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委員会会議録

委員会補足文書

開催別議員別委員会別検索用


令和元年12月定例会文化観光委員会
議案説明及び所管事項等の報告 【 当局側説明 】 発言日: 12/16/2019 会派名:


○植田文化・観光部長
 文化・観光部長の植田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、文化・観光部関係で、12月県議会定例会への提出議案及び所管事項につきまして、私と広岡スポーツ担当部長からお手元に配付いたしました文化観光委員会説明資料と議案及び議案説明書により御説明いたします。
 初めに議案についてでありますが、今回提出しております案件は議案3件でございます。
 説明資料の1ページ目をお開きください。
 第152号議案「令和元年度静岡県一般会計補正予算」についてであります。
 議案では6ページと8ページ、議案説明書では8ページと20ページになります。
 今回は台風15号、19号による災害に対応するため、必要な経費及び当初予算編成後の事情変化により必要となった経費について補正するものであります。
 文化・観光部関係の補正予算は、第6款文化・観光費2861万3000円及び第12款災害対策費500万円の合計3361万3000円であります。
 説明資料の2ページ目をお開きください。
 2事業の職員給与費961万3000円ですけれども、文化・観光部職員の給与改定に伴う補正であります。
 オリンピック・パラリンピック観戦客県内誘客促進事業費1900万円は、東京オリンピック・パラリンピック開催時の外国人旅行者等の誘客を促進するため、短期滞在型旅行商品の造成促進やSNSを活用したプロモーションの強化などを行う経費の補正であります。
 観光施設災害復旧事業費500万円は、本年10月の台風19号により被災した南伊豆歩道の復旧を行う経費の補正であります。
 3債務負担行為の追加についてでありますが、東京2020オリンピック・パラリンピックライブサイト実施業務委託契約の以下4件は、オリンピック・パラリンピックの開催に向けそれぞれ令和2年度にかけてライブサイト及び聖火リレーの実施準備、小中高生等招待用大会チケットの購入、競技会場周辺の交通対策を行うものであります。
 ラグビーモニュメント制作業務委託契約は、ラグビーの聖地としてのエコパスタジアムの顕彰及びラグビーの発展、普及を図るため令和2年度にかけて小笠山総合運動公園に設置するモニュメントを制作するものであります。
 現年災害観光施設復旧事業工事契約は、先ほど説明いたしました台風19号により被災した南伊豆歩道の復旧工事を令和2年度にかけて実施するものであります。
 なお、別冊資料として主要事業参考資料をお配りしておりますので、あわせて御参照ください。
 説明資料の3ページをお開きください。
 議案第182号「損害賠償請求事件の提訴について」であります。
 議案では147ページ、議案説明書では71ページになります。
 本件は、静岡空港の駐車場に長期間車両を放置していた者に対して、民事訴訟法第133条の規定により車両搬出に伴い発生した損害賠償金の支払請求の訴えを静岡簡易裁判所へ提起し、第一審の結果、必要がある場合は上訴することについて地方自治法第96条第1項第12号の規定により議決を求めるものであり、概要は3に記載のとおりでございます。
 次に、12月12日に追加で配付いたしました資料、第187号議案「令和元年度静岡県一般会計補正予算をごらんください。
 追加議案では6ページ、追加議案説明書では1ページになります。
 文化・観光部関係の補正予算は第6款文化・観光費700万円であり、この結果先ほど説明しました分と合わせまして予算総額は483億9405万9000円となります。
 2事業をごらんください。
 観光需要回復支援事業費700万円ですけれども、台風19号により災害救助法の適用となった地域の観光需要を喚起するため、国の補助制度に基づき旅行・宿泊料金の割引支援を行う経費の補正であります。
 説明資料にお戻りいただいて、4ページをお開きください。
 オリンピック・パラリンピック文化プログラムの推進についてであります。
 2(1)のとおり、静岡県文化プログラムは2020年の本番年を目指し、全国的プログラム、県域プログラム、地域密着プログラムの3つのカテゴリーに区分し取り組んでおります。アの全国的プログラムについては、ふじのくに野外芸術フェスタの来年5月開催に向け、実行委員会において準備を進めております。イの県域プログラムについては、来年7月の詩と現代舞踊と音楽の祭典などを予定しております。ウの地域密着プログラムについても、先進性や独創性のあるプログラム19件の実施を支援しております。
 今後も、大規模イベント等での発表やブース出展など引き続きさまざまな機会を捉え県内外に積極的にPRしてまいります。
 6ページをごらんください。
 静岡県指定文化財の新規指定についてであります。
 11月に開催した静岡県文化財保護審議会の答申を受け、梅ノ木沢遺跡出土斧方石器8点を県指定文化財に指定いたしました。新東名高速道路建設に伴う発掘調査により駿東郡長泉町の梅ノ木沢遺跡から出土した約3万年前の石器で、といしで磨く磨製技術によってつくられております。現在発見されている旧石器時代の石器で意図的に破砕されているものは全国で本石器のみであり極めて貴重な文化財であることから、今回県指定文化財に指定いたしました。
 7ページをごらんください。
 静岡県文化財保存活用大綱策定状況についてであります。
 本県の今後の文化財行政の方向性を示す静岡県文化財保存活用大綱につきましては、2に記載のとおり、静岡県文化財保護審議会内に大綱策定部会を設置するとともに、庁内関係局長から成る庁内会議を設置して策定を進めております。大綱の構成案につきましては、3に記載のとおりであり、第2章基本方針において目指す姿を明確にした上で基本理念を『「美しい“ふじのくに”の文化財」を県民総がかりで守り、誰もが親しみながら、未来へつなぐ』とし、以降各章で文化財の保存活用の取り組みを記載することとしております。
 参考として大綱(案)を添付してありますのでごらんください。
 今後、パブリックコメント等を行い3月の完成に向け作業を進めてまいります。
 8ページをごらんください。
 静岡県富士山世界遺産センターの展示等の状況についてであります。
 センターでは、2の(2)に記載のとおり、今月7日から江戸時代の画家、谷文晁の富士山作品展を開催しております。江戸文化の中の富士山シリーズの第2弾企画であり、富士山の画家として高名な谷文晁の作品等を展示しております。
 センターは今月23日で開館2周年を迎え、開館からの来館者数は10月末時点で80万人を超えました。引き続き魅力的な企画を積極的に展開し、富士山を「守る」、「伝える」、「交わる」、「究める」拠点として富士山の顕著な普遍的価値の情報発信に取り組んでまいります。
 なお、参考資料として谷文晁の富士山作品展のチラシと世界遺産ニュースレターを添付しておりますので、後ほどごらんください。
 9ページをごらんください。
 東静岡駅南口県有地への文化力の拠点の形成に向けた取り組みについてであります。
 文化力の拠点の形成に向けましては、第1期整備として老朽化により緊急な建てかえが必要となった県立中央図書館を中心とする中核施設の整備を県が主体となって進めていきたいと考えております。
 第1期整備の内容ですが、2の(2)に記載のとおり、導入機能は県立中央図書館のほか新しい知的空間、大学コンソーシアムの拠点、食・茶・花の都、AI・ICTの拠点を想定しております。事業手法でありますが、県が整備主体となり設計や建設工事を個別に発注することとし、概算施設整備費は他県の同規模の図書館を参考とした場合230億円から270億円程度と想定されます。また事業スケジュールとしましては、令和2年度に設計に着手した場合には、順調に進めば令和6年度中の施設完成を目指すスケジュール感を見込んでおります。
 3の今後のスケジュールでありますが、本年度内にパブリックコメントを実施した上で第1期整備の内容を盛り込んだ施設整備計画を策定したいと考えております。
 なお、別冊資料として計画のパブリックコメント案を添付していますので、あわせてごらんください。
 10ページをごらんください。
 静岡県立大学・静岡文化芸術大学における観光教育の取り組みについてであります。
 本県の観光分野の中核を担う人材を育成するため、本年4月静岡県立大学に観光マネジメント、静岡文化芸術大学に文明観光学を学ぶ教育課程が新たに設置されました。
 3に記載のとおり、観光教育の1年目となる今年度は、県大においてはエコパスタジアムで開催されたラグビーワールドカップ2019の開催期間中に外国人観戦客に対するアンケート調査を行うなど国際的なイベントの機会を生かした実践的な教育に取り組んでいます。
 文芸大においては、7月に浜松・浜名湖ツーリズムビューローと観光地域づくりに関する協定を締結するなど観光を通じた地域の魅力発信や活性化に向けて連携を進めています。
 また、両大学と静岡大学は昨年12月に賀茂地域1市5町との相互連携協定を結んでおり、今後は賀茂地域に設置される大学交流拠点施設である賀茂キャンパスを利用し観光事業者を対象とした社会人講座や地元の高校生向けの観光授業などにも取り組んでいく予定です。
 ページが飛びますけれども、15ページをごらんください。
 ラグビーワールドカップ2019を契機とした来訪促進についてであります。
 ラグビーワールドカップ2019における外国人観戦客の来訪促進のため、2の(1)にありますとおり、県は大会前からオーストラリアやイギリスなどにおいて本県への旅行ツアーの造成につながるようプロモーション等に努めるとともに、大会期間中においても首都圏や愛野駅前のおもてなしエリア等において本県への来訪促進に向けた情報発信等に取り組んでまいりました。
 また、(2)にありますとおり、静岡県立大学と連携しエコパスタジアムで試合のあった日には外国人旅行者の動向調査を実施いたしました。主なアンケート結果としましては、回答者の66%が試合当日に県内に宿泊したと答えましたが、75%は本県での滞在日数が1日から2日であり、短期の滞在者が多く見られるなど課題も見えてまいりました。
 3にありますとおり、令和元年9月の外国人延べ宿泊者数は昨年比44%増の18万人に達するなど大きな成果を得たところでありますが、今後東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて広域周遊型の商品づくり等を強化し国内外からの多くの旅行者の滞在期間の長期化を図ってまいります。
 16ページをお開きください。
 令和元年台風19号による県有観光施設の災害対応についてであります。
 今回の台風19号により県が管理する観光施設につきまして被害が発生しました。このうち須崎遊歩道におきましては、2にありますとおり、転落防護柵の金網144メートル、転落防止柵52.5メートル、ロープ柵65メートル、木橋1基、歩道の舗装54平方メートルが破損または流失する被害を受けました。復旧額は約1600万円となっており12月補正予算に災害対策費を計上し対応してまいります。復旧スケジュールは中段の表のとおり、1月に工事を発注し5月末には工事を完了する予定であります。
 その他の箇所につきましては、3にありますとおり、倒木、落石など工作物の破損を伴わないものや被害額が少額のものであり、観光施設整備事業費により年度内に復旧する予定であります。
 17ページをお開きください。
 DCを契機とした年間を通じた誘客対策についてであります。
 デスティネーションキャンペーンの本番終了後の継続的な誘客及び地域による商品企画の仕組みの定着を図るため、各地域の観光地域づくり法人――いわゆるDMOや宿泊施設等の観光事業者などと連携し、今年度下半期及び来年春からのアフターDCに向けた地域の観光資源の発掘、磨き上げや誘客活動に取り組んでまいります。
 2の(1)下半期の誘客対策につきましては、開運、食を重点テーマとして、「心機一転!心も体もキレイになる旅」のキャッチフレーズのもとDC本番で認知度が高まった観光素材を生かした秋冬ならではの旅行商品の企画や新たな商品開発に取り組むとともに、旅行会社へのセールス活動や情報誌への掲載等のプロモーションを行ってまいります。
 (2)アフターDCに向けた誘客対策につきましては、テーマを風景、食、歴史文化に重点化し、より訴求力の高い観光魅力を発信してまいります。DC本番で評価が高かった観光素材を来年のアフターDCに向けてブラッシュアップし観光商談会や旅行会社向けの説明会で商品造成を働きかけるとともに、デジタルメディアを活用したプロモーションを実施するなどDCを契機とした年間を通じた誘客活動に取り組んでまいります。
 次に、駿河湾フェリーの利用促進についてであります。
 本日追加で配付しております駿河湾フェリーの利用状況(令和元年11月分)をごらんください。
 11月は、県内個人客と県外からの団体客の減少などにより前年同月比20.4%の減となり、1に記載のとおり、一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーによる運航を開始した6月1日から11月末までの実績は7万2315人、前年比79.4%となっております。
 説明資料にお戻りいただき18ページをごらんください。
 7月は天候不順が長引き、8月は台風10号のためお盆期間に33便連続で欠航、10月は台風19号の本県直撃により3連休のうちの2日を含む10月11日から13日の全便が欠航するなどの影響により利用実績は厳しい状況となっております。
 次に、2今後の利用促進に向けた主な取り組みについてであります。
 海からの景観を楽しめる魅力的な観光資源である駿河湾フェリーを活用し本県の観光や食の魅力をPRするため、船内売店のリニューアルや映像設備の設置など船内設備等を改修します。この改修に必要となる経費を12月補正予算案に盛り込み本議会でお諮りしているところであります。また食や富士山をテーマとした誘客促進キャンペーンを実施するとともに、団体ツアーの貸し切りバス代への支援などフェリーを活用した旅行商品の造成を促進し一層の需要喚起に努めることに加え、駿河湾フェリー応援隊などの団体や企業との連携による新たな利用者の拡大を積極的に進めてまいります。
 19ページをごらんください。
 オリンピック・パラリンピック観戦客県内誘客の促進についてであります。
 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に日本を訪れる外国人旅行者等の本県への誘客及び周遊を促進するため、首都圏から本県への旅行商品の造成、駿河湾フェリーを活用した魅力発信を実施いたします。具体的には、2に記載のとおり、ランドオペレーターや海外メディアを対象としたファムトリップ等を実施し広域周遊型の旅行商品の造成を促進するほか、外国人インフルエンサー等を対象としたモニターツアーなどにより外国人の個人旅行者へのプロモーションを強化してまいります。
 また、外国人観光客の受け入れに関する情報等を共有するため、自治体や宿泊施設、観光施設などを対象に県内各地域で説明会を開催するほか、リニューアルする駿河湾フェリーを活用し県産食材による食の提供や大型モニターでの映像放映などを行い、本県の観光や食の魅力を積極的にPRしてまいります。
 12日に追加配付いたしました資料の2ページ、令和元年ふっこう割制度の実施をごらんください。
 今回の台風第15号及び台風第19号により被災地域における観光需要の落ち込みが見られることから、観光需要の喚起を図ることを目的とし国の補助制度に基づく支援を行います。2にありますとおり、国の制度は災害救助法の適用対象地域となった市区町村を有する都道府県が行う地域の観光を支援する事業の実施に要する経費について国が補助金を交付し、観光再生を図ることを目的としております。3にありますとおり、本県では災害救助法の適用となった伊豆の国市及び函南町を補助対象地域とし旅行商品代金、宿泊料金の割引支援を実施いたします。補助額は1人1泊当たり上限5,000円、補助限度額は、日本人旅行者は1人1万5000円、外国人旅行者は1人5万円とし、観光需要の早期回復を図ってまいります。
 次に、本日追加で配付させていただきました資料の2ページ目をお開きください。
 富士山静岡空港の利用状況(令和元年11月分)でございます。
 令和元年11月の搭乗者数につきましては、2の表に記載のとおり、国内線が4万2481人、国際線が2万6541人となり全体で前年同月から21.1%、1万2022人増加し、11月として過去最高となる6万9022人となりました。国内線の搭乗者数は43カ月連続で前年同月を上回るなど好調を持続し、11月として過去最高となりました。国際線の搭乗者数も煙台線、西安線、南昌線等の就航と中国東方航空杭州線の増便により提供座席数が増加したことから、7カ月連続で前年同月を上回りました。
 説明資料にお戻りいただきまして、21ページをごらんください。
 富士山静岡空港における令和元年冬ダイヤ期間の運航計画についてであります。
 これまでの運航計画に加え、中国東方航空が新たに南昌線を週2往復で運航開始したほか、杭州線を週2往復から毎日1往復に増便いたしました。この結果、最下段に記載のとおり、国内線、国際線を合わせて15路線、週99往復となります。
 引き続き、運営権者である富士山静岡空港株式会社や航空会社等と連携し利用促進に取り組みますとともに、航空ネットワークのさらなる充実に努めてまいります。
 22ページをお開きください。
 富士山静岡空港における新運営体制移行後の取り組み状況についてであります。
 平成31年4月から公共施設等運営権制度を活用した新たな運営体制に移行した富士山静岡空港では、2に記載のとおり、運営権者となった富士山静岡空港株式会社がアクセスバス金谷・SL新金谷線の開設や給油施設の増設などさまざまな取り組みを行っております。また12月15日からは駐車場予約サービスを導入し利用者の利便性向上を図っているところであります。
 県といたしましては、運営権者のモニタリングを実施することにより運営権者による適正な空港運営を確保してまいります。
 次に、次期総合戦略等の策定についてであります。
 平成27年10月に策定いたしました美しい“ふじのくに”まち・ひと・しごと創生総合戦略は、本年度が計画期間の最終年度となることから、長期人口ビジョンの改訂素案及び次期総合戦略の素案をお手元の緑色のファイルのとおりまとめました。
 本委員会におきましては、次期総合戦略の素案について主な取り組みや重要業績評価指標――KPIなどを中心に御審議いただくようお願いいたします。今後来年1月に開催する美しい“ふじのくに”まち・ひと・しごと創生県民会議やパブリックコメントなど県民の皆様から幅広く御意見を伺い戦略の精度を高めてまいります。2月定例会の常任委員会で改めて御審議いただき最終的な修正を加え本年度末までに成案を得てまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 なお、総合戦略素案の所管部局につきましては、緑色のファイルの冒頭ですけれども、所管委員会一覧のとおりでありますので御参照ください。
 それでは、次期総合戦略の素案のうち文化・観光部関係の主要施策等について御説明申し上げます。
 冒頭につづっておりますA3資料の3枚目になります。次期総合戦略の概要の1ページ目をお開きください。
 初めに、戦略体系について御説明いたします。
 資料中段に記載の5つの戦略のうち、文化・観光部の取り組みは戦略2誰もが活躍できる魅力ある雇用を創出する、戦略3ふじのくにならではの魅力ある暮らしを提供し新しい人の流れをつくる、戦略4若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえるの3つの戦略に位置づけております。
 次期総合戦略の概要の3ページをお開きください。
 戦略2においては、2−1産業の振興と雇用の創出(1)産業人材の確保・育成のうち、高度な知識、技能、柔軟な適応力を持った人材育成に取り組んでまいります。
 資料4ページをお開きください。
 戦略3においては、3−1魅力的で快適な暮らしの提供(1)魅力的なライフスタイルの創出のうち、スポーツに親しむ環境づくりと地域資源をかした文化芸術の振興に、また3−2多様な交流の拡大では、(2)世界クラスの資源を活かした観光交流の拡大に、そして3−3魅力ある教育環境の整備の(1)社会総がかりで取り組む教育の実現、(2)文武芸三道の鼎立、(3)未来を切り拓く多様な人材の育成に取り組んでまいります。
 資料5ページをお開きください。
 戦略4につきましては、4−1結婚、妊娠、出産、育児の切れ目のない支援、(2)安心して子供を育てることのできる社会の実現のうち、子供の健やかな成長を支える教育の推進に取り組んでまいります。
 飛びまして、素案の65ページをお開きください。
 文化・観光部の主要施策である戦略3について主な取り組みを説明いたします。
 最初に、3−1魅力的で快適な暮らしの提供のうち、(1)魅力的なライフスタイルの創出についてであります。
 68ページをお開きください。
 スポーツに親しむ環境づくりでは、KPIに多様な年代が参加できるスポーツイベント数等を掲げ、県民がスポーツに親しむことができる環境の整備やスポーツを通じた交流促進により健康で文化的な生活を営むことができる環境づくりを推進してまいります。
 次の69ページをごらんください。
 地域資源を活かした文化芸術の振興では、KPIに地域で取り組む文化プログラムへの支援件数等を掲げ、オリンピック・パラリンピック文化プログラムの展開により培った仕組みや人材を活用し豊かな地域資源を生かした文化芸術の創造、振興を図るとともに、地域や社会の課題への対応に文化の持つ力を活用する仕組みの構築等に取り組んでまいります。
 74ページをお開きください。
 3−2多様な交流の拡大のうち、(2)世界クラスの資源を活かした観光交流の拡大についてであります。
 国際競争力の高い観光地域づくりを通じたツーリズムの拡大ではKPIに県内旅行消費額等を掲げ、観光地域づくり法人――いわゆるDMOの設置促進や連携強化を図ることにより共創による観光地域づくりを推進し観光消費額の増大を図るとともに、マーケットインの考え方に基づく旅行商品づくりやインバウンド対応の即戦力となる人材育成等に取り組むなど国内外との観光交流の一層の拡大を図ってまいります。
 75ページ下段と76ページをあわせてごらんください。
 競争力の高い富士山静岡空港の実現ではKPIに富士山静岡空港の利用者数等を掲げ、公共施設等運営権者や関係団体等と連携した就航・利用促進策の推進や空港西側県有地の整備促進により多様な交流、にぎわいの拠点としてさらなる発展につなげてまいります。
 80ページをお開きください。
 3−3魅力ある教育環境の整備のうち、(3)未来を切り拓く多様な人材の育成についてであります。
 グローバル人材の育成ではKPIに外国人留学生数等を掲げ、県内大学生などの留学意欲を醸成するとともに、大学や企業、各種団体等と連携し外国人留学生の受け入れ環境の整備や海外交流を促進してまいります。
 81ページをごらんください。
 高等教育機関の機能強化ではKPIに県内高等教育機関が行った受託研究・共同研究件数等を掲げ、公立大学法人への支援の充実のほか、ふじのくに地域・大学コンソーシアムを通じた大学間及び大学・地域連携の促進等により高等教育機関の教育研究の充実とその成果の地域還元を図ってまいります。
 なお、107ページ以降になりますけれども、X地域づくりの方向性に伊豆半島地域、東部地域、中部地域、西部地域の4地域について圏域ごとの目指す姿と実現に向けた取り組みを記載しておりますので御参照ください。
 次期総合戦略の説明につきましては以上であります。私からの説明は以上でございます。

○広岡スポーツ担当部長
 私からはスポーツ局にかかわる所管事項について御説明いたします。
 文化観光委員会説明資料の11ページをお開きください。
 第74回国民体育大会いきいき茨城ゆめ国体2019の結果でございます。
 茨城国体は9月28日から10月8日にかけて開催され、本県は天皇杯――男女総合得点ですが17位となり昨年度より2つ順位を上げましたが、皇后杯――女子総合得点ですが19位で昨年より6つ順位を下げました。今大会では優勝したバレーボール成年男子など企業チームの協力を得た団体種目が高得点を獲得しましたほか、少年男子サッカーや陸上競技、水泳におきましてジュニア世代が活躍するなど団体、ジュニアの強化に手応えを感じた結果となりました。
 今後は、県体育協会や競技団体、スポーツ関係者等とこれまで以上に連携を図り、目標とする団体総合順位8位以内を達成できますよう競技力の向上に取り組んでまいります。
 12ページをお開きください。
 東京2020オリンピック・パラリンピック自転車競技開催に向けた取り組みでございます。
 1要旨に記載のとおり、自転車競技の本県開催成功に向け本年度は本番のリハーサルとなるテストイベントを通じ課題の検証を行うとともに、今後も都市ボランティアの実践的な研修、記念イベントの開催などによりましておもてなしと機運の醸成の取り組みを一体的に加速してまいります。
 2の表中、開催準備に記載のとおり、10月6日に開催されましたマウンテンバイクのテストイベントにおきまして2,009人の観客を動員して輸送の検証を行いましたが、大きな混乱もなく円滑な運営が行えることを確認いたしました。おもてなしに記載のとおり、都市ボランティアにつきましては現在、観光やバリアフリーに係るスキルアップ研修を実施しており、今後は活動場所を決定し配置別研修を実施していく予定でございます。機運醸成に記載のとおり、イベント等での情報発信につきましては昨日のパラサイクリング県大会や来年2月11日には沼津市内において大会200日前イベントを予定しており、これらイベント等を通じまして情報発信し機運醸成を図ってまいります。  
 また、レガシー創出に記載のとおり、9月に設立いたしましたレガシー推進委員会におきまして、競技会場を活用したレガシー創出に向けた具体的な取り組みにつきまして検討を進めております。
 さらに、本番開催に向け今年度に契約等が必要な伊豆スカイラインの無料化を初めとする交通輸送対策やライブサイトの運営、小中高生向けなど大会チケットの取得、聖火リレーの運営にかかわる事業を合わせました4件につきましては、今議会に債務負担行為の設定にかかわる補正予算案をお諮りしており、引き続きスピード感を持った準備を進めてまいります。
 13ページをごらんください。
 ラグビーワールドカップ2019静岡県開催試合の結果でございます。
 1に記載のとおり、ラグビーワールドカップでは170万人を超える観戦客が訪れるとともに、ファンゾーンやSNS等においても大変な盛り上がりとなりました。
 2の(1)に記載の本県の開催状況につきましては、本県開催4試合の観戦客数は累計17万5886人となるなど県議会の皆様を初め関係する方々の御理解、御協力を得て大きなにぎわいを見せたところとなりました。
 (2)の観客輸送につきましては、掛川からのシャトルバスやパークアンドバスライドが機能するとともに、大会前の広報を集中的に行うことにより会場周辺では大きな混乱はなく円滑な輸送を行うことができました。
 一番下の(5)の教育プログラムにつきましては、県内の小中高等学校及び特別支援学校の生徒や引率者合わせて2万5136人が観戦されました。観戦した児童生徒からはラグビーの競技としてのおもしろさや敵味方、国の違い関係なくたたえ合う姿に感動したなどの御意見をいただいており、教育的見地からも大変意義のあったものと考えております。
 続きまして、14ページをお開きください。
 (6)(7)のおもてなしエリア及びファンゾーンでございます。
 まず、おもてなしエリアにつきましては、開催した4日間いずれも盛況でございまして合計11万168人のお客様をおもてなしいたしました。
 ファンゾーンにつきましては、静岡市の駿府城公園及び浜松市のソラモ・えんてつホールに合計11万3777人が来場し、特に日本戦のありました3日間は入場規制を実施するほどの大盛況となりました。
 (8)のパブリックビューイングにつきましては、9月28日の日本対アイルランドの日本勝利に伴う県内の盛り上がりを受け関係機関と調整の上、急遽決勝トーナメント全8試合を実施することといたしました。6日間合わせまして1万1181人が来場され世界最高峰のプレーを観戦客一体となって応援することができました。
 3に記載のとおり、レガシーの創出のための取り組みにつきましては、ラグビー授業などラグビー文化の醸成や大会を通じたボランティアの育成、国際交流の促進を図るとともに、エコパを拠点とした地域クラブでありますアザレアスポーツクラブを支援する等の取り組みを進めてまいりました。
 4に記載のラグビーモニュメントの設置につきましては、今議会に債務負担行為の設定に係る補正予算をお諮りしており、シズオカ・ショックの舞台となったエコパスタジアムをラグビーの聖地として発信するため、大会のちょうど1年後となる2020年9月にお披露目する予定でおります。なお設置費用の一部につきましては、エコパを中心とするラグビーの普及や発展をより多くの方に応援していただきたいとの思いから広く県民、団体の皆様から寄附金の募集も行いたく今月27日から開始する予定としております。
 ラグビーワールドカップ2019は終わりましたけれども、この盛り上がりを一過性のものと終わらせることなく効果を継承するため、ラグビーを通じた取り組みを今後も継続してまいりたいと考えております。以上で私からの説明を終わります。御審査のほど、よろしくお願いします。

○中田委員長
 以上で、当局側の説明が終わりました。
 これより質疑等に入ります。
 なお、所管事務調査もあわせて行います。
 では、発言願います。

お問い合わせ

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