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委員会会議録

質問文書

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令和5年12月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:田内 浩之 議員
質疑・質問日:12/14/2023
会派名:ふじのくに県民クラブ


○田内委員
 それでは、分割質問方式でお願いします。
 まず建設委員会説明資料95ページ遠州灘海浜公園基本計画の策定の全体スケジュールについて伺い思います。
 まず1点目、本会議での答弁で基本計画の素案が年度内に上がってくるとのお話がありましたけれども、どの程度の情報がその素案に盛り込まれてくるのかお伺いします。

 そして、来年度成案とのことですが、成案には全体の供用開始の時期が入ってくるのかお伺いしたいです。
 なぜこんなことを聞くかというと、官民連携導入可能性調査が一通り終わるところでこれから基本計画の素案策定に入ると思います。県だけで全てやり切るのであればいいですが基本計画を成案するには当然民間の力を借りないと進まないと思っています。民間企業というのは、売上げとしてお金が入ってくる時期が決まらないとなかなか投資の決断ができないと思います。要はどの時点で利益になるか、例えば投資額を10年や20年で回収すると思うので、供用開始の時期をいつ発表する予定なのかお伺いします。

○伊東公園緑地課長
 まず、基本計画の情報を素案にどこまで盛り込むかですけれども、昨年の2月議会でお示しした3つのプランがございます。野球場がたくさんあるパターン、真ん中に池があったパターンと芝生広場など多目的なものが一番多い3案を公表しました。先ほど申したように物価高や人手不足でなかなか見極めにくい状況ですが、現在野球場の規模や構造について検討し、2月議会に素案としてお示ししたいと考えています。

 次に成案に供用時期の見込みを入れるのかについてですが、官で設計をするとなると基本計画策定後の実施設計が大体2、3年かかります。民間PFI事業で委ねたとしても恐らく2年ぐらいかかることから、なかなか成案に供用開始期間を見込むことはできません。ただ民間からも提案がありました用地取得に向けては、事業認可を先に取らないといけないため、その期間をもって段取りしたいと考えています。

○田内委員
 御答弁ありがとうございます。
 再質問として確認ですが、3つのタイプの素案の中で一番これが好ましいとする案を発表する認識でよろしいでしょうか。

○伊東公園緑地課長
 委員がおっしゃるとおり、多目的広場が一番多い案が整備費用、維持管理費、BバイCが数字的にも勝っていますし、民間とのヒアリングでもそちらがいいと意見を頂いていますので素案として計画するつもりです。

○田内委員
 聞き方を変えますが、供用開始の予定はなかなか公表しづらいということだったんですけれども、そうすると導入可能性調査が終わって素案が今年度中に発表され基本計画が来年度成案となりますが、今後どのタイミングで民間がどう関わってくるとお考えなのか教えてください。

○伊東公園緑地課長
 来年早々に国へ事業認可を取りまして、その後に用地調査、用地取得に入ります。並行して事業者選定に入りたいと考えております。

○田内委員
 御答弁ありがとうございます。
 要望とさせていただきますけれども、繰り返しになりますが、いわゆる供用開始の公表のタイミングはとても大事なことだと思います。もちろん現時点でいついつ完成予定とはとても言えないと思います。特に投資意欲のある民間とのやり取りの中では、いつから開始できるのかと詰問が必ず飛んでくると思います。それも踏まえて供用開始の時期は早めに公表して多くの民間に投資や出資を募ることが必要かと思いますので、ぜひ一度御検討頂ければと思いますのでよろしくお願いします。

 それでは、次の質問に入ります。
 説明資料18ページのVIRTUAL SHIZUOKAの推進ですが、次世代エアモビリティーに関する研究をしていると伺っております。次世代エアモビリティーというとぴんとこないですが、空飛ぶクルマもこの中に入ってくると思います。ちなみに私たちの地元のスズキ株式会社でも、スカイドライブというものを今一生懸命開発しようと頑張っていて、私も早く乗りたいと思っています。この次世代エアモビリティーの導入に関しては、交通基盤部として実証フィールドの提供に協力してもらわないといけない。何かあったら困るので、最初は山や海の人がいないところで実証フィールドの提供や調整が必要になってくると思いますが、交通基盤部として現時点でどのようにお考えなのか伺います。

○増田未来まちづくり室長
 次世代エアモビリティーに関して交通基盤部の役割についてお答えいたします。
 御存じのとおり、交通基盤部では3次元点群データをオープンデータ化して公開しております。
 3次元点群データを用いて、いわゆるコリドーと呼ばれる空飛ぶ車の飛行路のコース確認や、着陸場所もそのまま垂直に降りるところばかりではないと考えますので、どう着陸するか、どの場面や場所が的確かを確認する形で協力すると思います。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。
 要望とさせていただきますけれども、この次世代エアモビリティーは、新産業をつくる意味では経済産業部、デジタル技術がないと3次元点群データは進まないので知事直轄組織等々、県庁内の横連携でやらないといけないと思うので、開発企業の意見を早めに聞いてどのような実証フィールドが必要なのかを準備することをぜひお願いします。

 それでは、説明資料91ページ天竜浜名湖鉄道の支援についてです。2番委員を目の前にして畏れ多いですが、私も沿線でございますので質問させていただきます。
 多分湖西市だけじゃないと思うのですが、天竜浜名湖鉄道の線路脇のり面の管理が天竜浜名湖鉄道株式会社の資金ではなかなか厳しくて後手後手に回っています。先日も私の地元の湖西市利木地区という天竜浜名湖鉄道沿線地区の自治会主催で、湖西市と天竜浜名湖鉄道株式会社の役員も来て意見交換会が行われました。話の中では路肩脇が草ではなく木になってしまって、田んぼや畑に物すごい大きな影をつくっています。実際その現場に行きましたけれども、家屋にかかってしまって倒れたら家を壊して大きな問題になるところまできています。ただ天竜浜名湖鉄道株式会社の経営が大変厳しいと分かっているものですから、なかなか難しい部分ではあるかもしれないのですけど、そういう問題が多々あるんですね。特に利木地区は電車に乗って浜名湖も見える海岸線ですが、路肩がこんなになっているので浜名湖が全然きれいに見えなくて、天竜浜名湖鉄道の魅力向上という意味でも厳しい状況にあります。
 今回天竜浜名湖鉄道は車両更新等々が予定されているとも聞いています。車両更新でお金がかかってなかなか言いづらい部分ではありますが、県としても沿線住民の環境保全と魅力向上の観点から応援してほしいと思うので、どのぐらいの予算があれば手が回りそうかとちゃんと聞き取って詰めていただければありがたいと思うのですが、そういったやり取りが行われているのか質問します。

○平野地域交通課長
 天竜浜名湖鉄道の除草や伐採ですけれども、もともとは地元の要望で国鉄から第三セクターの鉄道になったこともあり、可能な範囲で沿線住民が自発的に除草等を行ってきたと認識しております。ただ沿線人口の高齢化や世代交代などによって意識などが変わり除草等の要望が増加している中で、67.7キロある全線で鉄道の運行に支障があるところを最優先でやっており、なかなか全ての要望に応えられていないことを会社から聞いております。
 先ほど車両の話もあったのですが、来年度からの経営計画の策定を会社が進めている中に除草等の増額も含めて考えていると聞いておりますので、県としては応援できたらと思っております。引き続き沿線の市町と共に天竜浜名湖鉄道を支援してまいりたいと考えております。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。
 要望とさせていただきますけれども、平野地域交通課長がおっしゃったとおり、地元の皆さんも自分たちができるところは自分たちでやるスタンスです。全部お任せしますというスタンスではないんですよ。やれるところは自分たちで頑張ってやるので、できないところを何とかお願いしたいという伝え方です。ただ天竜浜名湖鉄道はそれさえも厳しい現状と思いますので、そこをしっかり聞き取って来年度予算に反映していただけるとありがたいと思います。

 県では各市町に対して景観計画の策定をお願いしていると思うのですが、天竜浜名湖鉄道沿線の景観の観点から路線の保全や維持管理で何かやれることはありますでしょうか。

○森西景観まちづくり課長
 景観まちづくり課では惜しい景観の改善ということで、木が道路に覆い景観を阻害しているところは各土木事務所に依頼して対応しています。予算的には少ないのですが、湖西市や周辺市町に土木事務所を経由して要望頂ければ対応できるところもあるかもしれません。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。また対応をお願いいたします。
 それでは、説明資料89ページ“ふじのくに”地域公共交通計画の策定についてでございます。
 今世間で、特に国でライドシェアの議論が盛んになっています。東南アジアでは当たり前です。先日海外事情調査でベトナムに行かせていただきましたが、ウーバーじゃなくてグラブという会社が頑張っていますけれども、タクシーを呼ぶことはなくグラブが提供するライドシェアサービスで移動しており、そういう意味では日本は大分遅れてしまっていると改めて感じています。個人的にはすぐ解禁すべきと思っております。ただ国で今いろいろ議論していますけれども、ライドシェアが一部解禁になったとしても大分、県の地域公共交通計画に影響があると思います。それに対して県としてどのように考えているのかお伺いします。

○平野地域交通課長
 ライドシェアと地域公共交通計画の関係は、説明資料の90ページに地域公共交通計画の概要として1から8までありますが、公共交通の確保に向けた新たな動き8にライドシェアの動きなども載せる予定となっております。計画も一旦つくれば終わりではなくて随時見直しが必要だと考えておりますので、引き続き何か動きがあれば取り込んでいきたいと考えております。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。
 要望とさせていただきますけれども、国の動きを注視することはもとよりそれに連動して計画自体も変えていくことが必要になってくると思いますので、変える前提で計画案の策定も進めていただければありがたいと思います。湖西市のような小さなまちの特におじいちゃん、おばあちゃんやお子さんたちの移動は、導入するとがらっと変わる可能性があると思いますので、御検討頂ければと思います。よろしくお願いします。

 それでは、次の質問に移ります。
 説明資料9ページと87ページの港湾管理条例の改正についてです。
 新型コロナ感染症の5類への移行を受けて、国内外を問わず人流が回復、活発化しています。近年はレジャー志向の高まりに伴い国内外でプレジャーボートが普及し、とりわけ海の玄関口となる港湾施設においてはその受入れ需要が高まっていくと想定されます。こうした中、県では本定例会に静岡県港湾管理条例の改正を議案として提出しています。
 そこで、今回条例を改正する理由と内容を伺います。また使用料はどのように設定したのか伺います。

○市野港湾企画課長
 委員御指摘のとおり近年県内港湾におきまして、プレジャーボートを利用した海からの来航、いわゆるビジター利用の需要が高まっております。そこで民間マリーナとの料金格差を是正し、受益者負担と歳入の適正化を図りつつ適正な維持管理を推進するため、プレジャーボートの一時的な岸壁等の利用に関わる使用料を条例の中で新たに定めるものでございます。
 具体的には説明資料の表にもありますとおり、船の長さを1日当たり艇長12メートル未満は4,000円、12メートル以上24メートル未満は8,000円、24メートル以上につきましては1万6000円と3区分の料金を予定しております。
 また、これまで料金徴収の対象となっていなかった5トン未満のボートにつきましても今回新たに使用料の徴収対象に加えたいと考えております。
 使用料につきましては、横浜港などの事例を参考にするとともに、県内の民間マリーナの料金を踏まえ民業圧迫とならないように同等程度の料金に設定しております。
 また、岸壁等の一時的なプレジャーボートの利用は観光目的がメインですので、港湾規模による区分が必要性ないことから県内一律料金で設定しております。

○田内委員
 それでは、要望とさせていただきます。
 この改正自体はとてもいいことだと思っています。頂くものは頂いて、逆にユーザーの望むサービスを提供する観点で整備を促進していただければありがたいなと思います。

 それでは、次にリニア工事に関してです。
 先ほど5番委員からもお話がありましたけれども、燕沢や藤島平の残土置場に関連して、静岡市の難波市長から県も河川管理者としての責任を果たすべきとの趣旨の御発言がありましたので確認したいと思います。当該地区及び大井川上流部の河川管理状況の現状を教えてください。

 また、大井川には多くの支流が存在しますが、これらのうち、県管理はどのくらいあるのか、またその他の河川管理者はどこなのか質問します。

 3つ目です。山体崩壊の可能性を指摘されている上千枚沢上流部の現状認識はいかがでしょうか。また管理者も確認させていただきます。

○山田河川企画課長
 まず、大井川上流部の河川管理の状況ですが、上流部は畑薙第一ダムから上の部分とイメージしてお聞き頂ければと思います。上流に行きますと椹島に施設がありますが、人家等はないので護岸設置などの安全確保は行っていません。

 2つ目の多くの支川が存在する中で県管理はどれぐらいあるのかですが、まず大井川につきましては国土交通省が管理する一級河川になります。その中で河口から約20キロ付近までを国が直轄区間として管理し、そこから上流を指定区間として流入する支川も県が管理する形態がとられています。県管理河川は約40河川ございます。その他の河川管理者ですが、川の形態をなしていないような沢も非常に多く本川に流れ込んでいますので、それらにつきましては県では管理していません。準用河川や普通河川につきましては市町で条例をつくり管理していますが、そういったものに該当しないものは最終的にはその土地の所有者が管理すると思います。現状ではどれくらいあるかは分かりません。

 3つ目の山体崩壊の可能性と現状認識ですけれども、上千枚沢につきましては林野庁が直轄しており、治山事業として治山堰堤を入れるなどの対策をしていますが、大井川本川に大量の土砂が流下して河川管理上支障が出ている認識はございません。ただリニア中央新幹線の整備に関しては、市の検討会や県の専門部会の議論の中で支川管理の話や燕沢に盛土を置いた場合のあらゆる可能性を検討されていると認識していますので、検討状況を見ていきます。
 上千枚沢の管理者は県管理ではないことは承知しているのですが、それが市になるのか土地所有者になるのかは把握していませんので、お答えできません。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。
 それでは、次の質問に行かせていただきます。
 PFASについて質問します。
 静岡市、浜松市などでPFASによる水質汚染が発生しています。
 河川管理者として、県管理河川への工場排水の流入箇所やPFASなど有害物質を発生させる河川に隣接した工場などの水質や堤防、河川敷に対する環境保全対策について伺います。
 まずは、PFASが問題になっている工場排水の流入箇所の把握ができているのか等について伺いたいと思います。また当該市町や企業等による環境調査結果の把握もできているのか伺います。
 2点目です。県管理河川に隣接する当該工場についてもいかがでしょうか。御答弁お願いします。

○鍋田河川砂防管理課長
 河川や公共水域への工場排水等につきましては、水質汚濁防止法により規制しております。水質汚濁防止法等の環境系の法律についてはくらし・環境部で所管しています。また政令市にあってはその法律を市が所管しており、PFASの新聞報道等があったものについてはそれぞれの政令市である浜松市、静岡市が調査しています。
 浜松市については、新川や伊佐地川で水質が基準値を超えたと公表前に連絡がありましたが、静岡市については三保半島に県管理河川がないこともあって特に連絡はございませんでした。
 具体的な工場からの流入等については、河川法では排出基準がなく調査することはないため工場排水の流入箇所等を把握しておりません。ただし河川管理者としましては、当該河川で利水者等がいる場合にはその活動に支障を及ぼすこともありますので、まずはしっかり情報収集して積極的に周知していきたいと考えております。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。
 要望とさせていただきますけれども、県民の健康に関わるとても大事なことかと思います。アンテナを高くして御対応頂けるとありがたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 それでは、最後の質問に入ります。
 説明資料56ページです。前回の委員会でも質問いたしました浜名湖水辺整備基本計画の策定の進捗状況と今後の見通しについて伺います。
 もう1点。前回の委員会でも申し上げましたが、地元の方々からちゃんと意見聴取をしていただきたいというお願いをしましたけれども、基本計画を策定する中でどういうタイミングで意見聴取をしていただけるのか教えてください。

○山田河川企画課長 
 水辺整備基本計画につきましては、現在対象外力となる高潮、津波から必要な護岸の高さを検討している状況です。このうち高潮については当初過去に検討した成果比を基に調整する予定でしたが、最新の知見が入っていなかったり技術基準が変わったこともあり、有識者と協議している状況です。今後その見直しを踏まえた上で、高潮、津波の必要な堤防の高さの算定、整備が必要な区間の選定、地域振興策の連携と検討、整備優先度の整理を行うとともに、内容を浜名湖水辺整備推進協議会で議論していきます。いずれにしましても早くつくりたい思いはありますので、しっかり進めていきます。
 地元への意見聴取につきましては、まだ必要な堤防の高さ設定が終わってない状況ですので、設定が終わり保全対象と施設整備との位置関係などがある程度明らかになった段階で地元にお示ししたいと思いますが、整備まで時間があるような地域に話をしてしまうとすぐやってくれるのではないかと期待を持たせることになってもいけないので、優先順位に応じて地元意見を聞くことをやっていきたいと思います。特にどうしても意見を聞いてほしい地域があれば、市と情報収集しながら地元の様子も聞きながら対応していきます。

○田内委員
 それでは、要望とさせていただきます。
 浜松土木事務所時代の山田河川企画課長は、本当に県民のために最前線で一生懸命仕事をしている姿を拝見していますので何も心配してないのですが、引き続きしっかり取り組んでいただければありがたいと思いますので、よろしくお願いいたします。私の質問は以上です。

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