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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和5年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山本 隆久 議員
質疑・質問日:10/04/2023
会派名:無所属


○山本(隆)委員
 一問一答方式で質問させていただきます。
 まず初めに、建設委員会説明資料76ページの浜松市沿岸地域の津波対策の防潮堤についてお伺いいたします。
 浜松市沿岸域防潮堤、通称一条堤が令和2年3月に竣工しまして、平常時には多くの方がウォーキングやサイクリングなど健康増進や観光目的で利用しております。
 多くの方に親しまれているこの防潮堤を後世に引き継ぐために、浜松防潮堤みらい懇話会を開催したり今月21日に市民参加の「みんなで守る防潮堤in中田島」と題して砂まきや堆砂垣を設置する活動も開催されますが、当委員会の皆様も過日の県内視察で御承知のとおり防潮堤完成後この一条堤の保全の扱いは、交通基盤部河川海岸整備課と経済産業部森林保全課にそれぞれ所轄が分かれております。
 今後、沿岸部を中心とした市民、市外や県外からの皆さんから防潮堤の景観や保全活動に参加したいとか防潮堤の管理や景観について問合せや意見があった場合、所轄が交通基盤部と経済産業部に分かれており、なおかつ浜松市にある防潮堤なので多分ほとんどの人は浜松市役所に一番最初に問い合わせするのではないかと想像するところであります。
 この防潮堤に対して、一元的な窓口の設置が必要だと考えますが、対応や体制についてお聞かせください。

○杉山河川海岸整備課長
 浜松市沿岸域防潮堤の管理は、全体約17.5キロメートルのうち海岸保全区域内の約4キロメートルを交通基盤部浜松土木事務所が、保安林区域内の約13.5キロメートルを経済産業部西部農林事務所が行っております。
 市民や利用者からの維持管理に係る通報について浜松市や浜松土木事務所に問い合わせたところ、浜松土木事務所が防潮堤の整備を行ったことから西部農林事務所ではなく浜松土木事務所にほとんどの問合せが寄せられているとのことでした。通報された情報につきましては受けた窓口が責任を持ってお話を伺い両事務所間で情報の共有を図っていることから、引き続きこの協力体制を確保していきたいと考えております。
 なお、現場では市民や利用者にとって問合せ先が分かりにくいことも考えられるため現地で確認できるよう、ここが何キロメートルと距離を表示してございます。その表示に管理者や連絡先の情報を追加することを出先事務所と経済産業部と調整を図っていきたいと考えてございます。

○山本(隆)委員
 ありがとうございます。
 ということは、浜松土木事務所が全対応の窓口との認識でよろしいですね。

○杉山河川海岸整備課長
 ほとんどが浜松土木事務所ですが、なかなか市民の皆様もどこに問い合せていいか分からないため浜松市に電話する場合もございます。先ほど申し上げました問合せ先を現場に明示することで円滑に市民の皆様から情報を頂くことができればと考えてございます。

○山本(隆)委員
 ありがとうございます。
 引き続き、浜松土木事務所に頑張ってきちっとした対応をしていただきたいと思います。

 そして、この防潮堤の保全活動をより親しんで頂くためにこれまでも県はいろんなイベント等を開催されてきたと思うんですが、今年度の取組、それから今後の取組について何か計画があればお聞かせください。

○杉山河川海岸整備課長
 先ほど6番委員のお話にございましたが、市民の皆様に防潮堤を見学するイベント「みんなで守る防潮堤in中田島」を10月21日に開催する予定です。
 また、現在建設中の馬込川水門の工事現場にインフォメーションセンターがございますので、ぜひ地域の皆様に同日見学していただければいいなと考えてございます。
 また、みんなで守る防潮堤の取組については、県と市と地域の皆様やいろんな関係団体の皆様と今後の防潮堤に関わる発展的な会合の準備を現在進めているところでございます。

○山本(隆)委員
 ありがとうございます。
 特に「みんなで守る防潮堤in中田島」は、中田島とついているので、第2弾は篠原とかどんどん移動しながら年に何回か実施し、年間を通じたイベントを開催して市民の関心、特に沿岸部の住民の皆さんの関心を維持していただけるようお願い申し上げます。

 次に、今話に出ました馬込川河口の水門について質問させていただきます。
 説明資料12ページと76ページになります。
 これは議案第118号と議案第119号の馬込川河口の水門工事関連になります。
 水門工事は、石柱部のコンクリート打設等が進められそのスケール感や進捗が見える状況となりまして、特に私を含め沿岸部住民の皆さんにとっては関心や期待度も高まっているところでございます。とはいえ令和9年度の完成なのでそれまでは引き続き災害への備えを万端にして、気を引き締めていきたいと思っております。
 さて、この水門について今議会に請負契約を一部変更する議案が提出されております。議案第118号の請負金額が当初27億円から30億円に、議案第119号では22億9768万円から25億679万円とそれぞれ10%ずつぐらいの増になっています。
 建設資材等の価格も物によっては3割ぐらい上がってるとの声も聞いているため、この内訳をざっくりでいいのでお聞かせください。

○杉山河川海岸整備課長
 馬込川水門の今回の変更内容とその内訳についてお答えいたします。
 今回の変更は労務費、資材単価の上昇に伴うもののほか、発注時において確認困難な原因によるものであります。6番委員がおっしゃるとおり、社会情勢上避けることができない労務費と資材単価による上昇が約7割を占める状況でございます。
 まず、水門本体工の主な変更内容については、施工中に確認された大量の湧水を排除するために24時間ポンプを回さないと処理できない状況です。このため排水ポンプの仕様を作業時排水から常時排水とするのが主な内容で、労務費が約2億1300万円程度、地下水等々の追加がおよそ8700万円といった内訳になります。
 続きまして水門扉体工については、受注者が行う設計照査において水門の戸当たりに使用する金具の材質をライフサイクルコストに考慮したステンレス製に変更するものでございます。内訳としては約2億1000万円のうち労務費関係が1億5000万円、残る5900万円が設計照査に伴う材料変更によるものでございます。

○山本(隆)委員
 ありがとうございます。
 今月から最低賃金も上がったことですし、これからまた労務費が上がってくると思いますが、安全・安心な建造物で業者に負担がかからないように変更等は柔軟に対応していただくようお願い申し上げます。

 次の質問に移ります。
 同じ馬込川の水門についてでございます。
 説明資料10ページ、76ページ議案第114号でございます。
 この水門はレベル2対応とのことで、浜松市からも負担を頂いて建設しているところでございます。浜松市全体の負担額は7億円であったと認識しており、昨年度の浜松市の負担金は1億で今年度の負担額は2億円が計上されております。全体では7億円ですが、先ほども言ったように今回労務費等を含めて10%ぐらい見直しがある中で今後増えた分は浜松市に負担を求めていくつもりかどうかお伺いいたします。

○杉山河川海岸整備課長
 馬込川水門の全体の事業費は約84億円を見込んでございます。そのうち国、県の交付金事業で実施する金額が65億円、また地域の皆様や企業の皆様から頂きました基金が12億円でございます。不足する7億円を浜松市に負担していただいている状況でございまして、今年度は2億円納めていただきます。
 全体事業費の増額に関しましては、今後の社会情勢の変化に応じて予想されますが、やむを得ず事業費が不足した場合は浜松市と協議して受益の限度において浜松市に負担を求めていくことも考えられます。

○山本(隆)委員
 ありがとうございます。
 なるべくなら浜松市にこれ以上の負担がないようにお願いいたします。

 最後の質問をさせていただきます。
 説明資料84ページの港湾関係におけるカーボンニュートラルについて質問させていただきます。
 本県では2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする脱炭素化社会の実現を目指しているところでございます。この高い目標の実現には様々な努力、それから次世代エネルギー等の開発も重要な要素となっています。特に水素やアンモニア等の輸入拠点となる港湾においても、脱炭素化に向けた先導的な取組を進めることが極めて重要な施策となると思っております。
 現時点で静岡県内の港湾は、国内の他の港湾に比べて脱炭素に向けた協議、それから実質的な施策等が進んでいるのかどうか。何番目とかではないんですけれども他県と比べてどのような状況かお聞かせください。

○市野港湾企画課長
 本県の脱炭素化に向けた先進的な取組を推進していくためには、やはり国内外から多くの貨物を扱う清水港、田子の浦港、御前崎港において官民が一体となって取り組んでいくことが非常に重要です。
 清水港におきましては、全国に先駆けて令和3年に官民から成る協議会をいち早く立ち上げ議論を開始し、今年3月には清水港カーボンニュートラルポート形成計画を策定し公表しました。
 清水港では、既に民間による太陽光発電を利用したグリーン水素の供給設備や大型の荷役機械の電動化など先進的な取組を進めております。全国的にも水素の供給設備等は非常に珍しいものと思われますし、策定計画も他の港に負けずにつくることができました。
 今後は実践的にこれを展開していくことが非常に重要になってくると思いますので、官民力を合わせて政策を進めていきたいと考えております。

○山本(隆)委員
 分かりました。
 他県に比べても先進的ということです。私の場合、一番身近な御前崎港についてはどんな状況でしょうか。

○市野港湾企画課長
 御前崎港におきましては、行政と民間事業者から成る脱炭素化に向けた協議会を今年7月に設立し、既に官民一体となった議論をスタートさせております。参加された企業は行政と合わせて26団体となっております。
 協議会では官民双方における取組状況を情報共有するとともに、現在の温室効果ガスの排出量の把握や温室効果ガスの削減目標とその目標に向かって官民が取り組むロードマップについて議論しているところです。
 御前崎港におきましても、民間の皆様と丁寧な議論を行い脱炭素に向けた実効性のある計画を策定し、カーボンニュートラルポートの形成を着実に進めていきたいと考えております。

○山本(隆)委員
 ありがとうございます。
 静岡県内の港湾が、日本でいち早く脱炭素達成に向けて頑張っていただくよう要望しまして私の質問を終わります。ありがとうございました。

○阿部委員長
 ここでしばらく休憩とします。
 再開は13時30分とします。

( 休 憩 )

○阿部委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

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