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委員会会議録

質問文書

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平成21年6月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:安間 英雄 議員
質疑・質問日:06/15/2009
会派名:自由民主党県議団


○安間委員
 気がついた点につきまして、時間の許す限りお伺いをさせていただきます。
 最初に、インフルエンザの関係でございます。これはこれとして、しっかりやってもらわなきゃいけないわけでありますが、私はどちらかというと、日本はこういうことに関してちょっと過剰に反応し過ぎるかなというふうに思っております。病院側でも余り当局からわあわあ言われると、やっぱり経費がかさむというような、そんなことがあるわけですが、実際の事例としてこのインフルエンザの関係で、外国から日本がどういうふうに見られてるか。ついせんだっても、サッカーの日本代表がオーストラリアに行ったら――オーストラリアはこれから冬場で、大変心配だというふうに言われてるんですが――日本代表の選手だけマスクをやってきたものだから、何か異様に見えたというか、そういう記事が出ておりました。私も実際に臨時議会の前の日の28日ですが、そういうことを県庁にいて体験をしました。
 1つは台湾からでありますが、先日台湾に行ったときにガイドをしていただいた方から携帯に電話がかかってきまして、いきなり何と言ったかというと、その方は日本語は堪能ですがいろいろな言い回しが微妙なところがありますので「安間さん、死んでないか」とかかってきたんですね。いきなりそういう電話なんですが「安間さん死んでないかって何のことよ」と言ったら、日本はインフルエンザが蔓延していて大変みたいじゃんというようなことなんですね。本人も台湾人を連れて日本に来ることがあるんですが、もうやめてますと。ということで、静岡空港の利用も落ちるかなというふうに思っているんですが、その同じ日に、中国の四川省の関係ですが、ちょうど地震の一周忌のようなこともあって記事も出てた折に、議員仲間でできれば1回行きたいねという話で、私は電話を向こうの人に入れました。そうしたらその方が、「本当は27日に日本に来る予定だったけど、インフルエンザでやめました」と言うんですね。これ、中国本土のほうの話なんです。
 それからもう1つは、韓国の関係でありますが、私はサッカーの関係で、選抜の子供たちを連れてソウルへ夏に行くものですから、その関係で語学研修をやっている人のところに晩方ちょうど行ったときに、向こうとやりとりをしてまして、マスクを送ってほしいと言ってるんですね。マスクが日本で売り切れちゃってるといいますか、品薄になっちゃってるんですよね、このインフルエンザの関係で。みんな買わにゃいかんだ、何だということで、そういう状況の中に、やりとりしてる向こうの人も、日本ってインフルエンザ大変だね、マスク送ってやるよと言ってるんですね。その方はファクスがないものですから「安間さん、日本語の住所を書くで、その人に送ってや」と言って、夜に送ってやったわけでありますが、そういうふうに見られてるくらい、ちょっと過剰反応をし過ぎてるかなと。
 これはこれで、やっぱり行政側として対策はしにゃあいかんと思うんですが、そういうことに関して特に林理事なんかどういうふうに思ってるか。
 あるいは、言ってみると風評被害にもつながるわけでありますので、これは国の指導の中でこういうふうに来ているわけでありますが、県だけでも余り過剰反応しないように、しかし、やるところはしっかりやらないかんと、そんなことで所見をお伺いしたいなというふうに思います。

 それから、福祉関係の職員の処遇改善でありますが、やっぱり現場の皆さんは本当に賃金が安くて重労働だということで大変でありますので、これはこれでやってもらわなきゃいけないわけでありますが、先ほどから話が出てますように、これをずっと続けるかどうかという、そこが問題なんですよね。とりあえずは景気対策も含めて手厚くということになるわけでありますが、これがその後も続いていかないと何だということになりますし、返って経営者側からすると、とてもこれが終わったときに経営できないよというような、そんな懸念もされるわけでありますが、そういうことに関しましてどのように対応できるか、ちょっとお伺いをさせていただきます。

 それから、自殺対策のこともやりとりがされておりました。相談を手厚くするということで、かなりの対策はできると思うんですが、自殺する人に限っては、大体来ないと思うんだよね。医療の関係でうつ病とかそういうところでの前段階の対応はできると思うんですが、日本がこれだけの競争社会になっていてストレスがたまるという、そういうところが一番自殺者が多いというふうに私は思っているわけであります。そういう意味での根本的な対策を何かやられないかなと。
 専門家として、そのことに関して何か御意見があればお伺いをしたいと思います。

 それから、福祉施設の特に小規模の特養の整備に対する補助のことでありますが、先ほどの運営上のことと関連するわけでありますが、やっぱり待機している方が多いものですから、これはこれとして、対応をできる限りやっていただかなければならないというふうには思っておりますが、施設整備をしたはいいが、小規模ですとやっぱり効率的な運営といいますか、経営ということの中で、つくっちゃったら三、四年後にはまたつぶれちゃったりというような懸念があるんじゃないかなというふうに私は思うわけでありますが、そういう長い目で見た場合の対応をどのようにされるかということをお伺いしたいと思います。
 特にこういう景気対策でこれだけの予算がつきますと、多分に建設屋さんというかデベロッパーさんは、どんどんどんどん、やれやれというようなことが出てくると思うんですが、つくったはいいが三、四年たったらつぶれたということじゃ、より問題が多く発生するのではないかなと。そんなことで、その点についてお伺いをさせていただきます。

 それから、これは当然雇用対策ということになるわけでございますので、福祉関係の臨時雇用ということもあるわけでありますが、臨時じゃなくてこれが常時雇用につながるような、そういうことにならないと根本的な解決にならないわけでございますので、そういう対策も含めた中の臨時雇用の対策ができているのかどうか、その点について、お伺いをします。

 それから、保育サービスの関係になりますが、こういう景気になると、やっぱり保育園の待機児童がうんとふえてると思うんですね。今県下全体でどのくらいかお伺いをしたいと思いますし、景気がうんとよくても保育園の待機児童はふえるし、うんと悪くなってもふえる、ちょうど中間ごろだとうまくいってるというような。これは幼稚園とのからみがあろうかというふうに思いますが、そういう待機児童の関係に関して、この景気対策をどのような対応をされるかについて、お伺いをさせていただきます。以上です。

○林部理事(医療衛生担当)
 まず現状なんですけれど、厳重な警戒態勢というのは、まさしく政府によるインフルエンザを封じ込めようという対策から来ているものだと考えています。
 一方で日本で感染者の方が見つかるのは、やはり日本において医療とか検査態勢が進んでいると、そういう面で患者さんが見つかっているという面もあると思います。
 この厳重な体制において、特に社会活動の規制、それに関しては例えば集団行動の中止というのも感染拡大防止には効果があるものなんですけれど、当然規模を大きくすればするほど社会的影響も生じることは予想しています。
 あと特に今回のインフルエンザに関しては、臨床的に見ても、予防とか治療法に関しては、通常の季節性インフルエンザと余り変わることがありません。そういうことで、両者を区別して対策をとる意義は、余り少ないのではと感じています。以上です。

○大須賀厚生部長
 処遇改善につきまして、これは基金事業でありますので3年で終わってしまうということで、これを続けられるかどうかが課題であるという御指摘でございますが、これはごもっともな御指摘であるというふうに思います。
 福祉の世界で安定的に人材を確保していくということは非常に重要な課題でございまして、そのためには安定的に職員が十分食べていけるだけの処遇をしてやるという条件がなければ、その確保はできないということになろうかと思います。
 そうした意味でこれを3年たったからもとに戻すということは、私としては考えられないといいますか、考えたくないといいますか、もとに戻しますと、これはもう福祉現場を実質的に破壊してしまうような話になりますので、これはもう絶対にないように、何としても阻止するようなことで、国に対して働きかけをしていきたいというふうに思っております。

○本後障害者支援局長
 自殺対策についてのお尋ねでございます。
相談窓口等をつくっても来ないのではないかという御指摘がございましたけれども、自殺される方の要因を見てみますと、非常に多種多様な要因がございます。家庭内の問題もありますし、失業の問題それから倒産あるいは身体上の疾病、そういった課題がございます。ただ多くの課題がある中で、自殺に至る課程ではうつ病ということが、やはりかなり入ってまいります。
 したがいまして、いろいろな生活の場面でうつ病の状態を早く発見する、それで相談機関につなげていくあるいは医療機関につなげていくということが、非常に大切になろうかというふうに思っております。
 そういう意味で、先ほど精神保健福祉室長がお答えしましたように、睡眠――眠れないという症状、これはうつ病に必発でありますので、そこに着目しまして、できるだけ早くそういった状態を見つける。これは家庭の中でも「お父さん眠れてますか」と聞くことはできますし、職場でも「君、眠れてるか」と聞くこともできますし、いろいろな場面でそういったことを尋ねる。これによって早く気づきを促して、できるだけ早く相談機関あるいは医療機関につなげていくということが大切かなというふうに考えております。
 この基金の中では、そういったところをかなり重点化してやっていきたいというふうに考えております。以上です。

○宮城島長寿政策局長
 小規模特養の経営の見通しについてでございますけれども、基本的にこういった介護福祉施設につきましては、国のほうで収支状況の実態調査等を行いまして、簡単に言うと赤字のものについては報酬を手厚くし、黒字の大きいものについては報酬をちょっとカットしていくというふうな形で、調査をやりながら単価を決めていくものですから、一応経営できるような介護報酬が決められるものと考えております。
 実際に小規模をやるような法人について、私が聞いてみましたところ、単独で小規模をおくのはなかなか経営的に厳しいものがあるが、大規模特養のサテライトみたいな形で、幾つかそういうふうな形を組み合わせておくような形にすれば、職員がローテーションできたりして、運営もやりやすいというふうな話を聞いておりますので、今後は市町村ともよく御相談しまして、そういったようなきめ細かい配置をこれから促していくようにしていきたいと考えております。以上でございます。

○鈴木子育て支援室長
 保育所の待機児童の関係ですけど、待機児童数がことしの4月1日現在で364人になっています。この数字は5年連続少しずつ減少してきたものが6年ぶりに上がってしまったわけなんですけど、理由を聞いてみますとやはり、経済状況の悪化ということを理由に挙げる市や町の担当の方たちが大勢いらっしゃいました。
 それで、この基金との関係ですが平成20年度の補正で造成しました当初の基金につきましては、新待機児童ゼロ作戦の集中重点期間と位置づけられておりまして、保育所の整備の促進ということで待機児童対策が主な事業とないっています。
 待機児童対策として、やはり保育所の整備が有効な手段になりますので、今回の基金で対象事業となったことで、この整備が大幅に進むのではないかと考えています。
 現時点で、市町からの整備事業として県に上がってきております件数が34件あります。ですので、この基金が十分活用されて、そして保育所整備が来年度までに集中的に進みまして34件全部やったとしますと、定員で1,200人程度の増員が見込まれておりますので、待機児童の解消につながっていくのではないかと考えています。以上です。

○秋山経理監
 それでは、雇用対策の関係につきましてお答えいたします。
 委員御指摘のとおり今回お諮りしております6本の雇用関係の事業につきましては、臨時的もしくは一時的なつなぎの就業を確保するというものでございましたけれども、今回国のほうの基金の追加積み増しの中で1点制度改正がございまして、人材確保が強く求められております福祉とか子育て、あと医療の関係の分野につきましては、6カ月未満ですけれども1回更新ができるというふうな形で、制度改善等がなされております。
 しかしながら委員御指摘のとおり、本来常時雇用が、雇用対策なり将来的な発展につながるものというふうに考えておりますので、今回の基金事業等によりまして、介護職員もしくは社会福祉施設の処遇改善向上事業、これらの事業を通じまして、それぞれの施設がより魅力的な職場になれば、今後人材等が徐々にではありますけれども回復してくるんじゃないかというふうに期待をしております。以上です。

○安間委員
 ありがとうございました。
 それぞれ御答弁いただいたわけでありまして、一応理解はさせていただきます。
 インフルエンザの関係は、場合によっては風評被害的なこともあり得るし、まだ県内ではないものですからいいわけでありますが、あるいは学校での差別にもつながる、そういう懸念もあるということも考えられますので、そういう対策も含めて、お願いをしておきたいなというふうに思います。

 保育園の関係は、私どももここへきて急に相談があるんですね。急にふえました。
 できれば、さっき言った幼稚園とのバランスというのがあるんですね。先ほど私が言ったように、うんと景気がいいときは時間給がよくなるものですから、お母さん方もすっと働きに行く、そうすると子供を預けたいなとなるんです。中間がちょうどいいわけでありますが、今度は景気が悪くなるとだんなの給料だけじゃ食べられないからと、やっぱり働きに出るということで、そういう景気によると。そういうときは幼稚園のほうは定員不足になっているわけでありますから、そういうバランスも、所管が違いますがバランスよくやれると一番これがいいなというふうに私は思っておりますので、難しいことではありますが、そういうことも含めて、対策をお願いしたいというふうに思います。終わります。

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