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委員会会議録

質問文書

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令和元年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岡本 護 議員
質疑・質問日:10/01/2019
会派名:ふじのくに県民クラブ


○中田委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○岡本委員
 それでは、分割質問方式で質問させていただきます。
 重複するかもしれませんがお許しいただいて、ラグビーワールドカップについて総括的にお伺いしたいと思います。
 9月28日のエコパの初戦ですが、大変な盛り上がりを見せたことでは成功だと思います。輸送関係や警備、あるいはボランティアなどで皆さんがそれぞれ御苦労やら活躍していただいたわけですが、総合的に運営全体をどんなふうに見ておられるのかお聞かせいただきたいと思います。

 それから、これから3試合エコパで試合が行われるわけですが、今回の初戦の内容を受けてプラスして行う対策があるのかどうかお聞かせいただきたいと思います。

 もう1つ、きょう配付されたラグビーワールドカップ2019開催(静岡会場)の主な課題と対応でダフ屋が発生しているという話なんですが、本当に次の試合から防ぐことができるかどうか。ただこれからの3試合でダフ屋が出るかどうかはわかりませんが、ダフ屋を防ぐためにどんなことをやっているのかお聞かせいただきたいと思います。

○高倉ラグビーワールドカップ2019推進課長
 ワールドカップを開催するに当たりやはり一番心配だったのが輸送の問題でした。2年前のアイルランドとのテストマッチ、これまで開催されたエコパでのアイドルのイベントなどいろんな検証材料もありましたので、県警、地元のバス協会、JR、タクシー協会などさまざまな関係者といろいろな協議も進めてきました。そういった中で対策を講じたことで、輸送関係は非常にスムーズな運営ができたと思っております。
 警備に関しましては、主には我々が担っている誘導に関しましても、JR愛野駅に2万人を超す人が集まることになりますとパニック状態といいますか往復するに当たり混雑も生じますので、どこをどうやって通るのか、JR愛野駅のホームの使い方についても下り上りを分けて使ったりするなどJRと協議を進めてきました。輸送に関することは警備も含めて非常にスムーズにいったと考えております。
 また、大会を運営するに当たり大きな顔となりますボランティアについても約1,000名を募集、採用して各所に配置しましたけれども、エコパでやることについては最初だったので戸惑いもあったと思うんですけれど、常に笑顔で接していただいたおかげで重立ったトラブルもなく非常にスムーズにいったと思っております。

 次に、これから行います3試合ですけれども、今回は夕方からの開催、またこれから開催される試合についても今週4日の試合が18時45分、最終戦は19時15分からの開催とシチュエーションは変わってきますので、お客さん方の帰る時間をしっかり把握して帰宅難民を発生させないことも検証の材料に入っておりますけれども、注意しながら観客の皆さんのスムーズな運行を促したいと思います。
 また、今回の試合ではなかったんですけれども、残りの3試合については2万6000人ほどの児童生徒を観戦招待するという一大事業も控えています。1つ試合の大きな成果が出ましたので、ラグビーの聖地と言われるかもしれないこのエコパスタジアムに、子供たちに本当にいい思い出を残してもらうためには安全・安心に観戦してもらうのが私たちの使命だと思いますので、そこが一番大きな、これからの対策になると思いますし、主にはバスを使った輸送になりますから、輸送事業者と綿密に連携をとり間違いのないようにしていきたいと考えております。

 最後に、ダフ屋の関係です。
 私も実際に目にはしていないんですが、20人ぐらいの外国人のダフ屋の方がいらっしゃったと間接的に聞いております。ダフ屋の取り締まりはやはり警察の力をかりなければいけないので昨日県警の警備課長とも話をしましたけれども、取り締まりをお願いしたいと考えております。

○岡本委員
 残る3試合の入場者数がつかめていればお聞かせいただきたいと思います。
 残る3試合の開催時間が違いますし、今までの経験からすれば恐らく初戦ほど入場者数は多くないので状況が違うと思います。混乱はないと思うので心配はしていませんが、改めて残る3試合の成功に向けて抱負をお聞かせいただきたいと思います。

○高倉ラグビーワールドカップ2019推進課長
 エコパでの4試合のうち一番人気があるのは先般の日本とアイルランド戦です。ただしこれまで入ってきている入場券の情報としては4万人を超える可能性があります。先日の4万7813人と比較しますと17年前の2002年のFIFAワールドカップの3試合の人数を超えたにもかかわらず運営できましたが、それに甘んじることなく関係職員たちが細かいところでも何か問題があったんじゃないかと今まさに検証している最中です。
 とにかく、残り3試合でつまずくことがありますと初戦の成功が台なしになってしまいますので、気を引き締めて万全の準備で行っていきたいと思います。

○岡本委員
 よくわかりました。
 私も4日に観戦を予定していますので楽しみにしています。

 それでは、次に移ります。
 きょう配付されたもう1枚の資料、今夏の富士山保全協力金の状況ですが、今までと比べますと協力率はかなり上がっていると思いますが、まだ相当数協力しない人がいるわけですね。これからどう協力してもらうかの対策をお聞かせいただきたいと思います。
 そもそも協力金がどう使われるのかもお聞かせいただきたいと思います。

○滝富士山世界遺産課長
 協力率67.4%と出ておりますけれども、ことしから登山者だけではなくて5合目から先に立ち入る方も含めています。実際には登山者数よりも多い母数ですので協力率は下がるかと思いますが、35%ぐらいの方に協力していただいていないことになります。富士山を守らなければいけないことを御理解いただき、気持ちよく環境保全に使ってくださいと協力していただけるのが理想ですので、事前に知っていただくことは地道に続けていかなければいけないと考えております。協力率を上げるためには、現在はほとんど現地での現金受け付けですので、クレジットカードは手続的なものが整備されていますので導入も可能なんですけれども、電子マネーについては会計的な手続を整理してキャッシュレスの導入ができるように今後詰めていきたいと考えております。
 それから、協力金の使い道ですけれども大きく分けて2つ、環境保全と登山者の安全対策があります。環境保全で主なのは10年ほど前に富士山のトイレを全て改修したんですけれども、10年たちますと機能も落ちてきますので機能を回復するために改修するものに対して補助します。
 安全対策ですと、富士宮口の8合目にある健康センターに医者が常駐しているんですけれども、なるべく長い期間いていただきたいものですから、期間を延長するために補助します。御来光を見るため夜間から早朝にかけて人が多く集まって渋滞が起きますので、山頂付近に安全誘導員を配置するとか、吉田口と須走口は登り口とくだり口が8合目で分かれておりますので道間違いがないよう安全誘導員を配置しております。

○岡本委員
 よくわかりました。
 海外へ行きますとトイレも結構有料トイレがあるんですよね。そういう意味では山の中のトイレを使うこと自体大変なお金がかかることは理解できますので、協力金の使い道は折に触れて知らせて、そしてまた登山者に協力していただくという地道な努力になると思いますが、続けていただくように要望しておきたいと思います。

 次に、今の韓国の状況からすると、観光客あるいは富士山静岡空港を利用する方も含めてかなりマイナスの影響があると思いますが、韓国だけに限ってみたときにどのような影響が出ていると見ているのかお聞かせいただきたいと思います。

○川口観光政策課長
 韓国からの宿泊客数の状況ですけれども、直近の7月ですと、全国では前年同月比10.8%の減という状況です。本県は昨年が6,530人、本年が6,280人で約4%の減であり、全国ほどの下落は見えていない状況です。
 影響がないと言っているホテル旅館衛生同業組合等もありますが、ただ個々に聞いてみますと、例えば9月から10月にかけて今まで宿泊予約があったんだけれどもことしは全然ないとか、毎月コンスタントに韓国のお客が来ていたけれども7月以降は入らないなど個々の視点で言うと若干影響が出ていることもありますので、今後も注視して推移を見守っていきたいと考えております。

○岡本委員
 それなりに影響はあると思いますが、韓国に限らずそれを補うためのPRとか営業活動をどんなふうにされていくのか、対策をしていくのかお聞かせいただきたいと思います。
 これが当てはまるかわかりませんが、かつて企業の創業者がニッパチ理論を打ち上げまして、従業員に対して売るときの参考にしたことがあります。例えば自動車やバイクでいいますと、初めから2割はほっておくと、2割のうちの1割は初めから免許持ってない、乗る気もないのでPRをしてもしょうがないから除く。あとの1割はですね、マニアがいるのでPRもいらない、マニアは本当に好きでいろんな研究をして欲しいものを買い求めてくるので両隅は無視すればいいと。真ん中の8割の大衆に関心があるかないかわかりませんが、そういう人たちにいかにしてアピールするかというPR、勧誘、販売関係を強化しなさいと言ってきたところがあります。
 幾ら頑張ってもどうにもならない部分もあると思うんですが、一方で一生懸命利用されている方もいると思いますので、やはりそうじゃない大衆のところにこれからもっともっとアピールする必要があるじゃないか、今まで以上に違った方法でも考えてやっていく必要があると思いますので、何かお考えありましたらお聞かせいただきたいと思います。

○川口観光政策課長
 確かにやれることはある程度限られてきますが、一方で手をこまねいている状況ではないと考えております。先般も富士山静岡空港に行って出迎えをやったりとか、国民感情等もだんだん緩やかになっておりますので、草の根交流じゃないですけれども個々人の交流が大事になってくると思います。そういった地道な活動を積み重ねていくことが重要であると考えております。

○岡本委員
 相手がこぶしを挙げていきがっているときですので、同じようにこっちもこぶしを挙げるとなかなかおさまらないと思います。そこはぜひ日本人のよいところで穏便に、これからできるだけ早い時期に少しでももとに戻るような地道な活動をぜひお願いしたいと思います。
 3番委員も言われていて私も同感なんですが、体制がかわって県の財政的には余裕がある気もしますので、富士山静岡空港に対する先行投資をしていかないとなかなかふえないなと思います。私事で恐縮ですが、富士山静岡空港が開港する前に娘が成田空港に勤務していまして、娘は北海道や九州出身の同僚のほうが私よりも早く帰れるって言うんですよ。女子寮は成田空港のすぐ隣の酒々井駅の近くにあるんですが急行がとまりませんので、浜松市の実家に帰るまでに4時間かかる。同僚は北海道でも九州でも飛行機で飛んで2時間くらいで着いちゃって、全国で一番私のところが不便だって言うんですね。だから早く富士山静岡空港を開港してよって言われたことがあるんですが、おかげさまで開港しましたが残念ながら成田空港には便がありませんので、そういう意味では今でも時間がかかります。富士山静岡空港から成田空港に飛んでいくようになればもっともっと利用価値も高まると思いますので、そんなことも含めてぜひ御努力をいただくように要望しておきたいと思います。

 次に、文化観光委員会説明資料の19ページについて静岡県富士水泳場のタイルが剝がれてこれから修理するわけですが、施工業者には何ら責任はないんでしょうか。お聞かせいただきたいと思います。

○吉住スポーツ振興課長
 壁面タイル剝離についての施工者の瑕疵担保責任についてお答えいたします。
 壁面タイル修繕と並行して原因を究明するための第三者調査を実施し、調査結果を踏まえて瑕疵担保責任についての方針を検討します。富士水泳場は過去に何回かタイルが剝離したこともありまして、平成21年度の飛び込みプールのタイル剝離については、県による修繕を行った後に第三者調査の結果を踏まえて建設工事紛争審査会に相談した結果、審査会の調停を受けることなく施工者が重大な瑕疵があるとして費用を負担した例もあります。ただ平成23年以降に起きた2件の飛び込みプールの東側と西面のタイル剥離の修繕費は県が負担していますので、まずは第三者調査により原因を特定した上で、場合によっては法律の専門家等の意見もお伺いしながら、今後施工者に対する責任についての方針を決定していきたいと考えております。

○広岡スポーツ担当部長
 瑕疵担保責任は、例えば建築の年次とかで当然かわってきます。富士水泳場につきましては、平成14年に当時の国体に合わせてつくっており既に17年たっています。通常の瑕疵担保責任はよく2年、また重大な瑕疵はよく10年と言われていますけれども、現在17年たっていることも踏まえながら第三者調査ですとか専門家の意見を聞きながらしっかり対応する。まずはしっかり直すことが第一番。それから施工者との関係についてしっかり対応していきます。

○岡本委員
 過去にも同じ事例があったという話ですが、まさか施工者じゃないでしょうね。
 建設から17年というのは、認識に差があるかもしれませんが、17年で剝がれたり壊れたりするっていうのは短すぎる気がします。専門家の意見とは違うかもしれませんが、そんなに早く傷んじゃうのってこちらの責任なのかなという気もしないでもないので、これからの進め方について説明をお願いします。

○吉住スポーツ振興課長
 業者につきましては、今後入札等の手続にのっとり決定します。ただ独自の技術があるなど施工者でないと直せない合理的な理由がある場合には施工者になりますが、まずは原因を明らかにした上で直すべきところは直し、施工者の責任についても適正に処理していきます。

○岡本委員
 施工者に責任があると認定された場合、次の入札にも影響があるんでしょうか。

○吉住スポーツ振興課長
 瑕疵担保責任があった場合につきましては、また追って答えさせていただきます。

○岡本委員
 施工業者をいじめたりするつもりはありませんけれども、とにかくこういうことが起こらないようにお互いに御努力をいただきたいと思います。

 次に移りますが、委員会説明資料17ページですね、私学における子供の安全確保の取り組みですが、それぞれ補助金が出されるので予定どおり安全対策が行われているか、どうかどんな形で確かめているのか。同時に公立でも同じようにやっていると思いますが、その辺の比較といいましょうか同じことをされているかどうかも含めて確認の仕方をお聞かせいただきたいと思います。

○大石私学振興課長
 今回補正予算で提案させていただいている事業はいわゆる個別補助金ですので、補助金申請に当たっては事業計画書を提出させて、実績報告書でも何を幾らで買ったのかきちんと確認した上で補助金を支出します。公立との比較ですけれども、今回教育委員会では予算措置しておりませんので、必要なものがあれば購入する、人員を配置するということで基本的には既定予算の中で対応するため単純な比較はできないかと考えております。

○岡本委員
 しっかりと確かめていただきたいと思います。

 最後にしますが、しずおか文化財ウイークということで、県内の有形・無形・民俗文化財といろんな種類がありますが、県内施設でどこが当てはまるのか一覧表みたいなものがあったらいただきたいと思います。こういう施設に入るときに入場無料のところもありますが、せめて子供たちは無料にする方向性を出したらどうかと。ラグビーじゃありませんが子供と親と一緒に見ていただく。その際子供の入場料は県が負担するとかいろんな方法があると思いますが、もっともっと多くの子供たちが一緒に出かけていける環境をつくってほしいと思うんですが、いかがなものでしょうか。

○永井文化財課長
 まず、県内の文化財の一覧表ですが、県内には県指定文化財が550件ありまして、県のホームページに名前であるとか、どこの市にあるとか、種別が何であるとか一覧表にして掲載しています。より多くの方々に文化財を見てほしいと思っておりますので、どうしたら多くの方に見てもらえるのか現在課で改善を検討しているのでしばらくお待ちいただきたいと思います。
 入場料ですが、個人の所有者が文化財を管理するに当たって余り高い金額で入館料を設定してはいない実態もありますので、また市町の文化財行政担当者の会議等を通じてなるべく多くの方に文化財を見ていただく手法を検討していきたいと考えています。

○岡本委員
 県内に文化財が550件もあることは正直知りませんでした。県のホームページでもいいと思いますが、県民だよりとかで地域ごと順番に少しでも紹介されますようにお願いして、私の質問を終わりにしたいと思います。

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