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委員会会議録

質問文書

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令和2年決算特別委員会危機管理くらし環境分科会 質疑・質問
質疑・質問者:早川 育子 議員
質疑・質問日:11/04/2020
会派名:公明党静岡県議団


○早川委員
 分割質問方式でよろしくお願いいたします。
 先ほど6番委員からも質問がありました令和元年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書61ページのふじのくに移住・就業支援事業につきまして、監査の指摘事項の中でも令和元年度に創設された補助金の交付決定者が6世帯と当初の見込みの450を大きく下回っていること、補助金の効果が十分に発揮されていない状況にあると指摘されておりました。
 この要因については、先ほど実際にハードルが高いと伺いましたが、支給額が1世帯当たり100万円、ただし単身世帯は60万円と大きな金額ですので、応募するほうとしたら非常に期待が大きいと思いますし、条件も初めから分かっていることですので、導入に向けてどんな御努力をされたのか。また静岡県のマッチングサイトに掲載された中小企業に就業または起業とのことで、このマッチングサイトにどのくらいの中小企業が登録されていたのか伺います。

○蜷企画政策課長
 昨年度この制度が開始され、県といたしましては東京からの移住を希望される方に向けて有楽町の移住相談センターでの相談や移住相談会等でのブースなどを使った啓発、移住希望者――移住相談センターに御相談のあった方についてメルマガ等のリストを作ったものですから――に対してのダイレクトメール、「ゆとりすと静岡」、県のホームページでのPR、さらには若者向けに支援金により本県への移住を後押しする動画を作成し、インターネット広告を利用して配信する等の広報をしておりました。
 さらに、年度末に向けて実際に制度を利用した方の声を掲載したリーフレットやホームページのコンテンツといったものを使ってPRを行ってきたところです。
 それから、移住希望者と県の中小企業とのマッチングサイトでは300弱の中小企業の求人が載っている状況であります。

○早川委員
 移住・定住を決意されるには1回の相談で成立することはないと思いますので、昨年度の取組が前哨戦になって今年度に大きく反映されるように期待したいと思います。この移住・定住は県にとっても大きな課題というかテーマで、経済産業部との連携になると思うんですが、働きたい仕事がないと定住まで決意できない年代の方が多いと思いますので、昨年度の反省を生かし十分連携していただきたいと思います。

 次の質問に移ります。
 説明資料96ページの意識啓発、情報提供の実施について、女性がもっと活躍できる静岡県づくり事業はここに記載のとおり、少子高齢化による人口減少に加え生産年齢女性人口の流出により県の経済的活力維持は危機に面しております。女性の活躍を推進するために掲載していただいたこれらの事業は非常に重要だと思うのですが、実際の参加者等を見てみますと、さくや姫サミットフォローアップ交流会はaのさくや姫サミットを受けてのフォローアップの意味だと思いますけれども、2会場24人、プレ見本市は3校47人、さらに女性のための仕事見本市に至っては出展企業は19業種35社にもかかわらず来場者が31人、ワーク&ライフ体験は参加者が13人となっています。目標が非常に低いのか、この数を目標としているのかどうか分かりませんが、女性がもっと活躍できる静岡県づくり事業それぞれの、特に来場者が少ないものについての取組内容と課題について伺います。

○高橋男女共同参画課長
 女性がもっと活躍できる静岡づくり事業のうち、参加者が少なかった事業としてさくや姫サミットフォローアップ交流会があります。これはさくや姫サミット本体の参加者のうち、テーマをより掘り下げて考察したい女性管理職のネットワーク化を目的とした事業であります。サミット本体の広報と併せて194団体で構成するふじのくに女性活躍応援会議の企業や、1,627団体で構成する男女共同参画社会づくり宣言事業所などに呼びかけて参加者を募りました。もともとこれは限定的な意味合いが強かったものですから、参加者の目的達成度は100%、満足度も91%との回答を頂きました。
 次に、cのプレ見本市はbの女性のための仕事見本市への導入を目的に、先輩女性の働き方などを紹介、パネルディスカッションを行うものでした。
 それから、eのワーク&ライフ体験は個別に自宅に訪問して実際の生活ぶりを体験してもらい、仕事と家庭の両立を実際に家庭の中に入って肌で感じてもらうもので、いずれも非常に限定版であり参加学生の満足度は高く、よかったが98%、参考になったは93%でした。
 しかし、7番委員御指摘のとおり事業設計自体、対象者が限定的にならざるを得ず、県事業としての県全体への波及効果はいささか疑問を覚えるところであります。
 dの女性のための仕事見本市は、大会場でブースを構えてのイベントですが、昨年度に行われた他の就活イベントとの差異性を明確にできず、また学生の希望職種とブースで出展する企業側の思惑が合致しないこともありまして、他の多くの就職セミナーと同様、苦戦を強いられることになりました。
 昨年度はいろいろ手がけているんですけれども、散発的で効果が見えにくい事業構成になっており、そこがまさに課題だと考えまして本年度からは県事業としての規模を確保した上で効果が見えやすい形に事業を集約、再編したところであります。

○早川委員
 様々なことにチャレンジするのは大事なことですが、大切な県税を使ってのイベントですし、目的があって達成されるべきことですので、反省を生かしていただくことを期待したいと思います。

 また、説明資料98ページの企業サロンは男性経営陣に対してのセミナーとなっており、これも私が期待する人数と比べて少ないと感じますが、この取組についての結果と評価を教えていただきたいと思います。

○高橋男女共同参画課長
 これは、浜松市、三島市、それから全体会場として「あざれあ」を使って行ったものであります。規模としては、交流し、意思疎通するには適当との見方もありますが、これを続けていくことによる効果がいささか見えにくいため、今年度は実施しておりません。

○早川委員
 効果が見えにくいのは確かにあると思うのですが、女性が活躍する環境は自身が役割を認識して力を発揮していくといった意識啓発も必要ですけど、特に会社の中では経営者がしっかりした理解を持って進めなくてはいけないと思います。効果が見えにくいですけれども地道に様々な形で実施していただきたいと思いますので、今年度実施していないのは非常に残念であります。
 これは今年度の話になりますので、効果的な経営者に対する意識啓発も課題として今後取り組んでいただきたいと思います。

 次の質問に移ります。
 説明資料142ページの海洋プラスチックごみ防止事業につきまして、本会議でこの事業等について質問させていただき重要な取組であると認識しますが、それぞれイベント等に取り組んでいただき、開催後の課題と今後の展開のまとめについて伺いたいと思います。

○小川廃棄物リサイクル課長
 昨年度から実施しております6R県民運動については、いまだ多くの県民に知られていないとの御指摘を受けており課題であります。6Rの実践に向けては関心の低い県民に対してアピールしていくために、コンビニや大手スーパーでのレジ袋を断ることの啓発活動、若者についてはツイッターやインスタグラムといったSNSに実践活動を投稿していただく取組などにより6R運動の輪を広げていきたいと考えております。
 それからもう1つ、今年は新型コロナウイルスの影響で、マスクや持ち帰りのお弁当のプラ容器などが増えている現状があります。これに対し感染防止の観点から清掃活動が減っているのも事実です。昨年は延べ40万人の方に参加していただき、今年も先日富士市の田子の浦で清掃活動を行いましたが、マスクと手袋を着用して清掃活動を実施していただくように働きかけてまいります。

○早川委員
 静岡県は海岸線が長くありますが、海岸線だけがプラスチックごみの清掃対象ではなくて、大本にあるところからしっかりと対策を取るべきであると思いますので、昨年こうしたことが大きな事業として展開されたことは評価したいと思いますし、今後に続くように期待したいと思います。

 前後しますが、説明資料137ページの生物多様性推進事業につきまして、昨年度は静岡県レッドデータブックの改訂に着手したとのことで、初版から大分時間がたって調査等大変だったと思います。改訂着手の際に留意した点、またこれを取りまとめた後の活用の方向性をどのように考えているか伺いたいと思います。

○松自然保護課長
 改訂に当たって留意した点は、掲載する希少動植物の種類を増やす、あるいは県民の方に分かりやすいものとなるように、できたものをホームページで公開するなどの取組に努めてまいりました。
 活用方法は大きく2つあり、1点目は一定の開発行為を開発事業者が行う際に、自然環境への影響を考慮して環境保全措置を取る必要があるかを判断する際に活用するものであります。具体的には計画区域そのものを見直す必要があるか、あるいは希少動植物の生息を確保するための代替地を検討する必要があるか等の基礎的なデータとなるものです。
 2点目は、今回普及版を作っておりますが、小中学生向けに作成して全ての小中学校に配付しております。若い世代の方々に生物多様性の保全の重要性について理解していただいて、どのように行動すればよいか考えていただくための重要な資料と考えております。

○早川委員
 昨年の3月に完成して年度内に間に合い、一定の開発行為を行う事業所に対して希少動植物の理解を得るとのことで、JR東海にはこのようなものを静岡県でつくったと提示していただいているのでしょうか。

○松自然保護課長
 JR東海との関係につきましては、生物多様性専門部会の中で、こうした情報についてもやり取りしており、具体的な環境保全措置について現在調整を進めているところであります

○早川委員
 この改訂版をつくった目的の中で、こうした希少動植物が存在していることについて、開発行為を行う場合に十分配慮するようにというメッセージは伝わったと認識してよろしいですね。

○松自然保護課長
 生物多様性専門部会は昨年9月以降開催しておりませんけれども、対話を要する47項目のうち生物多様性に関する18項目について引き続き協議を重ねているところであります。JR東海にはこのレッドデータブックの趣旨、環境保全措置の重要性については十分理解していただいていると認識しております。

○早川委員
 私も拝見させてもらいましたけれども、非常に手間暇かけ、また動植物に対するある意味愛情も感じられる内容となっておりますので、こうした静岡県の豊かな環境が守られることを切に願っております。

 最後に、その話にもつながりますがリニア工事に伴う自然環境の保全について、またリニア工事に伴う大井川水資源減少問題への対応については、説明資料139ページ、157ページに記載されておりますが、それぞれ僅か3行ぐらいにとどめられております。
 先ほど3番委員の質問にもありましたが、決算審査としては、予算に対しての執行状況となるのでこの程度の書き具合になってしまうのかなと思う一方で、織部くらし・環境部理事からも今御説明がありましたが、議会でも毎回取り上げられる重要課題として取り組んできた内容だと思います。市川くらし・環境部長をはじめ織部くらし・環境部理事、また田島くらし・環境部理事を中心に休む暇もなく、また神経をすり減らしてこの事業に取り組んできたことを考えますと、協議の内容、経緯を別項目で取り扱うぐらい非常に重要なことではなかっただろうかと思うんですが、その辺りについて市川くらし・環境部長のお考えはいかがでしょうか。

○市川くらし・環境部長
 7番委員から御指摘頂いたリニア問題につきましては、今年度もそうですけれども昨年度まで予算事業として組み立てられているものはなくて、4課連携して実施していますので今までの説明資料の作り方として課別の中に盛り込みにくいと思っております。ただ僅かですが、関係する課にはリニアのことは書いてよと言って書いていただいたものはあります。
 専門部会を何回も開いたり市町との情報交換会を行うことに歳出予算はないですが、人件費はここにいる4人のものを足してもうん千万円ぐらいにはなるものですから、そういった意味では、かなりコストと労力をかけている主要な事業です。県民の皆様の関心も高いと十分認識しておりますので、来年以降のまとめ方については工夫してまいりたいと考えております。御指摘ありがとうございます。

○早川委員
 予算事業として計上していないと書き方には難しさがあると思いますが、最重要課題で取り組んで労力、心血を注ぎ込んできた大きな事業でありますので、ぜひ今年度の取りまとめには、県が取り組む事業というよりは県が依頼を受けてそれに対してどう対応してきたかといった足跡でもありますので、きちんと残していただき、それを当委員会、議会で審議して評価していく内容ではなかろうかと思いますので、よろしくお願いいたします。

○四本委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は14時25分です。

( 休 憩 )

○四本委員長
 休憩前に引き続いて分科会を再開します。
 質疑を継続します。
 発言願います。

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