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委員会会議録

質問文書

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令和4年2月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:佐野 愛子 議員
質疑・質問日:02/21/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○佐野委員
 一問一答方式でお願いします。
 総合計画後期アクションプラン案255ページ。
 いろいろな用語が出てくるんですけれども、感想として横文字が多いなと思います。この後期アクションプランは県民向けではないので、職員とか分かる人が分かればいいのかもしれませんが、横文字の共通理解がしっかり図られているのかどうか、私自身がちょっとよく分かりません。
 例えば、デスティネーションキャンペーンはJRの事業として大体分かってきたんですが、サステナブルツーリズムとか、ガストロノミーツーリズムとか、マイクロツーリズムとか、どういう定義で使っているのか分かりにくいなという感想を持ちました。そしてほかにも言うと、SNSのエンゲージメントの総数とか、デジタルサイネージ本格導入とか、分かる人には分かるんでしょうけれども、職員だけ分かればいいんでしょうか。

○川口観光政策課長
 中には用語解説として付記しているものもありますが、本文の中で読み込んでこそ県民に訴えられる内容になってくるものですので、例えば後期アクションプラン案255ページのガストロノミーツーリズムでは食文化ということで、その中身を訴えかける記載にはしておりますが、その点についてはいま一度見直して、県民にも分かりやすい表現に注意を払ってまいりたいと考えております。

○佐野委員
 SNSのエンゲージメントは、別に横文字を使わなくても日本語で分かる言葉があると思います。では、エンゲージメントはどういう意味なのか言っていただけますか。

○川口観光政策課長
 この指標を検討したときに、単にアクセスとかではなくて、いいねとか何らかのリアクションがあったものについてはエンゲージメントとしています。いわゆる旅行者が何らかSNSで発信した場合のリアクションの数です。リアクションも横文字なんですけれども、反応数ということで今回指標を設定しておりますので、そこについては分かりやすい表記も心がけながら、もう一度この本文を見直していきたいと考えております。

○佐野委員
 デジタルサイネージは何なんですか。

○川口観光政策課長
 県内の交通結節点とか著名な観光施設に対して広域観光案内看板により情報提供をしていますが、要は電子掲示板的な、デジタルデータを用いて観光案内を表記するもの、掲示板というか案内看板のようなものであります。
 そこについても、いま一度内容について見直した上で用語の解説等を丁寧にしながら見直していきたいと考えております。

○佐野委員
 サステナブルツーリズムはよく使われているんですが、このサステナブルツーリズムの定義はテーマを持った地域のツーリズム。後期アクションプラン案256ページの将来にわたり安全・安心で快適な観光地域の形成の中にSDGsに貢献するモデルとか、長期的な経済の発展とか、景観や環境保全とか、ユニバーサルデザインとか、そういうものがサステナブルかなと思ったんですが、そういう定義じゃないんですね。

○川口観光政策課長
 サステナブルツーリズムですけれども、まずいわゆる環境と経済、あと社会、文化に配慮した観光を進めていくということで、持続可能な観光をサステナブルツーリズムと表現しております。環境ということで申し上げますと、いわゆる地域の環境保全をしていくとか、例えば環境負荷の低い移動手段を使うであるとか。社会文化ということで申し上げますと、1つは住民にちゃんと受入れられるとか、オーバーツーリズムにしないとか、社会文化的にも好ましいという視点。経済で言うと、県産品を使うとか、地域のお土産物をよりよく使っていく仕組みをつくっていくとか。持続可能とは当然多岐にわたりますので、そういったところに配慮した観光を進めていくということで、サステナブルツーリズムと表記したところであります。

○佐野委員
 大変大事な観点だと思います。
 もう一度同じことを言いますが、後期アクションプラン案256ページの@の施策がそれに当てはまる表現かなと思うんです。@の1番目の四角、2番目の四角辺りがサステナブルを言いたいんじゃないかなと取ったんですが、別物でしょうか。

○川口観光政策課長
 後期アクションプラン案256ページでは地域の受入れ体制について記載しております。SDGsに配慮しながら観光地域づくりを進めていく、人材育成も含めてそのような考え方で進めていくと。
 一方で、後期アクションプラン案255ページについては観光商品づくりとか、観光サービス、来訪者から見てどういったものを提供していくのかという視点で記載しております。
 サービスを提供する際もサステナブルだし、受入れ側としても持続可能なものを追求していく意味で、若干重複して分かりにくいと思うんですが、言わば来訪者から見た場合と受入れ地域側から見た場合といったことも考慮しながら記載をしたところであります。

○佐野委員
 分かりました。SDGsの理念が流れている中で、来る側と受け入れる側ということですね。
 今頃になって聞くのはおかしいんですが、マイクロツーリズムはどういう視点でしょうか。

○川口観光政策課長
 新しい生活様式で行動変容を起こす中で、近場で観光すると。まさに今、元気旅で県民向けに宿泊促進事業を行っていますけれども、実は自分の足元によりよい地域資源があって、その理解を促進しながら近場観光を進めていくことについて、そのような形で表記しているところであります。

○佐野委員
 今おさらいをしたように共通理解が必要かなと思いました。横文字に流されていて、それで何となくよしとしてしまうところがあるので、県民にも分かりやすく共通理解をする必要があると思いました。ガストロノミーも急に使い始めたんですが、やはりちょっとなじみがないと思うので、食文化なら食文化という意味を推す。そして静岡県だったら静岡県の、ふじのくにの特別な分かりやすい言葉をつくる努力も必要かなと思います。ぱっと飛びつくのではなくて、分かりやすいキャッチをつくることを提案します。

 後期アクションプラン案254ページです。
 外国人宿泊数を300万人にするということです。先ほど7番委員も県内旅行消費額の目標値8000億円について質問しましたが、後期アクションプラン案258ページの地域外交の成果指標に重点国・地域出身の外国人宿泊数の目標値230万人とあるんですけれども、それと観光とはどのような関係で連動しているんでしょうか。

○川口観光政策課長
 これは、地域外交課が重点国6か国を定めており、その宿泊客数を230万人にするものです。我々が外国人宿泊数300万人と言っているものは、現行の観光計画の数字も見ながら今回の新しい計画で新たに本県に来る全インバウンド客数を300万人と設定したところであります。

○佐野委員
 重点国は中国、韓国、モンゴル、台湾、インド、アメリカですか。地域外交課で一応そういう地域は定めているようなんですけれども、アジアとか広くしているのかもしれませんが、それ以外のヨーロッパなどが70万人という捉え方でいいんでしょうか。

○川口観光政策課長
 基本的にはそのような考え方で設計しているところです。

○佐野委員
 連携して取り組んでいただければと思います。
 後期アクションプラン案155ページです。
 教育委員会と総合教育課の切り離しはできないと思うんですが、Bの自己を高める学びの場の提供について、中学生には講師やグループディスカッション、高校生にディスカッションにより学びの機会を提供するとあるんですが、総合教育課としては具体的にどの成果指標や活動指標に結びつくんでしょうか。

○縣総合教育課長
 次代を担うグローバル人材の育成の中に、自己を高める学びの場の提供として2つの取組を掲げております。1つ目の取組が、当課でやっております未来を切り拓くDream授業であります。2つ目は、全国規模でやっております日本の次世代リーダー養成塾であります。それぞれ一流の講師の話を聞いたり同世代の仲間と議論し合うグループディスカッションなどを行うものでありまして、こうした機会を通じて子供たちに刺激を与えて自らを見詰め直し、自らの能力をさらに伸ばすきっかけを与えるものであります。
 こうした取組を通じて、本県から日本や世界に貢献できる人材に成長していくことを期待するということで取り組んでいるものです。次代を担うグローバル人材の育成の成果指標が5つ挙がっておりますが、これに直接に結びつくものではありませんけれども、次代を担うグローバル人材の育成のきっかけやスタートになる取組として位置づけているものであります。

○佐野委員
 上のものは未来を切り拓くDream授業のことで、下のものは国でやっている日本の次世代リーダー養成塾ですね。
 意見として申し上げますけれども、総合計画に載せるものとして、毎年30人の子供たちが参加してどれだけ県民、県内の子供たちにあまねく広がるのかなという気がします。国の事業もそうです。そういうものを載せるのは楽ですよね。毎年未来を切り拓くDream授業を30人やればいいというのは、目標値としてあまりにも安直じゃないかなと思います。
 そして、それぞれの記載内容が1つの事業のことを示すというのも、総合計画としてはあまりにも狭い表記だなと思ってしまいます。もう少し広く子供たち全般に関わる、子供たちをすくい上げるようなことを目標にすべきだと私は思いますが、いかがでしょうか。

○縣総合教育課長
 確かに未来を切り拓くDream授業の参加者数の活動指標は毎年度30人と非常に少ない人数です。日本の次世代リーダー養成塾も本県からは毎年10人の参加枠で参加させてもらっているんですけれども、確かに人数は少ないですが、これまでのアンケートの結果などを見ても非常に意識の変化が子供たちに見られます。これを継続していくことによって、その年度に参加した生徒だけではなく、過去に参加した生徒をユースリーダーとして呼んで一緒に運営を手伝ってもらったりしました。今年度初めて同窓会も開催しました。
 その年度のつながりだけではなく年度を超えた縦のつながりもこれから広げていこうと思っています。人数は少ないですけれども、継続することでどんどん輪を拡大していきたいという意気込みを持って取り組んでいるものですから、新ビジョンにも明確に位置づけをさせていただきました

○佐野委員
 この前の「人づくり・学校づくり」実践委員会で池上先生も大変力を入れて言っていましたよね。そういう子供たちを育成していただけるのはありがたいことですので、そのような意気込みを持ってしっかりと県内全体に波及するまで頑張っていただきたいと要望します。

○江間委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は14時40分とします。
( 休 憩 )

○江間委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 質問等を継続します。
 では発言願います。

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