本会議会議録
質問文書
令和6年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 田内 浩之 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 10/03/2024 |
![]() | 会派名: | ふじのくに県民クラブ |
○田内委員
10年の議員生活で最後の委員会質問をさせていただければと思います。
皆様御存じのとおり9月定例会で辞職をする予定になっておりまして、本当に会派関係なく議員の皆様には感謝しかありません。10年前本会議場に立ったときに、人間の足ってこんなに震えるんだと思うぐらい足がガクガクして本会議で質問したり、その後の委員会も本当に緊張したのが昨日のことのように思えてとても早かったと思っているところです。
特に、都築スポーツ・文化観光部長と平塚部長代理をはじめ部付主幹の皆様に本当にいろいろ御迷惑をおかけしたことしかありません。部付の方以外でも各担当課の皆様にも本当にお世話になりましてありがとうございます。
まず要望になるのですが、ぜひ今後は基礎自治体との関係を密にやっていただきたいと思っています。本当に皆さん仕事でお忙しいと思うのですが、やはり自治体、商工会や観光協会に皆さんが出向いていただけるのもありがたいですし、逆に市から相談しやすい体制、顔を1回見ているだけでも基礎自治体も困ったときに電話がしやすいといったこともありますので、ぜひその体制を構築していただきたいと思います。
きっと川勝知事のときは文化観光にとても興味があったので、比較的上から仕事が降りてくることがあったかもしれませんが、知事が替わりました。本当に私も14年間働いてきて県の職員さんは優秀だなと心の底から思っています。あとは議員からいろいろ提案がある場合もあると思いますが、ぜひ優秀な皆様からボトムアップ型で政策を提案していただければいいかと思っております。本当に期待しているところです。
それでは、分割質問方式でお願いします。
まず観光地域づくり整備補助金について質問させていただきます。以前3番委員からも質問があったかと思います。
基礎自治体から見るとなかなか使いづらいと御指摘があったと思います。ただこの要件の観光地エリア景観計画や観光地域づくり整備計画をしっかりとつくることがとても大事でありますので、少し要件を弱めるなどが必要と思っています。そこで来年度に向かって何か検討されているのか質問します。
○花田観光政策課長
現状の市町向けの助成制度に関しましては、8番委員の御質問にもありましたとおり、景観エリア計画及び整備計画の策定を条件に平成30年度に制度を見直してきたところです。6月定例会の委員会でも同じ質問を頂き、制度開始から5年が経過しますので現在全市町に対して制度内容及び要望、意見等のアンケートを実施しております。それが取りまとまりましたら、8番委員からの御要望も踏まえて必要であれば支援の在り方等を検討してまいりたいと考えております。
○田内委員
御答弁ありがとうございました。要望とさせていただきたいと思いますが、要件に関しては例えば基礎自治体によっては市の観光基本計画が物すごくきっちりつくられているところもあり、計画で明確に位置づけられている事業に対しては補助金を出すこともあり得ると思いますので、ぜひ検討をお願いしたい。要件を変えないのであれば、逆にエリア計画をつくるときなどに県から職員を派遣していただくといった逆の観点からこの補助金の取りやすさもあると思いますので、ぜひ御検討頂けるとありがたいと思います。
2点目の質問は、県のPR、広報についてです。
県の観光振興の大きな役割は、やはりPR、広報だと思っています。魅力的なコンテンツをつくるのは基礎自治体、地元の事業者、観光協会の仕事だと思うんですけれど、やはりPR、広報は県の役割として大事だと思っています。今後どういった施策を重点的にPR、広報に取り組んでいくのか伺います。
○秋定観光振興課長
コロナ禍により、団体旅行から個人旅行へ非常に加速していまして、特に旅行者の趣味趣向などが旅行先の選択に反映される傾向が強まってきていると思っております。このため県としては温泉や食、富士山の自然景観だけではなくて、スポーツまたアニメなど新しいコンテンツを組み合わせて、それと豊富な県の地域資源をコンテンツとして開発してSNS等で発信していく必要があると思っております。また発信するときには、ある程度ターゲティング、誰に届くか、確実に届いているかを確認しながらやっていかなければならないと思っていますので、今後関係者、有識者と検討しながら情報発信を進めてまいりたいと思っております。
○田内委員
まさしく秋定観光振興課長がおっしゃったとおりで、しっかりターゲットを分けてやっていただくことが大事と思っています。例えば文化アート系に関心がある方と自然体験にある方と、あとこれから力を入れるスポーツみたいな切り口でぜひ進めていただければと思います。
先ほど取組を御紹介頂きましたけれども、県でもTikTok動画を今もうやっているのですかね。それなんかとてもいい取組だと。この前も委員会の場で申し上げたかもしれないですが、若い子はもうTikTokで旅行先を探すので、新しい挑戦もされていると高く評価しております。引き続き頑張っていただければありがたいと思います。
次に、浜名湖のサイクリングに関してもPR、広報と絡むのですが、浜名湖のサイクリング支援は私も一生懸命、議員としてもやってきましたし民間としてもやってきました。改めて県にお願いしたいところですが、どのように今考えているのかお聞かせください。
○小林スポーツ政策課長
県では、サイクルツーリズムで誘客に取り組んでおり、浜名湖1周の通称ハマイチと言っていますが、それを含めて5つのモデルルートを設定してPRしております。そのPRにつきましても、東京で行われるサイクル展示会、台北で行われるサイクル展示会で地域を限らず広くサイクルツーリズムのPRをしており引き続き続けていきたいと思っております。
○田内委員
先ほどの動画の件と関わってくるのですが、特に浜名湖サイクリングはちゃんと走ると67キロメートルあるんです。1か所切ったとしても52.3キロメートルあり、例えば私が代表理事をやっている浜名湖サイクルのお客様も今だと多分7割ぐらいは20代の方が大勢で行くんですね。6人とか8人とかみんなで来て回るので、ぜひそのPRでも先ほど秋定観光振興課長が答えた動画とかとリンクさせながらぜひ県としても浜名湖サイクリングのPRに力を入れていただけるとありがたいと思いますので、要望とさせていただきます。
そして、またサイクリング絡みですと今浜名湖のサイクリングの課題は2点あると思っていまして、1点目は乗り捨てです。ちょっとマニアックな話なんですけど、昔はゆ〜りんというママチャリで乗り捨てできる状況がありました。あれは県が主導したのか基礎自治体が主導したのか分からないですけれども、もうそれもママチャリが劣化してしまってほぼ機能しない状況です。
それで、スポーツバイクでしっかりと連携して乗り捨てできる状況をつくり上げるのは、浜名湖サイクリングにとってとてもプラスになると思っていますので、見解を知りたいのが1点。
もう1点が天浜線の利用です。
先日、松井社長ともお話しさせていただきましたけれども、大変前向きに検討していただいています。例えば半分を自転車で走って半分を天浜線で帰ってくる利用も楽しいですし天浜線にとっても収益が上がる話なのでぜひ検討していただきたいと思います。県としてどのように今考えているのかお聞かせください。
○大石スポーツ・文化観光部参事(スポーツ振興担当)
ゆ〜りんは、確か天浜線の駅で各基礎自治体が対応してやっていた事業だと思っております。修理がうまく回らなくて結局廃れていったところであります。県といたしましても、昔伊豆地域で同じ乗り捨てをモデル事業として検討したことがあります。そのときの課題は引き上げるコストがかかり過ぎてなかなか乗り捨てが叶わないのが現実でした。
やはり乗り捨てができているところは、しまなみ海道のように行き先と起点と終点がほぼ1つであって、それぞれで交互に動いているところであると可能ですけれども、どこに行くか分からない乗り捨てはなかなか民間事業が入りづらいところがあって今進んでいません。
天浜線に関しては、確か天浜線自身は一応輪行袋に入れるならいいということで、輪行袋自体も幾つかの駅では貸出しをしているとは聞いていますけれども、ふだん乗っている人であれば輪行袋に入れる作業ができるのですが、それ以外の人はやりにくいと理解しています。またそのことに関しては、天浜線事業者にも相談するなど基礎自治体と共にいろいろ検討していきたいと考えております。
○田内委員
大石参事はゴリゴリの自転車乗りで課題はしっかりと理解していただいていると思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
次に、低山のハイキングについてです。
静岡県は富士山や南アルプスなどすばらしい山岳地帯を抱えていますけれども、低い山もとてもいいところを抱えております。私の地元の湖西連峰、私の地元よりちょっと上の引佐や細江、伊豆にもすばらしい低山がたくさんありますので富士山や南アルプスとセットで静岡県にすばらしいところがありますとPR、広報していったほうがいろんな自治体に経済効果も波及でき、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。御意見を頂けるとありがたいです。
○秋定観光振興課長
静岡県は自然豊かで富士山をはじめとした大きな山もありますが、先ほど8番委員からもお話がありました湖西連峰や静岡市内にも賤機山などいろんな方々が楽しめるハイキングコースがございます。そのハイキングコースをPRして皆様に来ていただく仕掛けは必要だと感じております。県観光協会でハローナビしずおかというホームページがございまして、観光客に向けてのポータルサイトとしてハイキングの魅力、低山の魅力を今後発信していきたいと考えております。
○田内委員
要望とさせていただきますけれども、取組に期待しております。なおいい気分転換になると思いますので、皆さんぜひ近隣のところに登っていただくようお願いいたします。
美術館、博物館関係で最後に質問させていただきます。
静岡県としては、やはり県立美術館や博物館といったものをPRするのは当然だと思うんですけれども、県内では例えば浜松市に秋野不矩美術館があったり、私は結構浜松市の博物館も好きなのですが魅力的な基礎自治体が経営している美術館や民間がやっているところもあると思います。先ほどのPR、広報にも関わってくるのですがやはり文化、アートという興味で来られる観光客の方って多いと思うんですね。だから県立美術館や大きいところは静岡市美術館と連動してほかの美術館や博物館もPRしていただけるとありがたいと前から思っておりました。
県外は、例えば東京都台東区に朝倉彫刻美術館がありアトリエと自宅を改築したような決して大きなものではないですが、すごい集客力なんです。私も行ったことがあり、感度の高いおしゃれな方がたくさんいらっしゃっていて、県内でもそういったすばらしい美術館はありますので、ぜひ一緒に広報、PRしていただけるとありがたいと思いますが見解を教えてください。
○鈴木文化政策課長
確かに県内には美術館や博物館などたくさんの文化施設がございまして、統計を調べますと美術館、博物館、水族館などを含めて200近くあると聞いております。そういった文化施設は大切な文化資源だと考えています。
県としては、美術館に特化した取組ではないですが、その地域の博物館をはじめとして文化財や自然景観や食文化など多彩な文化資源をつないで面として魅力を発信していくことは非常に重要で観光誘客や地域の誇りの醸成などにもつながっていくと考えております。今後市町の意見などもしっかり聞きながら、地域の文化資源の連携についてしっかり検討していきたいと思っています。
○田内委員
引き続き連携してPRをお願いしたいと思います。
最後にアーツカウンシルについての意見です。私は先日県内の各取組をしてくださる方のミーティングを拝見しました。本当にすばらしかったです。それ以外の活動に関しても、アーツカウンシルをつくって予算案を可決するときはこんなの意味あるのかとか結構いろんな議論があったと思いますけれど、今本当にすばらしい展開をしていただいていると思っております。とても期待しておりますので、引き続き頑張っていただきますようお願いします。
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