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委員会会議録

質問文書

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令和5年2月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伊藤 和子 議員
質疑・質問日:03/01/2023
会派名:ふじのくに県民クラブ


○伊藤委員
 一問一答方式でお願いいたします。
 危機管理くらし環境委員会説明資料の10ページになります。
 わたしの避難計画の普及促進についてですけれども、午前中に5番委員、そして今も7番委員にわたひな普及員と育成方法について御説明してくださいました。私からはわたひな普及員の活動内容についての詳細をお伺いしたいと思います。

○森危機政策課長
 わたひな普及員の活動内容といたしましては、地域の防災訓練や研修会の講師としてわたしの避難計画をどうやってつくればよいのかを住民に対して指導していただくことを中心に考えております。そのほかわたしの避難計画の作成後にアンケート等を実施して地域における防災の課題を集計していただいたり、作成した計画を回収して避難先の需要を取りまとめるなど発展的な活用方法についても講習会の中で受講していただき、わたしの避難計画を活用した自助、共助の取組の場面で様々な活躍をしていただこうと考えております。
 来年度から地震・津波対策等減災交付金によりわたしの避難計画がんばる市町制度を導入し、わたしの避難計画の計画的な普及や体制づくり、作成結果の回収・分析、その後のさらなる活用について持続化計画を策定した市町には取組への補助率を3分の2にかさ上げして強力に支援してまいりたいと考えておりますので、この持続化計画における計画の普及や作成結果の回収においても普及員の皆様に御活躍頂きたいと考えております。

○伊藤委員
 詳しい御説明をありがとうございました。
 県のホームページを拝見させていただきますと、わたしの避難計画はパソコンやスマホで手軽に作成できるとされています。スマホで作成すると持ち歩くこともでき、まだ用紙が配布されていない皆さんもすぐに作成できるのでぜひ活用してみましょうと推奨しているんですが、実際に配布された避難計画は冷蔵庫など家の中の目立つ場所に貼っておくように指導しております。
 県としてどちらを重視していらっしゃるのか、また避難計画はとても大事な事業ですが、大丈夫だと思い込む正常性バイアスが悲劇を起こすものですから、それに惑わされないように指導していくことがとても大切であると考えていますけれども、その点についてどのように考えていらっしゃいますでしょうか。

○森危機政策課長
 まず、電子版のわたしの避難計画につきましてはまさに私どもが想定しているところを御指摘頂きありがとうございます。
 わたしの避難計画は、今年度の津波浸水想定区域に続きまして来年度から令和7年度までの3年間で県内の内陸地域に紙で計画を配布し普及することを考えておりまして、県の方針としましては、紙版のわたしの避難計画は各家庭にプッシュ型で配布してお年寄りから子供まで誰でも作成できるものですから、まずは紙版を重視した普及を一番に考えております。
 その上で、電子版の計画は紙版が届いていない地域やパソコンやスマホの操作が非常に慣れている若い方を中心に手軽に使っていただきたいと使い分けを考えているところでございます。
 それから、正常性バイアスにつきましては、計画を作成してもう大丈夫だとは思い込んでしまっては全くもって意味がありませんので、県といたしましては先般お配りした県民だよりの一面でわたしの避難計画の特集を組んでおり、その中で正常性バイアスに惑わされることなく行動してくださいと大きく取り上げたところでございます。
 今後、わたしの避難計画の普及の場面において、こういった普及も併せて行っていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

○伊藤委員
 ありがとうございました。
 スマホで避難計画が本当に簡単に作成できます。いつでもどこでも見ることができますので、ぜひ今後推奨していただければと思います。

 次に移らせていただきます。
 説明資料17ページの地震対策オペレーション2023の実施結果についてですけれども、午前中に5番委員さんからも御質問がございました。
 新設された市町支援機動班が今回訓練に参加しておりますが、その検証結果について詳細をお伺いさせていただきます。

○百P危機対策課長
 今回の訓練では、県災害対策本部から静岡市内山間部で想定される災害現場に3名、賀茂、東部、中部、西部の各方面本部から管内の市町役場にそれぞれ3名、合計で15名派遣する訓練を実施いたしました。
 想定災害現場に派遣した班により、訓練で実施した県災害対策本部の本部員会議に対して中継で映像を交えて現地の状況を伝えることができたほか、市町役場に派遣した班から派遣先市町の災害対応状況等を収集することができました。こうしたことから今後の災害における市町支援機動班の初動対応を確認できたと考えております。
 今後も研修や訓練を通じまして、各班員のスキルに磨きをかけ、被災された県民に一刻も早く支援が届くように訓練を重ねてサポートしていきたいと考えております。

○伊藤委員
 ありがとうございました。
 説明資料17ページに成果として今後の市町支援機動班の活動をイメージすることができたと掲載されておりますけれども、例えば想定外の甚大な被害が発生した時に現在の市町支援機動班の人数で対応できない場合の対応策は考えているんでしょうか。

○百P危機対策課長
 南海トラフ地震等の大規模地震が発生した際に、市町支援機動班が全県を支援するのはなかなか難しいのではないかと考えております。そうした場合は、総務省の応急対策職員派遣制度に基づき、災害マネジメント総括支援員の派遣を求めて被災地外から災害応急対策の知見を持った行政職員を市町に派遣する対応を考えております。そのためこういった支援体制についても引き続き整備を進めていきたいと考えております。

○伊藤委員
 ありがとうございます。
 いつ南海トラフ地震が起こるか分かりません。想定外の甚大な被害が起こった時のためにも市町支援機動班の人数を増やしていただければと思っております。

 次に移らせていただきます。
 県の災害対応力の強化のうち、説明資料19ページの防災服のリニューアルについてお伺いさせていただきます。
 リニューアルによりどのような効果があるのか、また2か年計画にした理由を教えていただければと思います。

○百P危機対策課長
 現在の防災服は阪神・淡路大震災直後に導入し25年が経過しており、それ以降の災害対応に関する知見が反映されていない状況です。具体的には阪神・淡路大震災では火災の被害が大きかったため、素材の難燃性を求め燃えにくい綿を多く含んだ生地が使われておりますが、乾きが悪く長期間にわたる災害対応に向かない状況がございます。また伸縮性も低く動きが制限され、特に女性用のズボンの改善要望が多く聞かれたことから、伸縮性、通気性を改善するために素材、加工方法等を変更して機動性に優れた新たな防災服導入することで、職員が安全かつ機動的に災害対応に従事できる効果があると考えております。
 また、本年1月に市町支援機動班を創設したことにより、今後被災現場で活動を行う機会が増えることが考えられます。そうしたことから副次的な効果になりますが、職員の士気向上にもつながるのではないかと考えております。
 2か年計画とする理由は、大量発注になり調達が1年間では厳しい状況があり、逆に3年以上になりますと大量発注のスケールメリットが薄れてきますので、バランスを勘案して2か年での調達予定を考えております。

○伊藤委員
 御説明ありがとうございました。
 次に移らせていただきます。
 説明資料20ページの令和5年度静岡県危機対処訓練計画についてお伺いさせていただきます。
 2(1)の記載によると3月5日を統一実施日として津波避難訓練を実施するとのことですが、今年度の訓練の特徴は何でしょうか。

○百P危機対策課長
 今年度の津波避難訓練は、3月5日を統一実施日と定めて沿岸21市町を中心に訓練を実施する予定でございます。
 重点項目としては、即時避難の実践・検証、緊急避難場所・避難路の確認、津波避難標識の確認、避難行動要支援者への支援体制の検証を定めております。
 中でも即時避難の実践・検証については、避難時間の計測に総合防災アプリ静岡県防災の利用や緊急避難場所・避難路の確認にわたしの避難計画の作成を推奨しております。
 津波避難の習熟を図るとともに、総合防災アプリ静岡県防災やわたしの避難計画のさらなる普及を図っていきたいと考えております。

○伊藤委員
 最後の質問に移らせていただきます。
 説明資料24ページの原子力発電所の安全対策及び防災対策についてですけれども、先ほど6番委員から質問がございましてかなり詳細な御答弁を頂きました。
 浜岡原発は全号機が停止して11年が経過しており、現場点検を114回実施しているとのことですが、現場では具体的にどのような点検をしているのか、また実施状況と今後の計画についてお伺いさせていただきます。

○神村原子力安全対策課長
 安全対策工事の現場点検は、中部電力が自主的に計画発表した津波対策工事や国の基準ができたあとの新規制基準に対応するための工事について平成23年11月から点検を行っております。点検では設備や設計方針等の概要説明を机上で受けた後、外観、動作等の現場確認や性能検査、保全作業関係の書類等を確認しています。
 今年度は、原子炉格納容器の破損防止対策のための注水配管の追加設置、使用済み燃料プールへの代替注水配管の設置等について確認いたしました。現場点検は報道機関に公開して開催しており、県のホームページに点検結果を公表し、県民への情報発信を行っております。
 今後につきましては、現在新規制基準適合審査中でございますので、審査状況により新たな工事が必要になる可能性もあり、その場合は点検項目が増える可能性があります。いずれにいたしましても全ての点検を終えるまで現場点検を継続することを考えております。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

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ファックス番号:054-221-3179

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