• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年12月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:諸田 洋之 議員
質疑・質問日:12/14/2022
会派名:無所属


○諸田委員
 それでは、一問一答方式でお願いします。
 まず、建設委員会説明資料75ページの御前崎海岸のブルーカーボンの取組状況について伺います。
 先日新聞報道もありましたけれども、Jブルークレジットが県内で初めて採用され非常にありがたく思っております。まず大きな第一歩だと評価したいと思っております。
 カーボンニュートラルは、CO2の排出量を削減していくのと同時に吸収源対策をやっていくことです。CO2の排出量を削減する県の施策がたくさんありますが、もう1つの柱である吸収源対策が非常に弱い。
 そもそも、大前提である目標数値化もしていない状況でしたので私も一般質問で取り上げ、当時の難波副知事の答弁によると目標数値化してくださっている。吸収源対策の柱であるブルーカーボンが今回採用されJ−クレジットになり、今後大きな期待ができるわけですけれども、まず現在の取組状況を教えてください。

○北川港湾企画課長
 港湾におけるブルーカーボンの取組についてお答えします。
 御前崎港の西側の久々生海岸と隣接する相良新庄海岸に分布するコアマモを対象に、静岡県とNPO法人Earth Communicationが連名でブルーカーボン・オフセット・クレジット制度の認証申請をしたところ、11月21日付でジャパンブルーエコノミー技術研究組合から、約0.3ヘクタールのコアマモについて二酸化炭素1.0トン分の吸収量がJブルークレジットとして認証されました。今後技術研究組合がJブルークレジットの購入者を公募して選定して、来年2月頃までに購入者が決まると聞いております。
 それから、静岡県の港湾全体としては現在、港湾における脱炭素化の取組としてカーボンニュートラルポートの推進計画の策定を進めております。今年度は清水港において官民で清水港カーボンニュートラルポート協議会を立ち上げて推進計画の策定に向けた議論を行っており、年度末までに推進計画を策定し公表する予定です。さらに御前崎港では来年度、田子の浦港では再来年度に同様の推進計画を策定する予定です。
 カーボンニュートラルポート推進計画ですけれども、2050年までに港湾地区における温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすることを目標としており、この中で温室効果ガスの排出量の削減とともにブルーカーボンを活用した吸収源対策についても盛り込んでいくこととして今検討を進めているところです。

○諸田委員
 しっかりブルーカーボンの位置づけを入れてくれることを言っていただき、非常にありがたいと思っております。
 
 他県の動きをお聞かせください。

○北川港湾企画課長
 他県の主立った大きな港で、カーボンニュートラルポートの形成計画自体は同じようなスケジュール感で進んでおります。その中でカーボンニュートラルポートの計画はつくっているんですけれども、ブルーカーボンのことを言及しているかまでは承知しておりませんが、それぞれの港が2050年の脱炭素化を検討している状況です。

○諸田委員
 静岡県は、計画の中でもしっかりブルーカーボンの位置づけをしていく、まさに全国の中でもトップクラスで考えて進めてくださっているので本当にありがたいと思っています。ぜひしっかりと進めていただきたい。
 そして要望ですけれども、評価書案40ページにブルーカーボン等その他の吸収源対策を水産資源課が記載していますけれども、ぜひともここに交通基盤部としてもこういうことをやっていると載るよう、事業として進めていただきたいと思います。
 
 次に、評価書案39ページ、緊急輸送路における道路照明灯のLED化についてお伺いします。
 地球規模の環境問題が深刻化して、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて産業構造の変革、徹底した省エネルギーに取り組む必要があります。後期アクションプランにおける新たな施策として、施策4で環境と経済が両立した社会の形成が掲げられ、社会インフラの分野からも脱炭素化に貢献する取組が重要です。
 そこで、施策4−1脱炭素社会の構築のうち、道路事業における緊急輸送路にある道路照明のLED化率の進捗状況についてお聞かせください。

○望月道路保全課長
 LED照明が消費電力を8割削減すると言われ、省エネルギーによる脱炭素化に貢献するものだと考え、道路照明灯約1万649基のLED化に取り組んでいます。指標では、この中で優先的に取り組む緊急輸送路にある照明灯8,572基を対象に進捗管理をしているところです。昨年度までに約4割に当たる3,284基が完了しています。
 参考に、今年度末までには約7割までLED化が済むと考えているところです。引き続きLED化の完了に向けて取り組んでまいります。

○諸田委員
 確かにLED化は相当効果があると今お伺いしましたし、70%、80%とどんどん完了してカーボンニュートラルに向けて寄与していただきますようよろしくお願いいたします。
 
 では、次に行きます。
 石脇川流域における台風15号による被害への対応についてお伺いします。
 台風15号災害義援金世帯数のうち床上浸水被害数は、政令市の静岡市と浜松市を除くと焼津市が一番多い件数になっています。県は重点対策流域を指定したそうですけれども、この石脇川流域が含まれているのかお聞かせください。

○山田河川企画課長
 石脇川流域につきましては、重点対策流域に位置づけられております。

○諸田委員
 まず第一歩として、非常に大切なところを指定していただいたということでありがたいと思っています。
 地元では、先ほど言わせていただきましたけれども、さきの災害で政令市を除いて一番多い被害がありました。瀬戸川と石脇川の合流地点に逆流しないように水門が造られています。地元からは、水門が閉まっていなかったから逆流して被害に遭い人災ではと様々なうわさが流れた中で、県がしっかりと地元説明会開いてくれたことは感謝します。私も参加させていただきましたけれども、県は水位計と水門の前後で見て逆流はしていなかったと言っていますけれども、逆流していたのか県の認識をお聞かせください。

○八木河川海岸整備課長
 石脇川が流れる瀬戸川左岸の焼津市岡当目地区などにつきましては、まず低平地で雨水排水が困難な状況という地形的な特性がございます。その中で、本年9月の台風15号による豪雨は昭和49年の七夕豪雨以来とも言われ、一定の治水安全度で改修済みの河川の現況流下能力を超過する洪水によって浸水被害が発生したと考えております。当地区においても多くの浸水被害が発生したため、現在検証を行っているところです。
 7番委員御指摘の先般開催した地元説明会でも、島田土木事務所が地元の住民の皆様に現在の検討状況を説明して様々な再発防止に関する御意見を頂いていると承知しております。

○諸田委員
 端的にお答え頂きたいんですけども、逆流していたか、どう認識しているのか聞かせてください。

○八木河川海岸整備課長
 逆流していたかも含めて現在検証を行ってるところで、今後今回の豪雨の検証結果や短期的な対策を含めてこれから地元説明会等で丁寧に説明してまいりたいと考えております。

○諸田委員
 今、大切な論点の1つをぼやかして言われました。説明会でも県側は逆流していなかったと言われました。地元はすごく紛糾しました。
 確かに、県側が言う逆流していなかった理由としては水位計の観測、またはエプロンのところに水がたまっていると渦が巻いていたり逆流しているように見えると言いましたけれども、水位計だけをもってして本当に100%逆流していなかったかと言い切れるか私は分からないと思います。
 説明会で、焼津市は県に水門を閉めてくれと言ったと言っているんです。でも結局県は閉めなかった。その場にも行かなかった。行けないのは分かります。あれだけすごい豪雨のときに行ったら災害に巻き込まれる可能性がありますから。でも地元の人はこの目で見て逆流していたと言っていて、市もそれを踏まえて閉めてくれと言ったにもかかわらず閉めなかった。私はそれを聞いてるときに、すごく分が悪いんじゃないかと思いました。
 そして、先ほど言わせていただきました水位計は絶対じゃないためもう少し離れたところに設置してくれると言っていましたけれども、それでも完璧ではないと思います。もう1つ大切なのは、しっかりと遠隔で見れるカメラを整備しなければいけないんじゃないかと思うんですけれども、考え方を教えてください。

○八木河川海岸整備課長
 今回、合流地点で川の流れがどのような状況だったかですが、短期対策として、仮に次の豪雨に備えて出水時の石脇川の合流点付近を含めて川の状況をより的確に観測する体制強化として先ほど御説明があった水位計を上流側に新たに設置することと併せて監視カメラの設置を地元の説明会等で丁寧に説明し、あわせて今回の豪雨の検証結果を踏まえた新たな治水計画策定を検討していきたいと考えております。

○諸田委員
 カメラの設置をしていただけるということで本当ににありがとうございます。非常に大切なことだと思います。現場に行くのは難しい状況でも遠隔からしっかりと監視、管理ができる体制を平時のうちからつくっておいていただきたいと思います。
 
 それと同時に、この間も話がありましたけれども、2月に再度地元説明をすると言っています。そのときにはしっかり外部に調査をして、水門を開けていても閉めていても流域の被害はあったんだと考えられていると思うんですね。それで地元が納得してくれればいいと思いますけれども、これからどうやって整備してくれるのかと必ず言われます。これからの対策をしっかりと明示する形で説明しないと地元は納得しないと思いますけど、お考えをお聞かせください。

○山田河川企画課長
 重点対策流域に位置づけ、石脇川は放水路部分については5分の1、下流部分については30分の1改修が終わっています。今後整備計画の変更を進めていく中で本川改修が必要なのか、それとももう少し流域でためものの設置が必要なのか検討を行っていきます。
 それと並行しながら、流域治水という考え方で県下全体の川の整備を進めております。すぐに整備等の改修はできないものですから、その間でも何か対応できるように流域の市域である焼津市とも調整し、流域のためものやその前のソフト対策の充実強化の話も併せて行いながら、2月の説明会に向けた調整を行ってまいりたいと思ってます。

○諸田委員
 地元の皆さんが安心、納得できることを説明会のときにやっていただきますようよろしくお願いいたします。
 
 では、二級河川小石川における水災害対策についてお伺いします。
 これは一般質問でも取り上げさせていただきましたけれども、小石川の治水対策の状況をお聞かせください。

○山田河川企画課長
 現状、水災害対策プラン及び流域治水プロジェクトの策定中です。特に小石川流域につきましては低平地で勾配が少なく、しかも下流に市街地が広がっていて河道改修だけで浸水被害を軽減することは難しいため、現状焼津市と連携しています。下流区間は県管理区間、上流側が市管理区間ですので、雨水貯留の検討を焼津市でやっていますが、県も打合せに入って進捗状況の管理や県から提案できることも併せて調整を進めているところです。

○諸田委員
 石脇川とも共通する部分ではありますけれども、遊水をしっかりと検討、整備していただくようお願いします。地元の方々もすごく期待しています。上流に遊水地ができたら時間を稼ぐことができますので、ぜひとも小石川についても具体的によろしくお願いします。
 
 それでは、説明資料79ページの焼津漁港内港地区のにぎわいづくりについてお伺いします。
 これも毎年一般質問でも取り上げていますけれども、焼津漁港内港地区のにぎわいづくりについて、焼津市が設置した焼津漁港内港地区エリアデザイン検討会議に県も参画して海岸保全施設等の在り方を検討していると伺っていますけれども、現在の進捗状況を伺います。

○石井漁港整備課長
 焼津漁港内港地区エリアデザイン検討会議は、10月17日に2回目が開催され、焼津市が提示した津波対策施設を含む内港地区の整備方針案について議論を行ったところであります。
 さらに、去る12月8日には内港地区近隣に居住されている方や営業されている方、観光協会や漁協などの関係団体の方とワークショップを開催して内港地区の課題や将来像についての意見交換を行ったところでございます。
 また、水産物運搬車両の動線の課題につきましては、県としては商工会議所や運送業者にヒアリングを実施して運搬ルートや時間帯等の情報を頂いたところです。これらの意見を踏まえ、来年1月に3回目の会議が開催される予定となっております。

○諸田委員
 ぜひ、焼津市とも一緒になって焼津漁港のにぎわいづくりをより一層進めていただくようよろしくお願いいたします。
  
 あと2問です。端的にお願いします。
 国道150号パイパスの整備状況についてお伺いいたします。

○柳原道路整備課長
 焼津市高新田地区の約1.3キロメートル区間につきましては、現在用地取得箇所の官民境界に設置する擁壁工や路床の入替え工事を進めています。引き続き用地取得を進めるとともに、用地が取得できた箇所から工事を進めていきます。
 次に、焼津市吉永地区の市道区間約0.4キロメートルにつきましては、本年7月に焼津市と管理区分に関する覚書を締結しました。現在路線測量と道路設計を進めているところでございます。来年度からは用地測量に着手していきます。

○諸田委員
 地元も期待してますのでよろしくお願いいたします。
 
 最後に、県道大富藤枝線の整備状況についてお伺いします。

○柳原道路整備課長
 焼津市中新田地内の約300メートル区間につきましては、現在全地権者のうち9割の用地取得が完了し、用地取得箇所で工事を進めております。令和4年度末の事業進捗率は事業費ベースで約8割を見込んでおります。
 引き続き、用地取得に努めるとともに、用地が取得できた箇所から歩道工事を進めていきます。

○諸田委員
 3年前に一般質問で取り上げさせていただいたときに順調に進めば2年で終わると聞いたんですけれども、ここに来て3年を超えていて順調に進んでない部分もあると承知しております。丁寧に進めながらも、一方で早く解決してほしい、広げてほしい思いもありますので、そこら辺は考えながら進めていただくようよろしくお願いします。

○飯田委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は13時15分とします。
( 休 憩 )
○飯田委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp