本会議会議録
質問文書
令和5年12月定例会建設委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 川崎 和子 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 12/14/2023 |
![]() | 会派名: | ふじのくに県民クラブ |
○川崎委員
分割質問方式で、静岡県の新ビジョン評価書案37ページ土砂災害による死者数1名についてお聞きします。
台風による土砂災害により浜松市で1名の方がお亡くなりになっております。心からお悔やみ申し上げたい思います。
災害による犠牲を出さないことが求められるときに、このような事態は大変残念であります。
磐田市においても、敷地川が氾濫して避難所となっていた豊岡東交流センターが浸水したため、浸水しない場所にある旧豊岡東小学校を活用した避難所整備が検討されているとお聞きしております。
しかし、旧豊岡東小学校は土砂災害警戒区域内にあるため、避難所の安全性について大変懸念があります。ここに限らず山間部は、今回と同様に避難所を警戒区域内に設定せざるを得ない場合もあると思います。
そこでお伺いします。まず土砂災害による死者数をゼロにするために今後どのような対応を行っていくのかお聞きします。
また、避難所が土砂災害警戒区域内にある地域について、どのような優先順位をもって砂防施設の整備を進めていくのか。
最後に、旧豊岡東小学校においては、現在どのような検討が進められているかも併せてお伺いしたいと思います。
○杉本参事兼砂防課長
土砂災害による死者数をゼロにするための今後の対応についてお答えいたします。
頻発化する土砂災害に対し、砂防堰堤などの土砂災害対策施設を整備するハード対策と土砂災害警戒区域の見直しや土砂災害警戒情報の精度向上などのソフト対策に引き続き取り組んでまいります。
特にソフト対策につきましては、住民に早めの避難行動を取っていただくことを重点に置き、市町の防災担当者に対して、気象や防災に関する知識を習得する研修会や警戒避難に対する課題や先進的取組などを共有する意見交換会の充実を図るなど、より実践的な警戒避難体制の整備に取り組んでまいります。
また、土砂災害警戒区域の範囲を記した看板を現地に設置することで、日頃から住民が土砂災害の危険性を認識できる取組も一層進めてまいります。
次に、避難所が土砂災害警戒区域にある地域における施設整備の優先順位の考え方についてお答えします。
土砂災害対策施設の整備は、限られた予算を有効活用するため、事業効果の高い箇所を優先的に整備しております。
優先順位の考え方は、既に災害が発生した地域が最優先であり、次に防災上の重要性から7番委員御指摘の避難所や災害時要配慮者施設などの保護施設、あるいは多くの生命に危険性が及ぶ人家50戸以上が集中している地域などを優先的に整備してまいります。
いずれにしましても、施設整備を進めるには地権者の協力が必要不可欠であるため、地元へ事業の必要性について丁寧に示してまいります。
続きまして、旧豊岡東小学校における砂防対策施設整備の検討状況についてお答えします。
旧豊岡東小学校を保全対象に含む渓流敷地北沢は、平成25年に土砂災害警戒区域に指定され、令和3年度に県単独砂防等調査費で砂防堰堤の設置が可能か検討しております。
また、旧豊岡東小学校は砂防堰堤整備後、磐田市が指定緊急避難場所として指定予定であることから、国の令和5年度補正予算にて新規事業として着手し今後詳細設計、用地買収を進め令和9年度の工事完成を目指しております。
○川崎委員
御丁寧な説明ありがとうございました。
砂防堰堤のお話があったんですが、県内の土砂災害危険区域で砂防堰堤の工事箇所があれば教えてください。
それと2点目、砂防堰堤の工法を具体的に教えてください。
最後に住民周知について、指定緊急避難場所として旧豊岡東小学校を指定し工事完成が令和9年度というところで、先ほど砂防堰堤の基準を教えていただきました。砂防堰堤の強度が住民にとって安心か、堰堤ができるのであれば避難訓練等もするのかどうか、その3点だけお願いします。
○阿部委員長
最後の質問は所管が市町になるかもしれないので答えられる範囲で。
○杉本参事兼砂防課長
まず初めに、砂防堰堤の箇所数は、国予算の公共事業として補正予算で66か所の整備を行っております。
続きまして、工法ですけれども、基本的には流域から発生する土砂を現地で調査した上で、砂防堰堤の規模、高さや幅を決めております。
最近では、流木対策の効果も持つような設計をしております。
続きまして避難訓練ですけれども、毎年6月に土砂災害防止月間として全国的な取組が行われており、6月第1週の日曜日に地元自治会、県、市町が参加した防災訓練を各地区の代表的な箇所でやっております。
そのような防災訓練をこの豊岡地区でも実施できるように今後、磐田市にも働きかけていこうと思っております。
砂防堰堤の強度につきましては、砂防堰堤は基本的にコンクリート構造で整備しておりますので、上流から流れてくる土石流などに耐えられるだけの強度を持たせた厚さや構造形態を持った形にしております。
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