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委員会会議録

質問文書

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平成21年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:渥美 泰一 議員
質疑・質問日:10/01/2009
会派名:自由民主党県議団


○渥美委員
 数点質問させていただきます。8番委員さんからの質問にありましたけれど、警察職員の飲酒運転。昨日の教育委員会関係、冒頭に教育長の謝罪があったわけですけれど、教員の不祥事というんでしょうかね、そういったことが後を絶たないわけですが、人間だもんですから過ちはだれにでもあるわけですが、立場が立場ですのでね。飲酒運転なんてのは確信犯。絶対にあってはならないことでございますので、示しがつきませんよね。ぜひ、間違ってもそのようなことがないように徹底した指導と監督をお願いしたいというふうに思います。
 それから、この社会が経済不安等々、そして生活苦というようなことで、すぐ短絡的に犯罪、いわゆる万引きあるいはひったくり、そういったのが非常に懸念されるわけですが、そういう中で車上ねらいというのが急増しているというようなことでございます。やっぱりそういう犯罪を防ぐためには、そういう犯罪を起こそうという気にならないような環境整備をする。お互いに被害に遭わないような注意、これは非常に大事だなというふうに思うんですね。それと、見逃さないといいますかね。しっかりと捜査、検挙、これに力を入れてそういうところから犯罪への気持ちを抑えるということが大事だというふうに思います。
 そういう中で、車上ねらい防止のいわゆる啓発のためのカードを作成したということで、非常にいいことだなと思うんですね。「車上ねらい特別警戒中」というカードを車の中に置くんですか。実際の物がどこかにあるんですかね。どのくらいの大きさですかね。恐らく、そういった犯罪に走ろうかという人がこれを見た場合には、どきっとするんじゃないですか。きっと小さいな。余りどきっとしませんかね。もちろん車の運転手も気をつけるんですけども、そういったのも本人が掲示することで、犯行に及ぼうとする人がちゅうちょするということにつながるんだろうというふうにも思います。そういった車上ねらいが急増しているというふうに新聞報道であるわけですが、今どのような状況なのか。また、そういった啓発カードも利用しながらどのような対策を講じていくかということをまずお伺いしたいと思います。

 それから、先ほどデータの説明がいろいろありました。少年非行の中で犯罪、いわゆる刑法犯とかそういうものの検挙や補導人員が減っている中で、不良行為少年の街頭補導は、本年どんとふえていますよね。これはどういうことなのか御説明いただきたいのですが、補導活動を熱心にやった成果だということもあるかもしれませんし、実際に同じような補導の活動をしているならば、こういう少年が急激にふえているということになるんですが、それによって対応も変わってくるんだろうと思うんですけども、この辺の状況を教えていただければというふうに思います。

 それから、刑法犯の認知・検挙状況のデータも説明ありました。認知件数が減っているという中で検挙件数と検挙人員の数がふえているということですね。取り締まりを非常に熱心にやった成果なのかなというふうにも思うんですが、その要因について伺います。
 また、検挙率が向上したとはいえ、この30%が33.7%になったと。この数字というのは、いわゆる3件に1件のということですね。この数字については、どう評価すればいいのかなと思うんですが、やはり犯罪を起こさせないというためにも先ほど言いましたように、やっぱり検挙すると。やり得にならないということが大事だと思うんですが、この33.7%という数字がどう評価されるのかを伺いたいと思います。

 それから、その犯罪の中でいわゆる重要犯罪がふえている。強盗、強姦、強制わいせつですか、これらがふえているんですね。その要因をどうとらえておられますか、どう判断されているかということ。それからこれについては、先ほどの33.7%に比較して検挙率が56.7%。若干0.2ポイント下がっているようですが、この数値はどう評価したらいいんでしょうか。

 さらに、もう1つは窃盗犯の件数が減っているということですね。その中で窃盗犯の検挙も先ほどのものと、ほとんど類似していますね。検挙率31.6%。これも先ほどとひっくるめてでいいですが、どういうふうに考えたらよろしいでしょうか。

 それから、もう1点ですが、浜松地域の警察署の整備計画です。基本的には区ごとに署を置くというような基本的な方針があると思いますが、御案内のように浜松市も現在の区の数が多いよということで、その見直しを市としても打ち出しておりまして、恐らく再来年が市長の改選になるんですが、4年間の検証をもとにそれ以降に見直しされるというような方針が出されているようですが、したがって警察署の整備についても、方針が出されたのを受けて、あるいはその検討状況を踏まえて検討されていくのか、どうなのか。また、それについて浜松市との協議がどのように行われているのか、あわせてお伺いしたいと思います。

○渥美生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 車上ねらいの関係について説明します。発生件数は8月末が2,955件です。前年同期に比べましてマイナス61件と若干減ってはおります。現金の被害は約5100万円であります。現金以外の被害品で多いのは、バッグとか財布類など全体の24.2%、次にカードとか有価証券、これが19.1%となっております。きょう現在、車上ねらいについてはマイナス110件と大分減っております。なぜ減ったかと言いますと、現在、6月15日からストップ・ザ・クライム180日作戦というものをやっております。これを始めたきっかけは、こういった車上ねらいとか部品ねらい、駐車場に関連する犯罪が非常にふえているということで、6月15日から12月14日までやります。引き続き警戒を強化するとともに、県民に注意を喚起していきたいというふうに思っております。
 車上ねらい被害では約半数、1,482件、50.2%になりますが、これは無施錠で被害に遭っております。被害者の多くが車内に貴重品を置いて被害に遭っております。少しの時間であっても施錠するとかですね、自転車の荷かごから物が盗まれるのも車上ねらいですが、そういったちょっと離れる場合もかごの中に入れておかない。言ってもまだまだあるということで、こういった基本的なことも広報啓発していきたいというふうに考えております。

○山口少年課長
 不良行為少年の補導人員の増加ということについてお答えします。少年非行そのものは平成14年から7年連続減少ということでありますけれども、この減少をさらに進めていくという対策の1つとして、不良行為少年の街頭補導の強化ということをやっております。非行の前兆には必ず飲酒とか喫煙、深夜徘回、こういったものが前兆にあるということで、この前兆行為を早く見つけ出してこれを補導して非行の芽をつぶしてしまうというのが、この街頭補導の目的であります。そんなことで、従来から毎月県下一斉街頭補導の日というのを設けておるんですけれども、これへの従事人員、これをふやしたということですね。いわゆる体制を強化したこと。
 それから、24時間型社会ということで深夜の街頭補導。昨年の11月から夜間街頭補導の強化の日というのも設けまして、夜間営業しているコンビニあるいはレンタルビデオ店等、深夜の営業所の補導活動を強化しているということであります。
 それから3つ目として、やはり子供が集まる場所というようなことでイベントとか祭典、これらの子供の集まる機会、場所の補導活動を強化したということでありまして、こういったものが補導人員の増加というとこにつながっておると思います。以上です。

○小野刑事部参事官
 1つ目の刑法犯の検挙件数と人員の増加の要因でありますけれども、例えば鑑識活動の強化とか、DNAとかいった捜査支援システム、これの多角的な活用というのが大きな点でないかと思います。それから、刑法犯の約8割は泥棒でありまして、かなり連続的に広域的にやられて発生件数がふえちゃいます。そんな中でどうしても抑えるためには、連続発生しているもので早目に捕まえちゃうという意気込みでやっておりまして、そんな中でことし上半期において、車上ねらいとか部品ねらい、こういった犯罪のグループを幾つか摘発しております。そういった面で、検挙率、検挙件数、これらがふえていると思います。全国的に刑法犯検挙件数は約30%くらいであります。それに対して、県警は33%ということですから、よく頑張っているなと、刑法犯について言えるかと思います。

 それから、重要犯罪の増加でありますが、この中身を見ますとふえているのは強盗、それから強制わいせつなんですね。強制わいせつに至っては、1〜8月で37件ですので、約3割ふえているというところであります。あと、強盗に至っても15件ですので、約2割ですか。ちょっと中身を見ないと確実なことは言えませんけども、例えば万引きをして警備員さんに暴行を振るって捕まったというのも強盗。昨日もありましたけれども、景品交換所の女性を襲ってバッグを持っていくとか、こういうのも強盗。人の家に入るのも強盗ということで、割と万引きまがいの強盗なんかもふえているんじゃないかと、こんなふうに思います。
 それから、検挙率なんですけれども、重要犯罪の検挙率ですけれども、これは確かに落ちております。昨年の検挙率が約58%、本年は56%と、若干落ち込みはありますけれども、今現在、鋭意捜査中のものもありますので、発生抑止と同時にこれらの検挙に努めたいと考えております。

 それから、窃盗の件数が減っているということですけども、これは抑止対策ですね。出ました効果、これが第一だと考えております。あわせて、先ほど説明いたしましたように、全体として発生するのは、車上ねらいとか、部品ねらい、それから自転車盗、これが約6割を占めるんですね。ですから、これらを押さえていけば発生は抑止されるという中で、部品ねらいとか車上ねらい、これを検挙しておりますので若干減っているかなと、こんなふうに考えております。以上であります。

○真家警務部長
 浜松市西区の警察署の整備計画ということですが、警察署の再編整備計画、これ平成17年に県警察のほうで委員会を設けまして検討を始めました。その計画では袋井市に警察署、それから裾野市に警察署、そして浜松市西区に警察署ということで、3署の新設計画を立てました。そのときの考え方には、いわゆる警察署を効率的、効果的に運営するには行政と合っていたほうがいいだろうというような基本的な考え方がございました。その結果、その3署を新設していこうと。それに伴いまして、3署を縮小しようというのもございまして、最終的な警察署の数にしましては、合わせて29という数で変わらないわけですが、この浜松西区の警察署につきましては用地取得をどこにするんだというところで、現在用地の検討をしているところでございます。
 それで、今、先生御指摘の浜松市のほうの区が何年か後には変わってくるんじゃないかと。その場合はどうなるんだというようなお話かと思いますが、浜松市の区が変わるという話は浜松市のほうから正式には私ども伺っておりません。ですから、現在の浜松市西区については、浜松中央区と西区を中央警察署が持っているわけですが、大分管轄も広くて事象もかなり多いと。それに従って、署員も大分膨らんでおるというような観点から、現段階では現西区に西警察署を何としても早急に開設したいというふうに考えております。ただ、それが仮に、西区が全部なくなって中央区になっちゃうんだというふうになるのか、また一部がなるのか、それらの動きを見ながらそれに合わせて一番いい警察署の効率的、また効果的な運営はどういうのか、どれに合わせたらいいんだという観点から詰めていかなければいけないかなというふうに考えております。以上でございます。

○渥美委員
 浜松地区の警察署の整備の関係からですが、恐らく今の区の体制は改正されるだろうと私どもも思っております。したがって、区ごとに1つは運営上としては好ましいということも十分理解できるんです。遠い話ではないですね。1年半後に改選があって、それから恐らく具体的な検討は現在もうされておるんでしょうけど、具体的に示されるのはそう遠いことではないんじゃないかと思うんですね。ですから、要は無駄にならないというか、そういったことは十分配慮していただきたいと思いますし、実際区の数によって――要するに区に1つということであると、署の管轄する人口も変わってくるんですが、今までのことを聞きますとあの地域では1つの行政区としては最低でも15万人以上20万人程度。これからの再編によっては、さらに20万人以上の区になっていくんだろうというふうに予想しているんですが、そういった人数的な効率性といいますかね、そういったことも考慮していかなきゃいけないんでしょうが、そういう中で区に1つだということになってきますので、それの考え方をどんなふうにしたらいいかということもあるんです。いずれにしましても浜松市から直接お話は聞いてないということですが、しっかりと協議をしていただいて、要は無駄なことにならないように、その点は十分考慮していただきたいというふうに思います。それだけお願いしておきたいと思います。

 それから、やはり捜査の成果が犯罪の発生件数に反映しているというふうに理解いたします。先ほど言いましたように、犯罪にならない、犯罪を起こさない環境づくりと徹底した捜査、検挙、これが基本だと思います。いろいろ新たな犯罪等々出てきてるわけですが、科学的な捜査も進歩したというようなことも検挙率に反映できているというようなことでございますので、ぜひそういったことで成果を上げていただきたいというふうに思います。

 それから、先ほど予算の関係で説明がありましたね。ちょっと質問するのを忘れてしまいましたが、冒頭の説明の中でマイクロアナライザ、これは微細物の検査に使うんだというような簡単な説明がありました。それから、空気呼吸器、化学防護服ですか、そういった説明があったと思いますが、これについてもう一度少し説明をいただきたいと思います。

 それから、もう1点は新型インフルエンザ対策。防護マスク、手袋等々の資材ということだったと思います。金額も5400万円、さきのものは5600万円ということで、なかなかの金額になるんですが、その内容をいま少し御説明をいただきたいということと、これは今回の国の補正で行うわけですけれども、国のほうの補正予算は見直しも言われていますけれども、見直しの対象にはならないだろうというふうに私どもも願ってるんですが、その辺の見通しと当初計画ですね。もともとの計画はどんなふうであったのか。今回の補正に対応して、昨日の教育委員会関係でも御指摘があったんですが、にわかに計画を立てて実施するというような事案も多いように見受けられますので、当初の予定といいますかね、整備計画はどんなふうであったのか、あわせて伺いたいと思います。以上です。

○真家警務部長
 浜松の西区の警察署の件につきましては、先生御指摘のとおり、また浜松市とも連絡をとりながらやっていきたいというふうに考えております。ただ、1行政区1警察署、これが絶対だということではないと思います。例えば、人口20万人がどうのこうのという話ございましたが、天竜区と浜北区がくっつくとかですね、そうなってくると今度はそれじゃ警察署がそれで1つかというと、かなり管轄も広くなりますし、そういった場合が1行政区で2警察署ということもあっていいんじゃないかというふうにも考えられます。やっぱり犯罪を防止、それから検挙していくために効果的、効率的な警察署の配置という方法で考えていきたいというふうに考えております。以上でございます。

○小野刑事部参事官
 エックス線マイクロアナライザでありますけれども、例えば塗膜とか火薬類、それからゴム、土砂とか微細なものを分析しまして、その物質の成分を鑑定するという機械であります。活用事例を見ますと、刑事事件で被害者の着衣にくっついていた微物ですね。これを分析しましたところ、ある商品の品名がわかりました。被疑者を検挙した際にその被疑者が同一の物を持っていたということで、犯罪の立証になったと。あるいはひき逃げ事件の現場で発見しました塗膜片ですね。これを分析して車種、車名を割り当てるということで、被疑者の検挙につながる。もう1つは不法投棄現場ですね。ここで土砂を採取しましてこれを分析しまして、その中に不法産業廃棄物、これが含有されているということを立証しまして検挙したと。こんなふうに各分野で活用している状況であります。以上です。

○池野総務部長
 空気呼吸器、密閉式化学防護服についてでございます。この空気呼吸器につきましては、イメージとしましては、アクアラングといいますか、スキューバダイビングのようなものをイメージしていただければと思いますけれども、酸素ボンベとそれから顔面を覆うレギュレーターといいますか、酸素を吸うものですね、これをつけたマスク。これをセットにしたものでございまして、主に硫化水素などの自殺事案、あるいはガス漏れ、こういうときの救急活動あるいは現場活動、こうしたものに使用するというものでございます。
 それから、化学防護服につきましては、イメージとしましては宇宙服のような感覚をもっていただければよろしいかと思います。これは最近、毒ガス、こうしたもののテロ対策、テロ等に対処するため外気を一切遮断をしまして、それでガス状あるいは液状の有毒化学物質から体を守るというようなものでございます。
 それから、新型インフルエンザでございますが、これにつきましては警察官が治安活動に従事をする際の感染防護キットということで、手袋、マスク、それから紙製のコート。今、紙も非常に丈夫にできておりますので、そうした物を約2万セット用意しようということでございます。

 それから、当初予算との計画、考え方ということでございますけれども、これにつきましては補正という予算の位置づけでございますので、地震対策あるいは先ほど申し上げました新型インフルエンザ対策、緊急に対応を図る必要性のあるものを優先して計上させていただきました。同時に、この中には複数年度の計画の中で整備をしようというものを前倒しで緊急に整備をしていきましょうというものも含めて、予算計上をしておるところでございます。

○山村委員長
 ここで、しばらく休憩します。
 再開は午後1時15分です。
( 休 憩 )

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