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委員会会議録

質問文書

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令和5年11月子どもの孤立対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伴 卓 議員
質疑・質問日:11/21/2023
会派名:ふじのくに県民クラブ


○伴委員
 今日はありがとうございます。獏っとした質問になってしまうんですけれども、3つほどお伺いしたいです。
 先生は、もちろん西の方なので、関西方面での講演なども多いかと思うのですが、地域性、当然県民性があるではないですか。静岡らしさとか、みんな、何となく僕らからすると、関西のほうがコミュニケーション能力が高いかなみたいな、イメージが勝手にあって、おまえ、今日何してんねんみたいな、よくあるじゃないですか。自分元気なんみたいな。そういうのが静岡だと、県内でも僕ら、東西めちゃめちゃ広くて、やはり地域性があるんですね。そういった地域性があっても、比較的このスクリーニングが適用できるかというのと、少し地域差があるかみたいなことを聞かせていただきたいのが1点と、静岡県内でもう実践している、学校が言えるかどうか分かりませんが、この自治体が熱意を持ってやってますなど、実例があったら、教えてください。

○山野則子氏
 はい、ありがとうございます。
 おっしゃるとおり、地域性はすごくあると思うんですね。だから、テレビで視聴者に向かって言ったときに、後で司会者が、それは山野先生、大阪だからでしょうと言われました。横断歩道に立っていても、有名な西成とかだったら、みんな声をかけてくれます。でもそれは大阪だからでしょうと言われてしまいます。でも、スクリーニングに関しては、もう全国、今、沖縄から東京もやっておられます。東京の一部。残念ながら静岡県内はやっておられないのですが、隣の山梨や、名古屋など、やっておられます。なので、支援として、孤立・孤独対策とすれば、地域性はあると思うのですが、ちょっとおせっかいな声かけというのはやはり必要だと思うんですね。そこは、居場所とか子ども食堂でボランタリーに働いておられる人は、私も山梨には行かせてもらったこともあって、すごい皆さん、やはりおせっかいです。だから、みんなきっと声をかけてくれる人だと思います。静岡県の方も。
 静岡県もNPOさんがすごく盛んで、何回か来たことがあるんです。そのときには、もうNPOさんがすごい積極的にバンバン意見もおっしゃっていて、なので、そういう人たちが子供たちに触れ合ってくれるのは、すごくいいことだと思うんですね。ただ、通行人には期待できないかもしれません。通行人は大阪しか難しいかもしれませんが、居場所などはもう全国共通だと思います。熱心さと、おせっかいさは。なので、ぜひと思います。

○伴委員
 各市町の教育委員会が、多分ゴーサインを出さないことには、学校単位ではやろうとはなりにくいと思うのですけれども、YOSSのメソッドを導入した学校と自治体のその辺の関係で、何か苦労されたことがあれば、教えてください。

○山野則子氏
 そうです。県でも、実は予算を取ってやっているところがいくつかあります。県がこのYOSSの予算を取って、モデルに市を選ぶ。その選んだ市で、また今度、市が学校を選ぶ。しんどい学校なのか、成功する、逆に、私の考えは成功する学校を選んだほうがいいと思うのです。しんどい学校で、なかなか初め成功しないので。何がと言ったら、子供たちの実態がしんどいのはいいのですが、教職員の集団がしんどい学校は、やはりしんどいです。校長先生とほかの先生の関係があまりよくないなど、みんなで一致団結してやっていこうとならない学校だと、ちょっと成功しにくいのですが、子供のしんどさは、もちろんしんどいほうがいいかもしれません。ですが、選び方は、少し工夫が要ると思うんです。
 だから、教育委員会と契約をするんですね。教育委員会が、例えば県と契約しているところは、さっきの6つのステップの打合せなども、私たちは、丁寧にずっと入るんです。それには、県教委と市教委と選ばれた学校が入るみたいな、そんな感じ。大阪も大阪府が束ねてくれて、大阪府と、5つぐらいの自治体が初めあったので、そこがこの会議に入って、打合せも入り、実際にスクリーニング会議には1回私たちも一緒に行って、モデルを見せたりなども、それには県教委の方も市教委の方も一緒に同行するみたいな、そんな感じになるのです。
 おっしゃられたように、市教委がやはり一番学校を知っておられて、市教委がやる気がないと難しくなります。学校はやりたいけど、市がうんと言ってくれないというところもあります、残念ながら。そこは、トップダウンとボトムアップと両方要るのかなと。施策として打ち出されたら、やられるとか、あるいは大阪はライバル心がすごく強いので、あそこがやっているなら、僕もみたいな感じで、みんな手が挙がっていったりする。静岡県の皆さんがどの作戦が一番いいのか分からないのですが、その県教委や市教委の方が、それこそ地域性で入っていきやすい作戦で、提案してやっている感じです。
 もう1個だけ、大阪で成功した例は、スクールソーシャルワークも実は成功してるのです。なぜかと言ったら、2005年から、国より先にやり始めて、早かったというのもあるのですが、今、43自治体全部予算化してるんですね。政令市や中核市だけではなくて、全部、小さな町でも予算化してるんです。独自予算で。なぜかと言ったら、頑張っている自治体に大阪府が面倒を見たのです。だから、逆なのです、皆さんの発想と。福岡にお聞きしたら、やってないところを県がカバーしたんですね。そうすると、いつまでも自立していかないというか。やってなくても県が面倒を見てくれるんだと思うから。だから頑張っている自治体に、府がより予算を投入した、追加予算した。そうするとどんどんみんな頑張るという、それは大阪の商人、浪速の商人の発想かもしれません。私もびっくりしました。それでもう全市、独自予算が立っているという、多分今、全国で独自予算で立っているところは、少ないのではないかと思います。人口8,000人の町でも予算をつけてやっています。ヒントになったら幸いです。

○伴委員
 最後に、また切り口が変わるのですが、先生方の負担感の話がありました。今の状態で、結構、先生方が忙しい中で、いやまた仕事増えるのかと思うと、負担感だと思うのですが、結果的に急がば回れじゃないですけれども、このシステムを入れることによって、遅刻が減るなど、いろいろな問題が減るとなったときに、業務量としては多分圧縮するのかなと感じたんですね。その何か分岐点みたいなところが、多分、ありますよね。今、担任の先生は、子供たちのことをいろいろ抱えて忙しいけれども、これを入れて、ある程度までは走って、でもどこかでこれが解消していくというか、そういった捉え方でいいでしょうか。

○山野則子氏
 そうですね。分岐点というよりは、私はさっきの先生の生の声があったのですが、まず教育委員会の強いリーダーシップが要ると思うのです。教育委員会の方が、子供たちのために何とかしたい、YOSSが主語ではなく、子供が主語です。AIを入れた反応があった資料の後半も先生の生の声です。ここも、学校の先生で、1人すごいリーダーシップの強い先生がいらっしゃって、もうその思いは子供への思いなんですよ。もうそこなんですね。私が言いたいのは、システム導入したいとか、何かこれを入れたいとかではなく、子供を何とかしたいというところにヒットするかだと思うんです。この子供を何とかしたいと思っている先生は、結構いらっしゃるじゃないですか。学校に1人は絶対いらっしゃるんですよ。ただ、その先生がリードしていってくれるように、しっかりと仕組みができるか、仕組みとは、その担当者につけてもらうとか、校長先生がそれを分かっているとか、教育委員会がそれを分かっているとか、それは大きいと思います。学校で成功、不成功は。
 これも後半のほうで、リーダーシップというか、子供を何とかしたいと思っている先生は、やはり教師集団も何とかしたいと思っているので、すごい先生方がこんなふうに変わってきたと、先生方が生き生きしてきたりとか、子供を見る解像度が上がっていくという書き方をしておられるんですが、すごい、先生としてストンと落ちるって、初めから、何とかしたいと思う先生は、抵抗感よりも何とかしたい思いがあるので、こう変わるという感じではないんです。今、どこかの分岐点とおっしゃられたのですが、このリーダーの先生がいらっしゃったら、確かに全体は変わります。何となくしんどいなと思っていた先生が、こう変わっていくという分岐点はあります。でも、この先生や教育委員会のリーダーシップにかなり引っ張られてるかなというのはあります。でも、簡単なのです。もうデータが示すから。もう2回やれば分かるんですよ。1回目より2回目は変化してますから。だからそんなに難しくない。もう2回やれば結果が見えるので、ああ、これがよかったんだって、それをファシリテートできる人がいないから、負担だけだとなる。そこだと思うんですよね。そのリーダーシップの先生がうまくファシリテートするか、スクールソーシャルワーカーがファシリテートするかみたいなところになるのですが、やはり事実はもうエビデンスなので、事実は、今おっしゃってくださったように、きれいに分岐点があるのです。あるのですが、先生がそれに気づくかどうかの違い。その気づくかどうかは、そのファシリテート力によってきたり、見せ方とか、そこに焦点化できるかみたいな、そんな感じだと思うんですね。

○伴委員
 ありがとうございます。

○鳥澤委員長
 引き続き発言願います。

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