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委員会会議録

質問文書

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令和4年2月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:林 芳久仁 議員
質疑・質問日:02/21/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○林委員
 それでは、分割質問方式でお願いします。
 総合計画後期アクションプラン案232ページ、特に清水港のコンテナ船における寄港の便数がありますけれども、清水港はもちろん田子の浦港、御前崎港もセットでやっております。特に清水港については欧州と北米航路が5大港の中で唯一有した港であります。
この計画にもありますけれども、世界中につながっている大きなセールスポイントで、毎年県、市、民間の海運会社、関係団体が利用促進協議会を設けて――コロナの関係で中止になっていますけれども――長い間、ポートセールスで現地へ行っているんです。
 そういうものも含めて、かなり友好的な部分として路線が増えていますけれども、コロナ禍で、総合計画の中にありますけれども欧州、北米は現状としては2.5便使用でこれは変わらないことになっています。
 特に、今回はあえて東南アジアを加え、この計画でいくと現状週10便を11便に増やすということですけれども、東南アジア航路のみを加えた理由と目標達成に向けた取組について答弁をお願いしたいと思います。

○吉村港湾振興課長
 清水港のコンテナ船における東南アジア航路を追加した理由についてお答えいたします。
 まず、清水港は現在26の国際航路があります。その中でアジア航路が23航路と大部分を占めており、今後アジア地域に目を向けて航路数の増加に取り組んでいく必要があると考えております。
 航路数につきましては、船社の総合的な経営判断によるところもありますけれども、まずは貨物を集めるところが不可欠になると思います。
 アジアの中でも、令和3年の東南アジア向けのコンテナ取扱個数は約13万TEUとなっており、昨年からの伸び率は13.6%の増と、同じアジア地域の中国の6.5%に対して大幅に上回っております。
 また、ジェトロの日本の対外直接投資額の推移を見ますと東南アジア向けの投資の動きが活発化することが見込まれ、今後のさらなるポートセールスによって貨物量が伸びていくことが期待できます。その点から東南アジア向け航路の増と、新たな目標を設置したものです。
 続きまして、目標達成のための施策ですけれども、昨今、中央横断自動車道の全面開通を契機に、背後県への清水港未利用荷主を対象にしたセミナーなどを開催して東南アジア向けの荷物を扱う荷主に対しても清水港の利活用を呼びかけて取扱貨物を増やすことによって船社による寄港便数の増につなげていくというところで、官民連携の下、取り組んでいきたいと考えております。

○林委員
 大体分かりました。
清水港が産地・港湾連携型農林水産物・食品輸出促進計画を策定して、全国で第1号で認定されましたけれども、これは大変ありがたいことです。
 これはコンテナで運ぶわけだけれども、特に山梨県、長野県、新潟県の物産を清水港に集結させますし、九州からもRORO船を使って清水港からコンテナで東南アジアに運びます。
 この計画には入っていないと思うんだけれども、そのことも含めてこれからということでいいかどうか、もう一度確認します。

○吉村港湾振興課長
 昨年8月に策定した農産物の輸出計画につきましては、輸出相手国をシンガポールとかマレーシアも対象とし、現地ニーズも含めて選定しております。
 これから生鮮野菜とか果物が対象になるんですけれども、そこも輸出促進を頑張っていきたいと考えております。

○林委員
 では、量を増やしてコンテナでどんどん運んでもらうことも含めて、これはチャンスですからそういう面でお願いしたいと思います。

 次に、234ページのカーボンニュートラル関係です。
清水港と御前崎港、田子の浦港ですけれども、港湾の中では結果的に電力をかなり使うんです。特に清水港は中身的に大きいですから、御前崎港も田子の浦港もそうですので、カーボンニュートラルの考え方で、特に清水港では業務船の建造した部分として、いろいろな部分で電力を少なく脱炭素ということで計画的に入れております。
 これは大変いいことでありますし、特に田子の浦港と御前崎港に共通するのはLEDの街灯、室内もそうですけれども上屋も含めてLEDを、まず電力をできるだけ少なくしておくということです。
形成計画はある程度載っていますが、改めてこの3港を含め計画をどのように策定して具体的にどのように実現していくのか。具体的でなくても結構ですけれども、こういう計画で今考えているということをお尋ねします。

○北川港湾企画課長
 カーボンニュートラルポート形成計画の策定と計画の実現についてお答えいたします。
 国の方針では、重要港湾以上においてカーボンニュートラルポート形成計画を策定することを基本としていますので、本県では国際拠点港湾の清水港、重要港湾の田子の浦港、御前崎港でカーボンニュートラルポート形成計画を策定していきます。
 計画策定に当たりましては、港湾管理者の取組だけでは温室効果ガスの大幅な削減は見込めないことから、港湾地域で活動を行う民間企業の脱炭素化に向けた取組を含めて港湾地域全体を俯瞰して計画を策定する必要があると考えております。
 そこで、県としましては、まず清水港において令和3年11月30日に関係する官民合わせて33の団体で清水港カーボンニュートラルポート協議会を設立いたしました。2月28日には第2回協議会の開催を予定し、新たに民間企業3社が加わる予定となっております。
 今後、企業のヒアリングなどを実施し温室効果ガス排出量ですとか温室効果ガス削減目標量を試算するとともに、削減計画さらには水素、燃料アンモニアなどの需要供給の検討をして協議会での意見を踏まえた清水港の特性に合わせた形成計画を策定してまいります。
 そうした計画を策定した後は、官民が連携して計画に掲げた温室効果ガスの削減計画を実行していくとともに、社会情勢の変化とか技術革新を踏まえた形成計画の見直しを随時行っていき、目標の達成を目指してまいりたいと考えております。
 田子の浦港と御前崎港につきましては、令和5年度以降に清水港と同様に協議会を設立し、形成計画を策定していく予定となっております。

○林委員
 ありがとうございます。
特に、この3港についていろいろな団体が今言った協議会で協力することになっていますけれども、トラック物流の関係もそうだし、いろいろな関係の業者が入っておりますので、そういう会社もできるだけ取り組んでいただいて。ただ県がこれをやっているからではなくて、せっかく協議会の中でお互いのSDGsがありますので、会社がしっかりとしたこの目標に向かってお互いに脱炭素をまずは港からやっていこうということで、ぜひ広げていただきたいと要望します。以上です。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

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電話番号:054-221-3482

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