• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和5年9月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:田口 章 議員
質疑・質問日:10/05/2023
会派名:ふじのくに県民クラブ


○田口委員
 それでは、一問一答方式で数点お願いします。
 まず危機管理くらし環境委員会説明資料4ページ、わたしの避難計画の普及促進です。
 今年度に入ってから私も議会報告会をやって、特に6月に大雨があったものですから、その後この普及をやってまいりました。そのときにPRしたのがウェブ版のわたしの避難計画です。どちらかというと支援者に同年代がいるものですから、比較的そういうツールに慣れている人が多いので、かなりこれは宣伝してきました。
 ただ、危機管理部って防災アプリもそうですけれども、つくって終わりという感じを私は受けておりますが、やはりいかに活用するかを考えないと駄目だと思います。
 ウェブ版のわたしの避難計画を昨年度つくって、今年度どのように活用しているのかをお伺いしたいと思います。

○部危機政策課長
 県ホームページ上に設けたわたしの避難計画の作成サイトは、昨年11月の立ち上げから10カ月で3,100件余の作成実績がございます。
 今どのように活用しているかでございますが、紙での配布をベースにしながらも若年層の方にウェブ版で作成していただくことを目標としまして、ユーチューブ広告やインターネット検索サイトへの広告を活用してわたしの避難計画の作成サイトへ誘導し、利用者増を図っているところでございます。

○田口委員
 例えば学校で教材に使うことはやっていないでしょうか。

○部危機政策課長
 学校の教材までは至っておりません。今年高校から依頼がございまして、わたしの避難計画の作成講座を行ったところウェブを活用していただいた実績がございます。

○田口委員
 お子さんから家庭に普及するのがいいと私は思いました。
 冒頭ちょっと失礼な話もしましたが、3,100件が多いか少ないかというと、私はまだまだ足りないと思うんです。どのくらいの件数をPDFに落としてもらうか、画像を保存して使ってもらうか、多分それはアクセス解析をすれば分かると思うので、目標をつくって、どういうところにPRすればいいのかをぜひ考えてやっていただきたいと思います。
 もちろんペーパーベースでの普及も片方では必要でしょうけれども、もうZ世代とかいう時代ですから、その辺をうまく活用して普及、啓発されたらよいと思います。要望だけにしておきます。

 次に、説明資料7ページの総合防災訓練についてお尋ねします。
 私は訓練はやって何か課題を抽出することがベースにあるべきだと思いますが、資料を拝見しますと成果は誇っていますが課題が書かれていません。課題はなかったのか、まずお伺いしたいと思います。

○百P危機対策課長
 本部の中で、情報グループから対策グループへの情報伝達の際に一律に、機械的に伝達を行う場合が多々ありました。情報の内容、情報の重い軽いをしっかり判断して対策グループに伝達するとともに、危機管理部の幹部にも同時に報告を上げることがなかなかできていませんでした。
 情報の重い軽いは一律に決められるものでもありませんので、振り返りですとか訓練を重ねることによってスムーズに情報共有が図られて、早期に対応できるよう訓練を進めていきたいということを課題として認識しております。

○田口委員
 では、説明資料8ページの静岡県・浜松市・湖西市総合防災訓練に関してはどうでしょうか。

○百P危機対策課長
 先ほど6番委員にも答弁させていただきましたが、やはりコロナ禍前までの訓練の参加人数には戻っていない状況がございます。これについてはしっかり広報活動をしたり、訓練の重要性を訴えて参加者を増やし、地域の防災力を高めていきたいと考えております。

○田口委員
 防災訓練の参加者人数を増やせというのは前から言っている話であって、今回いろんな重点項目があるわけじゃないですか。実働能力をどう評価したのかとか、医療救護体制がよかったのか悪かったのかとか、訓練を実際にやってそういうところを課題として認識しない限り、いざ災害が起きたときに対応ができないと思います。訓練以上のことはできないってよく言うじゃないですか。そのあたりでの課題はなかったんでしょうか。

○百P危機対策課長
 もう1つ挙げられるのが、今回9月の初めでまだ暑い時期で、その対策が十分に取られていたかという課題もございます。その対応なども今後しっかりやっていく、十分に対策を講じた上で訓練を行う必要があると考えております。

○田口委員
 先ほどの7番委員の富士山に関する質問でも感じましたが、危機管理部としてリスクを減らしていく観点が欠けている気がします。避難訓練を年2回うまくやりましたという報告だけでは、本当に静岡県の危機管理能力が高まっているとは評価しづらいと思います。富士山のことはもう申し上げませんけれども、あれでは観光の部局がやっていることと一緒です。もうちょっと危機管理部としてやるべきことをしっかり考えてほしいと思います。
 例えば、私はこの総合防災訓練では1カ所しか行くことができませんでしたが、そこでトラック協会の人にヒアリングをしたところ、今回はプッシュ型の訓練で、物流で訓練した、課題もあるとおっしゃっていました。避難所に物資を持っていったときに、積み下ろしをする人が確保されていない。避難所運営マニュアルにはそういうところまで記載がないんです。こういったところを把握して避難所運営マニュアルに反映していくことが必要だと思いますけれども、そのあたりについての所見を伺います。

○油井危機情報課長
 県が作成している避難所運営マニュアルは、あくまでも地域で主体的に避難所運営に取り組んでいただくために必要な事項を記載させていただいております。
 その中で具体的にそれぞれの避難所がどのような対応をするかにつきましては、県のマニュアルを参考にしながら地域の特性であるとか、各施設の状況に応じて具体的な手順や方法などを話し合っていただきたいということです。
 今回の改定におきましては、事前にやるべきこととして、そのような事項を盛り込んでいきたいと考えております。

○田口委員
 避難所に受け取ってくれる人がいなかったら、トラックドライバーが下ろすことになる。そうすると1人のドライバーが運ぶ避難所の数が減ることを本当に真面目に心配してくれている。そういうことに対応できる避難組織をつくっていくのが、僕はまさに危機管理部の仕事だと思っているので、マニュアルだから通り一遍のものを書いて、後は避難所ごとに対応してくださいでは不十分だと思います。防災アプリでそういうチェック項目を設けるとか何か工夫が必要だと思います。PDCAが回るようにぜひしっかりつくってもらいたい。これは要望にしておきます。

 最後に1問だけ。昨日のくらし・環境部でも質問させてもらいましたが、権限移譲した事務が適正に運用されているかどうか会派でチェックさせてもらっています。
危機管理部で1つだけ気になった項目がありましたが、液化石油ガス器具等の販売事業者への立入検査が市町に権限移譲されています。経営管理部からもらった資料では問題ありませんとなっています。これは消防保安課から特に問題ないと経営管理部に言っていると思いますが、経営管理部は熱海の土石流の後に移譲された権限が適正に実施されているかどうか調べると言っていました。きちんと事務処理されていないと何かリスクにつながることがあるとしたら、しっかりと改善を図っていく必要があると思います。
 液化石油ガス等の販売事業者への立入検査については、9つの自治体から、専門の職員が市町単独では確保できないとか、事務が本当に年に1回あるかないかくらいでノウハウが蓄積されない、具体的にこの事務についてやりにくいと、できれば権限を返上したいというぐらいの回答を私どもはもらっています。
 したがって、問題なしということが私どものヒアリングとは違いますので、そのあたりについての所見を伺いたいと思います。

○櫻井消防保安課長
 全庁的な取組といたしまして、8番委員御指摘の権限移譲事務の実施状況の点検を昨年度行っており、消防保安課につきましては所管する移譲事務のうち処理件数の多い事項を抽出して、政令市を除く県内の14消防本部の全てを訪問して事務処理の手続や資料等を確認しております。担当と意見交換した中では、事務の返上については特段、話題等はありませんでした。
 報告書が取りまとめられました平成26年12月当時は、県単独の消防本部が存在していましたが、その後平成28年4月の消防本部の広域化によりまして現在県内において町単独の消防本部はなく、当該立入検査の事案に対して法定移譲を受けた市の職員を含めた各消防本部において、危険物保安や火災予防などの立入検査に精通した消防職員が対応することで、これまでに問題は発生していないと認識しております。
 一方で、熱海の土砂災害を踏まえた昨年度の点検の結果を踏まえて、経営管理部の地域振興局市町行財政課においては、移譲後の市町支援の強化や市町間の行政サービスの提供体制の適正化を整理した形で権限移譲方針を年内を目途に策定すると聞いておりますので、この全庁的な方針の中で必要があれば対応してまいりたいと考えております。

○田口委員
 ありがとうございます。
 この件については、消防の広域化で広域連携によってかなり解消できているという理解でよろしいですか。
 ほかの部門のことはもう申し上げませんけれども、単独でやりにくい事務があるとしたら広域でやるのが適正だし、広域でやるのも大変だったら垂直で補完するとか、いろんな補完の仕方があるので、今はたまたま1つの事業についてのみ申し上げましたけれども、もしこれからまた検証の中で出てきたときには市町、あるいは消防本部内でのサポートをお願いしたいと思います。終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp