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委員会会議録

質問文書

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令和4年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:曳田 卓 議員
質疑・質問日:12/14/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○曳田委員
 2つだけ分割質問方式で質問させていただきます。
 ヴァンジ彫刻庭園美術館について伺います。
 もうお話が出ているので細かいことはあまり触りませんけれども、今検討会でいろんな議論をされているはずなんですが、検討委員会と県の立場は今どういう状況になっているのか確認したいです。

○田中文化局長
 今年の1月から3月の間に3回、有識者による検討委員会を行いました。その委員会から出された課題が3つございまして、本日その状況を資料として御報告させていただいております。
 まず1つ目が新たな活用コンセプトを明確化すること、2つ目が地域との連携、3つ目が賃貸借契約の解消でございました。この検討会は3月で終了しておりまして、現在はその検討会から示された課題の中の活用コンセプトについて主に県で検討しているところです。

○曳田委員
 先ほど2番委員から採決の話がありましたけども、今さらながらその判断は委員会でやるんですか。どういう形でやるのか確認させてください。

○田中文化局長
 引き続き現在の考え方をしっかりと詰めていった上で、県において方針自体の判断をすることになると思いますが、この受入れ判断自体に議決を頂く仕組みにはなっておりません。
 ただ、受入れに当たりましては当然運営費、維持管理するための経費が必要になりますので予算案として御審議頂くことになりますし、公の施設として設置管理するための条例を制定する必要があります。また指定管理制度を導入する場合は設置管理条例の中に盛り込んでいく必要がありますので、その際にも御審議頂く必要があると思っております。

○曳田委員
 先ほど7番委員が触れましたが、例えば12月いっぱいで閉めるんだといろんな情報が錯綜しています。そうすると庭園の管理がどうなるのか。私も地元ですから、実際あそこで作業している職人さんから、1回閉めて手入れをしなくなると駄目になっちゃうと間近に聞いているわけですよ。この前から京極スポーツ・文化観光部長にもお話をしてるとおり県は県でいいけども、パラレルでほかに手はないのかなということも僕は必要だと思いますが、その辺のスケジュール感がさっきからの議論を聞いているとつかめません。一応3月までに、予算案として2月議会に出てくるんでしょうか。

○田中文化局長
 この案件は前例のない民間運営の施設を無償譲渡といえども県の施設として今後運営するもので、非常に様々な御意見を頂いておりますがまだまだ集約されていない状況であり、今は3月で受け入れる段階には来ていないと考えております。時期については3月もあるかもしれませんけれども、地域からの要望があり、4月以降の状況を心配される方も当然たくさんいらっしゃいますし、私どもも同様に心配しているところです。その点につきましては、現在運営している方や長泉町とお話をしていきたいと考えております。

○曳田委員
 12月で閉園するという話で、3月まではヴァンジ彫刻庭園美術館のほうが多少の手入れも含めてやるのか確認したいんですがどうなっていますか。

○田中文化局長
 12月25日をもって休館と聞いております。その後3月まではそのまま維持管理されると聞いておりますが、4月以降については現在美術館のほうでも検討されていると聞いております。

○曳田委員
 スケジュール感が分かりましたので、私どももできるだけ地元と我々なりにまたいろんな話を聞きたいし、姿勢を示したいと思いますのでぜひお願いします。
 1つその中で朗報じゃないけれども12月10日の静岡新聞で、岡野晃子副館長が視覚障害者らが手で触れて彫刻を鑑賞する触察を取材したドキュメンタリー映画を完成させたと。その次に面白いのが、関係者というのが日本なのか世界なのかちょっと記事だと分かりにくいんですが、全国の博物館関係者4万人から実践例を映像化した作品として注目を集め、なおかつ世界の芸術営業や博物館が近年障害者を含めた全ての人が利用しやすい施設を目指していると。非常に切り口とすれば面白い話だろうし、パラレルというのはこういうことも含めて基本的に収益を上げることが大事だと思うんですよ。これはもう別に答弁要らないので、こういう話があったことを踏まえぜひ皆さん方の中でこういう切り口で集客ができるのか検討を進めていっていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

○京極スポーツ・文化観光部長
 ヴァンジ彫刻庭園美術館については、今委員会で様々な御意見を頂きました。12月末で美術館は休園するとなっておりますし、維持管理できるのが3月末だとも伺っています。時間的に非常に余裕がないと私たちも考えておりますが、先ほどありましたとおり、今年の1月から3月に受入れに対する検討委員会を行いまして3つの課題が指摘されています。御紹介ありましたような美術館が今までやってきた取組は非常にすばらしいものだと私どもも感じておりますし、庭園も非常にすばらしいと個人的に思っております。ただ県の施設としてこれから運営すべきなのかどうかは若干視点が違いますので、6月議会で予算を頂き、県としてこれからこの美術館をもし使うとするとどういう形で活用ができるのか、それが県民のためにどう生かされるのかの観点で検討してまいりました。それを今回コンセプト案としてお示しさせていただいたわけでございます。それに対して、本日もいろんな需要の面やコンセプトの明確化、具体化というお話もありましたし、様々御意見を頂きました。それを踏まえるとともに、地元の自治体の考え方や後押しの課題も本日頂きましたので、そういったものも含めてもう少し検討を深め、なるべく早く結論に持っていけるように私たちも努めてまいりたいと思っております。

○曳田委員
 分かりました。部長よろしくお願いします。
 もう1点、所管事務調査で説明資料はないんですが、県立美術館の件で話をしたいです。
 ここに日経新聞社が出した五つ星の美術館という本があります。発行年月日は15年前の2007年です。この本は日本全国の約1,000近くの美術館のうち134の美術館を対象に5段階で評価する実力調査を実施しています。読んでびっくりしたのは、なんと静岡県立美術館が4番目に入っています。15年前の話です。そのときの評価が、活動の根幹であるコレクションの概要や展覧会全般に非常に長けており、また子供向けの教育活動、商店街との連携などコミュニティー活動が非常によくできている。もう1つは経営安定のための努力、独自収入、外部の事業委託化が優れていると。1等賞が横浜の美術館で、2等賞が東京写真博物館だったかな。もう1つ間にあって、4等賞が県立美術館と。さらに内容を見ると県立美術館の紹介の中にロダンの話がやっぱり載っています。ほかの公立美術館にはない雰囲気を醸し出していると15年前に評価を受けているわけです。私は実は県議会議員になって初めて文化観光委員会の所管で、非常に興味があります。今日の静岡新聞にも「鴻池朋子展」の広告が載っていますが、残念ながらどう見ても15年前の評価とつながらないんだよね。この前部長とちょっと話をして、これは価値観の問題かもしれないけれど、やはり美術館の在り方を考えた場合に、見た瞬間の感動がこれからの自分たちの生活のエネルギーになったり、新たな概念をつくったりすると思うんですよ。
 これを踏まえた場合に、15年前と今がどう変化しているのかについて、感想等分かる範囲でいいのでお聞きしたい。

○京極スポーツ・文化観光部長
 御紹介頂きありがとうございます。今挙げていただきましたコレクションや教育活動等の活動が評価対象になり、当時4位と非常に名誉な位置にありました。その当時静岡県立美術館は第三者評価委員会という制度を導入し非常に活発に美術館の在り方を検討していた時期にも当たるので、そういったものも高い評価を受けたと思っています。私自身も実は当時担当としてこの事業に関わっていたので状況を御報告させていただきますと、実は20年ぐらい前の2004年ぐらいに金沢の21世紀美術館が開館いたしました。美術館業界ではかなり衝撃的なもので、それまでの美術館の美の殿堂的な非常に重厚なものと打って変わり、非常に明るく開放的で現代アートを中心にいろんな方々の参加を求めるような新しいタイプの美術館が誕生したわけでございます。それを受けて、静岡の美術館においてもこれから美術館はどうあるべきなんだろうと皆さんの意識に残りました。そうしていろんな有識者の方々にもお願いし、美術館の今後の在り方についてきちんと考える事業として第三者評価委員会を導入したわけです。
 その中で、美術館はどういうものを県民に提供したらいいのかとなり、使命をまず決めましょうといろんな議論をさせてもらい、美術館は創造的な社会をつくっていくための1つの基盤だと位置づけし、いろんな体験ができる場所にしたいと当時は議論いたしました。美術館の職員、学芸員、それから県庁職員も一緒になって議論したわけですけども、当時美術館は入館者数がどうしても1つの指標になり、人がたくさん入る美術展がいいという価値観がもともとありましたが、そこでは入場者数にとらわれず美術展がよかったかどうかという視点も導入して美術館運営を考えましょうと議論したところです。それから、例えば先ほどありました教育普及活動は全国的にもまれに見るボリュームでやっておりますし、野外の庭園等を活用した地域住民との交流事業もやっております。そういったものを含めて、第三者評価委員会は継続して現在も続いております。そして、最初の頃に委員会のメンバーでした木下直之さんが今美術館の館長をされているということで、その精神は今も生きていると思っております。毎年そういった外部の意見も伺いながら、美術館がどうあるべきか内容について考えて実施しています。

○曳田委員
 分かりました。
 この前も話したみたいに個人の感性の問題とおっしゃったけども、やっぱり感動だと思うんですね。そういう意味では、木下さんのお話もそうだけどやっぱりいただけなかったのは、くどいようだけど「やなぎみわ機械展」ね。骸骨を投げるようなものを美術館でやるのは果たしてよかったのかとやっぱり感じるので、ぜひそういう委員がいたと皆さん方にお伝えしていただいて、もっと感動を与える展示会なり企画展をぜひやっていただきたいとお願いして質問を終わります。

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静岡県議会事務局議事課

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