校配置が済んでいる状況です。
 処遇については先ほど9番委員が言われたとおり時給は1,000円で、通勤手当の支給が今のところない状況です。と申しますのは、スクール・サポート・スタッフ自体が地域の中から人材を任用、採用することが主眼であるためです。

○岡本委員
 地域から採用とのことですので通勤距離は片道2キロ以内と承知いたしております。地域でしっかりとスタッフの確保ができればいいんですがなかなか思うようにいかない場面あると思うんですね。そういった場合には少し遠方のスタッフを採用しなければならないこともあると思いますが、そのときには交通費を支給する可能性もあるんでしょうか。

○戸塚義務教育課長
 現状、国の補助事業のルール上では2キロメートル以上に対する補助はないのが現状です。9番委員から御指摘があったとおり、地域の広さが2キロメートル以内とされていることは現状と合っていない部分が確かにございます。
 来年度の事業の遂行がきちんとできるように必要な検討を進めてまいりたいと思います。

○岡本委員
 ぜひ前向きに検討頂きたいと思います。学校区の範囲内でスクール・サポート・スタッフが確保できればいいんですけど、必ずしもそうばかりではない。どうしても少し離れたところからもお願いしなきゃいけないこともあると思います。そういったときには、最低限交通費は支給されるよう前向きに御検討頂きたいと思います。要望しておきたいと思います。

 3つ目の質問です。
 説明資料9ページの令和4年度全国学力・学習状況調査についてです。
 調査結果を見てどう評価、分析し、これからの学習にどう役立たせていくのかお聞かせ頂きたいと思います。

○江本義務教育課指導監
 9番委員御指摘のとおり、本年度の調査結果では中学校の全教科と小学校の国語では全国平均正答率を上回りましたが、小学校の算数と理科では下回ってしまいました。平均を下回ってはいますが大きく下回っているわけではなく少し下回っている状況で捉えています。
 小学校の授業では基礎的な知識、技能の習熟を図ることはもちろんですが一人一人の考えを発信したり表現したりする力を大事にして授業展開がされているので、主体的に学ぶことを大事にした授業を静岡県内の小中学校で行っていただくよう県からは指導助言しているところです。
 ただ、本年度は特に理科について課題があるとの認識はあります。理科はもちろん調査を行った全教科に関して結果を分析し、授業改善の方策を各市町に発信していきたいと県として考えています。
 今後も引き続き、確かな学力の定着に向けて児童生徒の主体的な学ぶ態度を大切にしながら義務教育9年間を見据えた学力向上施策を検討し、実施していきたいと思います。

○岡本委員
 ぜひ期待したいと思います。
 決して劣っているわけではないと思いますので方向は間違っていないと思います。少しでも充実した学力がつくようにお願いします。また学力だけではなく人間性も含めて教育をしていただくことを要望したいと思います。

 最後に説明資料10ページの送迎バス関係です。
 川崎幼稚園の事故を契機に厳しいルールをつくって事故が二度と起こらない体制を取っているとのことで、ぜひそうしてほしいと思います。しかし人間のやることですのでどこでミスが出るか分からない。二重、三重、四重にチェックしていかなければいけないと思います。
 今は精査する側も運営する側も物すごく注意しているので心配ないと思いますが、人間のことですからだんだん時間がたつと薄らいできて忘れてしまうことがあると思います。
 要は忘れないうちといいますか、定期的に抜き打ち検査をされる考えがあるかお聞かせ頂きたいと思います。

○戸塚義務教育課長
 調査の実施については、今回の事案を受けて関係部局で連携しながら公立幼稚園と特別支援学校20校への対応を進めているところです。現在はバスの送迎をしている施設と学校に対する書面調査を終えており、今後立入検査を行っていく予定でおります。
 また、10月中をめどにバスの送迎に係る安全管理指針を策定するように関係部局で検討を進めておるところです。
 御心配の慣れへの対策ですが、各施設が油断することなく危機管理意識を高く持ち続けることができるように施設を管理する市町もしくは学校に対し、定期的に注意喚起や調査を実施するよう働きかけをしていくつもりでおります。

○岡本委員
 慣れが出てくるとおろそかになることがありますので、少し緊張感を持つようそれぞれの部署から検査などで刺激を与えながら、誤りのない体制をつくっていただきたいと思います。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp