本会議会議録
質問文書
令和5年12月定例会厚生委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 坪内 秀樹 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 12/14/2023 |
![]() | 会派名: | 自民改革会議 |
○坪内委員
1点だけ分割質問方式で行います。
私が大変気になっている少子化対策、子育て支援に関連する質問をします。
少子化対策は待ったなしの状況にありますけれども、様々な要因があり多様な対策を考えていると思います。私は1つの角度から質問します。
社会を挙げて赤ちゃんの誕生を祝うシンボルとして、フィンランドで行われている育児スターターキットを贈呈するベビーボックス育児パッケージと呼ばれる取組があります。一時期メディア等でも取り上げられていましたので御存じの方も多いかもしれませんが、フィンランドでは子供が生まれると政府、社会保険庁を経由して、ボックス自体がベビーベッドになるベビーボックス、マタニティボックスと呼ばれる育児用品の詰め合わせ、ベビーケアアイテムやベビー服、親が使用するアイテム等43点が入っているボックスが無料で送られます。この施策は80年以上も継続しており相当有益な事業だと思っております。
フィンランド大使館のホームページを見ると、子育て支援の前段でジェンダー平等が進み、女性のほとんどがフルタイムで働き、近年では独り親、再婚、事実婚、同性婚等家族の形が多様化していることが分かり、また高齢化のスピードが比較的速い国で核家族化も進んでおり日本も状況は変わらないと思っています。
そこで、生まれてくる子供全員への社会からの分け隔てない祝福と歓迎のシンボルである育児パッケージをつくることで、安心して産み育てられる実感から第2子以降へつなげることが期待できるのではないかと思います。
昨年度から各自治体で出産子育て応援ギフトの支給が行われており、妊娠出産時に合計10万円分の支援が受けられるようになったことは承知しております。これとは別に静岡県として独自にベビーボックスを届ける事業を行えないかと考えます。実施に当たってはベビー用品店などの様々な民間企業と協働することにより公費の支出を抑えられるのはもちろんですが、何より重要なのは子供の誕生と子育てを社会全体や企業、地域を含め静岡県全体で支えているという実感をしてもらえることにあります。実際難しいとは思いますけれども、少子化対策のラストチャンスとも言われまた社会においても少子化や子育て支援の意識が高まっているこのときこそ様々な方法を検討、研究する必要があるのではないかと思いますが、所見をお伺いします。
○村松こども家庭課長
まず、妊娠、出産、子育てにかかる伴走型の支援と経済的支援の両方を行う出産・子育て応援交付金が昨年度からスタートし、妊娠時と出産時に各5万円相当の現金やベビー用品のギフト券等各市町の実情に応じて給付しております。
その事業以外でも、県内各市町において子供の誕生をお祝いするため、例えばおもちゃや記念品、祝い金等を市町の考え方に応じてお配りしていることは承知しております。
県としましては、今後他県の先行事例などを情報収集して、本県として何ができるのかを検討しながら取り組んでいきたいと考えております。
○坪内委員
子供と親を大切にする気持ちが伝わる静岡県をつくり、発信するために検討していただけますようぜひお願いします。
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