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委員会会議録

質問文書

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令和2年12月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 啓嗣 議員
質疑・質問日:12/14/2020
会派名:自民改革会議


○鈴木(啓)委員
 それではよろしくお願いいたします。一問一答方式にてお伺いさせていただきます。
 まず初めに、建設委員会説明資料にはございませんが先議の効果についてお伺いしたいと思います。
国が第3次補正予算案の編成に着手しており、報道等で防災・減災、国土強靱化の関係では5か年加速化対策の取りまとめに入っていると承知しております。国の補正予算に呼応した県の追加公共補正予算は例年2月定例会で提案されるため、今年度の追加公共補正予算につきましても昨年同様2月定例会で提示される予定であると考えられます。
そこで、昨年度の追加公共補正予算は先議により2月21日に議決したところですが、どのような効果があったのかお聞かせください。

○蕪木経理課長
 昨年2月議会においては、例年どおりですと閉会日の3月18日に議決になるところ、先議により2月21日に議決いただき早期に発注手続に入ることができました。このことにより年度内に早期に契約できた公共関係の契約額は、平成30年度は56億円でしたが先議いただいた昨年度は110億円となり、54億円も増える結果となりました。

○鈴木(啓)委員
 ありがとうございます。
契約が約50億増えたとのことですが、契約実績が増えたこと以外にも効果がありましたらもう少し詳しくお聞かせください。

○蕪木経理課長
 例年年度末に集中する年度をまたぐ工事の変更契約手続も、先議により早期に着手することができ職員の業務の平準化が図られたほか、速やかな発注準備を行うことができました。本庁では早期の箇所づけの準備、出先事務所では早期入札に向けて設計準備を進めることができたほか、部内には2月補正予算における契約事務の取扱いについての通知を出し、予定価格3000万円以上の工事について価格競争による制限付き一般競争入札により早期に契約締結、工事着手ができるようにいたしました。また業者の技術者不足を考慮して、年度内に契約締結する部分については工事着手日選択型の工事ができることとし、入札執行の弾力化を図ることができました。

○鈴木(啓)委員
 ありがとうございます。
お伺いしただけでもかなりの効果があり、県政運営の効果は県民の生活にもプラスにつながっていくと考えます。特に今は国難とも言われている時期ですので、大変厳しい財政状況の中で効率的に事業を進めるためにも慎重な判断は必要と思いますが、積極的な取組をお願いいたします。

 次に、説明資料61ページの土砂災害対策の推進につきましてお伺いしたいと思います。
この中で、62ページ(2)ソフト対策のエ県民への防災知識の普及につきまして、こういった取組が県民の防災意識を高める大切な取組であると考えますが、取組を見ますと講習会や出前講座がございます。
新型コロナウイルスの感染拡大によって取組の状況がどのようになっているのかお聞かせください。

○村松砂防課長
 5委員御指摘のとおり、本年は新型コロナウイルスの影響から例年どおりの取組は困難な状況になっておりますが、感染予防を考慮しながら可能な限りの取組を進めております。
土砂災害防止講習会は、県内に組織された5,100余の自主防災会のリーダーを対象に例年40回、3,000名前後のところ本年度は1市で1回、70名のみの状況でした。また出前講座は小中学校を対象に授業を活用して実施しておりますけれども、例年10校、生徒数約数百名のところ本年は1か所の保育園と2校の小中学校で延べ3回、児童生徒数119名の開催となっております。
 このような状況から、新たな取組として小学校の県庁見学の時間を頂き、その中で1回5分程度の一口講座で生徒さんに説明させていただいております。これまでに9校、生徒数276名の方に説明させていただき、今年度から説明用の動画等を活用して身近な土砂災害リスクの説明をしています。また対面での説明が困難ですので、避難行動を記載した詳細なリーフレット等を作成し、JR静岡駅で啓蒙活動として県民の皆様にお配りしたり、各町内会へ回覧する等の活動をしております。

○鈴木(啓)委員
 ありがとうございます。
大変な御苦労をされながら、こういった活動を続けられていると思います。1回で70名、出前講座1園2校で119名、やはり昨年どおりのやり方はなかなか難しいかと思いますので、様々な工夫の中で取組を続けていただければと思います。

 次に、静岡県の新ビジョン評価書案17ページの活動指標、最大クラスの洪水・高潮による浸水想定区域図作成数についてお伺いさせていただきます。
県では、新ビジョンの風水害・土砂災害対策の活動指標として、最大クラスの洪水・高潮による浸水想定区域図作成数の令和3年度の目標値を519河川、2沿岸と設定して検討を進めていますが、令和元年時点の現在値が46河川、ゼロ沿岸となっています。
洪水につきましては、昨年5月までに洪水予防河川及び水位周知河川の46河川の洪水浸水想定区域図の作成を完了しましたが、昨年10月の台風19号によりその他の河川で浸水被害が発生したことから、県内全ての県管理河川を対象に区域図の作成を進めていると認識しております。また高潮につきましては令和4年度末の県内3沿岸の公表を目指して、令和3年度末に2沿岸の公表を目標に作成を進めていると認識しております。
最大クラスの洪水・高潮による浸水想定区域図作成数の現在の進捗状況と目標達成、今後の見込みについてお伺いさせてください。

○望月河川企画課長
 まず、洪水における浸水想定区域図の作成ですが、5番委員御指摘のとおり昨年までに水防法に基づく水位周知河川及び洪水予報河川の指定をした46河川を対象に作業が完了しており、さらに今年6月には新たに4河川を指定対象として浸水想定区域図の作成が済んでおります。このように順次作業を進めていますが、御指摘の残る469河川――俗に言うその他河川につきましては県管理河川を対象に順次作成を進めているところです。今後新ビジョンの目標年次である令和3年度末までには、全ての対象河川において作業を完了させる見込みです。
 次に、高潮につきましては今年6月に国が作成の手引の改定を行いました。いろいろな検討事項が追加になったことを踏まえて有識者で構成する検討委員会を設置し、計画的に検討を進めています。同様に令和3年度末までには新ビジョンに掲げる伊豆半島沿岸及び駿河湾沿岸の作成作業を完了する予定で進めているところです。

○鈴木(啓)委員
 ありがとうございます。
防災・減災対策の強化は県民の命を守る大変重要な取組ですので、頻発化、激甚化する自然災害から県民を守るためにも遅れることなく着実に進めていただくようお願いいたします。

 最後に、これも説明資料にはございませんがコロナ対策による船舶の入港制限に関してお伺いさせていただきます。
 今年4月、長崎港に停泊中のクルーズ船「コスタ・アトランチカ号」で新型コロナウイルスの集団感染が発生した際、長崎県の現行条例では感染拡大のリスクを根拠に入港や着岸を拒否できないという課題が明らかになりました。それにより長崎県では条例の改正が検討されまして、報道によりますと長崎県議会では、12月8日に新型コロナウイルス感染のリスクなどがある場合に船舶の入港を制限できることを明記した県港湾管理条例改正原案が担当委員会において全会一致で可決されました。改正では船舶の入港で県民の生活の安全が害されるおそれがある場合や県民を著しく不安にさせる場合は港湾の利用を制限できると定められまして、18日の最終本会議で可決され来年の1月1日から施行すると予定されています。
 本県にもクルーズ船が寄港しておりまして、同様の問題が発生する可能性は拭えません。また新型コロナウイルス感染拡大が問題となっている今、県民の安全・安心を確保するためできる限りの準備をするべきと考えます。
 そこで、現在の県条例により感染拡大のリスクを根拠に船舶の入港や接岸を拒否できるのかどうかお聞かせください。

○吉村港湾振興課長
 現在の県条例により拒否できるかにつきまして、感染症のリスクを根拠に拒否する規定はございません。

○鈴木(啓)委員
 ありがとうございます。
現状ですと長崎県と同じ状況という解釈ですが、それではコロナ対策による船舶の入港制限に関して県はどのようにお考えでいるのか、できましたら条例改正の可能性も含めましてお伺いします。

○吉村港湾振興課長
 11月からのクルーズ船の再開におきまして、県の受入れの判断は国の示す方針に基づいて可否を判断しております。国の受入れの判断基準につきましては、船がガイドラインを守って感染症対策をしっかりしていること、港湾管理者が感染症対策をしっかりしていること、地域の感染状況を踏まえて保健所や地元の方々が寄港を合意していることが条件になっており、条件が満たされた場合はクルーズ船が寄港し、満たされない場合は寄港をお断りして船会社も寄港しないこととなっております。
 条例改正につきましては、今後他県の状況のほか国にも相談しながら制度上の課題を詰めていきたいと考えております。

○鈴木(啓)委員
 ありがとうございます。
進められていくとのことですが、説明資料76ページにもクルーズ船誘致等に向けた取組があります。こういった取組も、やはり港湾振興、経済対策といった観点からは大変重要であると考えます。
 一方で、その裏には守りとしての取組も必要ではないかと考えます。特に県民の安全・安心を確保するための取組は優先されるべきと考えますので、積極的に検討していただくことを要望させていただき私の質問を終わります。御答弁ありがとうございました。

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