委員会会議録

質問文書

平成21年６月定例会総務委員会質疑・質問

	質疑・質問者：	髙田　泰久議員
	質疑・質問日：	08/03/2009
	会派名：	平成２１

○髙田（泰）委員
　３点ほど質問をさせてもらいます。
　まず、資金運用状況の中の(2)の歳計現金の不足状況というところですけども、今説明の中で、５月とかに、1200億円の不足が生じたということですが、年度がかわって予算執行ということの中では、例えば、国からの配分とか等々で計画どおりにいかないとかにいろんな課題もあるのかもしれませんけども、こういう不足というものが毎年起きる状況にあるのか、平成21年５月にたまたまこういう状況が起きたのか、その辺の原因と各年度の状況というのはどういうものかちょっと教えていただきたいと思います。

　次に、県庁エコオフィス化への取り組みということですけども、まず、ペーパーレス５％運動ということで、平成22年度までに10％以上の削減をするという目標を掲げて、既に10％以上は達成ができているよということですが、さらに目標を大きく上回るようにというふうな説明がありましたが、どのような手法をとられるのか。
それから、コピー機での紙使用量の削減だけだと、最初の取り組みとしては大きく削減ができると思いますけども、年度が積み重なるにつれ、やっぱり削減取り組みというのは限界が来るのではないのかなというふうな感じがしますが、環境マネジメントシステム――ＥＭＳの取り組みとしては、ごみ、紙、電気ということで、紙の使用削減というのは取り組みやすい課題とはいえ、一度取り組んじゃうと、どうしたらいいのということになってきますが、具体的に今後、どう削減をしていくのか、その計画内容を教えていただきたい。

　あわせて、文書リサイクルシステムということで、溶解機を入れて機密書類の機密保持をしながら、不用文書等々のリサイクルに取り組んでいるよということで、その実績が大きく出ている数字になっておりますけども、あの溶解機を入れた時にテスト等もちょっと私も見させてもらいましたけども、かなり粉じんもすごいなっていう感じがしますんで、その作業環境面それから動力を使ってということですから、エネルギーをかけるという意味での省エネルギー面、そして専任の人を配置してということで対応されているようですけども、その人件費等々を見て、この売却益とそれから管理面の全体的なものからして、コスト面でどうなのか。
そして、特に作業環境ということからすると、取り組みとしては大いに機密保持をしながらということでは効果的だと思いますし、リサイクル率も上がっているということで効果が高いと思うんで、同じような設備、装置ということで今後、あるいは今までの取り組みの中で把握をしての次へのアクションということがあるのかどうか、その辺を伺います。

　最後に、県職員の採用のところですが、前回も７番委員から技術職の採用について質問が出ました。私は建設委員会のときに同じような質問をさせていただきましたけども、土木建設そして農林関係の技術職ということに関しては、確かに今、予算も少なくなって、新規事業というものが少なくなってはいますけども、特に土木関係については橋梁の長寿命化だとか、道路設備の長寿命化ということで、保守点検整備というものの技術というものが非常に必要になってくるというふうに思います。
　そういう面で、新規採用が少なくなってくると、技術職の総人数としては政令市から県のほうへ戻ってくる技術職あるいは太田川ダムの建設現場から戻ってくる技術職等々で人数的にはある程度把握があっても、新規採用がないということになると、数年後の技術伝承というものがちゃんとしっかりできるのか、その辺が非常に心配になるところなんですけども、改めて前回の７番委員の質問にあわせてお伺いをいたします。以上です。

○伊藤会計管理室長
　資金不足のお話の関係なんですが、例年、毎年度５月ごろに出納閉鎖期間を迎えます。というのは、前年度分の支払い、それから新年度分の支払いを迎えますので、例年ですと５月の給料日でも、若干の資金不足が発生する状況にあります。
　今年度の５月なんですが企業、それから公債費が若干前年に比べまして500億円近く償還が多かったということ、それとこの１ページの資金の運用状況のところに平成21年度の収支状況がございますが、前年度末が192億円と、その下の、平成20年度は526億円でありましたんで、トータルしますと334億円減ってきているということで、一時的に資金がショートしまして、基金の現金のほうから繰りかえ運用それから、月末思った以上にちょっと出たもんですから、銀行のほうから一時的にお金を借り入れしました。
　各年度の状況なんですが、この手元に平成２年からあるんですが５月ごろ、平成14年それから17年、19年、20年と、この年度は貸し借りなかったんですが、他の年度につきましては、それぞれ一時借り入れをしております。以上です。

○庄司用度室長
　まず、ペーパーレス５％運動についてでございますけども、この資料の５ページにございますように、昨年度まで２年間実施しておりましたペーパーレス５％運動というのは、ここにございますように、最終目標というのが平成22年度までに県庁内の紙使用量を平成16年度比で10％削減するということでございましたので、ペーパーレス５％運動そのものが先ほど局長が御説明いたしましたように、前年に比べて５％削減するというものは達成できなかったんですけれども、そのような運動に取り組んだおかげで、結果的に平成19年度、20年度とも、全体では10％削減ができているという状況でございます。
　これからでございますけれども、実はこれから目標にする平成22年度までには、これから新総合計画の策定がございます。それから、それに伴うこの私どもの目標としております静岡県庁地球温暖化防止計画もその中の１つですが、部門別の計画も当然に一緒に改定をされますので、平成21年度、22年度の紙使用量はほっておくと間違いなくふえると思います。まずは、平成20年度の水準というのがこの５ページの表にございますように、かなりギリギリの水準、10.3％減でございますので、このラインを何とか死守していただけるように、全庁掲示板を活用いたしまして、皆さんに呼びかけております。
　結果として、４月から６月分につきましては、前年度比、まだ1.9％減というところに収まっておりますけれども、今後、様子を見ながらさらに呼びかけを強めていきたいと考えております。

　それから、文書リサイクルシステムでございます。
　資料の６ページでございますけれども、まず、コスト面のお話でございますが、コスト面につきましては平成20年度で申しますと、まずシステムのリース料が395万円、年間かかっております。それから、保守点検業務の委託費が年間65万円かかっておりますので、システムを置いておくだけで、置いて稼働するだけで460万円ほどかかっております。それから、それに人件費と電気代がかかってきます。
　人件費につきましては、非常勤２名で当たっておりますけれども、そのうちの１名は知的障害者を雇用しておりますので、知的障害者の雇用の場を提供するという役割は果たしております。
　最終的に支出のほうは恐らく1000万円ぐらいだろうと思われます。それから収入ですけれども、収入は６ページに書いてございますように、330万円ほどなんですが、直接的なものではないんですけれども、これを導入する以前は、溶解処理業者に委託をしておりましたんで、そのお金が平成18年度で170万円とあります。それから、シュレッダーごみ、これについてはもう燃やすしかないということで、平成18年度で110万円ほどございます。このシュレッダーごみ全部がなくなったわけではないと思いますけれども、これらを合わせると、総額600万円分相当ぐらいの収入があったんではないかと思います。残りは持ち出しですけれども、先ほど言った障害者の雇用ですとか、あるいは本来シュレッダーごみというのは燃やすしかないわけですから、それをリサイクルをして紙にすると、そういう意義は十分あったものと思います。
　それから、作業環境でございますけれども、状態としては大変よくないんです。よくないというのは委員おっしゃるとおりと思います。ではなぜかと言いますと、問題は紙を要は今、機密文書を最終的に水に溶かして紙粘土のような形にするんですけれども、その前処理としてシュレッダーではないんですけれども、１センチぐらいの刻みで粉砕をいたしますので、その際に粉じんが出ます。この粉じん対策といたしましては、大型の換気扇を２基取りつけてございまして、かなりの部分は解消されていると思います。それから作業員には使い捨てのマスクをしていただいております。あと、機械が実際に稼動すると当然熱が出ますので――摩擦熱が出ますので、大変中は暑くなります。換気扇だけでは足りないので、エアコンをつけております。ということで、作業環境としては、私、何度かその部屋に作業している最中に伺っておりますけれども、作業環境としては大変、今のところ、それなりに恵まれているのではないかと考えております。以上です。

○鈴木職員室長
　技術職員の新規採用の関係でございますけれども、新規採用職員の人数につきましては、退職等の状況を勘案しまして、任命権者のほうで採用計画として定めております。したがいまして私ども、人事委員会はその採用計画に従いまして、試験を実施しておるわけでございますけれども、先ほど委員のほうからお話がありました技術の継承等の問題がございますので、その辺の趣旨も踏まえて今後対応してまいりたいと考えております。

○髙田（泰）委員
　ありがとうございました。
　細かいことはまた改めて個別に伺います。
　エコオフィスのその文書リサイクルシステムのところで、もう１つ聞きたかったのは、そういうコストの面それからリサイクル率等々の問題も含めて、作業関係の問題も含めて、今の装置とほかの業者さんなりの装置、いろいろ最近は出ているんじゃないのかなという感じがするんですけども、それで比較をするような制度を導入しているかどうか、あるいは比較をしてきているのか、その辺をお伺いしたいと思います。以上です。

○庄司用度室長
　比較ということでございますけれども、実はこのシステムを導入する当時――平成18年度ですけれども、19年10月から導入いたしましたが、平成18年度当時、これと同じ仕組みのシステムは当時最新鋭でして、外務省とそれから国立印刷局でまだ導入したばかりの状態でした。ですから、この当時、比較するようなものがなかったと聞いております。というのはこのシステムはどこが画期的かと言いますと、今までのシュレッダーでは細かく裁断されてしまうので、ごみとして燃やすしかなかったと。それがこのシステムであれば、機密文書をそのまま紙として再資源化できるというのがかなり画期的なシステムでありまして、平成16年、17年ぐらいにできたばかりだと聞いております。以上です。

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