本会議会議録


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令和6年11月人口減少社会課題対応特別委員会
委員間討議の開始、委員間討議の終了 【 討議 】 発言日: 11/25/2024 会派名:


○和田委員長
 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
 それでは、ここから当委員会の報告書の作成に向けて委員間討議を行います。
 前回の第4回委員会に引き続き、委員間で協議し、その御意見を踏まえまして人口減少社会における諸課題への対応に関する事項に関し、報告内容を固めていきたいと考えております。
 まず、資料2の提言項目骨子案を御覧ください。
 委員の皆さんから出していただいた御意見、また県内、県外の視察先や参考人の御意見について基本的には前回の委員会分までをまとめております。
 また、本日の協議に向けて提言に盛り込むほうがよいという御意見を各会派から事前に聴取し、正副委員長で協議の上、骨子案に入れております。
 以上を踏まえ、骨子案を御覧頂き、委員の皆さんから御意見を頂きたいと思います。
 まず、本委員会では、各会派から提案された調査観点により構成されておりまして、本骨子案も各会派から御意見を頂いておりますので、提言1から6までは自民改革会議、提言7は公明党静岡県議団、提言8はふじのくに県民クラブと各会派から御発言をお願いいたします。
 まず最初に、自民改革会議からお願いいたします。

○勝俣委員
 それでは、私のほうからは、調査観点1の運輸・建設業及び調査観点2の医療・介護分野について御説明したいと思います。
 まず、提言2のデジタル人材の育成強化についてでありますけれども、リスキリングに必要な教育研修などデジタル化の強化に取り組む企業に対する支援や、県内各種学校において情報系の人材を育成し、県内企業への就職につなげる取組を実施していただきたいと思います。
 次に、提言4の外国人材の活用についてですが、多文化共生センター「かめりあ」など、相談拠点における多言語対応の強化や、地方ならではの魅力発信、公営住宅の提供など定着につながる取組を推進していただきたいと思います。
 また、職場等での秩序づくりや教育も重要となるため、そういった環境づくりに取り組む企業を支援していただきたいと思います。
 次に、提言5の運送業の労働環境改善についてです。
 運送業者と荷主が平等な立場で適正な運賃交渉などを行える環境改善を国と連携して推進していただきたいと思います。
 また、置き配などのサービス、置き配ポイント制度の積極的な周知など、効率的な輸送に向けた機運を高める取組を推進していただきたいと思います。
 さらに、大型免許取得要件の緩和について、早期実現の国への要望や、特殊技能制度に自動車運送業が追加されましたことから、制度の積極的な周知や勉強会の実施など環境を整備していただきたいと思います。
 また、本日の参考人招致の中でもありましたが、私のほうとしては、今までの商慣行の見直し、物流の効率化、また荷主、消費者の行動変容について国が今その策定作業を進めている背景も踏まえた中で、こうした動きに連携して環境整備を行うことを提言したいと思います。
 以上です。

○和田委員長
 引き続いて、公明党静岡県議団からお願いします。

○盛月委員
 公明党静岡県議団といたしましては、調査観点2の医療・介護分野について、提言は7の部分ですが意見を申し上げたいと思います。
 まず1つ目ですけれども、電子カルテなどから抽出した統計情報などを活用し、新たな製品やサービスの開拓につながるアイデアソンの開催や表彰制度の創設など、産官学と連携し、ヘルスケア産業でのデータの利活用が推進される環境を整備していただきたいと思います。
 2点目ですが、学校や公民館、コンビニなど地域の身近な施設を活用し、医師や薬剤師、ケアマネジャーや管理栄養士などがオンラインによる診療や相談ができる環境を整備していただきたいと思います。
 それから3点目ですが、介護施設のデジタル化推進のための財政支援、そして新たな医療や看護、介護に対応できる人材を育成するため、医療や看護、介護を学ぶ学生が映像による視覚拡張などのDX機器を実習において身近に体験できる環境整備を支援していただきたいと思います。
 公明党県議団は以上です。

○和田委員長
 引き続きふじのくに県民クラブ、お願いします。

○杉山(淳)委員
 提言8だけですけれどもお願いしたいのは、提言8の1に、まず幹部の方がこの問題を人口減少イコール税収減少イコール将来公共施設を複合施設にしていく必要があるということをしっかり理解した上で進めていくという、人口減少社会ということをしっかり捉えることが必要だとぜひ提言に加えていただきたいと思います。そこからスタートしないと、先ほど言いましたように移住を促進すればいいとか、いろいろなところに手を出し過ぎてしまって、根本的な解決にならない施策に予算も人も要ってしまう。しかし、先ほど言った廃業支援のように将来もう確実に来ることに対して、静岡県としてはこれは必要になる部分なので、当たり前のことですが、しっかりまず課題を認識してもらうことが遅れていると思うので、まず1点入れてもらいたい。
 次ですが、人材が限られているので、市町と連携したマネジメントが必要です。取りあえず連携強化はここに書いてあるとおりで結構ですが、とにかく強く言いたいのは、公共施設は、学校も聖域でなくて将来に向けて地域住民が集うコミュニティーや、またスポーツなどができる複合センター的なものにしていく必要があるという視点をどこかで加えていただきたいと思っているし、そのために住民、当事者の意見もしっかり聞きながら進めていくという視点が必要だと思っています。
 次に財源の確保ですが、高度成長期にたくさん建てた公共施設をそのまま建て替えていくのでは、お金が幾らあっても足りないということで、財源確保、まず支出の抑制ですが、建て替えの際に同規模のものにするというのは到底できないがゆえに、先ほどと少しダブるんですけれども、ぜひもう一度将来にわたって人口減少を受け止めて、何が必要か、複合したものを含めてお金のかからないようにする。財源を捻出するために、極力そういう同種のものを建てない前提で、書くかどうかは別ですが、例えば県営住宅ならばどうしても高層のエレベーター付きの立派なものを建ててしまうんですが、それよりも農家の方がアパートを建てるような、2階建てぐらいのスリムで戸数を増やすようなやり方ができると思うんですね。つまり従来の建物の建て方ではなくて、いろいろな変化に富むような建て方にしていきたいと思っています。
 私たちが特に言いたいのは、とにかく公共の施設は県が思っている以上にもっとスリム化していかなければいけないという視点があるので、これから建て替えというところを強く複合施設化していくところも踏まえて、しっかり触れていく必要があると思っています。
 以上です。

○和田委員長
 9番委員に申し上げます。
 せっかく資料2に文書で出来上がっているんですが、それに基づいて説明してもらわないと。今これを入れてもらいたいとかいう話は次の段階です。今協議したいのは、取りあえず提言8として書いたもの、ふじのくに県民クラブとしてこう提言したいという説明をしてもらわないと。今こういうふうに入れてもらいたいと言っても文章も何もないので。

○中沢委員
 提言8を出した人が変えないと駄目よということなので、変えたいなら提言8は出し直ししてもらわないと議論ができないということですね。出した本人が変えますと言っているんだから、私たちはどうしたらいいのかという話になってしまう。このまま一旦出しておいて変更させるのか、中身をもう1回出し直させてくださいと言うかしてくれないと、私たちがそれに対して意見ができないでしょう、だって出す人間が変更したいと言っているんだから。

○和田委員長
 委員間討議なので討議をするものがないと、今ここに出したものを全面的にチャラにするのか、いやこれはこれで生かしてくださいと、プラスアルファでこういうことをまた入れたいと思うんでそのときは皆さん検討してくださいぐらいの話だったら分かるけど、取りあえずここに出してくれた提言についてはどうされたいんですか。

○曳田委員
 今委員長がおっしゃったとおり、これにもし付け加えるならばもう少し練って、これに載せたいということです。

○和田委員長
 皆さん、それでよろしいですか。
 取りあえず提言を8項目挙げて、基本的にはそれぞれの会派ごとにまとめていただきました。最終的には1月に最終決定するんですが、それまでに今出した意見に対して意見がある、新たに加えたい、今日の参考人招致を聞いた後どうするかということも検討しなくてはなりませんので、そのことについては基本的には委員長と副委員長で検討しますが、委員間でこのことについては検討させてください、あるいは加えてください、あるいは修正したいという意見があれば少なくとも定例会が終わるまでには出してもらうという段取りでいきたいと思いますが、よろしいですか。

○勝俣委員
 ここで意見は言えますか。

○和田委員長
 もちろんです。今は段取りを言っただけです。

○勝俣委員
 この特別委員会が始まるときに、今回はいろいろな人口減少がもたらす、カバーしなければならない政策の対象項目は多岐にわたっている中で、今回は運輸などに絞ったと私は認識しているんですけれども、申し訳ないですが提言8については、行政の効率化みたいな、何かちょっと違うんではないかなという感じで捉えています。その点は今回のテーマとして挙げた中での提言はそぐわないと私は取りますけれども、確認させていただきたいと思います。

○和田委員長
 ふじのくに県民クラブとして、行政体制の見直しというより、県が保有するいろいろな施設の運営管理等々について人口が減ってきたら問題があるんじゃないですかということがもともとのスタートだったと思うんですけれども、その辺は若干違うのかなという5番委員の意見ですが、いかがですか。

○杉山(淳)委員
 内容的には、県の執行体制とか、県の施設の関係を。

○中沢委員
 最初の調査観点にも入っていないんだよね。

○和田委員長
 困ったもんだなと思うんですが。

○杉山(淳)委員
 資産経営課の方から意見聴取した内容で議論していたつもりだったんですが、公共施設の在り方というんですか、少しずれていたということですね。

○和田委員長
 いや、ずれていたではなくて、全然絞って入れてないことが入っているんでね、ずれているなんてもんじゃない。検討のしようがない。

○山本(隆)委員
 人口減少による労働力不足を解消するために、行政としてどういう支援ができるかを提言しましょうというのが基本ですよね。

○杉山(淳)委員
 調査観点3の延長の議論をしていたつもりだったんですが違っていたんですね。私がずれていた。これは人口減少に向けて、老朽化が進む県有施設の人口規模とか。

○和田委員長
 老朽化が進む県有施設の人口規模や政策規模の縮小を見据えた適切な対応について調査・検討する、これですよ。これと提言8は、ちょっと困ったという感じがするんだけれども。そのことについては委員長、副委員長にお任せいただいてよろしいですか、最後のところは。

○中沢委員
 1つだけいいですか。8番を取り扱うか、取り扱わないかを正副が議論することは、もう一任で私は構わないと思うんですが、大前提として行政体制の在り方まで踏み込んだものを提言にするとするなら、そもそも我々が議論の対象としないところだけでチョイスされているので、それはこちらの提案も聞いてもらわないといけないという話になると思うんですよね。
 具体的に言うなら、広域行政体と基礎自治体の関係で言うと、地方分権が中途半端で進まないのに権限移譲だけが進み過ぎた結果の産物が地方から地方への移住だったり、子育て支援のサービスの格差だったりとなっていると思うから、行き過ぎた権限移譲を見直すことまで踏み込まなければいけないという話になるわけですよ。だけど今回、そこまで踏み込むのはやめましょうという議論でこの特別委員会をやっているので、我々はそこをあえて触れていない議論をしているわけです。もしそれを取り扱うなら、もう1回我々側にもそれを意見していい機会をつくってもらわないと、申し訳ないけれども、9番委員と10番委員だけの意見で採用するわけにはいかないと思いますよ。だって権限移譲が起きているから弊害が起きているというのは、もう参考人の意見を聞いたって、現場視察に行ったって分かっていることですから。でもそのことは我々は触れないようにしているわけです。

○和田委員長
 2番委員のおっしゃられることは、よろしいですか。

○杉山(淳)委員
 言っていることは分かります。それでどうしたらいいかということですね。

○曳田委員
 趣旨は分かりましたんで、委員長、副委員長と一度協議させてもらいます。それで、我々もこれを盛り込む、盛り込まないという話をさせていただきたい。

○和田委員長
 そこはよろしいですか。
(「はい」と言う者あり)
 ではそこについてはいずれにしても協議しましょう。
 あと現実問題としてもう1回の委員会で対応することになるんですが、特に提言8については非常に大事な話ですので、これにいろいろ問題があるとすれば、委員の皆さんにひょっとしたら議会中に集まってもらうこともあり得るということを承知していただく中で、委員長、副委員長にお任せいただきたいと思うんですが、よろしいですか。
(「はい」と言う者あり)
 いずれにしても年内にはある程度形をつくっておかないと、年明けの委員会のときにまた同じような議論をしたんでは意味がありませんので、そういう進め方でこの委員会を進めていきたいと思っておりますのでよろしいですか。
(「はい」と言う者あり)

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