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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和元年決算特別委員会建設分科会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 健司 議員
質疑・質問日:10/28/2019
会派名:無所属


○大石(健)委員
 一問一答方式で質問させていただきます。
 質問に先立ちまして、9月12日の台風19号で牧之原市も大変な被害をこうむったわけでございます。中部地方では全国的に大変な被害、そして東部、伊豆地域でもまた大変な被害をこうむる中、交通基盤部の皆様方におかれましては、17日に知事を筆頭に幹部、御前崎港管理事務所、島田土木事務所の担当者も含めて多くの方々で、死者も出た牧之原市の静波海岸に緊急的に視察そして対応に駆けつけていただきまして、地域住民を代表しまして本当に心から感謝いたします。ありがとうございました。
 また、一昨日26日ですけれども、レベルワン津波の対策事業着手に関する感謝式典を市と沿岸地区の自治会長が主催で行ったところ部長代理、理事を初め多くの方々に御参加いただきまして、さまざまな御意見、御指導をいただきまして、地域として本当にありがたく思っています。これからも事業の着実な推進をよろしくお願いいたします。
 それでは、私から質問させていただきます。
 最初に、新幹線新駅の実現に向けた取り組みについてお伺いいたします。
 平成30年度の主要な施策の成果及び予算の執行状況についての説明書の9ページ、イの一番に書かれていますが、平成30年度は新駅設置により周辺に生じる影響の対応を検討したとのことで、先ほど宮尾交通基盤部長からは新駅設置における隣接する道路や水路、家屋などに及ぼす影響を調査し課題の把握と整理を行ったと御説明いただきました。予算が500万円、決算が500万円、執行率が100%とのことで、内容について本当に興味深く思っておりますので、内訳そしてどういった形式で行ったかを教えていただきたく思います。

○梨建設政策課長
 昨年度の新幹線新駅の実現に向けた取り組みですが、富士山静岡空港直下に駅をつくる場合には、「のぞみ」などその駅にとまらない速達型の列車を追い越させるために、今ある線路の両外側に引き込み線を設ける必要があると考えております。
 引き込み線は大部分がトンネルの区間となりますけれども、現在の線路から分岐していく部分につきましてはトンネルの外側の地上部になると想定しております。その地上部におきまして、周辺地域のどのあたりが影響範囲になるのかを平成29年度の調査で把握いたしました。
 その上で平成30年度はその範囲内にある生活道路や水路について、どのような対応策が考えられるか調査いたしました。その結果複数の生活道路の迂回路案、水路の取りつけかえ案を検討いたしまして、複数案の中から最適案を確認することができました。
 6番委員から御指摘のありました執行率についてですが、新幹線新駅の調査検討業務につきましては、コンサルタント業者と業務委託契約を結んで実施しております。今回当初の契約におきましては491万円余の契約額となっておりましたけれども、調査検討を進める中で他の機関等からデータ提供を受ける必要が生じ、委託業者と打ち合わせを行う必要がありました。このため業務の最初と最終の2回の打ち合わせを予定しておりましたものが、中間打ち合わせ1回を追加することとなりまして、契約内容を変更したところ最終精算額として500万円となったものであります。

○大石(健)委員
 当初契約は491万円だけど、1回3万円の会議を3回やって諸経費が9万円ふえたということですか。

○梨建設政策課長
 当初は2回予定しておりました打ち合わせを1回ふやしました。その差額が8万6000円ですので、その分がふえたことになります。

○大石(健)委員
 わかりました。
 具体的に聞くとわかるんですけれども、数字的に予算500万円に対して決算500万円というと、丼勘定だと思われてしまいがちですので、端数を四捨五入したのかもしれませんが、細かく出したほうが世の中にはわかっていただけるのではないかなと個人的には思いました。それについては納得いたしました。

 今回の調査を含めて説明資料11ページの評価を読みますと、新駅の設置が技術的に可能であることを確認したと書かれております。私個人としては、もう何十年も前から新駅ができることは可能だと聞かされて育ってきたものですから、今ごろになってと思ったんですけれども、JRとのやりとりはともかくとして、今回の調査を受けて新駅設置に関する技術的な問題はやればできるんだと県としては確認したと。これで大丈夫だと評価が書かれている気がするんですれけども、それについてはどうでしょうか。

○梨建設政策課長
 お答えいたします。
 6番委員御指摘のとおりで結構です。

○大石(健)委員
 大変心強いお言葉をいただきました。JRをどうやって交渉の場に引っ張り出すかは政治力だと思いますが、ぜひこれから先も皆様方にきっちりやっていただきたいと思います。
 ただ、もう1点意見をさせていただきたいんですけれども、こうした細かい内容について外に向けて、500万円かけてこれだけやりましたといったプレスリリースですかね、マスコミには言っているんでしょうけれども、記事になりにくい内容だとは思いますが、少なくとも周辺住民や地域の実力者には説明しておかないと。これから先続けていくためには大変な機会もあると思います。大丈夫ですというお言葉をいただいて私は納得しましたけれども、地域住民や県民にとっては500万円を何に使ったんだといったことになりますので、ぜひ500万円分かけた資料としてきっちりとした報告とマスコミへのリリースをお願いいたします。

 次の質問に移ります。
 説明資料45ページをお願いします。
 太平洋岸自転車道についてお伺いいたします。
 9月13日の静岡新聞に載っていた記事から引用させていただきますけれども、国と静岡県など6県2市で太平洋岸自転車道ナショナルサイクルルート推進協議会を設立したとの記事がありました。太平洋岸自転車道は全長1,200キロメートル、供用されている区間が384キロメートルで、千葉県銚子市から和歌山県加太海岸まで太平洋岸に自転車道を整備するものです。
 この記事において、政府はナショナルサイクルルートの第1弾候補として広島県と愛媛県をつなぐしまなみ海道サイクリングロード、茨城県つくば霞ケ浦のりんりんロード、滋賀県琵琶湖を一周するビワイチの3カ所を選んだと書かれています。
 ただ、我々がかかわっていますオリンピックまでにナショナルサイクルルートという話にとって、太平洋岸自転車道は速やかな指定を図るとの表記にとどまっておりました。県は、静岡県自転車活用推進計画で太平洋岸自転車道を県モデルルートに設定してナショナルサイクルルートの登録を目指してきたと思いますが、今回の指定候補に入っておりません。どうして入らなかったのか。オリンピックは来年ですけれども、これまでの整備状況、それから今後どうやって取り組んでいくのか教えてください。

○曽根道路企画課長
 2点お答えいたします。
 まず、なぜ指定候補に入っていなかったかであります。
 ナショナルサイクルルートに指定されるためには、ルート設定や受け入れ環境といった5つの観点からルートの分岐部における路面標示ですとか案内看板の設置、サイクルステーションの整備、加えて多言語によるホームページなどの情報発信といった12の指定要件があります。太平洋岸自転車道につきましては、現在受け入れ環境や走行環境が整備途中でありますことから、当初の指定に入らなかったものと考えております。
 次に、今後の取り組みについてお答えいたします。
 現在、東京2020オリンピック・パラリンピック開催までを目途に全線にわたって矢羽根型の路面標示等による走行環境の整備と案内誘導施設の整備を進めていく予定でおります。ナショナルサイクルルートの指定につきましては、国と関係する6県2市で立ち上げました太平洋岸自転車道ナショナルサイクルルート指定推進協議会があります。ここにおいて必要なハードやソフトの取り組みを取りまとめて、進捗を管理しながら早期の指定を目指してまいりたいと考えております。

○大石(健)委員
 急にこの話が立ち上がったわけではなくて、オリンピックが来るのも前からわかっておりましたし、静岡県は自転車を中心としたスポーツ推進、サイクリングにより交流を深めようとやってきたと思います。太平洋岸自転車道は先進的で人気もあるところだと思うんですが、指定の条件で何が一番欠けていたから入らなかったんでしょうか。

○曽根道路企画課長
 やはり走行環境の整備。矢羽根型路面標示が全て整備されてるわけではありません。それから受け入れ環境。例えば指定要件では休憩施設等は20キロごとに設置するとなっておりますけれども、現在その選定作業をほぼ終えまして、今後各関係機関と協議していくところであります。そうしたところが未整備のために今回指定から外れたと考えております。

○大石(健)委員
 自分のところで恐縮ですけど、榛南地域の大井川を越えてから御前崎に至るところの自転車道はきっちり整備されて看板もあるんですが、昭和45年まで走っていた藤枝市から袋井市までつながっていた軽便鉄道の跡地を使っているわけです。実際すごくきれいな形で整備されているんですけれど、みんな隣の国道150号を自転車で走ってるんです。
 国道150号のバイパス化にも絡んでくる話ですが、しっかりと矢印などでこっちを通ってくださいとしてもらうか、また通学路と農家の方々の農作業の生活道路にもなっていますし、事故が起こりやすい幅の狭いところですのでその辺の整備も必要だと思います。県としては、自転車道は自転車道として通ってもらいたいといったことは徹底しているんでしょうか。

○曽根道路企画課長
 榛南地域の自転車道と国道150号につきましては、案内等をしっかりした上で適切なルートを通れるようにこれから整備していきたいと考えております。

○大石(健)委員
 次の質問に入ります。
 説明資料の122ページ、景観まちづくり推進事業費のうち大井川流域・牧之原大茶園地域景観形成行動計画策定事業費の575万円余について質問いたします。
 ふじのくに回遊式庭園の実現に向けた広域景観の推進とのことで、先ほど宮尾交通基盤部長からも大井川流域・牧之原大茶園の魅力的な茶園景観を形成するために行動計画を策定したとの御説明を受けました。この事業の内容、趣旨、現在の取り組み状況等、私も地元でありますが、よく理解していない点が多々ありましたので教えていただけますか。

○尾崎景観まちづくり課長
 大井川流域・牧之原大茶園地域景観形成行動計画については、牧之原台地の茶園景観、大井川の自然景観など本県を印象づける美しい広域圏を未来に継承していくため、県及び市町の景観担当部署に加えまして農業、観光担当部署も参画しまして、また地域計画、茶業等の5名の専門家から成る有識者会議の助言と地域住民からの意見をいただきながら計画を策定いたしました。
 基本理念としましては、地域の誇り茶園景観を世界へ、暮らし、歴史が紡ぐ原風景を次の世代へを挙げまして、地域全体で取り組む共通の施策と5つの重点区域での個別施策により構成されております。
 本年度につきましては、特に茶園と大井川の景観が美しい川根本町久野脇地区と島田市阪本地区において、ガードレールや農家小屋の塗りかえ等のモデル事業の実施に向けて茶業関係者や市町と調整を図っているところです。

○大石(健)委員
 全体としての景観形成の方針を取りまとめたもので、一つ一つ何をしていくのか、ここはこうするといったことを取りまとめた計画ではないということですね。

○尾崎景観まちづくり課長
 地域全体では共通施策として公共施設づくりなどに取り組んでいます。それから先ほど言いましたように5つの重点区域を設けまして、こちらの場合は観光施策なども盛り込まれてはおります。しかし茶業では景観への取り組みの理解がなかなか浸透していないため、ガードレールの塗りかえなどから徐々に景観施策を進めて、よりよい地域にしていくことが狙いとなっております。

○大石(健)委員
 理解しました。
 ただ、ガードレールを塗りかえて目立たないようにするのもわかりますが、取りまとめるといっても茶業は今本当に大規模集約化をしていかなければ生き残れない状況もあったりして、ただ単に景観がきれいだからこのお茶畑を残そうといってももうお茶はやめたいという方もいるし、耕作放棄地としてお茶畑がぼろぼろになっていくところもありますので、そう簡単にはまとまらないのではないかなと思ったところです。これから先も続く事業だと思いますが、きっちりとその辺を取捨選択して、皆様方の合意形成をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。

 最後の質問になります。
 説明資料135ページ、ラグビーワールドカップ2019を契機に行ったエコパスタジアムの整備についてです。
 先ほど御説明がありましたけれども、ラグビーワールドカップは日本チームの最高の活躍、そして静岡県で行われましたエコパでのアイルランド戦のすばらしい勝利により、現時点では大成功と世論も我々も思ってるところであります。
 ラグビーワールドカップ2019関連公園整備事業の約13億円の工事費ですけれども、先ほど御説明いただいた照明であるとかトイレの洋式化の工事が大会の成功に寄与したとの声も多々あるとは思います。県として観戦者からの高評価にどう寄与したかと自負されているか伺いたいと思います。

○内山公園緑地課長
 先日行われましたラグビーワールドカップでは、スタジアムの雰囲気や迫力を感じる一方で、高精細で鮮明なゲームの映像がスタジアムの大型映像装置からリアルタイムに映し出されたことで、自宅で観戦するように選手の細かな表情や激しく競り合う様子などが見られてよかったといった御意見を観戦者の皆様からいただいております。
 これにつきましては、平成30年度に行いました競技用照明工事によって従来よりも均一で明るく照らされるようになったため、ピッチ上でのプレーを高精細で鮮明に撮影することが可能になりました。ラグビーワールドカップ開催に向けて平成28年度から整備してまいりました大型映像装置や音響設備などの性能を余すことなく発揮できる環境が整ったからであると考えております。

○大石(健)委員
 もともとエコパは2002年のサッカーワールドカップでできたと思うんですけれど、その後の技術革新、テレビ映像の確認、撮影方式の多様化によってこの投資が必要だったと思います。
 トイレ等についての御説明がなかったんですけれども、2002年から外国人の方が来ていろいろな競技の国際大会も多々行われていると思っていたんですが、どうしてトイレの洋式化が最初から計画されないで、ここに来て全部やらなければいけなかったのか教えてください。

○内山公園緑地課長
 エコパスタジアムが整備された当時と比べまして、ユニバーサルデザインに対するニーズが高まってきていると思います。その高まりですとか従来からも洋式トイレはありましたけれども、今回はラグビーワールドカップの主催者側からの御意見に基づきまして増設した形になっております。

○大石(健)委員
 私が聞きたかったのは、2002年に既にそうした国際基準でやっていればよかったのではないかと思ったんです。洋式を全部最初から行うのは難しかったんですかね。

○内山公園緑地課長
 2002年当時のことは存じ上げないのですけれども、当時はユニバーサルデザイン等についてもまだバリアフリーと言っていたと思いますが、そういったものについても最大限考慮した設計になっていたと考えております。

○大石(健)委員
 了解しました。
 ラグビーワールドカップは一生に一度だということで今回はやっていますけれども、ラグビーに限らずこうした大規模な国際大会が静岡県で開催されることはこれからも多々あると思います。そのたびにいろいろなことをどんどんやっていかなければいけないこともあるけれども、基礎的な設備投資に関してはしっかりと国際基準に基づいて外国人の方が来ても問題ないように先立ってやっておけば、毎回毎回大会が決まってから緊急にたくさんの工事費をつぎ込んで改修しなくてもいいのではないかなと思ったから言いました。これからも皆様方がすばらしい施設を維持管理していく中で、早目早目の対策そして準備をしていっていただきたいなと思います。私の質問を終わります。

○佐地委員長
 ここでしばらく休憩とします。
再開は13時30分とします。

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