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委員会会議録

質問文書

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令和4年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:竹内 良訓 議員
質疑・質問日:10/05/2022
会派名:自民改革会議


○竹内委員
 浜松市から静岡市までお越し頂いてどうもありがとうございます。
 何点か御意見をお聞きしたいんですけれども、県庁の職員の方はアカウミガメのプロではありませんから、今回の調査をするときに当然馬塚参考人のところに御意見を聞いたと想像しますけれども、調査前にどういうふうにすべきだとか意見は問われましたか。

○馬塚参考人
 何度か見えてくれて話合いもしました。しかし、私たちの言っていた調査の方法ではなかった。だから受け入れられなかったというのが実際です。私だって県民ですから県費の無駄だと言っても、赤外線で調べようといって赤外線カメラをつけて調査をしました。しかし、亀は変温動物なんですよ、変温動物は30度のところへ置けば30度になっちゃうんです。25度のところに置けば25度になっちゃうんです。そして亀を置いた瞬間はまだ温度がありますけれども、しばらくするとカメは砂の温度になっちゃうんですよ、変温動物ですから。そうすると赤外線で熱感知しようと思っても消えちゃうんですよ。だから、そこまで詳しくは言わなかったけれども、やっても無駄だって言ってもやってしまって、県費を使ったから私の県民税返してほしいなと思います。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 先ほど言われた低圧ナトリウム灯は道路についているオレンジ色の光だと思いますけれども、それ以外で紫外線を出さない電球あるいは光等々の存在があるかないかは御存じなんでしょうか。

○馬塚参考人
 それは白熱灯しかないですね。照明として今使われている白熱灯はこれから徐々に電力の関係もあってつくらない方向になっているとすると特殊で、許されるならば亀のためにそれをつくるかもしれませんけれども、そうでなかったら蛍光灯、水銀灯それからLEDも今は照明になっていますよね。蛍光灯もやめようと言っていますから、そうすると水銀灯も多分やめる。環境の問題を考えやめるとなるとLEDしか残っていないわけで、波長から言うと皆さんがレントゲンを撮るX線、その次に紫外線が来て、その次にLEDが来るわけです。だから紫外線もLEDもほぼ同じぐらいの影響を持つわけです。だからこれに反応してしまうということです。白熱灯はグローバルな自然の形の波長を出しますので、あまり亀はそれを感知できないのでいいですけれども。実例として分かってほしいんですが、例えば一番明るいときは日中です。日中亀を放したらどちらへ向かうかということです。もし明るさで向かうならば、亀は惑わされてどこへ行っていいか分からないはずですよね、だって全部が明るいんですから。しかし、亀は一目散で海に向かいます。もう見れば見るほどすぐ行きます。それはなぜかというのは、短波長という短い光が紫外線の中にはあって、そこだけを見て向かうんです。だから陸よりも海のほうがその短波長の光が2倍強いので、その差を利用して海だと分かるわけです。だから日中でもパッと分かる。夜だって分かるんですが、人工光の紫外線のほうが海のわずかな紫外線よりも強いと、海と勘違いして陸に向かうというメカニズムなんですね。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 ちょっと質問を変えたいんですが、私も浜松市出身ですから、先ほど舞阪町から御前崎市までアカウミガメについていろいろ御苦労頂いていると聞きましたけれども、舞阪町から天竜川ぐらいまで年によって変化はあるかもしれませんけれども、毎年親亀は大体何頭ぐらい上陸し、何頭ぐらいの子亀を放流している形になるんでしょうか。

○馬塚参考人
 大体30頭から40頭ぐらいが浜松海岸で産卵しますので、大体100個ぐらい産むとなると4,000ちょっとの卵があります。そのうち70%ぐらいがふ化しますから、2,500匹ぐらいは海に向かっていると思いますね。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 同じ浜松市に住んでますからあえてお聞きしますけれども、野球をやっている学生たちは、今浜松市内で硬式の野球をやるフィールドが極端に不足しています。そして経済界からは、大きなドームをという話も出ています。自治会も地域の発展を希望し、私も浜松市に生まれて育って馬塚参考人も浜松市で生まれて育っていますから、地域の発展も考えないといけないし青少年の育成も考えないといけないし、もちろんアカウミガメだけではない、環境ももちろん守っていかなければならないとするならば、あの地域にどういったものを造るべきなんでしょうか。またはどういったものを全く造らなければいいのかも含めて浜松市で生まれ育った馬塚参考人の御意見をお聞きしたいと思います。

○馬塚参考人
 私は、子供の成長は身近な自然の中で育まれると思っています。ですから、実際には安心して遊べるような広い広場があったらいいなと思います。初代の環境庁長官の大石武一さんと懇意になって、まだ生きていられるときには度々会って話したときに2人で一致したのは、公園というものは人が与えてこうやって遊びなさいというものではない、成長を育むものというのは何かというとその中で創造性をかき立てるものであると。だから一番いい公園は何かといったら、2人の一致したところは、広い公園に囲いを造ったたならば、その囲い全体にベンチを置いてほしいと、木を真ん中にまとめて何本か植えてくれればいいと、そうすれば木の下に行きたい子は行く、それ以外の人は全体の中で遊ぶし、座りたい人はそのベンチに座っていればいいと、そうすればその中で自由な発想のもとに子供たちは遊ぶだろうと、それが子供の感性を養うことにつながるだろうと思っていました。ですから、遠州灘の馬込川の河口の整備では、野球場をやめて今のような遊べる広場にしたのは私は本当正解だと思います。だから篠原地区にもそういうものがあってほしいなと思うんですが、地元の方やその周辺の方がスポーツの場所もないということならば、できれば私は年1回、2回プロ野球とか社会人野球をやる大人中心のレクリエーションではなくて、より多く子供が野球に接するような施設がいいだろうと。そうすると、より多いということはとてつもないドームじゃなくて、平面の球場が何面かあって、そこを安価で使わせてあげられたら子供たちもそこで練習や試合もできる。もし残すべきだったらそのぐらい。そうすりゃ別に夜間やることはないですから、ナイターなんかつけなくたって昼間思う存分そこで遊んでもらえばいい施設、いわゆるスポーツ公園的な要素を持たせるならばそういうものがいいかなとは思いますね。

○竹内委員
 最後にお聞きます。サンクチュアリエヌピーオーは、この静岡県以外でも様々な人脈を持っておられると思いますけれども、今回のアカウミガメの産卵地に隣接する公共物建築構想に関して、全国で話題になったことがあるのか。またなった場合はどのような発言をされているのか教えてください。

○馬塚参考人
 今、私の施設には全国からコロナ禍前では1万人ぐらい、今でも2,500人ぐらいが観察会に参加しています。その人たちはウミガメが好きで来ていますし、環境保護を子供たちに伝えたいために来ているんですが、その人たちは野球場は絶対反対ですね。もし野球場建設が決まったならば、波のように反対の声明が出てくると思いますよ。私はそれを危惧しているんです。私は浜松市が好きですし静岡県が好きですし、ここから出たこともありません。ですから自分の将来にわたって、ここがよりよい環境で自然を守るような県、市であってほしいと思います。そして子供たちが、大人が私たちのことを考えてくれているんだなと思う施設を造ることが私は県にとっても大事だなと思っています。

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