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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和5年6月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:桜井 勝郎 議員
質疑・質問日:07/05/2023
会派名:無所属


○桜井委員
 1点を一問一答方式でお願いします。
 文化観光委員会説明資料25ページの私立学校に対する助成に関連する質問です。
 先議の関連ですから先に聞きますけども、物価高騰の影響を受けている私立学校を支援するための支援金の支給額単価のところに幼稚園から専修学校まであって、小中高等学校1,250円に対して専修学校は2,500円と倍額になっているんです。高等学校とは私学の普通高等学校だと思いますけど、専修学校と高等学校の違いを教えてください。

○渡邉私学振興課長
 専修学校の中には、一般過程、専門課程、高等課程の3つがございまして、6番委員の質問の趣旨は高校との比較ですので高等専修学校のことと思います。私立高校と高等専修学校の違いを答弁させていただきます。
 どちらも中学校の卒業者を対象としておりますけれども、まず法律上の位置づけが異なります。高等学校は学校教育法の第1条に位置づけられているのに対し、高等専修学校は学校教育法第124条に規定する専修学校の1課程となります。
 そのため、設置する際に必要となる、例えば教員の数、施設の種類、施設の広さなどが異なります。
 また、修業年限、卒業に必要な単位時間数も異なります。
 学習内容につきましても、高等専修学校は学習指導要領に縛られない教育を行うことが許されておりますので、各学校で教育方針や分野の異なる特色ある自由なカリキュラム――基本的には社会に出てすぐに役立つ実践的な職業教育を行う場となっております。

○桜井委員
 大体分かりました。
 それであるがゆえ、物価高騰に対する支援が高等学校と専修学校で倍違うのはどういう理由からですか。

○渡邉私学振興課長
 物価高騰対策の支援金につきまして、細かい表を先議のときに出しておりませんでしたけれども、通常の高等学校と専修学校の高等課程につきましては、同じ単価を使ってございます。

○桜井委員
 分かりません。1,250円と2,500円の1人当たり単価はどういう意味で同じ単価なのでしょうか。

○渡邉私学振興課長
 各学校への支給額の生徒1人当たり単価につきまして同じ額で支給いたします。

○桜井委員
 先議のときの表には、1人当たり単価が普通高等学校は1,250円、専修学校は2,500円とありました。ということはどこかに違いがあるのではないですか。

○渡邉私学振興課長
 先議のときの表は、専修学校をまとめて2,500円と記載しておりますけれども、詳細な記載をしておりませんでした。申し訳ございません。
 先ほど申し上げましたとおり、専修学校の中に種類がございましていわゆる大学と同じような教育を行う専門学校と高校と同じような教育を行う高等専修学校の単価は、高校と同じ1,250円でございます。

○桜井委員
 運営費助成額は、普通の私学の高等学校の場合は――今授業料を高校、大学までただにしようという話がありますけども――生徒1人あたり約39万円、高等専修学校には約9万円ですね。
 いろいろお話を聞くと、高等専修学校も高校3年間就学すれば大学を受験できる資格がある。普通の私学高等学校も3年で就学すれば大学受験する資格がある。同じ資格がありながら、片や1人当たり39万円の助成があり、片や高等専修学校のほうは9万何がししか助成がない。これについて何でこれだけの差があるのか教えていただきたい。

○渡邉私学振興課長
 まず、高等専修学校の中でも、先ほど申し上げましたとおり、様々な経営、教育内容を行っております。
 例えば、6番委員の地元の島田実業高等専修学校につきましては、卒業時に大学入学資格が得られます。一方で県内の同じ高等専修学校の中でも卒業時に大学入学資格を得られない学校もございます。
 また、教育内容が比較的自由で緩やかで規定も緩やかだということもありまして、国庫補助の制度が私立の専修学校にはない状況でございます。
 ですので、私立の高等専修学校の運営費につきましては、国庫補助制度がないために県が単独で行っている状況でございます。
 6番委員から先ほどお話がございました令和5年度当初予算における高等専修学校への運営費助成につきましては、生徒1人当たりの助成単価が9万8420円、一方高校の生徒1人当たり単価は39万4127円となっております。
 ただ、高校の生徒1人当たりの単価の内訳を御説明させていただきますと、国庫補助金が5万7927円、交付税措置されているものが29万6100円、県の単独上乗せ分が4万100円となっており、県単独分だけで見ますと高等専修学校のほうが多い状況でございます。
 国庫補助がなく交付税措置もないため財源的に厳しい状況でありますけれども、県としましては高等専修学校が非常に中学卒業後の子供たちの受け皿になっていただいてると承知しておりますので、できる範囲で頑張って精いっぱいやっているところでございます。

○桜井委員
 先ほど答弁がありましたけれども、私の住んでいる島田市にも実業高校がございます。県からの補助金が9万何がしで、普通の高等学校の39万円と比べると大変厳しい。そして生徒数も3学年で100人足らずです。
 先ほど言ったように、校舎は狭くて運動場はなくて、なおかつ高等実業高校は中学生の不登校の子供たち、軽い自閉症の子供たちも受け入れて教えている。その中から大学にも受かってる人もいる。
 それくらい努力している高等実業高校――普通の高等学校と比べると国の補助金が絡んでるらしいし、県は単独助成だと実業高校のほうが多いとは言ってますけども――でいろいろ実情を聞くと、授業料も上げられない。だから先生方の給料にはほとんど昇給がなく、場合によっては持ち出しだと。先生方は皆意欲に燃えてやっているからある面ではボランティア。だから軽い障害を持つ子供たちにも教育の機会を自由に与えるためには、国が普通の高等学校に39万円の助成金を出すのであれば、そういう実業高校に対しても県が――県独自でやるのは財政的に大変かもしれないです――もっともっと。先ほど答弁ありましたけれども、今年は当初予算編成がもう終わっているから、ぜひ来年考慮していただくことを切に願って質問を終わります。

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