本会議会議録
質問文書
令和6年2月定例会総務委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 伊藤 謙一 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 03/07/2024 |
![]() | 会派名: | 自民改革会議 |
○伊藤(謙)委員
7番、伊藤謙一です。
一問一答方式で第87号議案に関していくつかお伺いします。
初めに、副知事の選定プロセスに関してお伺いします。
先日の議案質疑の答弁を伺うと、副知事ポストは人格が高潔であり重要施策の調整役となる極めて重要なポストであるとの知事からの御説明だったと思いますし、この認識は私どもも一緒です。
また、このポスト東京時代を考えて、県内の人材がふさわしいとの選定理由に関しても答弁の中で伺いました。
ただ、ふさわしい人材を選定する中で、どうやって候補者を探し選定したのか、また副知事就任の依頼から内定までのプロセスを伺いたいと思います。
あわせて、今回の副知事の選定にかかった期間はどのくらいでしょうか。時系列も含めて御答弁頂きたいと思います。
〇京極経営管理部長
副知事の選定に当たりましては、任命権者である知事が出野副知事と相談しながら選定し、依頼につきましても知事が候補者と調整を行ったと聞いております。
期間につきましては、出野副知事の任期が本年の4月18日までですので、この2月定例会に議案を提案するために調整を行ったと伺っております。
○西原委員長
調整期間についてはどうですか。
〇京極経営管理部長
最終的に決めたのが2月22日と伺っておりますけれども、いつから探し始めたかは承知しておりません。
○伊藤(謙)委員
再質問させてください。
ただいま答弁頂きましたが、非常に知事の権限が大きい人事だと思っていますし、出野副知事と調整したとおっしゃっていますが、相談内容に関してはどのような内容だったのか。詳細を聞きたいわけではなくて、どういった相談をされたのかお伺いします。
もう1点は、一般的な職員はどの程度関われるのか。一切関われないとの認識で合っているか再質問させていただきます。
〇京極経営管理部長
出野副知事との相談内容でございますが、どういった方が候補者としてふさわしいのか知事と副知事で協議したということです。詳細は承知しておりません。
職員が関われるかにつきましては、基本的に副知事の任命は任命権者である知事がお決めになることですので、私どもに関わりはありません。
○伊藤(謙)委員
再度質問させていただきます。
近年こういった人事に関して、例えば県内では掛川市が副市長人事を公募されるなどかなり透明化を図る取組も見えています。
それが静岡県の取組を見ると、やはり制度上知事の意思が非常に強く反映される制度になっていますし、また議決する議会にとっても、議決をする理由となる情報が多くありません。例えば説明資料等も頂いていますが、事前にどういった方かも分からないですし、情報がなかなか少ない中で審議しなければいけません。
そういった中で、京極経営管理部長の目から見て、どういったポイントで審議すべきと考えるかお伺いします。
何を言いたいかというと、もともとは公職で県職員だったとしても、実際は少し時間がたっています。重要職を決める上でのスクリーニングをどう考えるかだと思うんです。その方の身辺のスクリーニングに関し、必要性を感じるかどうか。
なぜ私がこんなことを申し上げるかというと、政治の世界で恐縮ですが、例えば京都市長選挙が先日ありましたし、今、東京15区の衆議院の補選があります。公認を出した候補が選挙直前になって自分の身辺のことを理由に公認を外されたときに、この人物の選定に係るスクリーニングについて疑問を投げかけられる場面がありました。今後、特別職の人事に関してどういった人材を選んでいくかの中でスクリーニングは重要視されないのか伺います。
〇京極経営管理部長
候補者について、説明資料にこれまでの経歴があり、また知事が本会議で答弁した人柄、県の職員時代の経歴などで判断していただくことになると思います。
スクリーニングの話もありましたが、基本的に県の職員でおりましたので、その間の言動等も把握しておりますし、恐らく間違いはないだろうと判断し提案しています。
○伊藤(謙)委員
改めて、スクリーニングに関しては行ってもいないし必要性もないとの答弁でよいか伺います。
〇京極経営管理部長
明らかな犯罪歴などは聴取していますので、そこで判断しております。
○伊藤(謙)委員
次の質問をさせていただきます。
増井氏の現在の居住地は浜松の引佐地域だと伺っています。議決されてからの話だと思いますが、就任後引佐から通われるのか、静岡市内に住むのか、また費用に関して公費等の取扱いが決まっているのかお伺いします。
〇松行政経営局長
増井氏本人からは、就任に同意頂けた場合は静岡市内に転居する準備を進めると伺っております。
○伊藤(謙)委員
そういった費用に対しての公費の取扱いをお伺いします。
〇松行政経営局長
居住する住居については職員住宅を確保します。
○伊藤(謙)委員
住宅を確保するとのことですが、報酬とは別に費用が支払われる、公費負担があるとのことでよろしいですか。
その費用に関してどれぐらいかかるかお伺いします。
〇川口秘書課長
公舎の管理規程に従って応分の負担をしていただきます。
例えば光熱水費などは、これまでの出野副知事と同様の扱いと考えております。
○伊藤(謙)委員
規程を見ていないので申し訳ないのですが、住居の話は分かりました。
引っ越し費用はどうですか。
〇川口秘書課長
基本的には御自身でやっていただくことになります。
○伊藤(謙)委員
承知しました。
次の質問に移らせていただきます。
副知事の退職金について、議案質疑の内容も踏まえてお伺いしますが、副知事の退職金の受け取りに関して現在のところ増井氏からの意思表示ははないとの答弁でした。
当局としては、いつ意思確認がされることが適当と考えるかお伺いします。
○遠藤人事課長
退職手当はあくまでも任期の終了後に請求されるかどうかで決まりますので、任期終了後に御意向を確認したいと思っております。
○伊藤(謙)委員
再質問させていただきます。
規定を考えればおっしゃるとおりだと思います。
ただし静岡県の現在の副知事における退職金に関しては、規定があるにもかかわらず、ここ数年の土屋元副知事、大須賀元副知事、難波元副知事、吉林元副知事の受け取り状況は異なります。
増井氏はそういった情報について知っているか、そしてそれを知った上で副知事職を受けられているのかお伺いします。
○遠藤人事課長
今お話がありました県出身の副知事のうち3人の方が退職金を受領していないことは、新聞報道等により増井氏本人も承知しておられました。その上で、現時点で御自身の退職金については表明されていません。
○伊藤(謙)委員
細かい質問で恐縮ですが、新聞報道で知っていることを増井氏に確認されたのか。例えば、川勝知事が選定のプロセスの中で唯一増井氏にコンタクトを取っているので、状況を説明する方がいるとすれば川勝知事しかいないわけです。改めて、報道の中で本人が知っていることを確認されているかお伺いします。
○遠藤人事課長
増井氏本人の口から、3人の副知事が退職手当を受け取っていないことは新聞報道等で承知していると聞いております。
○伊藤(謙)委員
ありがとうございます。
最後の質問をさせていただきます。
副知事の事務所掌に関してお伺いします。
静岡県では、副知事の事務所掌は訓令で決められていると伺っていますが、森副知事のときは、議決されて訓令が出されたのは7月でした。つまり就任されてから協議されて事務所掌を決められたとのことで、就任時期とずれています。今回も同様のスケジュールで作成を考えているのかお伺いします。
加えて総務委員会では、昨年の知事の給与減額条例の審査のときに、全員一致の附帯決議で、知事を正す県庁組織への改善を求めています。
そういった中で、知事を正す副知事の役割も非常に大事だと思いますが、附帯決議等への返答や改善策は具体的には当局から議会側に示されていないと思います。
新しい副知事を迎え入れる前に、県庁内のガバナンスや訓令を絡めてどう対応していくのか協議して決めておく必要があると思いますがいかがでしょうか。
もう1点は、先日も知事に対して申入れ、附帯決議がありました。増井氏御本人には、今の県政の状況を知った上で意気込みを持って副知事職に当たっていただきたいと思っているのですが、本人がこの状況を知っていて、その上でどういった意気込みで臨んでいるのかお伺いします。
〇京極経営管理部長
2人の副知事の役割分担ですが、現在は議会の御同意を頂けることを前提に検討を始めています。基本的には森副知事が筆頭副知事になり、それぞれの経歴を踏まえて担当分野を決めていくことになります。
ガバナンスにつきましても、役割分担を決めていく中で知事、副知事、職員で協議しながら考えていくことになると思います。
本人がこういった状況を知っているかどうかにつきましては、おおよそのことは承知しているとのことでした。その上で、知事に対しては率直に意見を申し上げたいと話しておりました。
○伊藤(謙)委員
再質問をさせていただきます。
ガバナンスに関し、訓令で所掌を決めているとのことですが、文書として明文化する考えがあるか伺います。
〇京極経営管理部長
副知事の分担につきましては訓令で出しますので、その中で決めていきたいと思っております。
ガバナンスにつきましては、まだそれがどういったものになるかはっきりしておりませんので、今の時点では何とも申し上げられません。
○伊藤(謙)委員
京極経営管理部長と1年間同じ委員会でやっているので、附帯決議の中で県庁組織としてどうやって知事をいさめる体制をつくっていくのかを求めているのは分かっているはずです。今回副知事が入れ替わるタイミングで訓令を作成する中で生かすべきだと思いますがいかがでしょうか。
〇京極経営管理部長
総務委員会で委員の皆様から頂いた、ガバナンスに関して組織として対応することについては、問題意識を持って検討してまいりましたし、来年度以降組織の中でできる限り対応していこうと現在も検討を進めております。
副知事が変わるタイミングではありますが、先ほども申し上げましたとおり訓令にするかどうかも含めてまだ検討中でございます。
○伊藤(謙)委員
検討中という言葉で終わらせたくないので、やるのかやらないのか伺います。
〇京極経営管理部長
組織的な対応に関しては、来年度の組織改編、もしくは人事異動の中でできる限り検討し対応してまいりたいと思っております。
○伊藤(謙)委員
増井氏の意気込みを確認して採決に入りたいと個人的には思っています。なぜかというと、議案質疑での知事の答弁、また本日の京極経営管理部長の答弁で、増井氏のキャラクターが明朗快活であり、率直な意見を具申できるとありました。ただ私はこの1年間の総務委員会や県政、知事の行動を見ている中で、明朗快活な方が率直に意見を申し上げて姿勢を正せるのか、キャラクターが合っているのか、副知事としてふさわしいのかは疑問です。
もっと言えば、例えばフランクにこうした方がいいですよと接する人よりは、しっかりとした裏づけに基づいて厳格な態度で知事に接する人、知事と対峙しながらも制度、原理原則にのっとりながらしっかりと正せる人が必要だと思っているので、これは最後意見として申し上げます。
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