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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和元年決算特別委員会産業分科会 質疑・質問
質疑・質問者:牧野 正史 議員
質疑・質問日:10/28/2019
会派名:公明党静岡県議団


○牧野委員
 分割質問方式で、5点ほど質問させていただきます。
 まず初めに、平成30年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書の16ページのオープンイノベーション静岡の取り組みの中で、売れるものづくりサポートセンター販売戦略サポート委員会を年11回と非常に精力的に開催していただきました。
 また、製品開発、販路拡大に課題を抱えている地域、企業に対し知見を有する外部専門家による具体的なアドバイスを18社に実施したと報告がありますが、それらはどういった業種なのか、またアドバイスによる具体的な成果を可能な限り教えてください。

○齊藤産業政策課長
 売れるものづくりサポートセンターについてお答えいたします。
 まず、アドバイスした企業の業種についてです。
 本県では、平成27年4月から産業戦略推進センターオープンイノベーション静岡を立ち上げ、すぐれた技術や製品を有するなど本県経済を牽引する可能性のある企業を重点的に支援しております。
 こうしたオープンイノベーション静岡の活動の一環として昨年度売れるものづくりサポートセンターを設置し、すぐれた技術、製品を有する一方で製品開発、販路拡大に課題を抱えている地域企業、例えば製品開発においてコストダウンや軽量化を図りたい、販路拡大において販売先へのアプローチ方法、効果的なPR方法を知りたいといった地域企業に対してマーケティング等に詳しい実務家が具体的なアドバイスを行い、アドバイスに基づいた個別支援を事務局が実施する活動を行っております。
 昨年度アドバイスを受けた企業は、製造業を中心に18社ございます。各企業はアドバイスに基づく取り組みを実践し新たな販路開拓等につなげております。
 次に、具体的な成果について事例を2つほど紹介させていただきます。
 1つは販路拡大です。パッケージ資材の企画、製造、販売を行う企業が開発したユニークなデザインの紙製の手提げ袋に対して、販路開拓の方法についてアドバイスを行っております。具体的には主にインバウンド向けに手提げ袋単体ではなく既存の商品を詰めたパッケージ商品として展開するといったアドバイスを行いました。その結果駅構内の観光施設への常設、大手企業からの大量発注などにつながり販路が拡大しております。
 もう1つの事例として、試作品製作のための資金調達です。保冷剤を製造する企業と作業服を製作する企業が共同開発した医療用製品につきまして、試作品製作のための資金調達の方法、クラウドファンディングやSNSなどを用いた製品の効果的なPR方法、医療機関、介護施設へのアプローチ、ネットワークづくりなどについてアドバイスいたしました。その結果クラウドファンディングの目標額を大幅に上回る資金を調達することができました。

○牧野委員
 ありがとうございます。
静岡にはものづくりが優秀な企業が非常にたくさんあるんですけれども、一方で販路拡大が余り上手ではない企業がありますので、ぜひ今後ともこの取り組みを続けていただきたいと思います。

 続きまして、説明資料47ページの小型バイオマスプラントの事業化、普及についてです。私も現在の職務につく前に県内の食品会社に勤務していましたが、そこで工業技術研究所から御提案いただき小型バイオマスプラントを設置して実用実験に協力しました。
 ただ、私はプラントを設置した段階で退職したため、実験結果やその後の展開を見届けることができませんでした。そこで質問ですが、過去何件の実証実験が行われ、その成果、小型プラントの販売実績、今年度はどういう業種で何を利用して実験されているか差し支えない程度で教えてください。

○川田エネルギー政策課長
 小型バイオマスプラントの事業化、普及についての御質問にお答えいたします。
 まず、先ほど7番委員からも御案内がございましたけれども本事業で取り組んでおります小型バイオマスプラントは工業技術研究所で開発した機械でございます。現在県内に数多くある中小の食品加工業者は加工している間に出る食品残渣――生ごみを処理費を払って処分していますけれども、これを材料として処理費を抑えつつエネルギーを有効利用するバイオマスプラントの導入を狙った事業でございます。
 また、食品残渣は工場やつくる製品によってそれぞれ油分、水分、形状などいろいろ条件が違うため、1つのプラントで全部対応できるわけではございませんので、いろんな工場のパターンにあわせて実証実験をやっています。
 実証実験は平成29年度から始めて半年程度ごとに実施しております。平成29年度前半はレトルトの加工食品工場、後半が水産加工品の工場、昨年度上半期が豆腐製造の関係、下半期が調味料の製造工場、本年度は上半期に健康食品工場、下半期に肉の加工食品工場の実証実験をやる予定でございます。
 これらの実証実験を通じて、食品加工の製造業種別のプラントに必要なデータをとり、プラントの運用方法の検討や事業性の評価を行います。現在実証化、実用化のデータをとっている段階のために販売実績はございませんけれども、今後食品工場をターゲットとして導入促進を図っていきたいと考えています。

○牧野委員
 ありがとうございます。
平成29年度から始まったとのことでまだプラントの販売実績がないことは理解しました。私も当時対応していただいた工業技術研究所の職員がとても熱心で昨年初夏の段階から説明に来ていただいて、我々のところは提案に乗ってコーヒーかすと調味料の残渣を使用したバイオマスプラントを設置したんですけれども、本当に一つ一つ細やかに対応していただいたことがすごく印象に残っております。まだ始まったばかりで実用化や販売実績は先になると思いますけれども、特にそういう事業は携わっている人間でないと知り得ない事業ですので、ぜひうまくPRしていって、今後普及につなげていただきたいと思います。

 続きまして、説明資料64ページの職業訓練手当支給事業費についての質問です。これは障害のある方や母子家庭に対して生活を保障し訓練の受講を促進するために訓練手当を支給する事業ですけれども、表の支給総額と受給人員で1人当たりの支給額を計算するとあしたか職業訓練校が約100万円、沼津、清水、浜松技術専門学校は30万円から40万円程度とかなり開きがあると思うんですが、支給額の差の理由と訓練を受けた後の就業状況を教えていただきたいと思います。

○増田職業能力開発課長
 職業訓練手当につきましては、あしたか職業訓練校も各技術専門校で訓練を受けている者も同じ単価になります。あしたか職業訓練校は訓練期間が1年間であるため手当が年間で約100万円少々となるのに対して、各技術専門校で行う訓練は期間が3カ月から4カ月と短期間であるために手当が34万円とか35万円になります。支給額の差は訓練期間の差によるものです。
 それから、訓練終了後の就職状況でございます。
 まず、あしたか職業訓練校では平成30年度の修了者が34名、就職者が34名で就職率は100%となっております。
 なお、技術専門校が実施している離転職者訓練については、昨年度訓練修了あるいは就職による中退者も含めて1,011人のうち就職者が774人で就職率は76.6%となっております。また就職率が60%を下回った場合ハローワークと相談しながら訓練内容の見直し等をしておりますが、あしたか職業訓練校以外の平均は76.6%でございます。

○牧野委員
 1つ再質問なんですけれども、あしたかの就職率が100%に対して沼津、清水、浜松が70%台の理由を教えていただきたいと思います。

○増田職業能力開発課長
 あしたか職業訓練校の場合には、訓練期間が1年間と長く企業への実習等も含て就職に対する取り組みができているわけですけれども、3カ月、4カ月の短期の場合についても期間内に訓練をやってはいますが、障害者については訓練を修了することができないことや事業主委託訓練等の中で事業主が実際に雇用して3カ月の間で今後継続的に雇用できるかどうか判断していることもあり、なかなか100%には達していない状況でございます。あしたか職業訓練校の場合には1年間の全寮制で身辺自立も含めてレベルの高い訓練ができていることが1つの要因ではないかと考えております。

○牧野委員
 ありがとうございました。
ぜひ障害のある方も社会で自立できるように、引き続きサポートしていただきたいと思います。

 続きまして、説明資料168ページの茶の都ミュージアムの観覧料が見込みを大きく上回っており、お茶の振興を進める静岡としてとてもうれしく思っております。ここでは金額として出ていますが、当初は何名の観覧者を見込んでいたのか、また実際に何名の方が観覧されたか、ことしはどう目標を立てて今現在およそ何%達成しているか。そして一方で茶の都ミュージアムの使用料が見込みを約70%下回った理由を教えていただきたいと思います。

○小林お茶振興課長
 当初見込んだ観覧者数につきましては、7万人を予定していました。実績は11万4324人となっております。
 また、本年度の観覧者数につきましては9月末現在で5万2600人となっております。本年度末には8万3300人程度を見込んでいます。目標の進捗率は、おおむね60%強になるかと思います。
 それから、茶の都ミュージアムの使用料についてお答えいたします。
 多目的ホールの使用料につきましては、32.2%の収入率になっております。旧お茶の郷博物館の過去5年間の利用数は年間で平均172回です。これに1時間当たりの使用料2,000円に1回当たりの平均使用時間3時間を掛け、年間103万2000円を当初見込んでおりました。これに対しまして昨年度の実績は有料での使用が31回で33万2000円となっております。ただ実際には無料使用が152回、加えてミュージアムで主催したイベントがおおむね50回、延べ約200回の無料使用がありました。この無料使用には、例えば観覧に来ている小中学生といったいわゆる施設を無料で使える方々の利用も含まれております。こういった利用が非常に多いために使用率としては高いのですが、収入率としては33%となっています。
 今後につきましては、お茶関係の団体等の利用を働きかけ、さらに利用推進を図りたいと考えております。

○牧野委員
 ありがとうございました。
本年度は世界お茶まつりが春と秋2回開催されまして、静岡茶を盛り上げる機運の高まりを期待しております。一方でドリンク飲料への供給が主流になりつつありますけれども、お茶の文化を継承していく上でも大切な施設だと考えております。今後ともさまざまな工夫を凝らして観覧者をふやしていただけるようにお願いいたします。

 最後の質問になります。説明資料260ページの労働委員会について先ほど少し説明もあったんですけれども、労働争議の調整及び個別的労使紛争のあっせんについて制度を知らないため利用できないことのないようセールスポイントを前面に出して積極的に広報、PRを展開するとありますが、具体的にどのような方法でPRしているでしょうか。

○渡辺労働委員会調整審査課長
 労働委員会のあっせん制度の特色について幅広い層の県民の方に広く知っていただくことが重要であると考えております。例えば労働局とも連携してリーフレットの中に県の労働相談とあわせて労働相談の窓口を掲載したものを作成してコンビニエンスストアやスーパーマーケット等を通じ広くお配りするほか、特に若者向けの取り組みとして大学や専門学校などの学生課を訪問して学生がアルバイトをするときの注意事項などを記載したリーフレットを配りながら状況を聞き、県の労働相談窓口や制度について説明しているところでございます。いろいろな広報媒体を活用しながらPRを進めてまいるところでございます。

○牧野委員
 ありがとうございました。
多分ここにいらっしゃるほかの委員の方もそうなんですけれども、意外と民間の人からの個別的労働争議のあっせんといった会社での悩みが直接寄せられており、労働相談窓口や制度を知らないことを実感したので今回質問させていただきました。
 コンビニでもなかなか目につかなかったり、最近では新聞をとらない家庭も多かったり、いろいろPR紙など無料で配付されているものを手に取ってもすぐ見なかったり中を開けなかったりすることも多いので、もう少し工夫して広く知っていただけるようにできればと思います。

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