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委員会会議録

質問文書

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令和5年決算特別委員会厚生分科会 質疑・質問
質疑・質問者:岩田 徹也 議員
質疑・質問日:10/31/2023
会派名:自民改革会議


○岩田委員
 皆様おはようございます。
 私の身の回りで最近大きな手術をされる方が多く、健康福祉をつかさどる皆様は、私と近い世代の方たちも多いですのでぜひ健康に気をつけていただいて県民のために頑張っていきましょう。
 分割質問方式で、大きく地域福祉課、こども家庭課、がんセンター局に8点質問させていただきます。
 初めに、歳入の収入未済について伺います。
 資料は静岡県歳入決算及び基金運用状況審査意見書11ページ、12ページ、決算審査意見に対する説明書40ページを御覧ください。
 ただいまの健康福祉部長からの御説明で、健康福祉部の令和4年度一般会計の収入未済額は約4億円で主に生活保護費返還金であるとのことでしたが、生活保護費返還金については決算審査意見に対する説明書の40ページに生活保護法第63条による返還金及び同法第78条による徴収金のうち未収となったものとありますが、この内容をもう少し詳しく御説明頂きたいことと、主にどのような理由で収入未済となるのか伺います。

○宮島地域福祉課長
 生活保護費は、生活扶助費等の各扶助費を合計した最低生活費から就労収入や年金収入等の収入認定額を控除したものになります。そして受給された生活保護費について法第63条に基づく費用返還義務であるとか第78条不正受給による徴収金が発生することがあります。
 これは、控除する収入認定額について障害年金や老齢基礎年金等が制度改定により遡及してもらえるようになった等の申請をしていなかった収入が後から発生した場合、相続など予期せぬ収入が発生する場合、既に資産は保有していたけれどすぐに売却できないため保護を開始したがその後売却して収入を得た場合、あと一番多いのが就労収入を得ていたけれどもそれを申告していなかった場合。これらの理由により不正受給等に該当し返還金や徴収金の対象となります。
 生活保護申請につきましては、収入があったら必ずケースワーカーに申告してくださいとお願いしておりますし、それについて同意書も頂いております。
 しかし、実際収入があっても申告を忘れたとか意図して教えていただけないケースもございます。一定期間が経過してしまいますと、生活保護費をもらうぐらいの方ですので本当に日々の暮らしが大変で大体使い切ってしまっており、なかなか返還していただけない実態がございます。

○岩田委員
 丁寧な説明ありがとうございました。
 人のやることですし、またタイムラグによることもあるかと思います。生活保護受給者の方との交流を深め接点を増やしていただいて、なるべく収入未済が少なくなるようよろしくお願いいたします。

 続きまして、決算審査意見に対する説明書に未収金の回収に当たっては督促状、催告書の送付、電話や戸別訪問による納入指導を実施するとありますが、そもそも相手方に資力が乏しいような場合は督促しても納入させることは難しいと思います。また逆に十分な資力がありながら納付に応じない悪質なケースもあろうかと思います。相手方の状況によって様々だと思いますが、少しでも回収率を上げるために工夫している取組がありましたらお答え下さい。

○宮島地域福祉課長
 決算審査意見に対する説明書に書かせていただいておりますが、一括投入の資力がない場合は債権を分割し、計画的かつ継続的に納入させることにより収入未済の縮減解消を図ることになります。単身の生活保護の方は1月で5,000円ぐらいしか返済できない実態がございますので、分割して月々の負担を最小限にしながら確実に返済していただく取組を行っております。
 あとは、税金が原資である生活保護ですので、なかなか返済に応じてくださらない方にはその意図についてもう一度丁寧に説明させていただいております。

○岩田委員
 ありがとうございました。
 特に悪質なケースをなるべく減らしていくように、御苦労があると思いますがよろしくお願いいたします。

 続きまして、収入未済額の縮減への取組、児童措置費納付金についてこども家庭課に伺います。
 主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書384ページ、歳入決算及び基金運用状況審査意見書11ページ、12ページ、決算審査意見に対する説明書の44ページを御覧ください。
 児童措置納付金について伺います。
 説明資料の384ページを見ますと、児童措置費納付金の予算現額に対する収入額は57%と際立って低いようですが、その理由を伺います。

○村松こども家庭課長
 児童措置費納付金は、児童養護施設等に入所措置をした経費につきまして、入所した児童の保護者から所得等の負担能力に応じて費用を納付していただくことになっております。
 昨今児童虐待を理由とした入所が増加しております。その場合保護者の意向に沿わない形で子供を保護して入所となっているケースが多いため、入所について保護者側の理解を得るのが非常に難しい状況にあり、その費用の納付についてもなかなか保護者の理解が得られず納付が滞ってしまうことがあります。
 あと、保護者の中には経済的に裕福でない方もおり、それも収入率が低い要因と考えております。

○岩田委員
 ありがとうございました。
 説明資料の384ページには、不納欠損額1810万円とあります。収入未済額に対しても決して少なくない額だと感じますが、この債務者の人数と不納欠損とした理由を伺います。

○村松こども家庭課長
 まず、不納欠損の処理件数は2,137件、債務者の人数としては197人となります。
 不納欠損の理由としては、督促状を発行しその納付期限から起算して5年経過で消滅時効に該当するため不納欠損処理を行っております。消滅時効につきましては地方自治法第236条に基づいて行っております。

○岩田委員
 ありがとうございます。
 御説明頂きましたとおり、どうしても回収を断念せざるを得ない場合もあるかと思います。福祉の分野ではやみくもに納付させることだけが適切でないケースもあり、対応の難しさも想像できますが、先ほどの生活保護返還金も含めて少しでも回収率を向上させるための工夫に引き続き取り組んでいただきたいと思います。

 続きまして、がんセンター局に質問させていただきます。
 静岡がんセンターの令和4年度診療実績について、歳入決算及び基金運用状況審査意見書71ページでは外来患者数は前年度と比較すると2.7%増、入院患者数は3.0%増となっておりますが、患者数増加の要因について伺います。

○勝又マネジメントセンター長
 外来患者数については、再診患者数が前年度から6,407人増加しております。初診患者についてもこれまで新型コロナウイルス感染症の影響で市町の健診の中止や受診控えなどにより低調になっていましたが、市町の健診が再開されたことやワクチン接種が進み受診控えが穏やかになってきたことにより前年度から1,266人増となり、入院中の他科診療等を含めた外来患者数は前年度から9,215人の増となっております。
 入院患者数についても同様に、市町の健診が再開されたこと、さらに土曜日や日曜日も含めて病棟のベッドを効率的に活用するなど病院を挙げて進めてきた経営努力の結果、病床稼働率が向上しし前年度から5,732人の増になったと考えております。

○岩田委員
 大変な御苦労があったかと思います。ありがとうございます。

 2つ目の質問ですが、静岡がんセンター事業実績の概要によると、手術人数は前年度より減少している一方、化学療法の治療人数については増加しています。この理由について伺います。

○勝又マネジメントセンター長
 手術件数につきましては、長時間の手術が増えていることに加えて、患者等の新型コロナ感染などコロナ関連の要因により急なキャンセルが増えたことが減少の要因として考えられます。
 一方化学療法につきましては、手術と化学療法を併用することが多くなってきたことに加えて、抗がん剤の種類が増え効果も高くなってきたことにより長期間にわたり化学療法を受ける方が増えており、患者数の増となったと考えております。

○岩田委員
 5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、入院及び外来患者数が増加したと思われます。入院や手術待ちが少しでも短くなるように診療体制を整えていただきたいと思います。また働く医療関係者も非常に苦労されていると思います。そういった方たちへの配慮もよろしくお願いいたします。

 静岡がんセンターの経営状況について伺います。
 がんセンター病院事業の経営状況については、歳入決算及び基金運用状況審査意見書81ページのとおり、令和4年度は病院事業において約2億8000万円の赤字で、令和2年度から3年連続の赤字となっています。このことについてどのように総括しているか伺います。

○勝又マネジメントセンター長
 令和2年度、3年度は、先ほどもお話ししたとおり新型コロナウイルス感染症の影響もあって患者数が伸び悩んだ結果赤字となっております。令和4年度につきましては入院患者数が新型コロナ前の令和元年度の数字に戻り、外来患者数も市町健診の再開や受診控えが穏やかになってきたことから順調に増加し、医業収益については前年度から約13億5600万円の増となりました。
 ただ一方で、支出について材料費や給与費の増に加えて、特にエネルギー資源の価格上昇により光熱水費が前年度より約4億9100万円増となり、医業費用全体で前年度から約16億4700万円の増となりました。
 このように、収益の伸びを支出の伸びが上回ってしまったことから赤字となってしまいましたが、収益面では効率的な病床管理等の経営努力に一定の成果が見られたことから引き続き収益のさらなる確保を続け、支出の削減にも病院全体を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。

○岩田委員
 コロナ禍前に戻るのではなく、違う新たな形になっていくと思います。答弁にありましたとおり、創意工夫しながら新たな形を創造していっていただければと思います。

 続きまして、3年連続の赤字となり早急な収支改善が求められると考えられます。収支改善に向けて令和4年度に取り組んだ内容及び今後の取組について伺います。

○勝又マネジメントセンター長
 先ほどお話ししましたが、令和4年度は病床管理の徹底による病床稼働率の向上、各種診療加算の獲得に病院を挙げて取り組んでまいりました。令和5年度からは前年度に引き続き各種診療報酬加算の獲得に加えて手術件数の増に関する取組を重点的に行っており、さらなる収入増に努めております。支出減としては病院の経費の中で薬品費が占める割合が高いので、薬品卸業者との薬価交渉による値引き額の確保、また時間外縮減による人件費の削減、光熱水費も契約を工夫するなど努力しております。引き続き黒字化に向けて病院全体の経営の効率化に取り組んでまいります。

○岩田委員
 ありがとうございました。
 人件費については無駄はないほうがいいと思いますが、人に関することなのでよく配慮頂いて経費削減に取り組んでいただければと思います。
 物価高騰による病院経営への影響はまだまだ続くと思われます。静岡がんセンターは本県のがん対策の中枢を担う病院として、引き続き高度医療を提供するためにさらなる経営改善をお願いいたします。
 私からは以上となります。

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