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委員会会議録

質問文書

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令和5年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:江間 治人 議員
質疑・質問日:07/05/2023
会派名:自民改革会議


○江間委員
 それでは、一問一答方式でお願いいたします。
 教員の資質向上で1つはコンプライアンスのことで文教警察委員会説明資料6ページを拝見させていただきました。
 私が3年前の令和2年度に文教警察委員会の委員になったときにかなり不祥事案件が急増しまして、当時の増田委員長が非常に課題感を持って対応しようとしたことをこれを見て思い出しますが、その後少し減っていますけれども不祥事案は1件もあってはならないと思います。
 今から約50年ほど前、私が中学校で野球部だった頃けつバット、びんたは当たり前の時代で、その何世代か後の先生がやっていることになります。
 その当時の監督さんに10年後ぐらいに機会があってお会いしたときに、西部の教育事務所にいて各学校を回り暴力指導は絶対だめだと指導していると言っていて啞然としましたけれども、実はそういうものがまだ肯定される部分が残ってるのかなという感じがします。
 説明資料に静岡西高校の教員のことが載っておりましたので伺いたいと思いますが、まず県教育委員会でこの元教員を訓告処分としたとありますが、元教員のその後について教えていただきたいと思います。

○井出教育総務課長
 元教員の訓告後の状況についてお答えします。
 訓告を受けた後、その年度末の3月に退職しており、その後は私立学校のほうに移っています。

○江間委員
 ではまだ教員を続けているということですね。
 この第三者委員会の報告の中で、訓告とした県教育委員会の対応は不適切だと書いてあります。理由はガイドラインの理解が不十分とありますが、県教育委員会としてこの指摘についてどう考えるか教えていただきたいと思います。

○井出教育総務課長
 ガイドラインの理解が不十分であると御指摘を頂いております。実際に当時の調査自体については当時の処分基準に基づいてやっていますので、手続自体に不備があったとまでは考えてございませんが、確かに厳しい御指摘を頂き判断が甘かったのではないかとも言われております。その点につきましては、判断が甘かったと言わざるを得ないと捉えています。

○江間委員
 このレポートを見ますと8項目において非違行為があったとはっきり書いてありまして、これを教育委員会が非違行為として見なかったとも捉えられてしまいますけれども、今おっしゃったような甘さがあったということでよろしいでしょうか。

○井出教育総務課長
 当時の調査につきまして教員それから保護者も含め私どもとしては調査を尽くしたと考えております。
 ただ、報告書の中でも言われておりますとおり、教員側から十分に聞いておるんですけれども、保護者や副顧問から十分に聞いていないのではなかろうかとの御指摘、また教育委員会の中では十分に判断をしたんですが、その際に専門家の意見も十分聞いていないのではないかといった御指摘もございまして、そういった意味でなかなか十分な判断がし切れなかった認識であり調査に甘さがあったことになるかと思います。

○江間委員
 池上教育長の最初の御挨拶の中に不退転の決意という言葉がありましたが、それはやはり池上教育長1人でやれることではなくて、組織全体で理解をしてやらないと多分いろんなところに甘さが出てくるのではないかなと思います。
 こういう事案が今後出てはいけないと強く思いますので、この教員の例えばプライバシーの問題、生活面の問題のヒアリングをこのときにされたかどうか伺いたいと思います。

○中山高校教育課長
  訓告と判断したときの調査について申し上げます。
 基本的には教員本人及び生徒に対する聞き取りでプライバシーそのものについての踏み込んだ質問をしていません。ただ話の中で様々な情報は入ってきますので、ある程度の判断はできる場合もございます。
 今回のケースにつきましては、学校等からの聞き取りも含め、加害教員の生活環境について特に異常があるという情報は得られていません。

○江間委員
 レポートの非違行為の中にセクシャルハラスメントやパワハラ的なことがありましたので、やはりその教員の性格的なことにも可能な限り言及した調査が今後必要ではないかと思いますのでぜひ検討していただきたいと思います。
 
 不祥事案件についてはこの辺で、もう1つ教員の資質向上で説明資料16ページの教員採用についてです。
 今回令和7年度の採用試験を2か月前倒しすることで、やはり良い人材を獲得することはどの職場であっても必要なことだと思います。
 この2か月前倒しにしたときの効果について伺いたいと思います。

○植松義務教育課人事監
 期待される効果について申し上げます。
 早期化により、早く就職先を決めたいと感じている新卒者にとっては、今までは敬遠されていた教職も選択肢の1つになってくる。民間企業や他の公務員に比べ合格時期が遅いことに不安を感じている学生の心的な負担軽減になる。採用までの時間がございますので、学校に支援に入ったりという形で教職の準備ができる。このようなことについて期待される効果ではないかと考えております。

○江間委員
 教員の獲得については、恐らく他県との競合があると思いますが、その辺についての情報がもしあれば教えてください。

○植松義務教育課人事監
 来年度の2か月前倒しについては、特に競合はございません。
 ただ、国の基準日――標準日よりも早い形で施行させていただくことで多くの志願者が集まるのではないかと期待しております。

○江間委員
 教員の資質向上の項目はたくさんあると思いますが、採用の時点がいかに重要かと。良い人材を取ることが大変重要だと思いますのでぜひよい形で進めていただくことを要望します。
 
 続いて、不安を抱える子供たちということで、先ほどからも委員から質問が出ています不登校問題です。
 不登校の要因というのは、本人に起因するのが約62%、学校に起因するのが21%、家庭に起因するのが12%とレポートに書かれていました。
 本人に起因のうち、無気力と不安が約50%、生活リズムの乱れや遊び、非行に走ってしまうが12%です。
 学校に起因のうち、友人関係が約10%、学業不振が5%、入学・転入・進級時の不適応が3%と言われています。
 家庭に起因するものとしては、親子の関わりが8%、生活の急激な変化が3%、家庭内不和が2%と言われておりますので、学校に起因するものが全体の21%ですが、本人に起因する無気力と不安の50%は、実は鬱病とか不安障害という精神科の治療が必要なものがあると言われていました。
 先ほど7番委員も原因の究明と言っておりましたが、精神科医はそのように考えているということです。
 そういう点から考えたいと思いますが、不登校の数が全国で24万人いると言われております。静岡県では全校生徒のうち何人が不登校か教えていただきたいと思います。

○江本義務教育課指導監
 令和4年度の文部科学省の調査ですが、静岡県全体の不登校児童生徒数は8,030人となっています。小学校では1.46%、中学校では5.86%という割合になっています。全体の数については小学校の全児童数が10万3067人、中学校の生徒数が5万5078人です。

○江間委員
 義務教育の中での数字かと思いますが、例えばこの中で顕著な学年について教えていただきたいと思います。

○江本義務教育課指導監
 小学校1年生から中学校3年生までを見たときに、学年が上がるにつれて不登校児童生徒数は増えているんですが、その中でも小学校6年生から中学校1年生に上がる段階で増加が顕著になっています。

○江間委員
 これは、小学6年生が小学校から中学校に上がるときに不登校になってしまう数字なのかなと想像しますけれども、私のほうで調べたところ、中学2年生あるいは3年生の数字が非常に増えていると聞いてます。
 冒頭で言いました不安とか無気力これが思春期の中で出てくる年齢か、あるいは学校に戻るきっかけが、本来小学校から中学校へ行くときに戻ろうとして一旦は下がりますけれども結局また上がっていくと、そういう状態かなと思います。
 そういう中で先ほど初期の対応がありましたけれども、スクールカウンセリングなんかがあると思いますが、その辺の受診状況について教えていただきたいと思います。

○江本義務教育課指導監
 各学校に配置しているスクールカウンセラーが不登校本人の悩みを聞いたり、または保護者の相談に乗ったりして適切なアドバイスをしたり、それを学校現場の中で連携をするためにしっかり共有して学校がチーム全体として、その対象となる児童生徒への支援を漏れなく確実に行うように体制を整えています。

○江間委員
 今学校チーム全体と言いましたけれども、児童生徒の中で精神科の治療を受ける必要があると指摘される子供もいるのではないかなと思います。その辺の現状は把握されているか教えてください。

○江本義務教育課指導監
 病院の診察結果または診断などは個人情報であるものですから、学校から結果を求めるのはなかなかないと把握をしております。
 あくまでも保護者の任意によって、子供の情報ということで学校に提供されることはあるという認識ですので、県教育委員会としてはその辺の現状については把握ができておりません。

○江間委員
 精神科治療が必要かどうかとか、あるいはASDとかADHDなんかがかなり因果関係があるとも言われています。
 もちろん学校チームでいろいろな情報共有をして対応することが本当に必要だと思います。例えば年間30日以上休んだ場合不登校と認定されるとしたら、月に3日休んだらもう不登校の認定の可能性が高いことになります。
 そうなるとやはり初期の対応は本当に重要だと思いますので、ぜひ高校も含めて対応していただきたいなと思います。
 そして最後に、今回の教員の不祥事案件そして今の不登校の問題は明らかに数字がぽっと出る事案でございます。
 今年度の木内委員長は数字に非常に明るい方なので、ぜひ数値目標をしっかりと持って、今年1年とは言いませんが、やはりその道筋を本当に立てていただきたいと。本当に待ったなしの状況だと思います。
 それについてもし池上教育長のコメントがあればお願いしたいと思います。

○池上教育長
 今回本会議でも不登校に関連する御質問を複数頂きまして、学校の中だけでものを考えるのではなく、学校の外にある学びの場としっかりとつながっていくことをまず第一に考えていきたいと思っています。
 それは研究協議会、連携協議会の2つを有機的に結び付けて対策に臨みたいと思っていますし、研究協議会には私も出席したいと思っておりますので、県議会で議員から頂いた様々な御指摘そして今日のこの委員会での御質問、御指摘等もしっかり私の口から伝えていきたいと思っております。
 そしてもう1つ重要なのは、子供たちがなぜ不登校になるのかについて子供に原因を起因させるだけではなくて、学校側にある様々な課題について表面的な表れではなくて子供たちが学校に足が向かなくなることの背景、これについてしっかりと考えていきたいと思います。
 先ほど来、子供たち本人の声をしっかり聞くようにと御指摘を頂きました。最もだと思います。また一方で、学年の低い子供たちの場合になかなか気持ちを言語化する、明晰な言葉で言語化するのは難しいものですから、保護者あるいは支援者等とも十分な聞き取りを行って、子供たちの思いをすくい上げていきながら対策を考えていきたいと思っております。

○江間委員
 不祥事についても、ぜひそういった前向きな考えでお願いしたい。

○木内委員長
 ここでしばらく休憩とします。
 再開は、15時10分とします。

( 休 憩 )

○木内委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。

○江本義務教育課指導監
 先ほど7番委員より御指摘を頂きました資料です。居心地よい環境チェックリストを机上に置かせていただきました。今置かせてもらったのは、クリップ留めのものが1つ、それからA4のものが1枚となっています。昨年12月の県議会において、木内委員長より御提案を頂いたリストになります。
 A41枚のものは保護者向けに配付して、保護者が自分のお子様について学校に伝えやすくするもの。そして複数枚になっているものについては、学校の教職員は若い教員もいますので、これらを見ながらその子に応じた支援が落ちがないかを確認するものになっております

○木内委員長
 7番委員はよろしいですか。

○早川委員
 はい、ありがとうございました。

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