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委員会会議録

質問文書

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令和4年7月移住・定住等促進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中澤 通訓 議員
質疑・質問日:07/28/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○中澤(通)委員
 一問一答方式で何点かお聞きします。
 今、3番委員が言いましたように、それぞれの移住、定住の希望者に提示できる一覧表があるなら、きちっと出していただければ、それはもうそれぞれの施策も分かるし、その理由づけも分かるし、もっと早いと思います。
 やはり、今、結局、東京で最初のアプローチがあるかもしれないし、そして今度はそれぞれの市町での施策もあってくる。そういう中で、そのシステムの説明を受けて、希望を絞っていくことになるんでしょうけれども、やはりこの時代、景気のこともあるし、社会情勢によってかなり変わってくることはありますけれども、いずれにしても、昨今のマスコミ情報から、希望とすると静岡県は常にトップにいる。そしてまた実績も、トップとはいかないけれども、それなりの実績があって、静岡県は魅力がある地域だと、皆さん方も御認識があったということでしょう。実際に、昨年の県内移住者が1,868人ということで、過去最高の数字が出てきたということも、1つの現れだったと思います。
 それで、先ほどどこかで出てたんでしょうけれども、移住をしてこられた方が、要は何がよくてとか、何が決め手で移住してきたか、全体的に捉えていますよね。そういうものも、もう少し細かく出していただけるとありがたい。やはり、ただ単に、例えば家賃保証があったから、高かったから、就職あっせんがうまくいって、自分もそこに適合できたからとかだけではなくて、もろもろのことがあったから、定住ができた。
 それともう1つは、定住して年月が経ってきて、なお定住してよかったというのは、当然フォローアップのシステムもあったと思うんですよ。自分だけの努力も当然必要なんでしょうけれども、周りの人たちがそれに対してどんなフォローをしていただいたか、どんなシステムでいたのか、ただボランティアの人たちが後ろで支えていたのか。やはり、隣近所のこと、そして地域とはなじみのなかった人たちが、地域の人たちと同じような形でおつき合いができるようになる、短時間でできるようになることは、御本人の努力だけではできませんし、むしろ地域の力のほうが大きいのではないかと思うんです。そういうシステムがうまくいったところと、時間がかかるところはそれなりのまた理由があるんでしょうが、そうしたことを積み重ねていって、翌年の材料にして、それぞれの市町にこういうことが1つのいい例なんですよということも示していらっしゃるのかどうか。そのあたりについてお聞きいたします。

○千葉企画政策課長
 先ほど説明した中で、ふじのくにに住みかえる推進本部の全体会を、毎年やっております。その中で、市町の事例発表をやっています。本年度は、富士宮市と伊東市に事例を発表していただきましたけれども、新幹線駅が止まらない、駅を持っていない市町では富士宮市が一番多かったかと思います。富士宮市は地域の受入れが非常に整っているので、その事例を発表していただきまして、取組の情報を共有いたしました。
 それからまた、移住してきた方のフォローアップですけれども、おおむね数年に1回、昨年度のように、アンケート調査をして、満足度等を継続して把握していきたいと考えています。

○中澤(通)委員
 そういうものは逆に言うと、どこかでまとめていらっしゃるのかもしれません。こういうものは単発でいくより、むしろ積み重ね、積み重ねで、皆さん方、それぞれの部署の仕事についてはやられていますよね。そういうものはやっぱり、各部でばらばらになっていると、時折、きちっとどこかでまとめないと。皆さん方は個々には分かっていても、周り全部が分かっていないということが、特にこの事業については多角的なことですから、あると思うんですね。ぜひそれは、事の積み重ねですから、よくやっていただければと思います。
 やっぱり1つずつのきっかけは、単純にいくと、住宅とか、職業のあっせんはもちろんでありますが、それらに対する補助制度などがそれぞれの町によって違ってくるんではないかと思うんです。県はオールラウンドで1つの基準がありますけれども、それに上乗せでどうするかだと思うんです。マスコミの情報で、新聞なんか見ていますと、伊豆市の例がよくここのところ出ているんですね。小さい町でありながらと言って申し訳ないけれども、これまで住民が少なくなっている過疎地でありながら、移住者が顕著に確実に伸びてきている。私たちは、伊豆市はちょっと奥だなと思うんですが、駿豆線に乗って三島へ出て、東京というと、1時間ちょっとで行ってしまいます。だから、都会に住む1時間と時間的には変わらない、だけど環境は非常に変わる。そういう意味で、私たちは感じないけれども、都会の人たちは、逆に時間が変わらないじゃないかという意識で、しかも風景は全然変わってしまう。住みやすさが全然違うよという意識で、むしろ受け入れられる結果なのかもしれない。ですから、そういう意味では、伊豆市は全くどっちかというと、県外の移住者が非常に顕著に出ている感じがいたします。
 移住・定住の中では、県内の人が移るのもカウントされてきますけれども、県外の人の数が分かれてくると、はっきりして特徴が出てくるのかなと、私は感じています。2020年ですと、県外の人たちが27人いて、県内を含むと、37世帯85人が入ってきており、それから2021年度の場合には、県全体を含むと34世帯70人の人が、そのうちの19世帯47人が県外です。非常にそういう面では、私たちも改めてこうやって数字を見ると、現実、かなり魅力があるところなんだなと、私たちが認識しないけれども、逆にそういう面での魅力は感じられる。だから、現実に伊豆市の場合には、金銭的にもかなりバックアップはあるんですね。
 金銭的に言うと、お金の面でもそれなりのものを出されているし、例えばここに1つの例として、東京から来て、2人子供がいて、3人目の子供を出産したケースを想定すると、市の補助金と、出産準備手当の4万や、移住・就業手当支度金で190万など、それらを合わせていくと、結局360万以上のお金がそこに投下されてくる。結果論ですけれども。そうすると、こうした金額も非常に大きな魅力ですし、それがきちっとこのデータ的に、やっぱり伊豆市はそうだけれども、よその町との比べるものにもなってくるし、だから、事細かくやっていく。
 今、伊豆市での問題は、いわゆる農業主体の地域、農林業主体の地域ですから、空いているけれどもなかなか空き家を提供することが難しい部分があって、希望者があっても、住居のあっせんができないというネックが今出ているから、逆に言うと、土地開発、住居対策のための補助金も市が考えているということもあって、いい傾向なんでしょうけれども、そういう新しい動きも出てくる。
 やっぱり、1つがうまく転んでいくとそういうことになるんですが、1つはそういった時間的なこと、修景的なこと、それから、それらを含めて住みやすいんですが、もっと言うと、女性、若い女性に魅力があるまちとか、若い人たちが魅力を感じるもの、何かそういう特殊なものというのは、もうちょっと深掘りして、制度に、これがうたいなんですよと、誘客というか、そういう人たちの1つの目玉になるものが欲しいと私は感じるんです。今まで外へ出ていった人たちのことは、若い人たちはとかく進学のときに出ていって、なかなか帰ってこない。それから逆に言うと、若い女の人たちは違う形で出ていく率が多いということですよね。
 ですから、進学の場合は、この静岡県で土地のこともありますけれども、統計的に、全国一の都会に出ていく人数ですよね、静岡県は。それだけ、首都圏に人間を提供している場所です。
 もう1つは、帰ってこれない、帰ってきにくいというか、それは仕事のこともあるかもしれない。ただもう1つは、市町で若い女性にターゲットをおいて、これがうちの魅力なんですよと出している施策があるんでしょうか。それとも、それらにはあまりタッチしていないのでしょうか。

○千葉企画政策課長
 私が承知しているのは、先ほど言った住宅の支援とかを、例えば若年世代といった形で支援している市町はありますが、申し訳ないですけれども、まちづくり、若い女性向けのまちづくり、魅力あるまち、どうしたらいいのかというのは、ちょっと私のほうでは情報を持っておりません。

○中澤(通)委員
 なかなかここですぐ解決できないですが、つい先日、NHKで移住者のことを2つぐらいやったかな。その中の1つは、エスパルスのサッカーが常に見たいからと、この方はたしか、九州の方だったかな。それで、焼津市内の食品会社に就職して、試合の応援にも行くし、そこで、エスパルスがらみの商品開発もしているというのがテレビで放映されました。そういう方もいるわけです。
 だから、既存のものの何が魅力なのかは、当事者しか感じない部分はあって、住んでいる人は当たり前で、それほど感じないんですが、改めて言うと、ふだん見過ごしていることも、そういうことに結構魅力を感じるのかなということです。例えば、今、3番委員が言われたように、静岡市でも浜松市でも、まちの真ん中はいわゆる都市部ですよね。だけど、もう20分も走れば、すぐにど田舎になってしまうんですよ、この地域というのは。比較的道路のアクセスいいから、もう本当にすぐキャンプ場にもなるし、川で遊ぶこともできるし。そういう非常に自在な感覚を感じることができる地域ですから、それも逆に言うと、大きな魅力なのかなと。自然も享受できる、それで都会らしきことも享受できるということが、静岡らしい位置づけなのかもしれません。新幹線の止まる場所だけじゃなくて、今言われたように、富士宮市はちょっと奥へ入っているけれども、非常に大きなインパクトがあって入ってくる。やっぱり魅力探しなんですよね。それをどうやって訴えるか。だから、それは住んでいる人の考え方もあるかもしれないけれども、県内の人がそのまちへ行って、あなた方は気がつかないけれども、私たちはこのまちのこういう魅力を見てますよと、お互いに担当者が、お互いのまちを見て、魅力はここだよと探し合うことも大切なことじゃないのかな。そして、それを今度は、うまくプレゼンして、移住希望者に対して出していく。そういうことが1つのきっかけにもなってくるでしょう。今までのことは今までのことですが、また新しいステップが大切だと思うんです。
 また、今、移住・定住のことにしたって、いろいろな方々が仕事を伴ってやってくるし、いろいろなアイデアを出してきてやってますので、ぜひそんなことについても、果敢なアプローチをしていただければと思います。
 一遍に人口は増えませんけれども、倍がいいというわけじゃないけれども、どうせならいいまち、過ごしやすいまち、魅力のあるまちに住んでもらいたいねと、お互いにハッピーになってもらいたいねということで、努力し合うことが大切だと思う。全国のまちがみんな競争してますのでね、静岡県、のんびりしてはいけないと思います。もっともっと前向きにというか、御努力いただくという、お互いに頑張り合いたい、そんな気持ちです。よろしくお願いいたします。

○千葉企画政策課長
 ありがとうございました。
 今、エスパルスのお話が出たのでちょっと思い出しましたけれども、今度、Jリーグのあるまちということで、清水、磐田、沼津と藤枝が連携して、セミナーをやるという計画もありますので、そういうセミナーのテーマ設定についても、例えば柔軟に考えていくことも必要かなと思います。

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