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委員会会議録

質問文書

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令和4年6月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山本 隆久 議員
質疑・質問日:06/27/2022
会派名:無所属


○山本委員
 一問一答方式で質問させていただきます。
 まず、文化観光委員会説明資料5ページの事故繰越し計算書の報告について、本来事故繰越はあるべきではないと思うんですが、この事故繰越によって申請した補助金が届くのが遅れて、その結果いわゆる回転資金がちょっと苦しくなったという声も聞かれるのですが、結果的に現場でどんな影響が出ているか把握されていますでしょうか。

○山田観光政策課長
 事故繰越の影響について報告いたします。
 令和3年度から4年度にかけまして1,000件の事故繰越をしております。やはり事業資金を投入していることもあり、補助金が入ってこないと経営が苦しくなるという声もございましたので速やかに支払いを進めるべく6月中旬までに442件の支払いを済ませたところでございます。
 やはり早めに支払いを済ませてほしいという声がございましたので、4月以降未執行になっていた事業者には個別に電話をして工事の進捗状況や経営状況等を聞き取り、速やかに支払いをしてほしいところにはなるべく早く支払いを進めております。

○山本委員
 そもそも、なぜ繰越明許費に計上しなかったのか教えてください。

○山田観光政策課長
 事故繰越となった理由でございますが、新型コロナウイルス感染症拡大によりそもそも対象となる備品や消耗品の納入が遅れていたのもございますけれども、年が明けまして1月以降、まん延防止等重点措置が県内に発令されたことで感染防止対策工事全体が遅れ始めたところでございます。
 3月になりなかなか今年度中には工事が完了できないことが判明しましたので、県としましては事業者に対して決定した補助金は確実にお支払いするという趣旨で事故繰越を決定したところでございます。

○山本委員
 工事が遅れている、資材が入らないのは常に対象の宿泊施設等々と連絡を取っているわけですから、それによって繰越明許できたんじゃないかという部分、それから実際観光庁とどのように補助金を確保する協議をされてきたのかお伺いします。

○山田観光政策課長
 工事の進捗につきましては、事業者とやり取りをしてまいったところでございます。
 観光庁とのやり取りにつきましては、当初事故繰越を認める協議が観光庁との間でなかなか難航していたのも確かで、静岡県内の材料の調達、工事の実施状況を観光庁に丁寧に説明することによって国庫として事故繰越を認めることが3月に入ってから決定したこともあり事故繰越となりました。

○山本委員
 ありがとうございます。
 いずれにしましても、直接迷惑を被っている申請した宿泊施設に、とにかく1日も早く工事完了に伴う補助金をお支払いできるように努力を続けていただきたいと思います。

 次の質問に移ります。
 説明資料(当日配布)の東アジア文化都市について質問させていただきます。
 唐突に出た感があるんです。現在まだ海外観光客の受入れは非常に暫定的で、1万人から2万人に増えたとはいえどもツアー客のみで自由な交流ができない中、この打ち出したものは県民が本当に求めている企画かどうかの根本のところなんですけれども、開催する意義や効果についてまず御説明をお願いします。

○小澤文化政策課長
 開催の意義につきましては、日中韓の文化大臣会合において日本、中国、韓国の3か国において文化都市を選定し、様々な文化芸術イベントを約1年間かけて実施するものでございます。
 文化芸術の力を生かして都市の継続的な発展に貢献する、その3か国において交流を活性化する、あるいは芸術家同士が刺激し合うことで新たな文化創造の機会を創出していくものでございます。

○山本委員
 私の認識では、静岡県は浙江省とのお付き合いがもう40年ぐらいあると思うんですが、その浙江省との交流もコロナで約3年ストップしている中、中国、韓国の各国でどこの都市かもまだ選定できていない状況で1年かけてやるよと。
 何かすごく見切り発車であり、浙江省とのこれまでのお付き合いを中心としてこれを開くのか、それともまた別に開くのか、その辺の戦略的なものをもう少し詳しく教えてください。

○小澤文化政策課長
 東アジア文化都市につきましては浙江省と直接の関連はございません。都市につきましては今年の8月に日中韓の文化大臣会合において正式に公表されることとなっております。
 浙江省と直接の関連はございませんけれども、東アジア文化都市事業を呼び水として地域外交局あるいは空港振興局と連携し、令和5年の開催になりますのでアフターコロナにおける本格的な外交の復活、あるいは国際線の早期復活に向けて積極的な交流が進められるものと考えております。

○山本委員
 その効果として本県のブランド力の向上と書いてありますが、ブランド力とは具体的に何を示していて、向上するためにどういう仕掛けをしていくのか、計画があればお聞かせください。

○小澤文化政策課長
 静岡県はこれまで様々な文化事業を展開しておりまして、文化プログラム、あるいは世界クラスの資源群として世界文化遺産である富士山といった静岡県自体のブランド力がございますけれども、今回東アジア文化都市として認定を受けることになりますと国内外から憧れられる地域として静岡県の存在感が出てくるのかなと考えております。
 具体的に、ブランド力を上げるための政策につきましては申請が通った後、検討を進めてまいりたいと考えております。

○山本委員
 計画として来年1月からプレ事業が始まり、4月から本格的に各本事業がいろいろ動いていく。確かにウイズコロナとして経済を回さなくちゃと世界的に動き出してはいるんですが、もし年明け1月にまだまだ今のように2万人、3万人とごたごたしている、もしくはこれから年末に向かう中でまた大きな第7波が来ると大幅に予定がずれ込むというか企画が倒れる危険性も秘めていると思うんですが、その辺の対処についてはどのようにお考えでしょうか。

○小澤文化政策課長
 企画が倒れるかどうかという話はまだ不明ですけれども、本事業におきましては国の要項で開会式、閉会式、関連イベント、その選定都市との交流、あるいはコア期間を選定して文化イベントを集中的に実施するとのことでございます。既存事業を東アジア文化都市の趣旨を踏まえて実施することが可能で、静岡県ではSPACを中心とした舞台芸術、あるいはふじのくに芸術祭など多彩な文化芸術事業を行っておりますので、これらの事業を東アジア文化都市の趣旨を踏まえて効果的に実施することで盛り上がりが図れると考えております。
 そのような形で展開する場合、東アジア文化都市として既存の事業を活用したアピールが可能かと考えております。

○山本委員
 そもそも、文化都市を中国か韓国に知っていただいて静岡県の価値を高めるわけです。例えば今中国はゼロコロナ政策でまだロックダウンとかやっているわけですよ。ましてや渡航なんてとんでもないという中で、具体的に中国と何かしらの打合せは進んでいるんでしょうか。

○小澤文化政策課長
 まだ、具体的に中国、韓国の都市が決まっておりませんので調整は進んでおりません。

○山本委員
 もう少し足元を固めてからこういう発表をしたほうがいいんじゃないかと意見として付け加えさせていただきまして、次の質問に移らせていただきます。

 ヴァンジ彫刻庭園美術館について幾つか質問させていただきます。
 先ほど5番委員からいろいろお話がありました。私も少し違う意見を持っておりまして、赤字が続いて立ち行かなくなったが周辺の市町からは存続の熱い熱い要望が出ていると。
 これは単体に関わらず、周辺の回遊性だとか地域としての魅力といったもので、1つの核的存在が閉館となってしまうと各市町への回遊性が減り、結果として観光客が減ってお金が落ちなくなるマイナスな部分は非常に多いと思います。
 周辺の市町が強く継続を求めているのであれば、県の責務は市町の後押し、応援をすることですから、先ほど言ったように半年やそこらで新しく企画して云々というのは難しいと思うので、1年、2年、3年ぐらいは今の民間がやっているように赤字が続くけれども、そこからゆっくりとしっかりとやっていくことでも、私はそのまま譲渡して事業を継続するのはやぶさかないし、できればそうしたほうがいいと思っております。
 その上で、検討会で様々な問題点が指摘されていることは先ほど5番委員からも質問があってお答え頂いたので別の質問をさせていただきます。
 まず、収支の見込みの試算についてですが、ヴァンジ彫刻庭園美術館対応検討会報告書9ページにヴァンジ彫刻庭園美術館提出資料を基に県で試算した資料があるんですけれども、2023年――令和5年の入館者想定数が3万人、そこから毎年1万人、1万人、1万人、1万人と増えて2027年には7万人になっている算定根拠をお聞かせください。

○小澤文化政策課長
 こちらは収支見込みの試算でございまして、入館者数が令和5年度レベルで3万人ですけれども、収支がどの程度で見合うか想定したもので、あくまで想定の範囲でございます。
 また、支出についてもそのまま据え置きということで、仮に入館料が1,200円、500円、300円とした場合にどういった数字になるのかを試算した表でございます。

○山本委員
 よく分からないんですけれども、1,200円と500円と300円での収支の違いなら別に3万人とか5万人としてでいいわけで、1万人ずつ増えていく必要もないですし、1,200円の入館料を取った場合と300円にした場合はいわゆる想定数は変わってくると思うんですね。300円だったらもっと入館者が増えてしかるべきだし、1,200円だったら伸びはひょっとしたら減っていくかもしれない。
 そういう部分からすると、この1,200円、500円、300円の試算は全く意味がない気がするんですが、どのようにお考えでしょうか。

○小澤文化政策課長
 あくまで運営計画を策定する基礎として同等の施設運営を行った場合の収支状況を取りまとめた試算でございまして、今後の活用によって変動すると想定しております。この検討会において、どういった数字になるのか資料提供したものでございます。

○山本委員
 ありがとうございます。
 最後に意見なんですけれども、先ほど来の答弁の中で市町の御意見も聞きながら県で企画を立てていくとありました。そうじゃなくて、やはり近隣の市町が要望しているのですから、意見を聞いて県が決めるんじゃなく市町と一緒になり一つの輪の中で知恵を出し合って、どういうメリット、デメリットがある、それについては市町の負担もまた変わってくるので、ぜひ一緒に話し合うプロジェクトチームをつくっていいものにしていただきたいと思います。意見でございます。

 最後の質問でございます。
 せんだって、富士山静岡空港の国際線の早期運航再開に向けて静岡県商工会議所連合会が県に要望書を提出したと思います。これに対して県としては国に国際線の早期運航を要望していくと思います。
 検疫等の問題もあると思いますが、県としてはどのように国に要望、アプローチ活動を続けていく予定かお聞かせください。

○瀧口空港振興課長
 先週6月23日に、6番委員が御指摘のとおり静岡県商工会議所連合会の酒井会長が国際線の要望に参りました。我々としても国際線の早期運航再開は強く望むところでありますので、早期の再開ができるように県として国に働きかけをしてまいりたいと思っております。
 現在、新型コロナウイルスの関係で5空港が開港、新千歳と那覇が6月中、その後7月に仙台、広島、高松など民間空港が再開で、富士山静岡空港の国際線再開への期待も高まっていると思いますので、そういったことを踏まえて国に働きかけをしてまいりたいと思っております。

○山本委員
 高まるのはいいんですけれども、ほかのライバル空港もあると思います。やはり受入れ体制で国に何かアピールできるような、例えば検疫は国がやるんですけれども、もし陽性の方が出た場合に空港のすぐ近くに待機用ホテルを確保してあるのも1つのポイントになると思うんですが、具体的な強みは今何かございますでしょうか。

○伏見空港管理課長
 富士山静岡空港の強みについてですが、毎月検疫所や入管、税関といった国の関係機関が一堂に会するCIQ会議がございまして、県はこれに出席して各機関の現状について情報収集したり、あるいは県としてできる協力はしてまいりますとお伝えしております。
 検疫体制につきましては、特に施設面において、国際線のお客様が到着したときに検疫が必要になるんですけれども、検査や待機に必要なスペースの間仕切りを旅客ビル内に設置する予算を令和4年度当初予算で認めていただきまして、検疫所から県に要請があればその要請に沿って対応していきます。
 検査の人員は検疫の仕事になりますけれども、先ほど申し上げたとおり随時情報交換などをして、県としてできる協力があればしてまいりたいと考えております。

○山本委員
 ありがとうございます。
 やはり県内の経済も大きく左右しますので、ぜひともほかの地方空港に後れを取らないようによろしくお願いいたします。

 最後の質問でございます。
 同じ富士山静岡空港について、運営会社の富士山静岡空港株式会社から旅客の取扱施設利用料、通称PSFCを導入して使用料を徴収したいと県に要望があり、これから相談して進めていくということです。
 この利用料の上限額についての審査はどのような格好で行っていくんですか。

○伏見空港管理課長
 旅客取扱施設利用料の上限の審査についてお答えいたします。
 説明資料の30ページにございますが、2の2つ目の積算方法にございますとおり国土交通省で上限認可審査等取扱要領を定めており、これで全国の空港が積算をしておりますので本県におきましても要領に沿って積算して審査してまいりたいと考えております。
 具体的に申し上げますと、減価償却費や保守料といった施設の整備や管理に要する原価、あるいは利潤を積み上げていく作業になるわけですけれども、会社の決算書や契約書などを確認し、計上された費用が妥当なものかを確認してまいります。

○山本委員
 ありがとうございます。
 いずれにしましても、国内線で250円から400円程度、国際線に至っては2,000円ぐらいになる可能性もあります。これは結果的に利用者負担となりますのでしっかりした積算と、できればそこまで上げて利用者がどうなるのかも若干加味した審査をお願いしたいと思います。
 以上で質問を終わります。ありがとうございました。

○坪内委員長
 それでは、ここでしばらく休憩とします。
 再開は13時30分といたします。

( 休 憩 )

○坪内委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

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