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委員会会議録

質問文書

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令和元年決算特別委員会危機管理くらし環境分科会 質疑・質問
質疑・質問者:小長井 由雄 議員
質疑・質問日:10/29/2019
会派名:ふじのくに県民クラブ


○小長井委員
 それでは、一問一答方式でお伺いいたします。
 まず、企画政策課の移住・定住は住まいづくり課の空き家のところと関係するのであわせてお伺いします。
 空き家の定義は企画政策課の移住・定住の中で空き家が出ているし、住まいづくり課の中にも空き家が出ていますが、同じものと考えていいのでしょうか。まずその定義を教えてください。

○平松住まいづくり課長
 住まいづくり課で所管しております空き家等対策の推進に関する特別措置法があるのですけれども、これに基づきまして空き家対策に取り組んでおります。
 法での空き家の定義は、解説によりますと居住その他の使用がなされていないことが常態であるものです。その常態とは何だというと長期間にわたって継続している状態であることを意味し、おおむね年間を通して建築物等の使用実態がないと空き家と考えることに解説ではなっております。

○小長井委員
 非常に曖昧で、もしかしたら市町村ごとで違う集計の仕方になっている可能性もないと言えない感じがします。いろいろな空き家の数字が出てくるものですから、この辺は統一していただいたほうがいいのかなと、まず思います。

 それでは、平成30年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書54ページの移住・定住です。
 空き家バンクに登録されているのは多分、今お答えが挙げられたようなものだと思うんですけれども、この空き家バンクの中で移住・定住を進めた数は何人で何戸ぐらいありますか。

○蜷企画政策課長
 移住施策におけます空き家は、移住者が住むための住宅と現在あいている住宅という意味で使っていると考えております。
 空き家バンクの実績でございますけれども、平成30年度の県の空き家バンクの成約件数は148件。平成23年度から制度を開始いたしましたけれども、平成30年度までで合計440件の成約実績がございます。

○小長井委員
 そうすると、先ほどお答えいただきました空き家と違う使い方との理解でいいわけですね。

○蜷企画政策課長
 そうですね。移住者が使うことができる家でございますので、住宅施策としての空き家とは若干違いがあると考えております。

○小長井委員
 人口対策からいってこの移住促進は非常に大事なことだと思うんです。今、平成30年度が148件で合計440件とお答えいただきましたけれども、市町村別の移住戸数及び平均年齢、家族の数、中学生以下の子供を教えていただきたいと思います。高齢者が移住するよりも若い人たちの移住が非常に重要かと思うので、その辺の数字はどうなっているのか、統計があれば教えていただきたいと思います。

○蜷企画政策課長
 移住者の状況でございます。
 移住者につきましては、市町と調査して把握しております。そういった幅広い情報は集めにくいのが実情で、なかなか分析は難しいところでございます。
 そのため、私どもが今つかんでいるのは平成30年度に移住された方々で、もともと住んでいたところ等がわかる方々について分析しております。
 市町村別の移住者数は、平成30年度で言いますと合計1,291人でございますけれども、市町によってそれぞれございまして、多いところで言いますと富士市95人、三島市91人でございます。
 先ほど申し上げました移住前居住地等が把握できた方々の分析をしたところ、世帯主で言いますと30代が全体の4割、続いて20代の方が多く、40代を加えると83%といった状況になっております。
 子供の人数で9番委員から御質問いただいておりますけれども、実際には把握できておりません。私どもが把握している世帯の状況から申し上げますと、仮に3人以上の世帯を子供がいる世帯だと推定すると、20代から40代の3人以上世帯は移住世帯数のうち36%を占めている状況にございます。

○小長井委員
 この移住者については、なかなか分析がうまくできていないなという感想を持ちまして、先ほども申し上げましたけれども、移住して来られる方は子供がいてくれたほうが非常にいい、助かる、ありがたいと思うんですけれども、個別の調査は平成30年度で148件ですからそれほど難しくないと思います。移住した市町、静岡市が何戸、浜松市に何戸といったものもそんなに難しい調査ではないと思いますので、ぜひ調査していただいて移住促進に役立てていただきたいと思います。

 それともう1つ移住に関してですけれども、移住したときに一番重要になるのは仕事につけるかどうかで大きな課題になろうかと思うんですけれども、移住された方のこちらに来てからの就職状況の調査はありますでしょうか。

○蜷企画政策課長
 就職状況の御質問でございます。
 就職状況につきましても、個別の方々まで到達できていませんので全体像はつかめておりません。
 しかし、本県での魅力的な暮らしを発信していくためには移住者の方々がどのような暮らしをしているかも必要な情報でございますので、市町に協力いただいて仕事を含めどのような暮らし方をしているのか把握して、その方々について情報発信しております。

○小長井委員
 私の地元でも移住促進で一生懸命取り組んでいる方たちがいるわけですけれども、学校の存続のために子供の数をふやしたいと、あるいは移住されようとする人たちが仕事がないのかどうなのか気にすることもあるものですから、ぜひまたそういったところも目配りして進めていただきたいなと思います。

 それでは、次の質問に行かせていただきます。
 説明資料114ページ、環境政策課でございますけれども、環境衛生科学研究所移転整備事業については決算審査意見に対する説明書の中でも指摘されております。この内容についてもう少し詳しくお聞かせいただきたいと思います。支持層の変更やくいの変更設計という文字が並んでおりますけれども、ちょっと理解できないものですからお聞かせください。

○稲葉環境政策課長
 昨年度行われたのは基礎部分の工事でございます。一部のくいの支持層としていた砂れき層について当時想定していたよりも耐力不足が判明したことから、それよりも深いところにございます泥岩層に支持層を改めたことと泥岩層の中でも一部深度を見直したことで、64本のくいそのものは変わらないですけれども総延長が66メートル長くなりました。このため設計変更や、あるいは再度の構造設計をやり直すことに時間を要しました。

○小長井委員
これは当然ボーリング調査されたわけですよね。

○稲葉環境政策課長
 設計段階においては、地質調査要領がございまして環境衛生科学研究所の場合は基本設計のときに9本のボーリング調査を行ってそれを反映させています。もう少し慎重を期そうと、もう3本実施設計の段階において追加して12本のボーリング調査に基づいて実際には設計に反映させましたけれども、実際に工事を進めていく中で、河川の横にあったことで当初の想定よりも地質が複雑であったことが原因だと考えております。

○小長井委員
 よく事業の中でボーリング調査してもうまくいってなかったと聞きます。この例もそうだと思うんです。以前静岡空港の壁面が工事をやっても二、三回ぐらい崩れたりしました。これも調査をやったようですけれどもそのような事例もあるので、こういう工事のときはぜひボーリング調査をしっかり進めていただくように。ここの委員会じゃないですが、これから野球場もあると思うのでボーリング調査だけはしっかりやっていただきたいと思います。

 次に自然保護課ですけれども、説明資料126ページになります。
 野生生物保護管理推進事業ですけれども、保護対象動物はどのようなものになりますか。猿、イノシシ、ニホンジカ、カモシカ、この中で言ったらどれになりますか。

○服部自然保護課長
 保護対象となる野生生物でございますけれども、こちらに書かれておりますとおり保護と管理で、今対象を考えております。
 管理する典型的なものは鹿であったり、現状あとカモシカであったり、地域によっては猿を地域個体群として保護している部分もあったりと、状況的にはそれぞれ生物種によって保護と管理で、全体の生態系を考えまして対策をとっております。

○小長井委員
 保護をする必要があるかどうかというと、カモシカにしてもニホンジカにしてもふえ過ぎていて、ここの委員会だけじゃなくて経済産業部でもいろいろ出ていると思うんですけれども、非常に被害が大きいものですから、保護管理推進となっておりますが保護はどちらかというと余り必要ないと私は思います。カモシカについても天然記念物になっているんでしょうけれども、もう少し駆除しなければいけないと思うので、こういった事業を推進するときにはその辺もよく勘案していただきたいと思います。

 また、伊豆半島や富士地域の事業を推進しておりますけれど、富士川以西については高密度地域、南アルプス高山地域としております。このニホンジカについては県下全域、浜松の天竜も出ていると思うんですけれども、富士川以西では高密度地域、南アルプス高山地域としている理由はどういうことでしょうか。

○薮崎鳥獣捕獲管理室長
 富士川以西のニホンジカの生息密度につきましては、現在伊豆や富士地域ですと1平方キロメートル当たり30頭ぐらいの生息密度になっております。それに対しまして、富士川以西ですと1平方キロメートル当たり大体8頭ぐらいとなっております。
 ただ、毎年調査をやっている中ではピンポイント的に伊豆、富士に匹敵するような高い密度になってきているところがありますので、平成28年度から県でニホンジカの捕獲を進めるに至ります。
昨年度につきましては、富士川以西で537頭の捕獲を行っております。
 また、南アルプスにつきましてはニホンジカによる高山植物の食害が顕著になってきている中、平成27年度から捕獲方法の試験区間の検討を進めていきまして、平成30年度からは越冬地においてニホンジカを捕獲する県の管理捕獲を本格的に進めている状況でございます。

○小長井委員
 今お答えいただきました捕獲頭数だと、焼け石に水と言ったら失礼かもしれませんけれども、とても追いつかない感じがします。富士川以西が8頭とおっしゃいましたけど、多分そんなもんじゃないのが現状だと思います。この部分については、ぜひしっかりと取り組んでいただくようにお願いしておきたいと思います。

 次に、説明資料132ページの廃棄物リサイクル課にお伺いします。
 今回も台風15号、19号でも災害廃棄物が非常に大きな問題になっていますが、災害発生時の廃棄物の集積場について災害廃棄物処理計画の推進の中でどのようになっているか教えてください。

○小川廃棄物リサイクル課長
 災害廃棄物の集積場確保については、市町が作成する災害廃棄物処理計画の中であらかじめ候補地をリストアップすることになっております。

○小長井委員
 そうだと思うんですけど、非常に大量の廃棄物が出るのが今回の災害を見ても心配されます。集積場の確保は最大の廃棄物の発生を見て取り組んでいただきたいと思うし、また廃棄物について皆さんごちゃまぜで今積んでいる報道もございましたけれども、いざこの静岡でそういう状況が起こったときに廃棄物の分別はどのように取り組んでいく計画になっているのか教えてください。

○小川廃棄物リサイクル課長
 災害時の集積場に持ち込まれる災害廃棄物の分別については、災害廃棄物につきましても平時におけるリサイクルの観点から焼却処分量や最終処分量をできるだけ少なくすることを基本にしております。
 したがいまして、仮置き場で受け入れるごみにつきましては燃やすごみ、それからガラス、陶器類、瓦、畳や粗大ごみ、木くず、それから家電製品といった平時において分別されている分類でわかりやすく分別して、できるだけリサイクルして最終処分量を少なくするように計画を立てております。

○小長井委員
 今回の台風19号の例でかなり問題点も出ていると思うので、この廃棄物処理計画をつくる中でもそういったこともぜひ参考にして対策をとっていただくことをお願いしておきたいと思います。

 次に説明資料135ページ、不法投棄対策の実施でございます。
 決算審査意見に対する説明書25ページで指摘されていますけれども、産業廃棄物原状回復代執行費用返納金7億4000万円余の回収見込みについてお聞かせください。

○小川廃棄物リサイクル課長
 産業廃棄物原状回復代執行費用の返納見込みは、特に愛鷹山の産業廃棄物につきましては有限会社スルガ産業が実際に事業執行したものでございますが十分な資力がないため分納によって徴収しています。また日時の経過に伴って原因者の死亡、高齢化によってだんだんと徴収が難しくなってきております。
 なかなか回収は難しいと考えておりますけれども、できるだけ電話や文書による催告、面談等を継続的に続けてまいりたいと考えております。

○小長井委員
 これだけ大きな額になると、分納でも回収し切れないだろうというお話でございました。
 こういった問題はここに限らずあちらこちらで起こっているわけでして、この愛鷹山麓では多分10年ぐらい前でしたか、警察が半年ぐらい張り込んで摘発した例だったと思うんですけれども、似たような例がそれほど大規模にならないにしても県下各地であるんではないかなと思います。
 これだけ大きな問題になる前に、警察との連携も早目にとりながら廃棄物不法投棄に対応していただくようにお願いしておきます。

 それから最後になりますけど、説明資料146ページ、南アルプス水源地域魅力形成事業の中で環南アルプス・エメラルド・ネックレス構想の実現とあります。環南アルプス・エメラルド・ネックレス構想とはどういうものかお聞かせください。

○前島水利用課長
 環南アルプス・エメラルド・ネックレス構想は、自然と人が共生し多様な文化、歴史をつなぐ新たな連合体として、南アルプスを象徴する緑、これはエメラルドと言ってますけれども、その環を形成しようということで関係する10自治体が連携をとって進めようとしている構想です。
 関係市町村は、静岡県では静岡市と川根本町、山梨県では南アルプス市、韮崎市、北杜市、早川町、長野県では伊那市、飯田市、富士見町、大鹿村の10市町村が環をつくろうという構想であります。この構想の中で川根本町も船頭的な役割を果たしているものであります。

○小長井委員
 300万円の予算でこの事業費の助成をされたということですけれども、内容的にはどういうことをやったのかお聞かせください。

○前島水利用課長
 川根本町では、特に長島ダム周辺の環境整備に高い関心をお持ちであります。
 したがいまして、長島ダム周辺の景観環境保全事業としてのり面の緑化と交流拠点の保全管理です。具体的には長島ダム周辺に公園等がございますけれども、トイレ清掃といった施設の管理。また交流人口拡大事業の花木の植栽とあわせまして、小学生等を対象とした体験プログラム等を作成して町との交流事業等に努めております。

○小長井委員
 最初に説明していただいた構想からすると、まだまだやっていることは小さいと思います。大きな構想ですのでこれからの話かと思いますが、この構想と今大きな問題となっておりますリニアの水の関係とは共生し得ない感じがいたしますので、そういったことも含めてこの構想の実現に向けて取り組んでいただくようにお願いいたしまして、質問を終わります。

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