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委員会会議録

質問文書

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令和2年6月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中澤 通訓 議員
質疑・質問日:07/03/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○中澤(通)委員
 一問一答方式で質問させていただきます。
 先ほど7番委員からナショナルサイクルルートの質問がありましたけれども、そのときに出ていました千葉県から和歌山県まで、これは私の記憶ですと昭和30年後半から40年代にかけて、当時は県東部――静岡2区から選出された遠藤三郎さんが建設大臣になりましたが、その方がお気に入りになって太平洋岸自転車道を造ることが発起されて、たしか法律的にもできたと思うんですが、できなくなったと。一部できたところもありますが、もう50年以上前の話です。
 しかし、時代とともにこういうものをもう1回復活してと、いい機運でありますから今回はぜひそれを貫徹していただきたい。少なくとも静岡県内における自転車道はしっかりやったと。国のお金も当然ありますけれども、まず国のお金を利用して、最後はどこかがちぎれることになったとしてもそれは仕方のないことで静岡県はやるぞという構えだけはしてください。
 それで、全くこれがつぶれちゃうのは、あまりよくないことでありますし、特に東京オリンピックで、せっかく静岡県に自転車の競技が関係することもありますので、ぜひここで言わばレガシーというか、それをつくっていくことも1つの事業だと思いますので、それだけは最初にお伝えさせていただきたいと思っています。よろしくお願いいたします。
 あわせて、レガシーも出ましたけれども、ラグビーワールドカップがつい昨年のことでありますから、併せて機運醸成をそのままつなげていこうとのことであります。翻ってみますと、日韓のサッカーワールドカップがあったんですよね。そのときもエコパの会場で静岡県ではかなり盛り上がって、日本代表もそういう成績を収めたんですけれども、やっぱりサッカーのほうが絶対的に大きい。
 ラグビーは、残念ながら学校スポーツで取り入れているところが非常に少ないのでなかなか広がらないこともあります。それで過去のサッカーのことはどうするんだと、それをそのまま捨てていっていいのかと。ラグビー自体は非常に人気があるからそれでいいけれど、ということなのか。
 今度はオリンピックの自転車が終わります。そのときはどうするのか。やっぱり自転車だけをやるのか。静岡県は温暖ないい場所ですから、いろんなスポーツでそれぞれの大会で全国的なレベルになっている種目が数多くあったはずなんです。全てではありませんけれども、きちんとしたものを伝えていく仕組みをしないと、もうここで切っちゃうのか、ここからスタートなのか、遡るものはもうちょっと前に遡ってやるのか。そのこともよくよく考えてやっていただきたいと思います。何かこれについて御意見があればお聞かせいただきたいと思います。

○高倉スポーツ局長
 今スポーツ全般のお話をされました。たまたま私は昨年はラグビーワールドカップに関わり、今年は立場が変わりましてラグビーのみならず今開催を待っているオリンピックに携っております。県としてはなるべく多くの県民の皆様にスポーツに親しんでいただく構えは変わらないと思います。
 スポーツと一言に申しましても、生涯スポーツの取組などがあるとは思いますが、まずは昨年終わったラグビーワールドカップ、それから開催を待っているオリンピックを控えまして、レガシーという観点では、まずラグビー、自転車に注力するといった形になろうかと思います。
 先ほど、幼児教育の面でスポーツの在り方がありましたが、そういったものを取っかかりにしながら、メンタル的な部分も含めまして、子供たち、あるいはいろんな年代の人たちにスポーツを楽しんでもらう、心身を健康にしてもらうかについては、全体的に取り組まなければならないと思います。
 本年度はまずラグビー、自転車になりますが、全体的な視野も忘れずに取り組んでいきます。

○中澤(通)委員
 ちょっと意見がかみ合いませんけれども、これはここだけの問題ではなく、学校スポーツもありますので、またしかるべき場所でこの問題についての議論をしたいと思います。
 ただ、こちらの部にスポーツ局がありますので、そのことについてはずっとこれからも対応していただきたいと思っています。
 スポーツについては、統計上親がやらないとやっぱり子供もやらないのです。ですから親の態度で動いているから、親のリーダーシップもあるのかもしれませんけれども、子供の走、跳、投のレベルは確実に下がっています。どこでクリアしたらいいのかは、いろいろ考えていただきたいと思います。それから今朝方テレビを見ていたら、NHKで静岡県出身の近大の准教授かな、筋肉ふじのくに体操をやっていました。
 僕もこれは面白い体操だなと。ただ覚えるのが大変。せっかくやるなら、このためにつくったんだったら、どういう形で広めていくのか。ラジオ体操並みに広がっていけばいいんでしょうけれども、女性陣が出ると、あのスタイルでもう感動しちゃうんです、モデルのスタイルで。本当の筋肉マンですから。やっていることは大変な動作なんだけれども、楽に話をしながらやっているわけです。
 非常にいいことですから、ぜひ広めるのなら広める。どのような広め方をしたらいいかをきちんと考えて、特に筋肉の衰えは健康寿命に大きく響くことですから、とかくそれは例えば、単純なスポーツは割合やりますけれども、筋肉補強は力がつくんだけれども意外にやってない。統計上もあります。今回の運動は私は面白いと思いますがここの課でつくったんだよね。だったらぜひ課が先頭になって、できれば委員会が始まる前にデモンストレーションで始めるとか、まず隗より始めよと私は思いますので、また委員長よろしくお願いいたします。

 東京オリンピックが残念な結果でありますけれども1年先延ばしであります。この7月24日が本来であったら開会式であります。そこで組織委員会では1年前の事業として今年の大会には間に合わなかった水泳の池江璃花子選手に登場いただいて、何かしらのメッセージの発信をする、デモンストレーションを用意していくと聞いています。
 静岡県も自転車競技の予定をされていたのが、そっくりと1年延びたわけでありますので何かしら準備されているのか、何もしないのかお聞かせください。

○横井オリンピック・パラリンピック推進課長
 1年延びたことについてはチャンスであると前向きに捉えまして、機運醸成に取り組むことを考えております。コロナでオリンピックどころではないという世間一般の風潮もありましたので、もう一度皆さんに興味、関心を持っていただきたく、8番委員からもありました1年前の7月下旬から9月上旬を新たな出発の期間としまして、本県の開催競技であります自転車競技のPR、それから機運の醸成を図ってまいりたいと考えております。
 具体的に申し上げますと、新たな生活様式に適応する形で、コロナの感染のリスクを防ぐために多くの人に集まってもらって一緒に走ることはやりにくい状況でありますので、それぞれが1人で自転車に乗って楽しめるような、自転車に乗ったスタンプラリーになろうかと思いますが、そういったサイクルイベントの開催。それからオリンピック自転車競技の内定選手の激励会をしたいと思います。
 あわせて、本県の会場2か所――サイクルスポーツセンターと富士スピードウェイ両方を多くの皆さんに認識していただきながら、選手も皆さんに知っていただく取組を考えております。

○中澤(通)委員
 自転車に絞ってやっていらっしゃると思いますけれども、早めにJOCが発表していますので、こちらも負けずに情報発信してしっかりと対応しますよとうまくアピールしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 高校野球、中学校のスポーツ、それから国体なども流れていますね。もう正式に決定ですね。今年の陸連の大会は本当は三重県だったんですが、これがどうなってくるのか、これから玉突きになっていくのか、できないときは違う県でやるのか。
 いずれにしても静岡県の国体の成績については、もともとのグループ力はあるんだけれども、順番でしょうけれども近年この周辺の県は国体の誘致をして補強した名残があって、東海4県の関門を静岡県の選手はなかなか通過できない。そのことによって目標である総合1桁が難しいと解説されております。
 しかしそれだけでいいのかなと思いますが、それはそれで現実ですので何とかしなきゃいけないと思います。私自身も思うんですけれども、日本のいろんな競技もそうなんですが、目標をそれぞれ設定してやっていく。できるできないはそのときの結果だと、それも1つの判断です。だけどその繰り返しを何年もやってきて、ずるずると行く悪い風習が日本にはあります。
 4年、5年と約束事をするならして、できなかったらスタッフの総入替えが当たり前じゃないですか。情が先に来ますね、日本のスポーツ界は。情が来るから変わらない、そこにジレンマを感じるんです。国で責任は感じていますけれども、責任は取らないと。そうじゃ駄目なんでしょう。そういうことで新陳代謝をして、組織の活性化をして結果が出てくる。非情であってもそうなんです。
この組織の活性化、組織の在り方はどうあったらいいのか、何か所見があれば伺います。

○広岡スポーツ担当部長
 私どもスポーツ局は国体を所管しております。茨城国体が昨年でありまして、前年度よりは総合順位で2つ上げさせていただきました。
 その要因は、少年男子のサッカー優勝やジュニアの活躍、成人はバレーボール、それから軟式野球などが活躍していただきました。団体競技の点が高いこともありますが、団体競技に力を入れてきたことの結果がようやく出始めたのかなと思っています。
 目標は8位入賞で、目標を掲げてやっているところでありますが、もともと物すごく強い常連の強豪県、先ほど8番委員もおっしゃったように以前国体で力を入れたことがそのまま残っている県、あるいは近くに国体の開催を控えて力を入れている県などがあり、なかなかそれ以上上に行けないのが厳しいところです。
 やはり国体の活躍とは県民の皆様に夢と希望を与えますので、そこはしっかりやっていきたいと思っております。
 一方で、組織の入替えのお話もありましたけれども、結局これまでの経験を繰り返しながらしっかりやっていくのも大事かと思っており、そういう反省の上に立ってしっかりやっていきたいと思います。

○中澤(通)委員
 一朝一夕にはできませんけれども、心構えはしていただきたいと思います。
 私が今でもずっと言ってきた言葉なんですけれども、伝統を保つことも大切でしょうが思い切った改革をすることも大切です。その中で前進していく。
 1歩後退しても2歩前進する、多少は痛い思いをすることもあるでしょうけれども、それに対して漫然とやっていただくのはどうかと思っています。皆さん方の努力は必ず報われると思いますので、ぜひよろしくお願いいたしたいと思います。

 世界遺産富士山のことでありますけれども、今年静岡県は開山しないと思いますが、山梨県側はスバルラインが既に開通していますね。
 それで、一番懸念するのは山梨県側からこちら側へ来てしまうと山小屋も何もありませんからどうなるかと警察も心配しているとのことです。
 同じ富士山の観光とか、世界遺産の広報もそうなんですが、どこまで山梨県と協調しているのかなと。
 例えば開山日が違いますね。いつも向こうは早いし、こちらは遅いです。その協調もできない。そして近年出ておりますけれども富士登山鉄道の話も山梨県側はいろんな形で出始めております。
 これについて静岡県側と協調しながら話合いの中で出てきたこととは私は決して思ってないんですがどうなのかなと。

 今回は、御殿場市、小山町、富士宮市と最初は3首長がそれぞれ登山道の中止でよいとしましたが諸条件があって、もう1回ちょっと話し合って最終的に決まりました。
 ただ、そのときに住民側から山小屋の責任者、交通関係者、自衛隊も入って富士登山についての協議の場を持っていただきたいという要望が伝えられたとの話もあります。
 これを受けているのなら、どうしようか考え方もあるんでしょうが、その動きを伺います。

○滝富士山世界遺産課長
 まず山梨県との富士山に対する協調ですけれども、先ほど開山日も合っていない話がありました。これは毎年山小屋関係者会議を開催して協議しておりますが、山梨県は神事等の関係もあって7月1日にしたいとのことです。静岡県側は雪解け等も遅く、なかなか向こうが開けたい7月1日にオープンするのは難しいので、現在は7月10日でやっている現状があるため今はなかなか合わないとのことです。ただし閉山する日は9月10日に統一することで、何年か前からその状況にあります。

 それから今回、山梨県は5合目まで開いて、静岡県は開かなかったことで、いろいろ地元の自治体とかの要望、あるいは交通事業者等の情報等もありますけれども、まずこちらとしては地元の自治体が5合目まで観光客を受け入れる体制をつくれるかです。2市1町とも今回は麓の観光で、開けない形で最初に要望を出されたこともあります。道路部局としても安全面などを踏まえて、5合目までも止めると判断したところであります。
 逆に山梨県側は、5合目のところに5軒土産屋などがございまして、地元の富士吉田市も受け入れて何とかしたいと、最終的に開けることになったと聞いております。
 今後ですが、このままの状況が続いてしまうと来年も閉じるのかとの話になりますので、何とか来年は開けたいと。先ほども山小屋の体制を整えなければいけないとの話がありましたが、できれば上まで開けたいということですけれども、もし万が一の場合があった場合でも5合目まで開けられる形で、地元自治体、あるいは交通事業者、観光協会などとの打合せの場を設けてできる限り人が来れる状態をつくらなければいけないと思っております。

○中澤(通)委員
 これはいろんな問題が内在していると思います。特にコロナの問題が出てからでありますけれども、今年は山小屋は使っていませんが、山小屋は3密の最たるものですね。
 それじゃあ、どうやったらいいのかは、今から話をしなければいけない。今は1畳に2人以上が入っちゃういわゆる雑魚寝状態ですが、基準をつくったときには収容が100人であっとしたら少なくとも30人がいいと思います。それじゃあその分を何とかできるのか、それもできない部分もあるし、寝転がるようなスタイルで本当にいいのかと。
 山小屋は個人所有ですよね。個人所有がずっと昔からいろんな権益や権利を持って継承されて今日まで来ている、言わば既得権ですね。国有地の中にそういった既得権をつくっていることを行政として黙認するのか、これで仕方がないとするのか、それとも新しい時代の山小屋のあるべき姿のためにどうしたらいいのか。民間でやるのがいいのか、官でいくのか、どうしたらいいかをきちんとやっぱり方向づけをしていくことが今こそ必要ではないのかなと思っています。一遍には片づかないでしょう。それはどこかで旗を振っておかないと、無理ですよね。県だけではいかないとして、国も入らなければいかんとして、ぜひやっていただきたいと思います。
 それを含めて先ほどの富士宮市長が言ってきたようなことも当然包含されますから、そういう意味ではきっかけとしてはむしろいいのではないかと思うのですがどうでしょうか、新しいスタートを切りますか。

○滝富士山世界遺産課長
 おっしゃるとおり現在は山小屋が民間の所有になっていて、ただそれを官が管理するのか、地元の自治体なのかは分かりませんけれども、そういうことでもって管理する考え方もあると思います。
 今はまだ正直どうすればいいとは申し上げられませんけれども、また来年以降開山していけるのか考えなければいけませんので、そういったことも踏まえて関係者と協議しなければいけないと感じております。

○中澤(通)委員
 ぜひそういうことでスタートしていただければと思います。その中で1つずつ前進もしていただきたいと思います。
 とかくこの夏山のことしかクローズアップされていないんですが、富士山の裾野は春は結構桜がいいんです。秋は紅葉がいい。5合目以下の観光資源にもなるんだけれども、なかなかそれがクローズアップされていないんです。
 だからこのシーズンはこっちだよと誘導もしていく、富士山の地域に根づいた働く方々等のことを考えてやっていただければいいと思います。

 あわせてですが、今年は当初は富士山保全協力金の協力率100%が目標だと協議会の中では出ていました。それは出ていたけれども、コロナの話になっちゃってとてもそれどころじゃなくなり、結果的には開山が中止になった。だけど100%の目標は生きているのでしょう。全回は70%弱だったので100%にするなら何か新しい手だてをしておかないと、1年経って来年も同じ目標ですよと言っても簡単にはいかないです。逆に目指すにはどうするか。協力金を頂けなかったら帰ってくださいとかがあるのかどうか、考え方として。今年はそこまでは話を詰めてなかったと解釈すればいいのですか。それとももくろみが既に決まっているのですか。

○滝富士山世界遺産課長
 協力金につきましては、昨年度利用者負担制度の専門委員会がありまして、今年度いっぱいをかけて制度の骨子をつくることを決め、これから考えていく予定になっております。
 もし今年度開山していても目標は100%で、あくまでも任意で実施する予定でした。

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