• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和元年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:市川 秀之 議員
質疑・質問日:10/01/2019
会派名:自民改革会議


○市川委員
 改めまして、こんにちは。自民改革会議の市川秀之と申します。
 まず冒頭に、先日行われましたラグビーワールドカップ2019の日本対アイルランド戦に際しまして、県警の皆様方におかれましては治安秩序の維持に関しまして大変な御苦労をされましたことに深く感謝申し上げます。私もエコパ会場に足を運ばせていただきましたけれども、皆様方の事前準備と当日の警備のおかげでエコパ会場周辺及び浜松市、静岡市の両パブリックビューイングにおきまして大きな騒動やトラブルもなく、無事に試合観戦ができましたこと、さらには各種報道によりますと多くの外国人の方々から気持ちよく過ごすことができまして心からの御礼と尊敬の念を申し上げます。ありがとうございました。そのかいがございまして、日本代表も本当に見事な大金星の勝利をおさめました。自分たちよりも一回りも二回りも大きな体のアイルランドの人たちに向かっていく日本代表の姿に、多くの日本国民が勇気と元気をもらうことができたと思います。もうエコパでは日本戦はございませんが、今週末を含めてまだ3試合ほど予定されております。引き続きの警備をお願いしたいと思います。
 それでは、分割質問方式におきまして4件質問させていただきたいと思います。
 まず、議案に沿って第127号議案「令和元年度一般会計補正予算」についてであります。
 今回の補正予算は総額1200万円で、そのうち370万円が装備車両等維持事業費として公用車へのドライブレコーダー110台の設置のため計上されております。この点につきまして設置する目的と期待される効果を再度確認させていただきたいと思います。

 また、防犯ボランティア支援事業費として警笛付き横断指導旗――ホイッスルバトン整備のため830万円が計上されております。こちらに関しまして交通安全指導員とか協助員という方々がいる中で、地域安全推進委員に限定して支援対象にした理由をお聞かせいただきたいと思います。
 また、今後来年以降警察ボランティアに対する支援の方向性があるようでしたら、そちらもお聞かせいただきたいと思います。

○橋本総務部参事官
 ドライブレコーダーを設置する目的と効果について御説明いたします。
 まず目的でございますが、今年度に入りまして東京都東池袋あるいは滋賀県大津市において大規模な交通死亡事故が相次いで発生している状況でありまして、改めて公用車における安全運転対策を推進する必要があることから、9月補正によりドライブレコーダーを設置していない公用車に対して整備するものでございます。
 その効果でありますけれども、ドライブレコーダーに運転中の状況が記録されますことから職員個々の運転特性を確認できます。また職員の安全運転に関する意識の向上につながり、交通事故の未然防止に効果があると考えております。
 また、万が一交通事故が発生した場合、記録された映像とかデータが後の事故の原因を究明する上で有力な情報となります。

○古橋生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 警察ボランティアのうち地域安全推進員を支援対象とした理由について御説明いたします。
 9月補正予算の防犯ボランティア支援事業費につきましては、現在オール静岡で取り組んでおります静岡県子どもの安全確保緊急対策アクションを受け、県と連携し要求したものになります。
 県では、中学校区等において自治会を中心として事業者、学校などにより自主的に結成された防犯組織である地区安全会議の構成員を対象に、ビブスや笛の支給を行う一方、県警察では地域安全推進員を対象にホイッスルバトンを配布する予定であります。
 支援対象を地域安全推進員とした理由でございますが、今回配布予定のホイッスルバトンについては、先ほどのアクションにおいて県が民間団体などに意見を求めたところ、静岡県地域安全推進員連絡協議会から具体的な要望が寄せられたことや同ボランティアが主に子供の見守りなどの防犯活動を行っていることから、支給対象として配布することといたしました。
 警察ボランティアに対する今後の支援の方向性でございます。
 今回、配布するホイッスルバトンの効果検証を含め今後どのような支援が効果的であるか、各ボランティアの御意見を伺いながら組織的かつ継続的な支援ができるよう、引き続き県や市町と連携してまいりたいと考えております。

○市川委員
 ホイッスルバトンの件、よくわかりました。ありがとうございます。
 ドライブレコーダーに関しまして、若干要望と申しますかお話をさせていただきたいと思いますが、ドライブレコーダーを仮にカメラという観点から発展させますと、諸外国におきましていわゆるウエアラブルカメラっていうんですか、防犯目的や犯罪等の記録のために身につけているカメラで身体装着型小型カメラと言いますけれども、普及され始めていると聞きます。警察官の職務の充実や犯罪の抑止、それから犯罪の記録といった観点から、このようなウエアラブルカメラについても導入を検討されたらいかがと思います。また他県に先駆けて導入することによって、静岡県警のよいアピールになり先進事例として関心を集めることになろうかと思います。

 では、質問の2点目に入りたいと思います。
 非行少年対策に関してであります。
 先日9月24日の火曜日でしたか、静岡新聞におきまして大阪の半グレのトップが逮捕されるという報道がございました。これは半グレ集団から脱退を希望する10代の少年を車に監禁して包丁でけがをさせるという事例でした。また先ほどもお話がありましたが特殊詐欺の犯行グループに対して受け子として少年が多く関与しているとのことでございます。
そういった過去の複数の記事や事例から、県内の非行少年の現状と特徴、それから傾向、そして県警の非行集団等対策静岡JUST−FIT作戦が出されておりますけれども、これまでの成果と結果を踏まえた今後の方針を伺いたいと思います。

○鈴木少年課長
 非行少年の現状と非行集団等対策静岡JUST−FIT作戦の状況についてお答えいたします。
 まず、県内の非行少年の現状についてでありますが、刑法犯少年の検挙・補導人員は平成13年をピークに17年連続で減少しておりまして、平成30年中はピーク時に比べ約8割の減少となる721人でした。
 本年に入りましても減少状態は続いておりまして、8月末現在における刑法犯少年の検挙補導人員は452人と前年同期に比べ9人の減少となっております。
 非行少年の特徴及び傾向につきましては、本年8月末現在における刑法犯少年の再非行の割合を示す再犯者率は約23%で、約4人に1人が再び非行を犯していることになります。また複数の少年による非行の割合を示す共犯率につきましては約37%で、成人の約3倍となっております。
 次に、非行集団等対策静岡JUST−FIT作戦の成果と今後の方針についてでありますが、ただいま申し上げた非行少年の特徴等から非行集団や集団的不良交友関係を背景とした悪質な事件が発生していることを踏まえまして、非行集団等対策静岡JUST−FIT作戦を推進しております。
 この対策は、非行集団や集団的不良交友関係にある少年をあらゆる警察活動を通じていち早く把握し、把握した少年に対しては検挙補導とあわせまして解消に向けた支援を行う総合的な非行集団等対策であります。
 本年に入り8月末までに新規に51グループ、229人の活動を把握し、前年から把握していた集団を含めまして55グループ、293人を解消し非行少年の減少へとつなげております。
 今後も、あらゆる警察活動を通じて非行集団等の活動を把握するとともに、把握した非行集団等に対しては検挙補導とあわせて解消に向けた支援を行うことにより、少年の非行防止、健全育成に努めてまいりたいと思います。

○市川委員
 御説明ありがとうございます。
 私たちが子供のころというか若いころは半グレなんて言葉はありませんで、最近はテレビで入れ墨を入れた人が映ったり、すごくファッション的な目で見られてる部分が子供たちが憧れることが起こらなければいいなと思います。またそういった件に関しましても、皆様方で対策をとっていただければと思います。

 3つ目の質問に移ります。
 現在、新東名の新浜松インターから新静岡インターまでが120キロ区間でございまして、そのほかの部分も随時三車線化に伴って今後120キロに引き上げられると聞いております。
 これに関しまして、新東名と旧東名では比較にならないのかもしれないので、同じ新東名の中で120キロ区間とそうでない100キロの区間に関しまして、事故の発生率とか危険度の度合いといった認識を県警としてどのようにお持ちであるか。
 それから、120キロ区間におきまして大型車は依然として80キロのままで、私たちも車で走ってて非常に速度差を感じます。その件について大型車の速度の引き上げも検討されているのかどうかも含めて現状の危険度の認識をお伺いしたいと思います。

○金原交通部参事官兼交通企画課長
 新東名120キロ区間の事故の発生状況等について、まずは説明させていただきます。
 試行を開始した平成31年3月1日から令和元年8月31日までの6カ月間において、試行区間内では人身交通事故が20件で前年同期比4件の増加、物件事故が143件で前年度比19件の増加であります。
 事故類型別で見ますと、主なものとして人身事故では追突事故が18件、進路変更によるものが2件、単独事故が2件、物件事故では追突事故72件、進路変更によるものが18件、単独事故が43件となります。
 人身事故、物件事故ともに速度差に起因するものはなく、重大事故の発生もありませんでした。交通事故の原因の大半が前方をしっかり見ていない、安全確認をしっかり行っていないことによるものです。また試行区間内と試行区間外の人身事故の発生率は、試行区間内では29%、試行区間外では71%でありました。ただし試行区間内が約50キロで試行区間外が約95キロになります。実際に試行区間内で発生した事故が20件であり試行区間外で発生した事故が49件で、比率にすれば実際には余り大きな差はないと言えると思います。
 続きまして、速度差による危険度の認識についてであります。
 最高速度引き上げに伴い、車両間の速度差の増大による重大事故が増加するのではないかといった懸念がありました。このため覆面パトカー等による取り締まりの強化、大型貨物車等の指定通行帯規制の継続実施、規制速度差のある車両が混在して走行していることに関する注意喚起を関係機関とともに実施してまいりました。こうしたことから速度差に起因する交通事故の発生はありませんでした。
 県警察としましては、指導取り締まり、道路管理者等と連携した広報啓発などこれまで行ってきました交通事故防止対策を継続して実施してまいります。引き続き約半年間の試行を続けてまいりますので、その上で今後の検討していくことになります。

○市川委員
 細かな説明ありがとうございました。特に大きな速度差や最高速度を引き上げたことに起因する事故はないので安心いたしました。今後とも引き続きよろしくお願いします。

 最後の質問になります。
 最近テレビ、新聞、その他報道でも問題になっていますがあおり運転という言葉がよく聞かれます。車に乗ってハンドルを握ると性格が変わる方もたくさんいらっしゃるのかもしれません。昔からあったのかもしれないんですけれども、これに関してはドライブレコーダーの普及によりその映像がインターネットや各種テレビ媒体で報道されることによって社会現象化し、大きな問題になっていると思います。中にはエアガンで前の車を撃つような信じられない事案もございましたけれども、これに対して今後静岡県警としてどのような対策を検討されているのかお伺いしたいと思います。

○金原交通部参事官兼交通企画課長
 先ほどの新東名の交通事故の発生状況の中で、人身交通事故のうち追突事故18件と申し上げましたが、正しくは15件でありますので訂正させていただきます。

 それでは、いわゆるあおり運転対策について答弁させていただきます。
 あおり運転等の悪質危険な運転行為を抑止するため、県警察では認知した交通事故事件の原因として他車の進行を妨害する違反行為や交通上のトラブルが介在していた場合、犯行形態に応じた個別具体的な検討を行い、道路交通法違反のみならず危険運転致死傷罪や暴行罪等のあらゆる法令を駆使して厳正な捜査を徹底しているところであります。
 さらに、このような悪質危険運転者を道路交通の場から早期に排除するため、迅速的確な行政処分の執行に努めているほか、あおり運転等に起因して暴行、傷害、脅迫、器物損壊等が伴う場合には点数制度による処分に至らなくても当該事件内容を精査し、自動車等を運転することが著しく道路における交通の危険を増加させるおそれが認められるときは、危険性帯有者として点数制度によらない運転免許停止の行政処分を行っております。
 また、県警察では全国的にも先進的な取り組みとして高速隊員が県警航空隊のヘリコプターと連携し、空と陸の両面から悪質危険運転者の検挙を行う空陸一体取り締まりを実施しており、平成30年1月から本年9月末までに7回の合同取り締まりを実施しております。
 そのほか、運転免許の更新時講習や違反者講習、各種講習会等の機会において、あおり運転等の悪質危険な運転の危険性を周知するなど交通安全教育や関係機関、団体と連携した広報啓発活動を行っているところであります。
 引き続き、これらの施策を積極的に推進し、あおり運転等の悪質危険な運転行為の抑止に努めてまいります。

○市川委員
 ありがとうございます。
以前も高速道路上にとめさせられて死亡事故が起きましたけれども、本当に危険な状態に置かれる、それから恐怖もかなりのものだと思います。
 先日聞いた話では、今の免許証はICチップが入っていますので、ICチップの入った免許証を車に入れないとエンジンがかからないとか、逮捕履歴とか事故履歴を反映していくことが将来可能になると報道で聞きましたので、またそういった時代になればよくなっていくのかもしれませんが、今のところは地道な活動になるかと思います。よろしくお願いいたします。以上で質問を終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp