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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和5年2月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:植田 徹 議員
質疑・質問日:03/02/2023
会派名:自民改革会議


○植田委員
 いよいよ年度末になりました。恒例によりまして、定年を迎える方がこの中にお二人いらっしゃいます。
 渋谷静岡県理事、伏見部理事のお二人でございます。お二人の御紹介をさせていただきます。
 渋谷浩史県理事。藤枝市の出身で昭和60年4月に静岡財務事務所主事として採用され、平成25年には教育委員会事務局教育政策課長、翌26年には高校教育課長、平成29年から教育委員会事務局理事、平成31年から文化・観光部理事、昨年12月から現職。
 教育行政や文化行政に長く携われてきた中で、SPACを核とした演劇の都構想の策定やふじのくに文化教育プログラムの立ち上げなど、本県の文化振興に尽力されてきました。
 この12月からは、県が全庁を挙げて取り組む東アジア文化都市事業の担当理事としてかじ取りを任され、事業の顔として精力的に取り組まれてきました。
 次に、伏見光博理事。清水区の出身で昭和56年4月に民生部児童課主事として採用され、平成25年には教育委員会事務局教育総務課参事、平成27年には文化・観光部私学振興課長、平成29年から総合教育課長、平成31年から総合教育局長、令和3年から県立美術館副館長、令和4年4月から現職。
 教育行政に長く携われてきた中で、静岡文化芸術大学の立ち上げや公立、私立それぞれの状況を踏まえた対局的な観点から私立学校の振興や静岡県教育振興基本計画の作成などに取り組まれ、特に中学生を対象に学びの場を提供する未来を切り拓くDream授業を立ち上げるなど、本県の有徳の人づくりに御尽力されてきました。
 私からの紹介は以上ですが、このたび県職員を退職するに当たりまして、これまで長く携わってきた県行政を振り返り当局の後輩たちに贈る言葉や我々県議会への御意見など、一言頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

○渋谷静岡県理事(東アジア文化都市担当)
 御紹介頂きありがとうございました。
 自分を振り返ってということで答弁の機会を頂きまして感謝申し上げます。
 私の県職員人生を思い返しますと、本当、冒険に富んでいたなと思います。言うなれば、最近公開されました有名なアバターという映画がありますけれども、住民が危機に瀕して混沌としている前人未到の地に仲間と一緒になって戦って送り込まれる戦士みたいな何か戦う公務員だったなと思います。
 ちょっと私事で恐縮ですけれどもお話しさせていただきますと、31歳のときに税務課に送り込まれ4年間、査察摘発後の訴訟担当で脱税者と戦わせていただきました。その次に石川県政の行財政改革真っただ中の人事課に11年間所属いたしまして多くの改善や経費削減のために1,000人の人員削減に携わったわけでございます。
 ただ同時に、職員の意欲を高める人材育成システムのキャリアディベロップメントプログラムを策定できましたので、職員の皆さんには少しは罪滅ぼしができたかなと思っております。
 次には、リーマンショック直後の求人倍率が0.3倍の雇用対策をやれと送り込まれまして、4年間で400億円の緊急雇用基金が執行されましたけれども、それに携わりまして就職の予備校をつくったりバスツアーをやったり、大学生や若者と一緒に氷河期と言われる就職戦線を戦わせていただきました。
 次には、今度、国語の学力調査最下位という状況の中の県教育委員会に校長先生に代わる第1号の行政マン課長として送り込まれまして6年間教育改革をさせていただきました。
 部下の先生たちと一緒になって海外修学旅行を全国1位にしたり、グローバル基金や学校のための指定校制度、さらには地域学など古い体質で凝り固まっていた閉ざされていた学校の現場の目を外に向けるといったことに尽力させていただきました。
 そして、当時の文化力の拠点の計画中だった文化担当理事として文化サイドに来てまた4年間、コロナ禍の中、エールアートプロジェクトでアーティストを救ったり、SPACと共に演劇の都構想や演劇学校をつくったり、さらには文化振興基本計画の策定に携わらせていただきまして、これで集大成だと思っていたところ、また前人未到の東アジア文化都市の担当になったわけでございます。
 これだけの改革が必要な場所に自分を置かせていただきまして、自分の発想を大いに実現できたのはまさしく当時の温かい上司の方々の御理解と信頼、さらには食らいついて一緒に戦ってくれた部下や関係者の皆様、さらには友人らが会うたびに「大変だね」と励ましてくれたり、さらには当議会の皆様の温かい御支援のおかげであるということで感謝に堪えない状況であります。
 後輩への一言ですけれども、先輩職員に県職員には2つの人種があると言われたことがあります。新たな土地を耕して変えていく開拓タイプと土地を守って確実に作物を育てる管理タイプ、この2種類があって公務員は管理タイプのほうが非常に多い特徴がございます。けれども、私はまさしくこの改革タイプの人間でございまして、管理タイプの職員は前例がないことをやらされるのを非常に恐れる傾向がありますけれども、私は逆に常に前例がないほうが自分で考えて、失敗を責められないのでリスクも少なくて、さらにプレッシャーも少ないので気が楽だと思って楽しく仕事をしてまいりました。
 そういえば、若い頃に所属した県庁サッカー部でも全く身勝手なフォワードとして成果主義に走り回っていたことを思い出しますけれども、とにかく成果を夢見て作戦を立てて実行を楽しむことを仕事のモットーにしてまいりました。
 ということですので、今はそんなわくわく感で東アジア文化都市の仕事を楽しませていただいているところでございました。
 もしかしたら、私はただのKY野郎だったかもしれないですけれども、ぜひ後輩の皆さんにはミスを恐れずに一人でも多くが開拓団になって新たな改革にチャレンジしていただきたいと思っています。
 最後に、委員の先生方にも御意見ということでしたので僭越でございますが、私は人事マンとして長く社員の育成、その後も大学生や青年の育成、教育委員会で小中高生の育成、最後に文化人の育成をさせていただいて、全世代の人づくりをさせていただきました。
 実は、行政施策の成果は予算が付けばそれで終わりというものではなくて、やはりそれを行う人づくり、マインドづくりがキーになると考えております。
 そこで、委員の先生方に人づくりのお願いでございますけれども、返事ばかりよくて困った表情がうまい管理タイプの職員をいじるのが大好きだと思いますけれども、ぜひとも少々生意気でも改革タイプの職員を見つけましたらぜひ議論をしていただいて、かわいがって育てていただければなと思います。よろしくお願いします。
 これからも、行政には想定外の前例がない厳しい時代が到来すると思います。県の未来を後輩の皆様の活躍に託しまして、私の答弁とさせていただきます。大変お世話になりました。ありがとうございました。(拍手)

○伏見私学振興担当理事
 2番委員からは過分なる御紹介を頂き、またこのような御挨拶の場を設けていただきまして本当ありがとうございます。
 今年度初答弁になりまして、職員からは初答弁なんだから1時間ぐらいやったらどうだと言われてきまして、委員長からストップがかからない程度にまとめたいと思います。
 大きく3つのことを話したいと思います。
 1つ目は、部付主幹のときの経験です。
 私は平成21年、当時の県民部の部付主幹になりました。そのときは議会のイロハも分からず、議員の皆様には大変御迷惑をおかけしたと思います。さらに当時は夜の席が非常に多く、議員の皆様からいろんなことを御教授頂きました。ありがとうございます。
 平成21年は、ちょうど石川知事から川勝知事に替わった年で、大きく県政が動いたときです。社長が交代して非常に大きな動きが庁内でもありました。
 特に、県民部の常任委員会におきましては、当時2月23日の富士山の日条例の制定が提案されまして、委員会においても非常に熱い議論がされました。私も後ろの席のほうからその様子を見守っていたわけですけれども、本当にぴりぴりとした緊迫感がある委員会だと記憶しております。そのときに、一部の委員の方が席を外して採決されるという、今まで見たこともないような光景を目の当たりにしました。これが政治なんだと感じたときでございました。
 翌年の平成22年に文化・観光部ができました。当時の初代の部長が現在の出野副知事でございます。そのときに、昨日もちょっと委員長からお話があったんですけれども、産業部から観光が文化・観光部に入る、当時は今の地域外交にありました国際関係の課が部の中にあるということで非常に注目されていた部でございました。
 私も引き続きそこで部付をやらせていただいたんですけれども、いつも質問が議会中に25本ぐらいは普通にありまして、当然そうなりますと質問がかぶる形になります。それを切り口を変えていただくために議会中を走り回った思い出があります。
 とにかく、部付の職はなかなかほかの職員でも経験することがないと思うんですけれども、本当に刺激的な2年間であったと思います。
 次に、教育の話です。
 先ほど、2番委員からも御紹介頂いたように、私は教育部門が一番長かったです。30代前半に静岡文化芸術大学の立ち上げを経験いたしまして、その後40代後半からは教育委員会と現在の総合教育局に10年おりました。合計で14年になりました。
 ずっと教育行政を行っていくに当たっていつも意識していたことがございます。それは未来を担う子供たちのためにということをいつも思うことです。何かつまづいたり、ちょっと迷ったときに必ずそれに戻りまして、判断しておりました。
 教育に限らず、例えば環境であったり経済であったり、昨日もスポーツ局の答弁の中であったかと思うんですけれども、未来を担う子供たちのために次世代につなぐことを考えながら行動することが大切ではないのかなと思っております。
 最後に、県立美術館のお話をさせていただきたいと思います。
 私、昨年度1年間ですけれども県立美術館の副館長をやっておりました。教育にちょっと絡めてお話ししますと、今、教育の中ではここ数年STEAM教育というのが注目されています。このSTEAMというのはS・T・E・A・Mの教育なんですけれども、Sがサイエンス、Tがテクノロジー、Eがエンジニアリング、Aがアート、そしてMがマス、数学です。現在の非常に混沌としてなかなか先行きが見えない、予想もできない社会の中、数学的な発想ではなく、もっと想像力を持った発想は重要じゃないかといった教育の考え方です。
 それで県立美術館です。そういったアート的な感覚が持てるような作品が数多くあります。今議会、委員会においてもいろんな御意見がされたと思うんですけれども、本当に行ってみて想像力をかき立てるような、沸くような、それを自らが表現できるような、そういった作品がたくさんございます。
 ちょっと宣伝になってしまいますけれども、今ちょうど県立美術館で「近代の誘惑―日本画の実践」という日本画展をやっております。これは現在の学芸課長が企画したもので、明治から昭和にかけての日本画が数多く並んでいます。特に注目していただきたいのが日本画の線です。輪郭がいろんな形で表現されているのでぜひ御覧になっていただきたいです。
 あと、私が勧めたいのがおぼろというびょうぶがございます。これは朱色を背景にした本当に美しい日本女性が描かれている絵です。
 3月26日までやっていますのでぜひ御覧になっていただきたいと思います。
 そろそろ1時間になりましたので、最後に、今まで楽しい県庁生活、充実した県庁生活が送られたのも、県議会の皆様はじめ県職員の皆様のおかげだと思っております。特に2番委員が会長であります私学振興議員連盟が今年度再結成されましてまた私学の応援団になっていただいたこと、本当にありがたく思っております。
 改めまして、県議会の皆様と県職員の皆様にお礼を申し上げたいと思います。本当に長い間ありがとうございました。(拍手)

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