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委員会会議録

質問文書

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令和3年9月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:田口 章 議員
質疑・質問日:10/11/2021
会派名:ふじのくに県民クラブ


○田口委員
 それでは分割質問方式で大きく2分割でやります。
 最初に、総務委員会説明資料25ページの内部統制評価について伺います。
 この件は、先ほど5番委員からも的確な質問があったかと思いますので、大きく3つ教えてください。
 まず最初は、昨年度が運用初年度だったものですから、大枠で制度導入の成果がどうだったのか、それから今後の課題をどう評価しているのかを聞きます。

 2つ目、先ほど5番委員の答弁の中でダブルチェックが不十分なことが多くヒューマンエラーがないようにしていくと御答弁があったんですけれども、これはもうずっと繰り返されてきているわけですよね。
 この内部統制は、個人の責任にしていてはいつまでたっても改善しない、システムとしてなくしていくことが求められていると思いますので、その点についてどう考えているか伺います。

 3番目ですが、1日目の審査の中で監査委員事務局にお尋ねしました。
 今回、監査委員から3つの意見が出されています。私からどんな意見があったかということを申し上げることはしませんけれども、例えば監査委員事務局の答弁の中で、部門からは150件ぐらいの報告があったんだけれども、今回47件ぐらいで報告書にはまとめられているわけですよね。こういった差が生じていることについての意見なんかもあるんですけれども、その辺りを含めこの3つの意見に対してどのように取り組まれていくか教えてください。

○室伏行政経営課長
 まず1点目、成果と今後の課題についてです。
 成果につきましては、これまで事務の誤りあるいは不適切な事案で把握しておりましたけれども、こういった事案について29のリスクに体系化して、その対応策についても標準的な対応を整理することで見える化が図られたと考えており、一定程度不適切な事案の発生の抑止にはつながっているものと認識しております。また評価を行う中で、どのようなリスクでどういった性質の誤りが多いのかが確認できたと考えております。
 今後の課題といたしましては、監査委員の意見書にも記載がありましたが事前に防止する仕組みに対する職員の意識がまだまだ足りないところであります。今回の評価報告書の適切なフィードバックが肝要だと考えております。
 この制度自体は、大きな誤りをいかに減らしていくかに主眼を置いた制度であり、当面の目標としましては今回2件重大な不備が発見されましたけれども、ゼロにしていくことを目標に継続的な検証、改善を行っていきたいと思っております。

 2点目、これまでも取組を行ってきているのではないかとのことであります。
 今回特に再発防止を考えており、まずは先ほど申しましたとおり、この報告書の適切なフィードバックが非常に肝要だと思っております。
 既に9月中旬に、担当者向けに説明会を開催しまして、この不備の内容を具体的に御説明したところであります。加えて今月10月はコンプライアンス推進月間となっております。各所属でコンプラアインスミーティングが行われておりますので、不備の内容について周知し、改めて全職員に認識してもらうこととしております。
 また、不備が発生した各所属に対してヒアリングを実施するなど、発生した要因の分析をもう少し深く突っ込んで聞いてまいりたいと考えております。
 加えて、同様の不備を発生させないような工夫ができないか所管課を通じて検討してまいりたいと考えております。

 3点目、監査委員からの意見にどのように対応していくかについての御質問でありました。
 監査委員から意見のあった1点目としては、先ほどもお話ししました職員の意識の全体的な底上げを図ることを指摘頂いております。29のリスクを解説するリスク解説書に具体的な事例を追加するなどして既に見直しを行っております。それに加えコンプラアインスミーティング等の機会を活用して、今回の不備の内容について改めて全職員に認識してもらうこととしております。
 2点目に、職員に丁寧なフィードバックをすることについて指摘を受けております。今月のコンプラアンスミーティングに加え、庁内のネットワークを通じて再発防止に向けた取組を促してまいりたいと思っております。
 3点目として、不備として取り扱うべき事案の取扱い及び許認可を新たにリスクに加えることと御指摘を受けております。
 先ほど、9番委員から御指摘がありました監査の指摘した件数と我々が不備として扱った件数の差がかなりあるといった御意見も頂きました。実態としては、当初あった150件のうち重複して入力されていたものが50件程度、不備に該当するか否かというところで不備に至るものではないと外したものが50件、残ったものが今回の47件でありまして、不備に該当するか否かで他の所属と我々との判断にずれが生じてしまい、それに加えて監査とも当然ずれが生じております。
 この点につきましては、リスクを所管しております人事課、会計支援課、監査課ともこれまで以上に確認を行い、内部統制制度してカバーすべき部分と一般事務を幅広く検査する監査との対象範囲の違いもありますので、どこまで内部統制で見ていくべきかを今後詰めて改善してまいりたいと考えております。
 また、許認可事務のリスクへの追加の検討についても監査から御意見を頂いております。あらかじめ設定しています29のリスクについては、発生の頻度や質的な重要性を考慮して絞り込んだものであります。
 内部統制の追加事由として追加すべきか否かということも含めて、人事課や会計支援課と十分協議して対応を検討してまいりたい、またこれまでも監査課とはいろんな場面で協議を行っており、適正な制度運用に向け引き続き話し合ってまいりたいと考えております。

○田口委員
 ありがとうございます。
 意見と再質問を1つしたいんですけれども、1つは、まず公会計が随分改革が進んでいまして、以前はどちらかというと現金中心の管理だったと思うんですが最近は資産の管理がかなりウエートが大きくなってきています。
 こういう関係が、財務の評価とかにはあまり表れていなくて、公有財産もあるんですけれども、物品のチェックをもう少し強化すべきじゃないかと感じていましたので、その点については意見として申し上げたいと思います。
 それからリスクの追加を考えるかどうかについては、恐らく昨年度が全国的にほぼ最初だったと思いますので、全国の他の団体の状況なんかも踏まえて考えてもらえればと思いました。私も以前、例えば教育委員会で校納金とか公費以外の部分の扱いなども考えたほうがいいんじゃないかと言ったことがあるんですが、教育委員会は所管じゃないのでこれ以上は申し上げませんけれども、やはりいろんなちょっとリスクの高いものは今やっている以外にもあると思いますので、そこをぜひまた御検討頂きたいと思います。

 質問ですけれども、今言ってきた話をする中で、教育と言うと語弊があるかもしれませんが、どのようにマネジメント層に対して進めてきたのか。私はそこが一番ポイントになると思うんですけれども、その点について、これからどう改善していこうと思っているか伺いたいと思います。

○室伏行政経営課長
 内部統制制度に関わる県の機関といたしまして、内部統制推進本部会議を持っております。これは各部局の部長代理で構成する会議で、年に3回程度会議を開いており現在の内部統制の進捗状況や課題等について説明し議論する場面であります。
 これはコンプライアンス推進本部会議と一緒に開催することによって成果を高めておりますので、まずはこの内部統制推進本部会議を使い、今回の内部統制の結果、傾向について説明させていただき、部長代理から具体的な取組方針や今後の対応策を各部内で話し合っていただくのが大事であると思っております。

○田口委員
 初年度のことでいろいろ課題等もあったと思いますので、これから機能するように進めていただければと思います。

 では2つ目の質問ですけれども、総合計画の評価について2つだけ伺います。
 新ビジョン評価書案326ページですけれども、成果指標にパブリックコメントで県民意見が寄せられた案件の割合があり、基準値以下で低い評価になっているんですけれども、このことについてどう評価されているかを伺います。

 それから新ビジョン評価書案334ページですけれども、6月定例会でも少し議論したので申し訳ないんですが、職員の総労働時間の記載が数字になって表れています。基準値以下です。私はこれは以前から厳しく言っていますけれども、そもそも成果指標を総労働時間に直した時点で生産性向上に対する目標設定として違っていたんじゃないかと思うんですけれども、この辺りについての御所見を頂きたいと思います。

○森法務文書課長
 パブリックコメントの評価値が基準値以下であることについてお答えします。
 令和2年度は、パブリックコメントを実施した47件のうち県民意見が寄せられた案件数は30件であり、割合は63.8%と基準値の70.7%を下回っております。
 一方で、パブリックコメント1件当たりのホームページ閲覧件数は年々増加し、昨年度は551件となっております。また令和2年度に県民意見が寄せられなかった案件17件を含む全てのパブリックコメントについてホームページがあり、閲覧件数が1,000件を超えるものもありました。
 こうしたことから、基準値を下回っている要因は、ホームページの閲覧までは来ていただけているんですけれども、それが意見表明につながっていないことに問題があると捉え、ホームページの閲覧が意見表明につながるようにしたいと考えました。そのため意見募集に関するホームページのレイアウトの改善など、資料を見た後ですぐ意見が表明できるように改善したり、まだ検討中ではありますが、意見が寄せられなかった案件については賛成や異議なしの場合なかなか積極的に意見を頂くことができないので、そういった意見を我々で捉えることができないか検討していきたいと思っております。

○室伏行政経営課長
 総労働時間に関する指標について、お答えいたします。
 この指標につきましては、9番委員御存じのとおり平成24年度以降時間外勤務が増加し、職員数の削減が必ずしもコストの縮減につながらない状況にありましたことから、当時の行財政改革推進委員会の委員の皆様の御意見を踏まえ、職員数と時間外勤務時間数の両方の要素を包含した総労働時間の縮減を成果指標として設定させていただいております。
 職員数につきましては、豚熱やオリンピック・パラリンピックへの対応によって、必要な増員を行った結果であり、時間外勤務につきましては、自然災害など喫緊の行政課題への対応から高止まりしている状況であると認識しております。
 この指標の設定の趣旨自体は、労働時間そのものを生産性向上のためのコストと捉え、その縮減を目指したものであります。職員数の適正管理と時間外勤務の抑制は、目標を実現するために引き続き必要な取組であると認識しております。
 ただ加えまして、近年効率的な時間管理がより求められておりまして、特にデジタル化や業務改善の取組によって総労働時間を管理していくことが今後とも必要な取組であると認識しております。
 いずれにしましても、現在行政経営推進委員会において議論をしているところですので、委員の皆様にも御意見を伺いながら、次期計画における適切な目標設定等について対応してまいりたいと考えております。

○田口委員
 パブリックコメントについてですけれども、47件中30件とのことですが、そもそも県民参画とかそういった意図で進めているとしたら、案件によってはパブコメにはふさわしくないものもあるんだろうなと思うわけです。
 画一的にパブコメで県民の意見を問うのではなく、またパブコメの出し方、見せ方などのテクニック論でもなくて、そもそもこの事案がパブコメにふさわしいのかどうなのか。パブコメじゃなければどういう手法を使って県民の声を聴くのかを考える必要があるんじゃないかと思うんですけれども、その点について、もしかしたら所管が違うかもしれませんがお答え頂ければと思います。

 それから労働時間ですけれども、災害対応など特殊事情があったりと毎年聞く話であり、それを含めた上で生産性を上げていくことですよね。デジタル化についてよく知っている人がここにいるのであまり申し上げませんが、せっかく県庁のデジタル化を進めて生産性を上げていこう、あるいはテレワークで職員も働き方改革をしてつなげていこうというのが全く奏功していないとしか取れないわけですよね。そこら辺の細かいところをもうちょっと測らなきゃいけないんじゃないかと思うんですけれども、そのあたりについて教えてください。

○森法務文書課長
 パブリックコメントに関して、画一的にやるのではなく案件を選んで、かつどうやったら県民の意見をより十分に吸い上げることができるかという御質問に関して回答させていただきます。
 パブリックコメントは、県民の意見を伺うには有効な手段の1つだと考えております。ただ有効ですけれどもパブリックコメントだけでは十分に県民の意見が吸い上げられないこともあると思います。
 そういった中で、例えばタウンミーティングや県民だよりなどで県民の意見を伺い案を作った後に、この最終案でどうですかともう一度パブリックコメントにかけることも考えております。

○室伏行政経営課長
 総労働時間に関する再質問についてお答えいたします。
 デジタル化や業務改善によって、今後そういった時間についても測定していく必要があるのではないかという御意見かと思います。
 9番委員の御指摘のとおり、我々としても適切な総労働時間の管理を行っていくことが今後の適正な定数管理、職員数の管理につながっていくものと考えております。
 例えば、業務改善の取組も行っておりますけれども、その取組の中で1つの工程に対してどれぐらい時間がかかっていて、かつどれぐらいの時間が業務改善によって削減できたかを成果として必ず求めるようにしております。そういった取組を今後横展開し広げていく必要があり、その先に総労働時間の管理も含まれてくると思っております。
 まだ緒に就いたばかりであり、工夫する余地は多々あろうかと思いますけれども、指標設定についても併せて検討してまいりたいと考えております。

○田口委員
 意見だけ述べて終わります。
 委員会1日目に施策レビューの話でもしたんですけれども、県民の意見聴取の仕方はいろいろあると思うんです。そこら辺を今後うまく考えていただければと思います。
 それから時間外なんですけれども、私は1つ申し上げたいのは間接業務、さっきの施策レビューもそうですけれども内部管理業務が結構ウエートを占めていると思うんです。それをもう少し減らすことによって県民のために使える時間を増やせるように、皆さんの使っている時間をもう少し細分化してチェックしたほうがいいだろうと思っていますので、その辺もまた御検討ください。

○河原崎委員長
 ここで、しばらく休憩して換気させていただきます。

( 休 憩 )

○河原崎委員長
 委員会を再開いたします。
 では、発言願います。

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