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委員会会議録

質問文書

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令和5年2月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:勝俣 昇 議員
質疑・質問日:03/02/2023
会派名:自民改革会議


○勝俣委員
 おはようございます。それでは一問一答方式でお願いします。
 まず、県内観光交流の観点から質問させてもらいます。
 新型コロナで県内観光業界は大分大変な思いをしたわけですけれども、一昨年から県の経済・観光喚起策があって若干の兆しが見えてきたのかという中で私はデータを調べてみました。
 観光庁が公表しています宿泊旅行統計調査。一次報告、二次報告とありまして、昨年11月の二次の速報値によれば全国の延べ宿泊者数が4609万人です。前年同月比では24.8%増、ただ2019年度比ではマイナス7.2ポイントです。そのうち静岡県については1703万人。前年同月比ではプラス9ポイント。しかしながら2019年度比ではマイナス11.9ポイントです。
 この延べ宿泊者数のうち日本人について見れば全国4227万人で、2019年度比でプラス4.1ポイント。しかしながら静岡県においては1669万人で、2019年度比ではマイナス4.3ポイントです。
 外国人に関して申せば、2019年度比では大きく下回っている状況です。空港の就航等の関係でやむを得ない部分がありますけれども、国内の日本人の宿泊者数は全国平均では上回っているけれども静岡県ではまだマイナスとなっています。
 そうした中で、令和5年度のスポーツ・文化観光費について見れば総額では全体で19億円上回っておりますが、よく見てみれば文化費14億円がそのうちの大半で大きな要因となっています。
 このうちの文化では舞台芸術や文化財調査、また美術館の修繕等で大きなハード事業がウエイトを占めていますけれども、今言った観光に関して言えば観光交流費のうちの観光交流促進事業が3億円減額になっているわけです。
 先ほど言ったように、県内の宿泊者数がまだまだ本格的な回復にない中にあって、令和5年度の予算の特に直結するであろう観光交流促進事業費がマイナスになっている。
 こうした中で、県内の観光事業、観光経済をどのように回復させていくのかお伺いしたいと思います。

○影島観光交流局長
 御紹介頂きましたデータの数値につきましては私ども承知しております。
 やはり大きな要因として、特に外国人の来訪者が落ち込んでいるのは富士山静岡空港の国際線の就航も大きな影響があるかと思っております。
 そんな中で、3年にも及ぶコロナ禍で新しい生活様式が定着しまして、旅行者のニーズや観光のスタイルも変化が生じてきております。
 一方で、サステーナブルですとかSDGsへの高まりもあり、観光DXの活用の動きもあると承知しております。
 こういった状況を踏まえて、来年度につきましては本県の観光産業の本格的な回復を目的に需要の喚起、しずおか感動体験ツーリズムの確立、データ活用で新たな価値を生むDXの推進の3つの柱で取組を進めたいと考えています。
 まず、1つ目の需要の喚起ですけれども、旅行需要の回復を本格的に進めるために個人旅行の支援、団体旅行の底上げに取り組んでいきたいと考えております。
 特に、ソフトランディングに向けた個人旅行の支援につきましては、マーケットの動向や宿泊施設等の状況も踏まえまして閑散期や平日を対象にした宿泊や体験の割引を進めていきたいと思っています。またその実施に当たりましては、十分な周知期間を設けて実施していきたいと考えております。
 2つ目のしずおか感動体験ツーリズムに関しましては、本県が持っている非常に魅力ある豊かな食材はじめとする観光資源を生かし、ガストロノミーツーリズムや教育旅行、さらには大河ドラマを好機とした歴史文化を活用したテーマ性のあるツーリズムに力を注いでいきたいと思っております。
 また、東アジア文化都市事業とも連携して、インバウンドや訪日教育旅行などにも力を入れていきたいと考えています。
 3つ目の観光DXの推進ですけれども、観光アプリTIPSがかなり周知されまして、いろいろなところでデータの活用ができる状況にありますので、これらを活用して新たな観光サービスの創出に取り組む市町を伴走支援するほか、こういったものを活用したデータマーケティングにも取り組んでいきたいです。
 予算額的には減っておりますけれども、この3つの柱を重点的に取り組むことで、本県の観光産業の回復に本格的に寄与するように取り組んでいきたいと思っております。

○勝俣委員
 限られた予算ですから、効果的、効率的に執行していただくのは当然のことです。ただデータで分かるわけですから、年度内においても的確に状況を見て対応頂きたいと申し上げておきます。
 また、これは意見ですが、昨日も質問があったわけですけれども、外国のインバウンドがこれから活性化する中で具体的に中国、韓国と国名が出ておりましたが、先ほど申しましたように外国人の宿泊者数が静岡県は全国でもかなり低いほうなんですよ。要因をよく見ていくと、静岡は中国便がまだ就航していませんが、もともと中国の交流客数が大半で50%以上を占めていたと思うんですね。これは考え方いろいろあるでしょうけれども、外国の情勢とか影響を受けやすい国に強く偏ったというと表現が適当でないかもしれませんがバランスが大事です。もっと申せば、1人当たりの旅行消費額を見ていくと2019年データですけれども圧倒的に韓国が高く、次いでアメリカで、中国人は韓国の半分以下で多くを占める。何が言いたいかといえば、客数もそうですけれども消費額を増やしていくと。
 昨年10月からインバウンドが再開して、人を何人呼んだかではなくて幾ら落としていったか。こういう政策をしっかりと組むべきだと思っておりますので、対象国、またいかにお金を落とさせるかを戦略的に5年度の事業の中でよく検証しながら進めていただき、6年度以降につなげていただく。
 またコロナのようなことがいつ起きるか分かりません。話が飛びますけれども、場合によっては、世界情勢が不安定になることも考えられるわけです。そういうときにあまりリスクを背負わない、分散する対応も県として進めていただきたいと申して、この質問を終わります。

 2点目に入ります。
 非常勤特別職の任用についてです。
 本議会に先立ち、経営管理部から非常勤特別職の任用に関する基本方針が示されております。その中で選任に当たっての基準に関しては、特別職の任期は1年のため毎年度職務の実態を踏まえ必要な見直しを行う方針が示されております。
 今回お聞きしたいのは、静岡県富士山世界遺産センター館長である遠山敦子氏についてです。次年度の計画では資料に示されたとおりほかの2つの美術館とかの方たちに比べて勤務実態、出役実態に関して相違があり過ぎるのかなと見て取れます。これについては私たち県議会議員のみならず、県民が見ればさらにおかしいなと、もう一目瞭然であります。
 まず、報酬金額が出役に対して妥当であるのか、実態に合わせた報酬とすべきであるという観点から当局側の考えを伺いたいと思います。

○鈴木富士山世界遺産課長
 遠山館長は、資料にもございますように今年度はこの1月末までの10か月間で28日間センターに来館しております。それ以外にもメールや電話で助言を随時お願いしておりまして、それらを含めますと令和4年4月から今年の1月末までで、記録に残っているものだけでも約160日間対応していただいております。
 遠山館長は、文化庁長官ですとか文部科学大臣でとにかく文化行政に精通していること、また富士山の世界遺産登録につきましては、学術委員会の委員長として推薦書を取りまとめ多大な尽力を頂くなど非常に富士山については知識が深いことから、大所高所からこれまでいろいろな助言を頂いています。
 例えば、今年の1月に静岡、富山、石川の3県による三霊山連携の協定を行っております。その中でも富士山世界遺産センターが学術関係の調査を行っていくことで進めておりますけれども、実はこういう話が具体化する前から遠山館長からは、センターが5周年を迎える中で新たなステップへ進んでいくためにより広域的な研究連携が必要であろうと御助言がありました。それを踏まえて、たまたまですけれども富山県の立山博物館と研究連携を準備していたこともありまして三霊山連携についても非常に円滑に進めることができるんじゃないかと考えています。
 センターの職員はどうしても日常の館の運営に非常に大きな労力を取られていますが、遠山館長からは大所高所から非常に有益な御助言を頂いております。
 そういうことから、人事課が示しております基本方針にありますように勤務日数のみでは質、量をなかなか適正に評価できないとして月額報酬としております。また金額につきましても、今まで申しましたとおり、これまでの実績や経験を踏まえまして適切であると考えております。

○勝俣委員
 るる御説明頂きましたけれども、県民の目線に立てばなかなか厳しいのかなと。
 この世界遺産センターが、5年の節目を迎えた中でこの方について申せば7回目で、ほかの方に比べて長期になってきております。
 先ほど申した基本方針の中で、公平性、透明性の観点から人選に当たっては複数の候補者の中から選定するとなっておるわけです。
 こういうことが行われているのかどうか確認させていただきたいです。

○鈴木富士山世界遺産課長
 館長の人選につきましては、毎年度必要性を勘案した上で、その結果として遠山氏に館長をお願いしております。
 遠山館長は、先ほども申しましたように文化行政にも精通しており、富士山にも非常に詳しいところがあります。
 さらに、センターも会館当初、2年目は45万人を超える観覧者がございましたが、その後コロナにより激減する非常に難しい状況がありました。そういった中で館の運営につきましていろいろ助言を頂きまして、これまで来たところです。
 今後につきましても、コロナ禍が落ち着いている中で来館者の回復ですとか、開館から5周年を迎えてセンターの活動が飛躍していくことを考えますと、なかなかほかに適当な方が見当たらないので遠山館長にお願いしております。

○勝俣委員
 端的に答えてください。
 ほかの人を含めて人選したかどうかですから、今の説明ですとしていないと聞こえます。

○鈴木富士山世界遺産課長
 遠山館長お一人しかいないと考えております。

○勝俣委員
 そうしますと、今の答弁ではとても基本方針に沿ってこの人選がされたと取れなくなりますけれども、どうでしょうか。

○鈴木富士山世界遺産課長
 当然、基本方針もしっかり考えた上でですが、総合的に勘案いたしまして、やはり遠山館長が一番適任であると考えております。

○勝俣委員
 県民に分かりやすく、また公平性、透明性という中で申し開きができますように、この方針に沿って今後的確に進めていただきたい。
 必要性については十分に私も理解します。ただ出役実態に合わせて報酬金額が妥当なのかは県民誰でも考えることだと思います。
 そういう中で、県としても丁寧な説明をしっかりと行っていかないと。来年度の事業ですからその先の話はあえて申しませんけれども、人選に当たってはしっかりと公平性、透明性を取っていただいて、こういう方に対しての報酬金額を見ればたかだかということなんでしょうけれども、県全体としての予算は決して楽ではないはずなんですね。
 必要性は分かりますけれども、こういう積み重ねをして必要な事業に充てていきますから、出役実態に合った妥当な報酬金額を提示していく姿勢でこれからもいってほしいと思います。
 文化観光委員会の委員として、私も最後の質問でしたけれども、何としても皆さんの力で県内の観光や文化に資するように一生懸命努めていただくことを祈念しております。終わります。

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