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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和6年2月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:良知 駿一 議員
質疑・質問日:03/08/2024
会派名:ふじのくに県民クラブ


○良知(駿)委員
 それでは、分割質問方式でお願いします。
 今年度の厚生委員会も残りわずかとなりましたけれども、最後までどうぞよろしくお願いいたします。
 厚生委員会説明資料1の68ページになります。
 先ほど9番委員も触れられましたが、(仮称)静岡県動物愛護センターの整備についてお聞きします。
 (1)要旨に、整備費用の一部にガバメントクラウドファンディングを活用するとありますが、このガバメントクラウドファンディングを活用する理由、目的、またガバメントクラウドファンディングもクラウドファンディングの一種でありますので、当然目標金額の記載があってしかるべきだと思うので目標金額についてもお伺いします。よろしくお願いします。

○太田衛生課長
 まず、目標とする寄附金額についてでございますが、近年他自治体におきましても同様に動物愛護センターの整備についてガバメントクラウドファンディングが活用されております。昨年度の他自治体の同様事例における寄附実績1773万7000円を目標金額として設定いたしました。
 次に、寄附金をどのような目的で活用するかについて、その効果も含めてお答えいたします。
 本県に新たな動物愛護の拠点となる動物愛護センターを整備することに御賛同頂き、応援していただける全国の皆様から寄附金を募りまして、保護、引取りをした犬や猫が新しい飼い主に譲渡されるまで快適に過ごせる飼育環境や飼い主のいない猫を減らすための不妊去勢手術が行える手術室を整備するなど、動物愛護の機能を拡充するための施設整備事業費に寄附金全額を充当させていただきたいと考えております。
 また、整備に係る寄附を募るだけではなく、新しい本県の動物愛護センターの知名度を上げて身近に感じていただき、事業内容への共感を得ることで継続的に応援していただく方々との関係性を構築することで、本県が推進する動物愛護施策への御理解、御支援を今後の効果として期待しております。
 事前に、本事業の目的、内容が明確に伝わるよう様々な媒体を通じた積極的な広報も現在開始しております。

○良知(駿)委員
 明快なお答えありがとうございました。
 ガバメントクラウドファンディングと一般的なクラウドファンディングとの違いと言いますと、目標金額が達成すればプロジェクトは成立するし達成しなければ成立しないという一般的なクラウドファンディングと違って、目標金額が届かなくても事業としてはそのままできるところが大きな違いかなと思っておりまして、全国の自治体の実績を見ても大体1700万円ぐらいは集まっていると。
 その数字は理解しますけれども、一般的なクラウドファンディングと比べて、別に集まらなくても事業ができる仕組みなんだと寄附する側の意識があるので、その辺は一抹の不安があるところではございます。いずれにしても300万円の事務費がかけられていますので、実績を踏まえて大丈夫だろうということではなくて、ぜひともその目標金額に届くような活動をしていただけたらなと思っております。

 追加でお聞きしますが、例えばガバメントクラウドファンディングで1000万円の寄附金が集まりました。その場合会計的な処理としてはどのような処理になるのか。これは純然たる収入だとして繰り入れられるのか、それとも事業費の減額補正等で対応するのかお分かりなら教えてください。よろしくお願いします。

○太田衛生課長
 まず、自治体が行うガバメントクラウドファンディング、クラウドファンディング型のふるさと納税についてですが、寄附者との信頼関係が非常に重要でございますので、目標額を達成できない場合でも事業を実施することを前提に寄附募集をする必要がございます。
 歳入につきましては、全てこの目的の整備事業費に全額を充当することで一般財源の削減に努めていくことになります。

○豊田経理課長
 今の太田衛生課長の答弁に、若干補足させていただきます。
 令和6年度当初予算編成に先立って財政課が行った収支試算におきまして、524億円という財源不足が見込まれました。その解消に向けて各部局で事業見直しをしなさいということに加え、積極的に財源確保することを求められております。
 その1つの手段として、クラウドファンディングによって寄附金を集めることで一般財源を浮かせ、財源不足を解消しようということでございます。
 本事業は全体予算額10億5980万円となっておりますが、充当する財源としてこのクラウドファンディングを含めた寄附金約1800万円、そのほかにも国庫補助金を5000万円、あと県債8億8400万円を充てることとしております。予算規模は10億円を超えるものではございますが一般財源は1億円強に抑える工夫しております。クラウドファンディングがその目標金額以上に集まれば一般財源1億円強に充てさらに圧縮されることにつながると考えております。
 このほかにも、歳入確保に向け未利用になった県有財産の売却や企業版ふるさと納税の募集など様々な方法を活用してその財源確保に取り組んでいくのが全庁方針でございます。

○良知(駿)委員
 御説明ありがとうございました。
 質問としてはもうちょっと単純に寄附金がどこに行くのか聞いていますが、御答弁いかがでしょうか。

○太田衛生課長
 来年度の動物愛護センターの整備工事費に全額充当されることになります。

○良知(駿)委員
 分かりました。
 次に、昨日6番委員が触れられたんですが、男性の育休取得の推進に関する質問です。
 自分も現在進行形で育児をしておりますので、経験談も踏まえて育休を取って男性が育児に参加する場合のお話をさせていただきます。
 自分が子供の頃の30年ぐらい前に比べて男性の育児参加が当たり前の社会になってきたのは重々感じています。しかし実際育児に参加しようとなった場合、子供に対しては教科書的なものは数多く出ていますのでそれは分かりますが、母親との関係、もう少し細かいことを言うと家事のやり方等ですれ違いが起きるケースも多々あるかなと。皆さんもあったことかもしれませんし私の家でも当然ありまして、教育方針等は価値観の相違ですのでどちらが正しいというわけではなく話し合いで何とかするしかないのかなというところはあるんですが、真面目な父親ほど自分で抱えてしまってノイローゼみたいになるケースを聞いております。男性の育休を推進することはいいですが、その後の支援はどうしていくのか県の考えをお聞きします。

○鈴木こども未来課長
 男性の育児支援について、お答えさせていただきます。
 10番委員のおっしゃるとおり、最近は共働き夫婦が全体で7割を超えており、特に若い御夫婦においては子育ては夫婦で協力して行うものといった考え方が浸透していますし、男性が育児へ積極的に参加したいという意欲も高まっております。
 一方で、仕事と家事、育児を両立したい気持ちは強いけれども実際には思うようにできず心身の負担が増え、1歳未満の子を持つ親の約1割の男性が産後うつを発症していることが国立成育医療研究センターの実施した調査でも分かっております。これまで母親に対しては産後のケアということで市町単位で各種健診や家庭訪問などのサポートが充実されてきましたが、今後は父親を対象にした支援も必要であると考えております。
 県では、3年前に父子手帳「さんきゅうパパになろう!シェアワセBOOK」を発行しました。男性が妻の妊娠期から出産、子供が3歳になるまでやることをイラストを使って読みやすくした冊子を市町の窓口で配布しまして、男性の家事、育児への参画の普及をしております。
 また、個別の相談につきましては、県内の一部の地域、子育て支援拠点でプレパパ教室やパパのおしゃべり会などを開催して、子供が生まれることで生活の変化だったり育児に対する不安な気持ち、それから夫婦関係の変化への対応について男性同士の交流を通じて課題を解消していく場を設けて、男性同士がお互いピアサポートする大変有意義な活動がされていると聞いております。女性講師ではない点が非常に大きなポイントだと。女性講師だともっと家事をやりなさいとか育児をやるべきだよと言われてしまうのではないかという威圧感があるが、先輩パパがファシリテーターになって同じ気持ちが共有できることで悩みが打ち明けられやすかったり、自分だけじゃないんだと前向きになれることが非常に好評だと言っておりました。
 これからは、これまで母子だけを中心にやってきた地域子育て支援拠点の機能については充実を図りまして、男性育児の視点も県内に広げ育児支援を進めてまいりたいと考えております。

○良知(駿)委員
 ありがとうございました。
 母親と意見の相違が多々あることでございますので、男性の立場からするとそういったサポートをしていただけると本当に助かると個人的な所感として思ったところでございます。
 自分も育児は本当に貴重な体験だと感じております。ほかの多くの同世代の父親もそうだと感じております。こども未来局では婚活事業もされていると思いますが、育児が貴重な体験であったことを男性の立場から伝えていただくこともこれからの婚活の一助になるのかなと感じておりますので、その辺は一連の取組として進めていただけたらと思っております。私からは以上です。

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