本会議会議録
質問文書
令和6年12月定例会総務委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 盛月 寿美 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 12/13/2024 |
![]() | 会派名: | 公明党静岡県議団 |
○盛月委員
分割質問方式で大きく3項目質問させていただきます。
初めに、次期総合計画についてです。
静岡県次期総合計画経営方針等案と次期総合計画の概要を総務委員会説明資料の別添資料でお示し頂きましたが、まず別添資料2の25ページ、第4章政策体系と行政経営について伺います。T未来を創る力、U豊かな暮らし、V県民の安心とお示し頂きました。
我が会派では、防災・安全という県民の安心あってこその産業の発展や豊かな暮らしだと思っています。この政策体系ももちろんそういう思いでできていると思いますが、別添資料1の概要の図を見ると防災・安全を推進する県民の安心がVです。こういうものでしょうか。
気持ちとしては、やはりTに防災・安全として県民の安心があって、その上で様々な施策や政策を進めていくべきではないかと考えます。県の意見をお聞かせ頂きたいと思います。
○民谷総合政策課長
TとUにつきましては、基本的に平時の取組を想定しております。Tは県を牽引し活力を生み出していく施策として産業や観光を、Uはこうした活動のベースになる県民一人一人の暮らしとして教育や健康福祉などをグルーピングいたしました。
その上で、有事に対する備えも当然ながら重要ですので、V県民の安心として防災・安全といたしました。
どちらがより重要という視点ではなく、平時を支え、平時を進める上で備えも必要という考え方でこのような順番になっております。
○盛月委員
おっしゃる意味は分かるのですけれども、防災を有事と捉えるだけでいいのかと思う部分があります。石川政策推進担当部長の有事への備えとしてとの先ほどの説明が気になったので、政策体系についてはどういうお考えかお尋ねしました。
やはり県民の安心が最初にくるべきではないかという思いがあります。もしまだ計画を再考、検討する余地があるならば、こういう意見があることも踏まえて頂けたら大変ありがたいと思います。
総合計画について、もう2点お聞きします。
本会議でも、知事から次期総合計画は県民や市町、企業等の皆様に分かりやすくお示ししていくとの答弁がありました。
現行の総合計画は大変細かい施策が載っており、ページ数も多く、必ずしも見やすいものにはなっていないため、新たに策定する次期総合計画はもっと分かりやすく読みやすい形で検討していただきたいと思います。その点についてのお考えをお伺いします。
○民谷総合政策課長
8番委員御指摘のとおり、現行の総合計画は記述量が非常に多く、またページ数も350ページ以上と、このような計画を見慣れていない県民の皆様にとってはハードルが高い面があるのは事実だと捉えております。
オール静岡で進めていく上で、次期総合計画の内容を県民の皆様に知っていただくことが重要でございます。まず手に取っていただけるようデザインを重視したり、あるいは図表やグラフを活用したりして、必要な情報はしっかり残しつつ見やすさを重視した計画としてまいります。
○盛月委員
今、オール静岡でと御答弁頂きましたように、様々な工夫をして、分かりやすく見やすく県民の皆様に身近に感じていただける計画を作り上げていただきたいと要望いたします。
2点目です。令和7年度にパブリックコメントを実施して県民の意見を反映するとのことですが、特に若い世代の意見が総合計画に反映されるよう取り組んでいただきたいと思います。
若者にどのように意見を寄せてもらい計画に反映させていくお考えかお聞きしたいと思います。
○民谷総合政策課長
将来を担う若い方々に次期総合計画を知っていただく、あるいは若い方々の意見を計画に反映することは非常に重要な視点と考えております。
今年度策定している経営方針については、若者カフェという県内の大学生から県政に対する意見を頂く取組の中で次期総合計画についても議論していただき、第2回総合計画審議会で若者の意見として御提案頂いたところでございます。
来年度策定予定の行動計画についても、若者カフェでの議論をはじめ、若者の意見を十分取り入れるよう検討してまいりたいと考えております。
○盛月委員
幅広く、特に若い世代の方の声をぜひとも計画に反映していただきたいと思います。よろしくお願いします。
次に、総務委員会説明資料13ページ、5クラウドワーク・サービス利活用促進事業についてです。
先ほど5番委員も質問されましたので、重ならない部分で基本的なことをお聞きしたいと思いますが、説明資料にこれまでの取組実績が記載されています。
確認ですけれども、2(1)ワーカー育成・受注実績の令和5年度実績の111人と令和6年度見込みの120人は、下の(2)主な取組と実績の表に記載がある受注ワーカー数231人のことで、実際に仕事を受注できていると捉えていいのでしょうか。
○民谷総合政策課長
令和6年度につきましては予定になりますけれども、この方々は講座を受講し、実際に仕事を受注しています。
○盛月委員
講座を受けてスキルを磨いた方や、知識を身につけた方に継続して仕事をしていただかないと意味がないと思ったのでお聞きしました。231人の方は実際に仕事ができているということが分かりました。
令和7年度の予定として、説明資料の一番下に事業計画期間終了後の自走化に向けて県内4地域におけるワーカーコミュニティー形成を推進とあります。
これは具体的にどのようなことなのかお聞かせください。
○民谷総合政策課長
クラウドワークワーカーは個々の御家庭でオンラインにより仕事をされていますが、仲間がいたほうが仕事を継続しやすい面もございますので、地域ごとにワーカーのサークルのようなものを形成したいと思っております。
今後、事業の中でリーダー養成研修を実施しリーダーが中心となってワーカーがリアルで集まる場を地域ごとに設け、仕事の継続につなげたいと考えております。
○盛月委員
育成リーダー数8人と説明資料に記載がありました。このリーダーの方を中心にワーカー同士のつながりやコミュニティーをつくっていくということで承知いたしました。
継続して仕事をしていただくためには、業務を拡充する必要がありますし、そのために発注企業数を増やすことも非常に大事だと思います。説明資料に新規発注企業数3社とありますが、今後もしっかり取り組んでいただきますよう要望します。
最後に、説明資料にはありませんが、ふるさと納税についてお聞きします。
財源確保が非常に厳しい状況の中で、静岡県を応援するための善意の寄附は非常に貴重ですし、大切に使っていただきたいと思います。
令和5年度は本当にたくさんの寄附を頂いて、寄附金額の合計は1億7147万6000円、件数にして1,786件とのことです。
令和6年度はまだ途中ですけれども、令和5年度と比べた状況をお聞かせください。
○本橋税務課長
11月末現在で約9171万円、1,694件の寄附を頂いています。昨年同月比で約30%の増となっております。
また、12月はふるさと納税が集中する時期で、昨年の実績では年間の約55%が12月ひと月で寄附された状況です。
○盛月委員
現時点での比較では、昨年度に比べて今年度のほうが増えているということですね。大変ありがたいことだと思います。
静岡県のふるさと納税は、使い道を23項目から選んでいただけます。23項目目は県政全般ですが、本当にたくさんの項目があって、寄附してくださる方はこういうことに使ってほしいとの思いを込めて寄附していると思います。
寄附してくださった方からのコメントをホームページで拝見させていただくと、読むだけでも本当に心が温まる思いになり、ありがたいなと思います。
通常のふるさと納税であるふじのくに応援寄附金に加えて、使い道がより具体的なガバメントクラウドファンディングという寄附もありますが、ガバメントクラウドファンディングはどのように対象事業を決めているんでしょうか。
○本橋税務課長
通常のふるさと納税は返礼品を用意していますが、ガバメントクラウドファンディングは返礼品を用意していないため県内在住で県政に強い関心を持ち個別事業を応援したい方に御活用頂いているものと考えております。
○盛月委員
通常のふるさと納税は、県外の方が寄附する場合は返礼品があるけれども、県内の方が寄附する場合は返礼品はないということですよね。そしてガバメントクラウドファンディングには返礼品がない。
動物愛護センターを整備するクラウドファンディングを今年度されましたよね。私のところにもたくさん問合せがあり、一般的なふるさと納税がよく知られているからかこの寄附は静岡県民でもできるのかというお問合せが結構ありましたので、ふるさと納税とガバメントクラウドファンディングの違いは分かるんです。
私がお聞きしたかったのは、ガバメントクラウドファンディングで寄附を募る事業はどうやって決めているのかということです。
○本橋税務課長
通常のふるさと納税を活用する取組は、例えば観光振興や動物愛護など大まかな分野の設定しかないのですが、ガバメントクラウドファンディングは個別の事業に特化した形で寄附を募るといったすみ分けをしております。
○盛月委員
多分私の聞き方が悪いのだと思いますが、ガバメントクラウドファンディングとして寄附を募ることを決めるのは経営管理部なのか、それとも動物愛護センターの整備であれば健康福祉部なのかを教えてください。
○本橋税務課長
ガバメントクラウドファンディングとして寄附を募るかどうかは、各部局で決めております。
○盛月委員
分かりました。
ガバメントクラウドファンディングは、各部局が個別の事業に関して寄附を募ると決め、ふるさと納税の1つとして運営するという理解でいいですね。
ガバメントクラウドファンディングのほうが、寄附する方が確実にその事業のために使ってもらえることを実感できると思うのです。
通常のふるさと納税の場合は、メニューを選んで寄附しますが、実際にどう使われたかをもう少し寄附された方に伝わるよう工夫してしていただけたらと思います。もちろんホームページを見ればこういうことに活用させていただきましたと本当に細かく載っているんですけれども、また寄附しよう、静岡県を応援しようと思っていただける工夫をぜひお願いします。
それから、余分なことかもしれませんけれども、静岡県のふるさと納税はふじのくに応援寄附金という名称になってます。これからもふじのくにでいくのか、その辺もまた考えていただくといいかなと思います。
○勝俣委員長
ここでしばらく休憩します。
再開は14時50分とします。
( 休 憩 )
○勝俣委員長
休憩前に引き続いて委員会を再開します。
質疑等を継続します。
では、発言願います。
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