委員会会議録

質問文書

令和４年６月定例会文教警察委員会質疑・質問

	質疑・質問者：	髙田　好浩議員
	質疑・質問日：	06/27/2022
	会派名：	公明党静岡県議団

○髙田委員
　一問一答方式で何点かお願いします。
　まず、コンプライアンスの徹底についてであります。
　４月15日に教育長から教育部各所長宛ての通達が出されておりまして、その通達を見させていただきました。
　残念だなと思うのは、別添１－２に黄色の吹き出しで強調されたところがあります。何が書いてあったかといいますと、教職員が逮捕されると警察からマスコミに対し当該職員、教職員の氏名、職業、事案概要等について報道提供されます、所属ではマスコミの説明、保護者会の開催、警察署等での当該職員等との面会、被害者への謝罪、電話等による意見、苦情等への対応、その他多くの対応に追われます、周囲の教職員も当該教職員の業務遂行、児童生徒の心のケア等多くの対応に追われます、これを読む限りは多くの対応が発生するので二度と起こさないようにと強調して書いてある。本質的には全く違う角度のことで、こんなことは書かなくてもいい。当たり前のことですし、あたかもこういうことがないようにするためにコンプライアンスを守りましょうって言っているように見えるんですが、これで大丈夫なのかなと思いました。
　池上新教育長をお迎えして、これからコンプライアンスについて本気になってやっていくという決意をよく伺っておりますけれども、この通達を４月15日に出して、短期間ではありますがその直後の28日、30日とまた逮捕が続きました。
　黄色の吹き出し部分については、私はちょっと納得がいきませんので、もっともっと現実をしっかり見ていただきたい。大事なのは生徒ですのでそこに対してどうするか。対応が求められて大変になりますというのはどうでもいい話だと思います。
　少し厳しい言い方で大変申し訳なかったんですけれども、池上教育長の受け止め、これからの決意をもう一度お伺いさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。

○井出教育総務課長
　コンプライアンス通信についてお答えいたします。
　コンプライアンス通信は、不祥事が発生した都度教職員に事例を挙げつつ注意喚起し、不祥事を未然防止するために発信しているものであります。
　教育委員会におきましては、不祥事を起こした者に対しまして事情聴取をそのたびに行っております。その際、不祥事がもたらす児童生徒等への多大な悪影響につきまして想像力が欠如していたことは不祥事を起こした原因の１つであるといった発言が多く見られております。７番委員御指摘の記述は、これを踏まえた上で記載したものであります。
　個々の教員にとってみますと、たくさんの不祥事が発生している中で自分の身近な同僚の逮捕に遭遇し、不祥事がもたらす児童生徒等への多大な悪影響、またその先にあります教職員の対応といったことを受け止める機会はめったにないことですので、そのことを十分に理解させることが一定の抑止力を持つものと考えております。
　また、コンプライアンス通信を発行する際には、最初に不祥事事案は県民の信頼を著しく損ねるものであり、全ての教職員が一丸となってコンプライアンスの徹底に取り組まなければならないことを伝えた上で取組の一環としてこの通信を利用することを求めているものであります。
　ひとたび不祥事を起こしますと、学校全体が様々な対応に追われて、最も大切である安心・安全な児童生徒に対する学びの場の提供がなくなってしまい、児童生徒の心にも大きな影響を与えてしまうことを想像させるので、戒めとするためにそういった記載をしたものであります。

○池上教育長
　御指摘ありがとうございました。
　私自身、今の御指摘を受けてそういう見方があり得るんだということを非常に重く受け止めました。今の井出教育総務課長の答弁にもありましたとおり、子供たちの学びの安心・安全をしっかり確保するのが教育委員会の責務だと思っております。
　今後もそれを第一に細かい表現についても気をつけていきたいと思います。ありがとうございました。

○髙田委員
　私見ですけれども、やはり教育という意味では多くの対応に追われますということは別にここに書かなくてもよかった。もっと大事なことを吹き出しで伝えるべきじゃなかったのかなと思います。
　とにかく過去に起きたことでありますけれども、これから本当にコンプライアンスの徹底についての通知が生きていくように教育長を中心にぜひ御努力をお願いしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

　次に、関連する話でありますけれども、2021年度のセクハラ実態調査についてです。
　調査結果が出て、わいせつ行為など懲戒処分に至る事案は確認されなかったとのことです。ただある意味セクハラが助長されていって最終的にまた事件、懲戒処分と本当にあってはならないことに至っていってしまうおそれもございます。97件前年度比マイナスでありますが、学校という環境の中で起こったことではかなりの多さだなと感じます。
　これから教育委員会として調査結果を受けて、学校現場でどのように先生たちへの指導や適切な行動の徹底をしていくのかお聞きしたいと思います。

○井出教育総務課長
　セクハラ実態調査についてお答えいたします。
　７番委員御指摘のとおり、わいせつ行為に該当するものはなかったものの、その一歩手前というものはありましたので、各学校で事実確認を行い注意指導等を行いました。さらにひどいことにならないように対応を取っております。
　また、調査結果のさらなる活用につきましては、調査において児童生徒から寄せられた言動の事例を基にスクールセクハラチェックシートを作成いたしまして、全教職員に対して配付しております。
　現在実施しております不祥事根絶推進月間の取組の中におきまして活用を促し、スクールセクハラ根絶等への理解と意識の高揚を図っているところであります。
　また、教育委員会におきましてはハラスメント防止指針を策定し、ハラスメントの防止に努めているところであります。このうち児童生徒に対するセクハラにつきましてはこれまで指針の中にセクハラに該当する旨の記述だけはあったんですけれども、具体的な事例を載せていませんでした。こうしたことから調査で寄せられました言動、事例を参考に指針の中に具体的な事例を追加するなどの取組を現在検討しているところであります。

○髙田委員
　ありがとうございます。
　今チェックシートのお話もございましたので、97件が年を追うごとに目を見張るくらい減少していくよう御努力、工夫により教職員が意識できるような改善をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

　次に、深刻化する教員不足についてです。
　教員不足が２月ぐらいにかなり新聞から目に入ってまいりました。2021年の１月31日に公表されたわけですけれども、本県の教員不足の状況は年度初めと始まってからの２回調査すると思います。今年もスタートしているわけですけれども、2022年度の不足はどんな状況だったのか、またどのように補充されて現在に至っているのか、大枠で結構ですので教えていただければと思います。

○大根義務教育課人事監
　教員不足についてお答えいたします。
　昨年度、今年度ともに教員不足は生じておりますが、学級担任がいない状態、必要な授業を行うことができない状態は生じておりません。
　一方、小中学校と特別支援学校の一部の学校で学級担任外の教員が不足する状態となっております。また育児休業や病気等による特別休暇を取得した教職員の代替者が見つからないケースも生じております。
　そこで、教員不足の解消に向けての対応といたしまして、市町教育委員会と連携して昨年度から始まりました教職員人材バンク登録者の情報を随時学校に紹介して任用に結びつけているところでございます。
　また、それでもフルタイムの臨時講師がなかなか見つからない場合につきましては、一部非常勤講師を任用して教員の負担を軽減しております。
　今後につきましても、年度中途に急に臨時講師が必要な場合が想定されますので、教職員人材バンクの登録者を増やすことを念頭に置きまして、退職公務員の団体への呼びかけや教員採用試験において不合格となった方々へ登録をお願いすることなど必要なときにすぐに任用できる体制を整えてまいりたいと思っております。

○髙田委員
　ありがとうございます。
　最初に国との連携があると思うんですけれども、この連携に問題、課題があるかと少し感じています。国との連携についての捉え方はいかがでしょうか。

○大根義務教育課人事監
　国との連携につきましては、小中学校では去る６月８日の文部科学省の定数報告におきまして加配教員の内示時期をもう少し早めにしていただくよう要請したところでございます。また６月13日付で全国都道府県教育委員会連合会から教員不足の解消に向けた包括的な要望を文部科学大臣に提出したところでございます。
　今後も国との連携を確実に行いながら、教員不足の解消に努めてまいりたいと思っております。

○髙田委員
　ありがとうございます。
　今おっしゃったことは私も感じておりまして、それでは遅いということでとにかく早め早めに国に内示をしていただくこと、それと地方、都道府県あるいは小中学校の意向をしっかり酌み取っていただくことをしっかりまた働きかけていただければと思います。
　学級担任が要らない都道府県もあるようですので、静岡県についてはそこまで至っていないということでありますが、どちらにしても不足人数が多くならないようまた御努力をお願いしたいなと思います。よろしくお願いします。

　次に、文教警察委員会説明資料20ページの県立学校施設の老朽化対策でございます。
　県立図書館の建築の話もございましたけれども、やはり使う人のための建物を造っているわけですので、華美なものは必要ないし、ふさわしくない材料を使う必要もないし、県民の一番望むものを造るべきだろうと思います。
　何を言いたいかというと、私の近所に静岡中央高校がございまして、そこのタイルが平成21年に約14％はがれました。私も現場で見ております。原因は簡単で、あまりにもかっこよくしたいために目地を取ってなかったことです。建築では本当にあってはならないことで、よくこんなのを造ったなと思います。タイルが全部浮いちゃってるんですね。それは浮きます、目地がないですから。タイルを全部外してそこに塗装をかけたということです。それも何とぜいたくに２色塗装をされましたが、する必要があったのかとも思います。約8500万円かかったということです。
　何を言いたいかというと、説明資料に書いてあるように老朽化対策をこれからやっていく。今定例会本会議の代表質問でもありましたけれども、やるのならば本当にデザインがあって、親しみやすい学校を造っていくべきだという御意見もごもっともだと思います。平成21年に校舎にタイルを貼るという件が起きたものですから、華美なやり方は必要ないなと思います。それから県は打音検査を始めましたけれども、そういう必要はなかったのにと思います。
　老朽化対策をやるためにも、図書館もそうなんですが県立の建物ですのでお金をかければいいってもんじゃないので、第三者にしっかり見ていただいて賢明な判断をしていただいた上で、施工していただきたいと思います。
　これからのこの老朽化対策について、今指摘したようなことがないようにするために頑張っていただきたいですけれども、御所見を伺いたいと思います。

○松下参事兼教育施設課長
　県立高校の施設につきましては、７番委員御指摘のとおり、決して豪華さを追求するものではありません。そのデザインにつきましては、本会議の答弁でも述べさせていただきましたけれども、基本的には安全・安心が大前提でございまして、その上で費用対効果を十分に検討してデザインは工夫によって生み出すべきものと考えております。
　７番委員から御指摘がありました静岡中央高校の件ですけれども、平成21年に改修工事を行いました。外壁に貼ってありましたタイルの一部が落下しまして、調査を行ったところかなり広範囲で浮き、剥離が生じていたので、改修工事でタイルを撤去いたしました。その後も華美だとおっしゃいましたけれども、複層塗材、いわゆる弾性吹きつけタイルと言われる比較的安価な材料で施工いたしました。
　少し外壁について触れさせていただければ、タイルみたいに見た目が豪華なものではございませんけれども弾性吹きつけタイルを使用した場合でも施工を行う学校の地域性、特性といったものを考慮し、色彩等を勘案すれば工夫次第で十分なデザインが図れるものと考えております
　老朽化対策の取組を進めていく上では、さらに施設の魅力を高めていくための各分野の専門家の貴重なアドバイスを頂き、設計に反映していくことは非常に重要だと考えております。
　教育委員会としましては、施設の規模、立地といったものを考慮しまして必要性を勘案し、７番委員がおっしゃいました設計事務所の建築士、デザイナーとの協議に加えまして、本会議でも申し上げたんですけれども大学等の研究機関との協働、外部アドバイザーの活用、各種専門家の意見を取り入れるといったシステムを構築しまして、のべつ幕なしではなく小さな修繕みたいなものから大きな外壁の塗装などいろいろな規模の重要度に合わせまして、関係部局と調整を図りシステム構築を進めてまいりたいと考えております。

○髙田委員
　ありがとうございます。
　すごい細かいことを言うと、弾性タイルですが施工の仕方が高級なものでありました。あそこまでして弾性タイルを２色に吹き分ける必要があったのかというのが現場を見ていた私の直感であります。

　それから、ヤングケアラーの件について我が会派の早川議員が昨年質問し、県でも健康福祉部が教育委員会と連携してしっかり調べるべきだという話でありました。ただヤングケアラーについては教育委員会の先生方が生徒との対話の中で引き出すのは難しいかもしれませんけれども、勉強の様子やいろいろな生活態度を見ていればにじみ出てくるんではないかと思うんですね。
　説明資料16ページの３今後の対応の教育委員会部分に研修の例が書いてあります。ヤングケアラー支援のための資質向上研修と書いてあるんですけど何をするのかなと思います。こういうことではなくて、今言ったように本当に先生がお時間を取って対話、家庭訪問など、子供たちがいろんな形でハードルをつくってしまうかもしれませんが状況を把握してどこへつなげたらいいのか、また教育上どうしたらいいのかをしっかりやっていく必要があると思います。ヤングケアラーという言葉自身がこのところ急に出てきたように思いますが昔からあることです。光が当たったことはいいことだと思いますし、改善していかなければいけないと思います。
　今言ったヤングケアラー支援のための資質向上研修とか書いてあってもあまり意味がよく分からないです。これから計画をつくって具体的に進めていくと思いますけれども、ヤングケアラーの子供たち一人一人は本当に苦労しているので、言わないことすら本当にかわいそうだなと思います。どのようにこれから少しずつでも前進させていこうとしているのか、大枠で結構ですので今のお考えをお聞かせ頂きたいと思います。

○山下教育政策課長
　ヤングケアラーについてお答えいたします。
　教育現場、学校における課題としては、ヤングケアラーの子供たちが見逃される、あるいは発見したとしても適切な支援につなぐことができないことがあるとしたらそれが課題だと認識しております。
　ですので、まず学校現場でヤングケアラーを早期に把握、発見する意味から今年度教員、スクールソーシャルワーカー等の学校関係者、教育関係者に対して研修を行っていきたいと考えています。
　研修内容は、ヤングケアラーがどういった実態なのか、どういった人をいうのか、どういった傾向があるのかなどから始まって、実際にそういった児童生徒を見つける、把握したら適切なところ――福祉部局の中でも幾つかの関連する部門があると思うんですけれども、例えばお父さん、お母さんが高齢であれば介護の部分につなぐ、障害がある兄弟がいれば障害の部門につなぐ等幾つかあると思います――につなぐ流れをつくるところを今後研修で行っていきたいと考えております。

○髙田委員
　ありがとうございます。
　最初に言いましたように、まず発見する部分では、コロナ禍ではありますけれども対話していく基本的なこと。どういう傾向があるのかを調べてもらってもいいですけれども、それよりもしっかり対話をして子供一人一人の状況をより細かくより丁寧に把握していくことがスタートラインじゃないかなと思います。検証を大いにやっていただいて結構ですけれども、その前にもやることがたくさんあるんではないかと思いますのでよろしくお願いしたいと思います。

　それから説明資料21ページにあります夜間中学についてです。
これも動きが出てきまして本当にありがとうございます。今定例会の代表質問でも何人かに質問していただきましたけれども、そのときの答弁では今のところ東部と西部につくっていただくということでスタートをするわけですけれども、広範な県ですからニーズは、外国人は別にしても中学卒業できなかったとかいろんな日本人の方々もたくさん中部にもいらっしゃいます。まだ始まってないので早急なことかもしれませんけれども、中部をどうしていこうとされているのか、何かこれからのお考えがあれば教えていただければと思います。

○戸塚義務教育課長
　ただいまの地域的な質問に対してお答えいたします。
　中部の今後の見込みでございますが、まず７月１日から８日の間で見学者が募集されますので、まずはそれを見させていただいて、具体的に開校までの準備を進めていく。開校しまして一定期間、例えば生徒の通学状況がどうかなどを見極めた上で検討していくのが１つ、あと政令市との関係もあるものですから、連絡を密にして検討してまいりたいと思っております。

○髙田委員
　ありがとうございます。
　確かに政令市との関係がありますので、県がモデルケースをつくり政令市もやらなければとの形で逆に推進していただきたいと思います。

　募集定員は設けていないと思いましたけれども、希望者数が大体90人を見込んでいるとのことで、90人を大きく超えてしまう可能性もなきにしもあらずですけれども、対応できる形になっているでしょうか。

○戸塚義務教育課長
　募集定員は設けておりませんけれども、当然ながら少なかった場合、多かった場合に場所的なことなどは随時対応で、まず入学者がどれほどになるかを見極めたいと思っております。

○髙田委員
　ありがとうございます。
　具体的な対応をぜひよろしくお願いしたいと思います。

　説明資料３ページ及び４ページ、先ほど６番委員からもありましたＧＩＧＡスクールの端末についてです。
　台数の8,172台プラス4,482台は、高校の生徒全員分貸与用として賄える台数なのか、教職員はどうするのか。またノート型パソコン、タブレット端末の両方があるということは学校が環境によって選ぶという考えでよろしいでしょうか。教えていただきたいと思います。

○大澤教育ＤＸ推進課長
　ＧＩＧＡスクール用のノート型パソコン、タブレット端末の御質問にお答えします。
　まず、端末の台数ですが今回合計１万2654台で、昨年度整備したものと合わせて１万8412台を貸出し用端末として常備しており、これは全生徒のうち約３分の１に当たる生徒分を想定しているところです。
　もともと１人１台体制の整備につきましては、個人所有の端末を用いて行ういわゆるＢＹＯⅮを実施方針としております。
　一方で、何らかの事情で端末を用意できない生徒さんもいることが想定されることから、セーフティーネットとして約３分の１を用意したところです。
　２つ目に、教員につきましては、これまでも学びを広げるＩＣＴ活用事業等で端末の導入をしていること、また今年６月末までに高校、特別支援学校それぞれにオンライン授業等で活用できるマイク、カメラ、モニターも併せて端末の整備をしているところです。ただ教員全員に行き渡るほどの端末はない状況ですので、この先こうした貸出し端末の利用状況等も踏まえて検討が必要と認識しております。
　今回、ノート型パソコンとタブレット端末の２種類で１人１台端末の活用につきまして各校における検討が進む中で、中学からの学びの継続を考えて約７割の中学校で導入をされておりますグーグル社が提供しますシステムを搭載しましたクロームブックと呼ばれているノートパソコンを選択した学校もあれば、クロームブックでは対応できない高度な処理を活用した学びを提供しようと考えてアップル社のタブレット端末でありますｉＰａｄを選択した学校も出てくるなど各校の事情に合わせた機種で整備をしているところでございます。

○髙田委員
　ありがとうございました。
　各校でそういう選択があるんですね。
　子供たちはパソコンに多分慣れておりまして、慣れてないのは先生で毎日大変な状況にあるんじゃないかと思います。先生に早くパソコンがいくようにして、まず先生に勉強をやっていただいて授業が滞りなく行えるよう御努力をお願いしたいと思います。

　最後ですけれども、知り合いの教職員からお話を伺ってびっくりいたしました。この前の本会議代表質問でも自民改革会議の方がたしか最後におっしゃったと思いますが、実は出張旅費がカットされてきているということで詳しく聞きましたら、一昨年比で32％、昨年比で20％カットされているそうです。先生方は各種研修会、大会、あるいは高校へ行っていろんな説明を聞いたりお互いに話合いをしたりで結構距離を動くことが日常茶飯的にあります。そういうときに、出張旅費がカットされていてすぐになくなってしまって今までどおり動けないということで、非常に皆さん御苦労されているということです。
　出張旅費が減額されてきた原因は何なのか。私が聞いた限りでは弊害があるよということですけれども、教職員の活動の現状はどうなのか。どう補っているのか、補えていないのかについてお聞かせ頂きたいと思います。特に東部においては伊豆地域の高校になど出向くことが多いので、苦労しているという話もお聞きしましたのでそのところもお聞きをしたいと思います。

○戸塚義務教育課長
　まず、予算を減額した理由ですけれども、令和４年度の予算編成方針がポストコロナ時代を見据えた予算編成と持続可能な財政基盤を構築するための歳出歳入の改革、見直しとなっていたものですから、この方針に基づき教職員研修や会議等におけるオンライン配信の拡充などによりまして教職員出張旅費の歳出予算の見直しを図った上で予算編成を行ったためでございます。
　次に、今後の方針と現状ですけれども、実際のところ研修を例えばオンライン化する形で節約が行われていることはございます。ただ、そのあたりにつきましても、今後の執行状況を随時確認しつつ教育活動に影響が出るとまずいものですから影響が出ないよう対応してまいりたいと思っております。

○髙田委員
　オンライン配信については、当然どの世界もコロナ禍を新たなスタートとして、非常に利便性があるという意味でいいプラスの効果も発揮しているわけですが、今後の旅費の執行状況を見てとの話ですが、もう既に旅費不足の話がございます。先生方がしっかり動きや研修ができるようにお願いします。時代的にもだんだんコロナが終わっていき、対面も増えてくると思いますので、状況をしっかり確認しながらやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

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