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委員会会議録

質問文書

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令和2年6月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山本 隆久 議員
質疑・質問日:07/03/2020
会派名:無所属


○山本委員
 一問一答方式で質問させていただきます。よろしくお願いいたします。
 それでは、建設委員会説明資料15ページの富士山静岡空港への新幹線新駅実現に向けた取組についてです。
 これまで、県は実質的な見解としてJRのダイヤに影響がないかなど様々な調査を行ってきました。もともと富士山静岡空港が国家レベルで様々な位置づけがなされており、国としても新駅の可能性はあり得ると作業を進めてきたと思うわけですが、この新駅は国策と捉えているかどうかお伺いいたします。

○梨建設政策課長
 新駅を国策と捉えるか取扱いについてお答えいたします。
 富士山静岡空港につきましては、6番委員御指摘のとおり国土交通省及び国の委員会等によりまして、訪日誘客支援空港、南海トラフに関連した大規模な広域防災拠点、首都圏の空港需要の一部を担う空港といった位置づけがなされておりますことから、県といたしましては国家的見地で重要な社会基盤になり得るものと考えております。
 また、国土交通省が設置した交通政策審議会の小委員会からの答申により、リニアが開通した後には「ひかり」、「こだま」を重視した輸送形態への変革が見込まれ新駅設置の可能性が生じる旨の記載がなされていると承知しております。
 国として推進するとこの段階では言い切れませんが審議会の答申として国も受け止めており、新駅設置の可能性について承知、認識していると考えております。

○山本委員
 ありがとうございます。
 国も非常に関心を示しており、百歩譲っても否定的ではないと。空港の真下に新駅ができることは空港の利便性が大きく高まるわけですが、静岡空港は訪日誘客支援空港で確かに中国、韓国を中心に海外からの便が入ってきています。
 1つの見方をすると、近い駅を造っちゃうとそこから東京なり関西方面に行ってしまい、静岡県内のインバウンド率が少なくなってしまうんじゃないかと懸念を持っておるんですが、いかがお考えでしょうか。

○梨建設政策課長
 県といたしましては、静岡空港を出発地として遠隔地に行ける利便性は十分承知しておりますが、インバウンドが果たして静岡県で何か効果をもたらしてくれるかという点につきましては、庁内でもにぎわいを創出するための連絡調整会議ですとか、地域局や地元の方も含めた開発に関する協議会の中で地元の方、市町、民間企業も含めてしっかりと検討してまいりたいと思います。

○山本委員
 ありがとうございます。
 そして今年度は、新駅がもたらす効果など、周辺地域の住民に理解していただくための取組ですが、確かに新幹線の新駅ができると周辺の地域は遠方の通勤などで利便性ができ発展はすると思いますけれども、新駅を中心とした新しいまちづくりも視野に入れているかどうかお伺いいたします。

○梨建設政策課長
 新駅周辺の具体的な開発につきましては、周辺の市町、民間が考えている段階ですので私どもはまだつかんでおりません。ただこれから周辺にお住まいの方々にいろいろお話をしていく中では、そういった状況もできる限り提供していく必要があると思いますので、引き続き情報収集に努めてまいりたいと考えます。

○山本委員
 ありがとうございます。
 ただ、事業主体であるJR東海は掛川駅との距離が15キロと非常に近距離なので、新幹線の高速性が発揮できなくなると当初から否定されているわけですが、これからJRに対してどのような取組を展開していくおつもりでしょうか。

○梨建設政策課長
 JR東海への取組についてお答えいたします。
 確かに、JR東海は高密度な運行ダイヤが行われている中で、掛川駅が非常に近く新駅設置は不可能と話されております。
 ただ、国の審議会からの答申にもありますように、「のぞみ」の機能が移転すれば運行に余裕が生じて新駅の可能性が生じるとのことですので、我々としては粘り強くJR東海にその旨をお話ししてまいりますとともに、引き続きJR東海としっかり話のできるチャンネルを継続していきたいと考えております。

○山本委員
 ありがとうございます。
 新駅があったほうがいいか、ないほうがいいかといったら県内の人は多分あったほうが便利。私も気軽に利用できるようになると思いますので進めていただきたいのですが、これは進め方がリニアの問題と一緒で、リニアはJRが通したいと言う中で大した予備調査もせずに湧水量が2.07トンと決めて工事をやらせてくれと。県は科学的な根拠がないからちゃんと調査して示せと言っています。
 逆に新駅を見てみますと、県は造りたいと資料を出しているんですけれども造るのはJRですから、何を調べてどういったものを用意したら検討するかまずお聞きして、それに基づいた調査なり、近隣住民の理解なり、新駅を中心とした新しいまちづくりを提示していかないとなかなか会話が成り立たないと感じていますが、その辺はどうお考えでしょうか。

○森見交通基盤部参事(交通ネットワーク・新幹線新駅担当)
 JRとの話の進め方ですが、JRは新駅の設置に対しては厳しく、何をすればいいかもなかなかお話になれない状況で、今まで調査についても県独自に進めております。引き続きいろんな機会を捉えてJRに空港と直結することの有効性をきちんと説明し、今後も良好な関係を築いていきたいと思っています。

○山本委員
 ありがとうございます。
 新駅に向けて、しっかり盛り上げる努力をしながら引き続き邁進していただきたいと思います。ありがとうございました。

 続きまして、説明資料38ページの天竜浜名湖鉄道への支援です。
 天竜浜名湖鉄道は、県と沿線の市町で第三セクターとして再スタートを切って以来、様々な経営努力をして昨年度も430万円ちょっとの黒字とのことです。ただ毎年県として1億4000万円ぐらいの支援を行っているので、430万円の黒字は決して満足できる数字ではないと思います。
 そんな中で、輸送人員がここ5年ほどほとんど変わらない、少しずつ減っていると思いますが、まず日頃の通勤、通学、お買物等、住民の足として使われている部分、それから観光的に使われている部分など利用者の内訳は把握をされていますでしょうか。

○仲野地域交通課長
 利用者の内訳ですけれども、過去5年の利用者を見ますと通勤、通学の定期利用の割合は大体55%から56%、それから定期以外の利用者の割合は、大河ドラマの直虎の効果のあった平成29年度は47%、その他の年につきましては44%から45%とほぼ変わっておりません。
 定期利用者以外は観光客とほぼ一致するものと考えており、大体年間66万から68万人と推定しております。

○山本委員
 ありがとうございます。
 本来この手の路線はじり貧に減っていくんですが、足として使われる部分を半分以上キープしているのは健全経営になり得る根拠だと思います。となると黒字をさらに伸ばすなど観光的利用を直虎のときのように伸ばしていく必要があると思います。そうなってくると、新幹線が止まる掛川駅をスタートすることを考えますと、県内云々よりも直虎と同じときのように県外――関東圏、関西圏からも新幹線で掛川へ来てもらって、天浜線を楽しんでもらうことで、首都圏で何か天浜線のキャンペーンを打ってみるとかPRの枠を広げてもいいのかなと考えますが、その辺については何か御予定はありますでしょうか。

○仲野地域交通課長
 首都圏等からの誘客につきましては、本年度、会社及び県沿線市町で構成する市町会議におきまして、JRと連携して旅行商品の造成、販売を行っております。具体的には東京、名古屋、大阪等からの旅行客を対象としまして、8月1日から11月末まで天浜線をモチーフとした旅行商品をJR東海ツアーズと連携、企画してJR東海ツアーズのパンフレット「50+」に掲載して誘客を図っているところです。

○山本委員
 ありがとうございました。
 観光的に風光明媚、特に都田川の上を天浜線が通る姿を子供の頃から夏に遊びに行くたびに見ていて、すごく風景もいいので県西部の観光資源となり得る力を持っていると思います。また幅広くいろんな企画を皆さんでお考えいただいておりますが、県の観光担当部署やいろんなところと連携して、県内外にもっと強く発信していただきますようお願いをいたします。

 続いて、最後の質問ですが、説明資料40ページです。東京五輪の本県開催を契機とした屋外広告物の取組について質問をさせていただきます。
 伊豆半島の幹線沿いの違反広告物2,232件に対して、精力的な指導を行ってきた結果、本年3月までに1,886件を撤去し85%を達成したとのことです。さらに自転車競技ロードレースのコース沿線やその他の重点箇所においても是正に向けた取組をされて――去年所属していた危機管理くらし環境委員会でも広告物のことを聞いておりまして――順調に推移しておるとお聞きしておりましたが、本来でしたらこの7月末からオリンピック・パラリンピックが開催されるわけで、それまでに100%撤去されているのが本来の姿であります。
 新型コロナウイルスで1年延びましたけれども、今後15%の違反広告物についてはいつまでに100%達成するといった予定はありますか。

○沼野景観まちづくり課長
 伊豆半島の進捗ですけれども、説明資料では85%ですが5月末時点で86%、残りが318件となっております。そのうち約2割が所有者を調査中、約5割が是正指導中、残りの約3割につきましては所有者本人が是正の意思を示し手続を進めて、是正完了が見込まれています。
 新型コロナウイルスの関係で、県と市では対策要員として職員をとられた状況がありまして、本来業務に集中できない状況や、3密を避けるために広告主への是正指導、訪問指導を控えざるを得ない時期もあったんですけれども、コロナ禍が落ち着いてきたので、新しい生活様式を踏まえまして、今後も引き続き粘り強く取組を重ね、来年のオリンピック・パラリンピック開催までの是正管理を目指していきます。

○山本委員
 ありがとうございます。
 新型コロナウイルスで訪問活動等ができないことは重々承知しております。逆に言うと、新型コロナウイルスによってオリンピックが1年延びたものですから猶予も1年延びたということです。所有者が分からないところを探していくのは至難の業で時間もかかると承知しておりますが、1年延びたからには来年の開催時期には少なくとも最初の目標であった2,232件は全て撤去されている状態にしていただきたいと思いますが、最終的には行政代執行もお考えでしょうか。

○沼野景観まちづくり課長
 ただいま、6番委員から代執行の話がありましたけれども、現在調査中の違反広告物につきましては地元市町や土地所有者の協力を得ながら調査を行っており、それでも残ってしまった案件につきましては撤去するための代執行が方法として存在します。ただ県の顧問弁護士に相談をかけた結果、単に条例に違反しているからといって代執行を実施することは難しいと回答を頂いております。そのため老朽化による倒壊などにより通行車両や通行車への危害を及ぼすおそれのあるような場合、安全が確保されていないような危険の高い道路脇の看板につきましては代執行の実施に向けて検討を進めています。

○山本委員
 ありがとうございます。
 例えば所有者が会社で、倒産してしまったケースも多々あると思います。ただこの手の看板は基礎まで打ったしっかりしたものが多く、そうなってくると看板屋が地主から土地を借り上げて貸しているケースが多く、所有者が分からない等の場合は土地の所有者に聞くと、ここの看板屋さんに実は年間2万円で貸しているみたいな話が出てくると思いますので、看板ルートからも当たってみるのも有効な手だと思います。
 続いて、その他の19市町についても違反野立て看板568件について3月末までに214件、38%の是正が完了したとのことですが、今後こちらも100%に向けた目標達成年度と取組が決まっているようでしたら教えていただきたいと思います。

○沼野景観まちづくり課長
 その他の19市町につきましても、オリンピック・パラリンピックの開催までの是正完了を目指して、現在主要なインターチェンジ周辺などの重点箇所において是正指導に取り組んでいるところです。
 違反広告物対策につきましては、市域については市が、町域については県の土木事務所がそれぞれ実施者となります。市域に関しましては市との協議、調整が必要となります。県としましては各市の取組を推進するため、これまで成果を上げている伊豆半島での取組の経験やノウハウを生かし、広域景観協議会などを通じて各市職員に是正指導の具体的な手法をアドバイスするなど積極的な支援を行ってまいります。

○山本委員
 ありがとうございます。
 違法看板撤去は今回いい契機だったと思いますし、割合愛知県ほどではないですが目を覆うような看板とかがありますので、静岡県はそういったものを立てさせないという抑止になるように、しっかりとやっていただきたいと思います。

○和田委員長
 ここでしばらく休憩します。再開は13時30分とします。
( 休 憩 )
○和田委員長
 それでは、休憩前に引き続いて委員会を再開いたします。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

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