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委員会会議録

質問文書

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令和2年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中澤 通訓 議員
質疑・質問日:10/02/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○中澤(通)委員
 分割質問方式で行います。
 先に空港についてコメントします。
 先般、経済産業部で山梨県の増穂インターの近くのスーパー――チェーン店が三十何店舗もある大きなスーパーのようですが――で集中的に静岡県の物産を販売しました。私も見に行きましたが県内の物産のコーナーをつくってやっていました。肉もあり魚もあり野菜もあり果物もあり、本当にこの時期のものを随分そろえたなと思いました。収支については聞いていませんが、1回目をやってこれからどうするかは相手次第でありますが、次も考えていると思います。これはやっぱり知事同士がいろいろな話をしながら相互に協力し合った1つの結果だと思います。3番委員は空港のことだけ言われましたけれども、現実にはいろいろな場面で近隣と共存共栄というか、お互いに協力できるところはやっていこうとすることはそれぞれの特性があって私はいいことだと思います。静岡県は人口が減りつつも360万人、残念ながら山梨県は80万人なんですよ、幾ら頑張ったって80万人。そうなるとやはり静岡県は大所としてしっかり富士山を境にお互いのことですから努力できること、協力できることをやっていくのは賛成しますので、それぞれでまた努力していただきたいと思っております。
 大学のことについて何点かお聞きいたします。
 ようやく2学期がスタートして講義が始まり、コロナの関係もありましたけれども、先般テレビで静岡文化芸術大学のことが出ていました。今までなかなかできなかった対面の教室運営を開始し、世間一般の大学で大規模の授業ができなかったことが問題になりましたが、県立の2つの大学も同じような傾向で推移していたのかお聞きしたいと思います。

 また、立命館大学の調査によると1割の学生が退学するか休学するかの検討をしているとのことだったのですが、県立の2つの大学についてはどんな傾向なのか、実際の数字を把握できているなら教えていただきたいと思います。

○手老大学課長
 県立大学の対応状況についてお答えします。
 静岡県立大学につきましては、4月末に学生に対してアンケート調査を行い、これは新聞等で報道されております。静岡文化芸術大学でも4月の頭に学生生活調査を行って現状で困っている点等を聞いております。この内容を基にコロナ禍における静岡県立大学、静岡文化芸術大学の対応を検討しました。4月末の静岡県立大学の調査に基づきコロナ対応のため、両大学のリモート授業実施の補正予算を4月に認めていただいたところであります。
 対面授業実施の状況につきましては、昨日のNHKのニュースでも報道されておりましたが、静岡文化芸術大学は全科目数の85%が対面授業になったと聞いております。静岡県立大学も同様ですが大人数の授業につきましては感染の危険があるとのことでオンライン授業にしています。県立大学も実習授業が多いので、実習等は4月から対面で行うものもあったのですが、現在その割合を増やすような対応をしているとのことです。

 退学や休学等の状況ですが静岡県立大学、静岡文化芸術大学ともこちらで把握している限りではコロナの影響による退学者、休学者が出たとは聞いておりません。

○中澤(通)委員
 もう授業が再開されておりますので過去のことなのですが、世間一般に学校、特に私学は学校への立入りを禁止し、学校の施設を学生は一切使用できないと時折言われておりました。静岡県立大学、静岡文化芸術大学も同じだったんですか、それとも一部は開放していたのか、どんな具合だったんですか。

○手老大学課長
 静岡文化芸術大学につきましては、前期は全てリモートで対応しておりました。大学は基本的にシャットアウトでしたが、Wi−Fiの環境等が自宅にない学生や設備があまり十分でない学生もおりましたので、そういった方は大学構内の教室で――Wi−Fiが補正予算で環境整備されましたので――リモート授業を受けてもらう形も取っておりました。
 静岡県立大学も基本的には同じような対応で、県の危機管理関係でかなり厳しい状況のときは開いていませんでした。その後一部入校を緩和して必要な授業等を受けられる形にしたと聞いております。

○中澤(通)委員
 図書館も全部閉鎖で学生は使用できなかったんですか。時期的に何月から使用できるようになったとかは分かりますか。

○手老大学課長
 図書館は一般の方につきましては基本的に入られない状況になっています。学生につきましてはやはりコロナが厳しいときは利用ができない状況になっていました。

○中澤(通)委員
 世間一般で駄目だと言われているから学生も多分それ以上のことを言わなかったのかもしれませんが、学生が勉強できる場所がない、オンラインじゃなくて直接何かしたいなど、本来は大学側がどこまでならいいのかを積極的に世間より前に進んで対応していくべきだったと思うんですよ。
 もう終わっていることですから何ですけれども、次どうするかは現在進行形です。この次はどうするか考えなければいけないと思います。
 静岡県立大学、静岡文化芸術大学がどうなっているのか知りませんが、あの時期には私立大学の施設使用料について施設を1回も使わないのに徴収するのはおかしいんじゃないかという学生の声がありましたよね。
 静岡県立大学、静岡文化芸術大学は施設使用料などを特別科目で取っていることはないのですか。

 また、静岡県立大学薬学部などは実習ができませんよね。それについてはその後どういう対応をしていたのか。静岡文化芸術大学デザイン学部で立体の作品を作ることはなかったのでしょうか。立体は触って何かしなければいけないのでリモートじゃできないんですよ。それはどうしたのですか。学科の中でこういう対応をしたとか、不満はなかったのかなど教えてください。

○手老大学課長
 まず施設利用料につきましては、静岡県立大学、静岡文化芸術大学ともに徴収しておりません。

 例えば静岡県立大学の看護実習につきましては病院自体がコロナ対応で大変な状況でしたので受入れ側の問題等もあり、なかなか計画どおりには行っていなかったと思われます。ただ大学における必要な実習作業につきましては、コロナの感染予防を徹底させた状態で実習を行っていたと聞いております。
 静岡文化芸術大学につきましても、学校の設備を使っての作業はなかなかできない状況で、細かいところまでは把握しておりませんが、前期は学生を入れることはできていなかったと思います。

○中澤(通)委員
 静岡県立大学薬学部などは全国一の合格率と出していますよね。そういうことは非常によろしいんですけれども、よくない結果が出ているものもあり、これらについてはよくよく考えなきゃいけないと思います。一部博士後期課程の定員は充足しておらず、原因はそれぞれの年度によって早く就職したほうがいいということもあるのかもしれませんが、魅力がなくてこうなるのではまずいことですね。ドクターコースまで行くのは研究職の方々なのかもしれませんが、せっかくそうした教室が備えられているのに充足できないのは努力をしていただきたいと思います。結果は結果として、現実を理解されているわけですからここをどうしていくのか。
 それから、入学試験の出題ミスが続けてあったとありましたけれども、指摘されていることはよくよく注意していただきたく併せて指摘させていただきます。
 国公立大学はコロナの関係でいろいろな問題がありますけれども入学試験への配慮を個々でしていくところもかなりあります。来年の入学試験を受ける受験生に対する特別な配慮はあるのか、何にも考えないで普通に試験をやるのか、そろそろ考えを出さなきゃいけないでしょうし、どうするのでしょうか。

○手老大学課長
 現時点の大学入験の対応についてお答えします。
 静岡県立大学におきましては、コロナによって試験を受けられなかった場合は出願書類と共通テストの成績により総合的に判断すると聞いております。
 静岡文化芸術大学につきましては、追試験を実施して決定する予定と聞いております。

○中澤(通)委員
 それぞれ受験生が戸惑わないように発表されていると思いますけれども、徹底していただきたいと思っています。

 これはここで答えが出ないけれども、昨年生まれた子供は80万人台なんですよね。それは人口統計で出ているし県立大学の先生は人口統計は得意ですから、鬼頭先生は当然分かっている。静岡文化芸術大学にしても同じ状況は出てきます。絶対数が少なくなってくる。大学の進学率もそろそろ頭打ちじゃないか、専門学校へ行く人がそれなりに増えてくるけれども、大学は多分ここら辺で頭打ちだね、率は変わらない。大学は戦後かなりの数ができています。昔は限られた大学だったのが今は全国で600、700もありますよね。そうすると本当に生き残りです。静岡県立大学、静岡文化芸術大学が選ばれることに対してどう考えているのか、例えば長期的なスパンでどうするのか、既にスタートしていると思いますが今何かしら考えていることがあるならば言っていただきたいと思います。

○手老大学課長
 静岡県立大学は、昨年度から第3期中期目標期間に入りまして現在は2年目です。少子化に備えて例えば社会人の受入れを進めていくことなど、中期計画に基づいて着実に実施しております。その他で少子化対策について詳しく申し上げることは今はできません。
 静岡文化芸術大学につきましては来年度第2期中期計画が期限を迎えるため、来年度の第3期中期計画策定の中で少子化対策についても検討していくと思います。

○中澤(通)委員
 静岡文化芸術大学も20年の歴史がありますし、ここで一踏ん張りしないと静岡県立大学もそうですが生き残るかどうかも分からないと言われています。基本は学校の教授や事務方の質の勝負だと言われています。情報発信できる教授たちの論文が学術的に発信され社会に認められて大学に対する理解度は高くなります。そういう面では生き残りが可能ですよね。一にも二にも今籍を置いている先生方が勝負だと思っていますので、その辺も御努力頂いてぜひ生き残っていただきたいと思います。

 あわせて、少子化の中でよく言われますけれども「30歳になったら静岡県!」というのはキャッチフレーズでいいんですが、静岡県立大学はできたときから結構人気があるんですよね、場所的にもいいし、気候は温暖だし、よそから見ると静岡県はいいなって。そうすると県内の子供たちがその分圧迫される。枠は区別しているわけじゃない。そういうことを考えると静岡県内の子供さんたちにも枠をつくることが必要なのかなと。
 今回、私は本会議で医師確保のことを聞きましたけれども、静岡県枠として各医学部を持っている大学に何人か県内に縁のある子供を入れて、資格を取ったときに県内に就職する、医師として臨床をやっていく、そういう人を静岡県枠として学校に送り込む別枠のスタイルがありますよね。それと同じだと思うんです。それと静岡県に縁がある子が県立大学に入れるようにある程度の枠は確保していくこともこれからの政策として必要なのかなと思います。これはまだ答えが出ていないのか、答えはもう決まっているのか、私の意見として言っておきますが何か述べることがあれば言っていただきたいと思います。

○手老大学課長
 8番委員が御指摘された枠の関係につきましては、推薦入試として県内の高校を対象とした枠を設けております。あと県内、県外でいいますと入学金等大学へ支払う金額につきまして差を設けているところです。

○中澤(通)委員
 世界遺産の所管はここでしたね。三保松原も世界遺産の構成遺産になっています。一昨年かな、一般財団法人の三保松原保全研究所がありますね。県と静岡市と民間の会社が出資して三保松原の保全などに関しての窓口ができましたよね、県は難波副知事が窓口です。これについて所管はここでいいですか。

○滝富士山世界遺産課長
 三保松原保全研究所は、三保の松原の松の保全研究を行っており、所管しているのは経済産業部森林整備課になります。

○中澤(通)委員
 実際に静岡市と一緒にやっていると思いますが、いずれにしてもそれはそれとして分かりました。

 日本平夢テラスについてです。いいものをつくっていただきましたが、コロナの関係で下火になってしまった部分があります。ただ当時から言われていたように登り口が体、足の弱い人にはかなりきついとのことです。私もその話の中で長崎のグラバー邸にはエスカレーターがあるという話を何かでしたことあるんですが、ゴルフ場にあるカートを使う実験をやっていましたよね。1回やって2回目が始まったのか、1回目の結論としてはどうだったのか、2回目の実験をやらなければならないのか、2回の実験で結論を出すのか、どうなのでしょうか。

○川口観光政策課長
 日本平夢テラスの電動カートの実験についてです。昨年度5月に4日間、無料で電動カートを試乗できる形で実験運行を行いました。その際に出た結果としては、カート運行の危険性等も併せて検証しましたが、特に安全性等についての問題はないと。またカート運行の是非についても利用者の大半――具体的に数字を申し上げますと99.7%――の方はぜひ運行してほしいとのことでした。また昨年度は無料で運行しましたが、100円くらいの料金であれば実際に乗ってもいいとのアンケート結果を得たところであります。そういったアンケート結果を受けまして、課題としては連続運行等がありましたので本年度はまず夏に18日間、秋冬それぞれ大体1か月程度ずつで2か月の運行実験を行うことを計画しております。

○中澤(通)委員
 2回実験されたようですが、成果として1回目はおおむね良好とのことです。2回目をやってみて最終的に結論を出していくんでしょうが、いつ方針を決めて来年のいつ頃にどういう形でやるのか、来年の春の時期には1つの結論を出して実行するのか、それともまだまだ検討しなければならないのでしょうか。

○川口観光政策課長
 本年度実際に料金を徴収して運行いたしました。実際に試乗した方の意見といたしましてはきつい坂道を歩かずに済んで大変楽であったとか、家族や友人に負担をかけずに上れるなどの好評な意見を頂いている状況です。
 ただ、夏の時期のみならず秋冬が日本平夢テラスの繁忙期になるので、ここで実証実験を行います。また今は県が主体となって実施しておりますけれども運行体制等の検討も必要になってまいります。駐車場から日本平夢テラスまでの200メートルの区間は大変勾配がきつく、言わば難所となっているので早期に克服していきたいと考えております。まずは秋冬の実証実験を通して運行体制、経費等の算定も含めて早期に導入できるよう取り組んでまいりたいと考えております。

○中澤(通)委員
 後ろを決めないとずるずる行くんですよ。ですから来年のこの時期にはどういう形か、細かなことは最後にならなければ分からないけれども、観光地に来るお客さんにあまり不便をかけないようなサービスを料金を頂くかもしれませんが実行しますよと心積もりをしていかないといけないと思います。
 同じ場所に何回も来るわけじゃないですが、比較的地元の人は何回も行っています。遠くの人は1回しか来ないかもしれないですが、2回目に来たときは変わっていたなといい印象を持たれるようにしていただきたいと思います。
 運営はほかの会社がやっているとのことで県の取組とは多少違うイメージもありますが、それは向こうが仕事としてやっていますので、彼らがお客さんに喜ばれるものを考えるでしょうから行政がやることは行政の責任でここまではやりましょうと。運営についてはまた考えなければいけないけれども、ぜひ前向きに御検討していただいて答えを早急に出していただきたいと思っております。
 先ほど6番委員が、県内地域への修学旅行について地域にもいろいろなものがあると言っています。県内に住んでいる私たちも、県から頂くパンフレットでこういうものがあるんだと、絵とか文章では分かってもその場所に行くチャンスがなかなかないことも事実、むしろ地元の人が愛して行くことを基本としてよその人にもアピールできる、そして誘うことができる、そこからだと思うんですよね。やっぱり原点はそこだと思うんです。自分たちの住んでいる場所の中でこれが一番だよということから新しいものをつくり出していく、それが地域の人たちの力だと思います。そうしたことがまちおこしにもなりますので、何回も何回も地元の観光地のアピールをしていただくことをお願いしたい。
 静岡県はよく東・中・西部に分けて考えていますが、西部の人には中部、東部のことを強くアピールする、逆もあります。そうすることで県内それぞれの地域で県民がよく動くようになり、お金が回ります。そして外からお客を持ってくることになりますので、その辺が原点としてあることをぜひお忘れなく観光事業を進めてください。
 ゴー・トゥー・トラベルも悪いことじゃないけれども、結果的には税金をかなりつぎ込んで観光に携わる産業を興していくのが目的であります。それはそれとしてうまく使って、せっかくなら観光客にいい印象を与えていく。まだ始まったばかりですが、皆さんの選択は今まで使わない金額より上のものを狙って旅行に行く、その制度の中でキックバックをしてもらってとのことですから、そういうことも必要だけれどもその人たちにはいいサービスが印象づけられるようにしていただきたいと思っています。
 旅館業も観光業の人たちもこの人たちは違うんだ、今までのお客とは違うんだ、ちゃんとお金を払ってくれるお客なんだという意識を持ってもらわないと、当たり前にやっちゃうと当たり前のサービスしかできないです。心意気一つ、言葉一つだと思います。そんなことは言わんでも分かるよって言うかもしれないけど、皆さん方はその観光の第一線にいらっしゃる方々ですので、聞かれるたびにそういう人たちに理解を求めてもらってみんなの力で静岡県の観光業をもう一度いい形に早く戻せるようにしていただければと思います。
 意見を長々述べましたがぜひよろしくお願いいたします。これで終わります。

○河原崎委員長
 換気のためしばらく休憩します。

( 休 憩 )

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