本会議会議録
質問文書
令和5年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 田中 照彦 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 12/14/2023 |
![]() | 会派名: | ふじのくに県民クラブ |
○田中委員
一問一答方式にて伺います。
最初に、第142号議案「静岡県警察の組織に関する条例の一部を改正する条例」について伺います。
私の地元の浜松市は、先ほど来お話がありますように現行の7行政区からそれぞれ中央区、浜名区、天竜区と3つの区に再編され令和6年1月1日より新たな行政区がスタートいたします。
この浜松市の区の再編に伴いまして、静岡県警察の組織に関する条例を一部改正するとのことですけれども、今回の改正では単純な行政区の名称変更のほか、現状北区にある三方原地区と南区の新津地区、可美地区を管轄する警察署の見直しを行うということでありますが、まず北区の三方原地区の管轄区域の見直し理由を伺います。
○川口警務課長
浜松市北区三方原地区は現在北区を管轄しております細江警察署の管轄となっておりますが、浜松市の区の再編に伴いまして中央区に編入されることとなります。そのため行政区と管轄区の整合性を図るために、中央区を管轄しかつ平成19年4月の浜松市の行政区発足前まで管轄しておりました浜松中央警察署に移管したいということでございます。
○田中委員
政令市になる前のところに戻すということでよろしいですね。
次に、南区の新津地区、それから可美地区の管轄区域の見直し理由について伺います。
○川口警務課長
新津地区、可美地区の両地区につきましては、現在南区を管轄しております浜松東警察署の管内となっていますが、同地区で発生する事案に対応するため、現在地理的な状況から、最短距離で向かう場合浜松中央警察署の管轄を横切るような形で通り抜けて臨場している実態等もございます。こうしたことから、円滑な事案対応等を行う上でも今回の行政区の再編に伴い浜松中央警察署の管轄に移したいということです。
なお、両地区についても平成19年当時はもともと浜松中央署の管轄でございました。
○田中委員
多少入り組んで分かりづらいところもありましたので承知いたしました。
今回の移管によって得られる効果について、どのようなものがあるのか伺います。
○川口警務課長
管轄区域と行政区域の整合性を図ることで、犯罪抑止や交通事故防止など各種活動において、行政や学校等の関係機関、住民、警察が一体となった協働活動が可能となるほか、事案対応の円滑化、効率化、迅速化などが図られ地域住民の安全・安心の向上につながるものと考えております。
○田中委員
ありがとうございました。
中央署と東署の線引きが分かりづらいとの話を以前からよく聞いていたのですが、今回この形ですっきりするのかなと理解しています。中央署の管轄がちょっと広くなるということで大変だと思いますけれども、市民の皆さんの安全・安心のために、また引き続き御尽力を賜りますようお願いします。
続きまして、通学路における交通事故防止対策について伺います。
10月26日に浜松市南区若林町の市道で下校中の小学生3人が75歳の男性が運転する軽自動車にはねられるという大変痛ましい交通事故が発生しました。事件が発生した現場はJR高塚駅の北口からちょうど西へ一直線に伸びる道路で、スズキ自動車本社の正門があり比較的交通量も多く、また南側に国道257号線が走っていて、こちらが慢性的に渋滞することが多いのである意味抜け道的に使われている道路で、結構スピードを出して走る車も多いと認識しています。私も沿線に使用するガソリンスタンドがあるものですからよく通りますが、時々危険を感じることもありました。
今回報道によりますと、事故を起こした運転手は脇見をしていたと供述していますが、これまでに令和3年6月に千葉県の八街市で発生した下校途中の児童の列にトラックが衝突して5人が死傷した交通事故などがあり、通学路であったり、登下校中の交通安全確保に今までも取り組まれてきたと思いますけれども、今回の事故を踏まえて以下のことを伺います。
最初に、登下校中における交通事故の発生状況について伺います。
○鈴木交通企画課長
本年10月末現在の小学生の登下校中における交通事故の発生状況は、件数が74件、負傷者が78人で、小学生の歩行中の事故の約6割を占めております。
○田中委員
今回の浜松市の事故現場のような道路における、広狭や歩道の有無による交通事故の発生状況について伺います。
○鈴木交通企画課長
先ほど申し上げた74件中、南区若林町の事故現場のような単路、いわゆる一本道における発生は37件でありまして、このうちセンターラインのない5.5メートル未満の道路が18か所、5.5メートル以上が19か所になります。
また、歩道が設置された道路は13か所、歩道がない道路が24か所となります。
○田中委員
歩道がしっかり整備されていれば交通事故も防ぐことができると思います。
県下におきまして、これまで行ってきた通学路の安全対策についてお伺いします。
またあわせて、現在取り組んでいる内容についても伺います。
○石川交通規制課長
令和3年6月に千葉県八街市で発生した児童多数の死傷事故を受け、学校、教育委員会、道路管理者と連携して合同点検を実施した結果、警察による対策を要する256か所を選定し、本年10月末現在253か所で対策を終了し、残る3か所についても本年度末までに対策を講じる予定であります。
現在までの具体的な取組として、通学路を中心とした信号機の歩行者用灯器の増設や横断歩道の整備、時間帯の通行禁止等を講じているところです。
○田中委員
対策については滞りなくしっかりやっていただいているとのことで理解いたしました。浜松市でも数年前から通学路を中心に道路を整備する施策を行ってきたと理解していますが、どうしても道路事情や通学事情によって危ない道路もまだまだたくさんあると認識しています。
やはり浜松市に限らず、県内にも同様な道路もたくさんあると思いますけれども、将来ある子供たちがこうした事故に巻き込まれないようまた引き続き対応をお願いしたいと思います。
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