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委員会会議録

質問文書

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令和3年12月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:落合 愼悟 議員
質疑・質問日:12/15/2021
会派名:自民改革会議


○四本委員長
 それでは、休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○落合委員
 分割質問方式でお願いします。
 最初に、危機管理くらし環境委員会説明資料24ページ、マンション管理適正化推進計画について伺います。
 国のマンション管理の適正化の推進に関する法律があり、事務主体は市と書いてある。市以外は県ですが、これは任意の計画なので静岡県としても町につくってあげないといけないということで多分つくられた。しかしこれは市と県というんですかね、町との整合性がないといけないと思います。というのは特例で容積率は変えられるんですね。そこの部分は多分いろいろあると思うので細かいことは分からないけれども、市のつくる計画と県の計画との整合性はどうなっているのか、まず教えてください。

○鈴木住まいづくり課長
 マンション管理適正化推進計画についてお答えいたします。
 市と町の部分、県がつくる部分との整合性ですが、基本的には国の基本的な方針に基づいてつくりますのでベースの部分は同じになると考えています。法施行が来年4月1日に予定されていますけれども、それに向けて県と市、関係団体等を含む協議会を設置して準備を進めています。計画の内容についても調整を図っていくことを考えています。

○落合委員
 ありがとうございます。
 実際のところ、静岡市にも藤枝市にもマンションがたくさんあるんですね。静岡市だと1階が店舗、2階が事務所、上がマンションの分譲の建物がある。1階の店舗は何とか営業している。2階の事務所だったところが倒産して修繕積立金や管理費も一切もらえない状況がある。今非常に管理運営に困っているマンションがすぐ近所にあるんですよ。管理費も多いものだから、エレベーターの修繕費用だけで外壁を本当は塗り替えたいんだけれどもできない状況やいろいろな課題がこれから出てくると思います。
 今法律で5分の4の同意で建て替えなどができるようになっています。昭和55年の耐震基準以前の建物は5分の4でできるんですが、昭和55年以降の建物は全員同意が必要なんですよ。その辺はどのように考えていますか。

○鈴木住まいづくり課長
 法制度はそのようになっているかと思いますけれども、建て替えは恐らく町なかでマンション需要等があるところで容積率に余裕がある場合は成り立つと思っていますが、事業の組立てに対する支援をしていく中で、皆さんの同意が得られれば例えばマンション管理士の派遣といった具体的な支援をしていくことで対応していきたいと思います。

○落合委員
 答弁が違う内容だった気がしますけれども、とにかく今は全国に65万戸のストックがあって1500万人が入居していますが、実際に40年を超過しているマンションが81万戸もあるんですよ。静岡もすごい多いんですよ。本当にこれからどうしましょうというのが多いんですね。鷹匠にしても多いんです。そういう中で5分の4と決めてくれたはいいのですが、耐震化と耐震化されていないのが一緒になっています。耐震化を除いてくれればいいんだけれども入っているんですよ。ある意味では国のミスかなと思います。そういうことも今回計画をつくるに当たって検討していただけたらありがたいです。

 次に、説明資料28ページ、地球温暖化対策実行計画です。
 この厚い説明資料の中に、Dフロン等その他温室効果ガスの削減という柱はほんの少ししか書いていないんですよ。現状と課題、主な取組が3つだけ。これは幾ら何でも少な過ぎる。カーボンニュートラルや温室効果ガス関係で、私がいつも言うのはフロンガスですよ。自分が扱っているから特になんですけれども、回収率が2013年で34%なんですよ。2025年に60%、2030年に75%まで回収する国の目標があるんですが、いかに放出されているか。ちゃんと届出を出したところはしっかりフロンガスを回収しているんですが、何でこんなに放出されているのか。エアコンに対する対策をしてくれないと、CO2の何千倍という温室効果ガスですから、本当に静岡県としてもっと取り組んでもらいたいので計画に少し項目を入れていただきたい。フロンやいろいろなガスの排出に対して国の関係だけでも結構出ていますよ。静岡県の計画は本当にあまりにもお粗末だと思います。国の資料を参考にして、ぜひ静岡県の対策をお願いしたい。私どももできるだけの協力をしていきますけれども、お願いしたいと思います。
 そして、水素エネルギーについても少ないんですね。A水素エネルギー等の活用促進は、需要の拡大を図ります、導入を促進します、活用の促進を図りますの3項目だけしかないんですね。先日、福島県の浜通り、浪江町に行ってまいりました。今は旭化成さんが水を電気分解する大きい水素タンクを8基造っています。水素はこれから本当に主力のエネルギーになる。前回も山梨県企業局が水素を販売していますという話を本会議でさせてもらったんですが、水素の取組をしっかりやっていただきたい。それをお願いしたいから、この計画に対しても活用促進をもっと具体的にお願いしたいと思います。
 2030年度までに100以上の脱炭素先行地域を創出という地域脱炭素ロードマップが国の施策に入っているので先行地域をこれからつくっていくと思うんですけれども、静岡県も手を挙げるくらいの努力はお願いしたいと思います。100のうち静岡県から2つくらい先行地域として手を挙げて行っていただきたい。地球温暖化対策計画は、去年から今年にかけて菅前総理がすごく力を入れてきたのでずっと続くのかなと思ったら、岸田総理に替わってから少しトーンダウンしているようですけれども、静岡県としての水素の取組ですからこの計画をお願いしたいと思います。

 次に、説明資料34ページ、一般廃棄物処理広域化マスタープランについてです。
 静岡県では4つの区割りに分けて進めていく中で、焼津市と藤枝市は広域の事務組合で焼却場をこれから造ろうと計画しています。これは平成14年に新しいのができると思ったのがどういうわけか藤枝市はずっと遅れてしまっている状況ですが、廃棄物は今減ってきていますね。減っている中で、この内容は溶融炉が多いものですから、できるだけよその自治体も一緒になってやったらいいんではないかという計画ですので、1日100トン以上、300トン以上の集約化を検討するとなっています。
 そういう中で、入れてもらいたいと思うのは、集約することはいいんですけれども、溶融炉とストーカー方式とあるんですね。要は出る灰が溶融炉の場合は少ない。ストーカー方式の場合は結構焼却灰が出てその処分に非常に困るんですが、藤枝市、焼津市の事務組合はどうもストーカー方式を選ぶようですけれども――そこをあまり言うとよくないかもしれないけれども――できるだけ焼却灰が少ない方法を選ぶことができればお願いしたいと思います。最終処分に非常に苦労するんですね。できるなら策定の中にもう少し焼却方法の提案ができてくれるとありがたいと思います。これは意見にしておきます。

 最後に、リニア新幹線について伺っておきたいと思います。
 第12回の議事の詳細が出ました。先ほど5番委員も大分質問をしていました。中間報告案も読ませていただいて、先ほどのJR東海の考え方も大分変わってきたというお話も確かに読み取れるようになってまいりました。しかし、静岡新聞は今日も昨日も非常に厳しい見出しなんですよね。「情報開示不足 溝深める」とか「丁寧さ欠き混乱 不信感」とどうもあおっている気がします。内容を読んでいくと、この見出しは違うんではないかという気がするんですが、かといって水の問題がありますので私は絶対賛成ではないんですよ。
 教えてもらいたいのが、井川ダムの所で10年平均で年間12億トンの流量があると中間報告案の中に森下委員の話が出ていますが、川口ダムの所へ行くと相当流量が多いんですよ。19億トンだったかな。ということは、下流側に来ると相当水の量が増えてくると考えていいのか、まず教えてもらいたいと思います。

○市川水利用課長
 下流に来れば当然それぞれの地点から、例えば井川ダムより上流だったら何平方キロメートル、長島ダムに来れば残りの所がまた加わってくるので、我々は残流域とそれを呼びますけれども、残流域が増えてくれば川口の所はほぼ海に近く大方の流域を含めた流域面積になりますので、かなり増えることにはなると思います。

○落合委員
 新聞にも載っているんですが、中間報告案でもいろいろ意見が出ていましたけれども、中下流域は問題ない、影響がないと一応出ていますよね。なぜ中下流域に影響がないのか、県としてどういう理解をされているのか教えていただけますか。

○渡邉くらし・環境部参事(南アルプス担当)
 有識者会議におけるJR東海の説明では、椹島にトンネル湧水を戻すことによって椹島で流量が維持されるのでそれより中下流域には影響が出ないという説明になっています。ただ先ほどの質問にも答えたんですけれども、椹島において河川流量が維持されることをもって中下流域全てに影響がないということは実現象を正しく把握していないのではないかと考えており、県として十分に納得しているわけではありません。

○落合委員
 そうですか。
 トンネル工事を行う10か月間に椹島までコンクリをやっていながら椹島にポンプアップで水を大井川に戻す方法、方式をもう少し教えていただきたい。どんな方法でやるのか、流量はどれくらいあるのか、分かったら教えていただきたい。

○渡邉くらし・環境部参事(南アルプス担当)
 トンネル湧水を戻す仕組みにつきましては、導水路トンネルを設けてその入り口までトンネル湧水をポンプアップします。ポンプアップしたトンネル湧水は、導水路を通って椹島の出口で大井川に放出されることになっています。詳しい流量については今は手元に資料がありません。

○織部くらし・環境部理事(南アルプス環境保全担当)
 JR東海の説明では、最大毎秒3トンの湧水が出てきても対応を取れるようなポンプアップの設置を考えているとのことでした。

○落合委員
 ありがとうございます。
 JR東海が提供してくれた表があるんですけれども、これには流量は載っていないんですね。絵は載っています。どれくらい減るとか増えるとか、方式も絵はあるんですけれどもよく分からない。椹島とトンネルとの落差はどれくらいあるんですか。難しければいいです。何百メートルポンプアップするのかについての議論が出ていないんですよ。実際のところどうなのか確認したことがあるのかを伺いたい。

○織部くらし・環境部理事(南アルプス環境保全担当)
 導水路トンネルの取付けの標高が1,132メートルになります。山梨県境が一番低い標高で975メートルになりますので、200メートルまではいきませんが150メートルくらいは最大ポンプアップする形になります。導水路トンネルの取付けが1,132メートルで、椹島の排水口が1,120メートルになりますので、そこはそんなに大きな落差がない形で排水される計画になっています。

○落合委員
 ありがとうございます。
 最後に教えてもらいたいのは、今日の新聞に「情報開示不足 溝深める」という見出しで、JR東海から県に段ボールの箱で資料が来ているとのことですが、この辺は県として内容を見て検討もされて、なぜこれを開示しないのかよく分からないんですけれども、どんなものだと開示しないのか分かったら教えてください。

○織部くらし・環境部理事(南アルプス環境保全担当)
 新聞の写真に載っている段ボールの資料は、3年近く前に全量戻すことを表明した後、JR東海と県で対話することになったときに専門部会の部会員の皆様に資料の内容を見ていただきたいため貸出しを受けたもので、専門家の先生が会議室に来て見ていただいた資料で、JR東海が一時的に貸してくれた資料です。
 こういう記事が出たものですから、地元の皆様はもっとほかにも大量に出水するところがあるんではないかという懸念を持っていますので、そこはしっかりと資料に基づいて情報を公開して不安を払拭してほしいとJR東海に申したんですけれども、JR東海からそのことは公開されなくて、結局は有識者会議の場でJR東海から説明があったという経緯です。

○落合委員
 ありがとうございます。
 まだまだ分からないことがたくさんあるんですけれども、とにかく安心できるように、私も志太平野に住んでいますので流域住民として水については非常に関心を持っています。地域の人たちが本当に納得するまで努力をお願いしたいと思います。以上で質問を終わります。

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