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委員会会議録

質問文書

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令和元年10月子ども健全育成推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 哲司 議員
質疑・質問日:10/24/2019
会派名:ふじのくに県民クラブ


○大石(哲)委員
 ありがとうございました。先生の説明の中で、3歳までに適切な養育をされないと、自己調節機能というのが育っていないケース――例えばあおり運転をするような。3歳までの養育が大切で、その後、いろんな教育を受けても欠けた歯の図がありましたけども、どうしても下に落ちていっちゃう。これを後から、成長してから欠けた養育を補うということは何かあるんでしょうか。

○平岡篤武氏
 あると言われています。
 ただ、こういう治療教育というのはあるということを信じてやらない限りは効果がないので、それでみんな信じてやっていると思うんですけども、一番知られているデータというのは、ルーマニアのデータなんですね。
 ルーマニアは、ある程度の世代なら知っているチャウシェスク大統領がとてもひどい、北朝鮮みたいな政治をやっていて、最終的にはみんなの前で銃殺されるところをテレビでやっていて。そういうようなひどい国だったんですけど、家庭で、親が育てられない子がたくさん生まれて、何十人いるような幼児院で、例えばトイレに個別に連れていくと面倒くさいので、「はいトイレの時間」とかいってトイレで排せつさせたんです。だから、10人ぐらいトイレの洋式便座に並んでいて、そこに子供が一斉に並んでおしっこしているという写真があったんです。そこで育った子たちが保護されて、向こうは里親制度というものが――キリスト教が影響しているのかよくわからないんですけど――恵まれない子を育てていくというのが盛んなものですから、国外、オランダとかいろんなところに出て育てられた子たちの調査があるんですね。
 そうすると、3歳前後、4歳ぐらいを境に効果がやっぱり違うというのが出ていた。画期的に効果があるのは4歳まで。だけど、4歳以後、伸びないのかというと、ちゃんと伸びているんです。それは遅いということはないけど、大変になるよねという話であると、そういうデータがありました。4歳ぐらいでちょっと厳しい、大きな差があると。

○大石(哲)委員
 このケースというのは、日本ではこういう治療をしているとか、そういうのはないんですか。

○平岡篤武氏
 虐待の子たちですか。

○大石(哲)委員
 自己調節機能が育っていない人たちを診るような。

○平岡篤武氏
 これは、ただ理屈っぽく言っただけの話で、基本的には、子供の教育というのは、そういうことが育っていくようにやっているものだと思います。
 ちょっと最後にお手元にある資料のARC理論と書いたのがありますね。一番後ろから3枚目ぐらいの、階段が並んでいるような、それですね。これの一番下が愛着を育てる支援ということで、愛着を育てる支援で頑張る人は誰かといったら、親とか施設の先生とかそういう人ですよ。
 1つは、左側、養育者の感情管理。要するに腹が立つんですよ、そういう子たちの面倒を見ていると。どんなに小さいことでもすぐすねるとか、そんなところで泣くなということで泣くとかね。これは幼稚園、保育園も多分そうだと思うんですけど。だけど、先生がそれに反応して、さっき言ったスリーエフですね、やるか、やられるか、固まるかになったらしょうがないでしょうという話で、親自体、先生自体が自分の感情をコントロールして、深呼吸して迎えろとか、いろんなことをする練習をしましょうと。
 それから、子供の波長合わせというのは、子供が今どういう状態なのかなとよく見て、それに合わせた声かけとかしましょうね。一貫した応答というのはそのとおりですよね。それから、習慣と儀式というのは、これは軽んじられやすいんだけど、要するにリズムなんですね。生活にリズムをつくる。リズムをつくるとは何かというと、こうしたら次は何があるかというのを体感レベルでわかるんですね。そうすると、調節機能になるというわけですね。だから、朝起きたらおはようと言うとか、御飯を食べる前には手を洗うとか、顔を洗うとか、歯を磨くとか。
 そういう小さい細々としたことは専門職がやることじゃない、こんなことをやって恥ずかしいという先生が、時々保育園とかにいるんだけど、いやいや、そういうことが自然に身につくように、侵襲的じゃなく、おどかすのではなくやるということ自体に技術が要る。生きていく上で習慣づけるということは実はすごく大事なことなので、その次に自己調節とか能力とか。子供を励ましてやっていくことは、別に虐待じゃなくても、子供を育てるとき、教育とかは全部こうなるんですから。

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