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委員会会議録

質問文書

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平成21年2月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 進吾 議員
質疑・質問日:03/03/2009
会派名:自由民主党県議団


○天野(進)委員
 若干お尋ねしますけども、まず部長に先に質問させてもらいます。
 最近の世界的な経済不況、大変に厳しいものがあります。きょうもアメリカ株は大幅なダウンということで、恐らく日本経済も日本の株価も低迷してるんじゃないかというふうに思われます。
 きょうの全国紙、どこもそうでありますけれども、その新聞の一面は生活保護の申請が急激にふえたというふうに出ております。私たち静岡市でも32%の増ということであります。浜松はもっとその倍ぐらいあるわけでありますけれども、そういう状況下で、その流れというのは単に経済不況だけじゃなくて、大都市と中小地方都市との格差というものもまたそこには大きく出てきているわけです。
 静岡県の中にある都市は、そういう意味では大都市というものはありません。そういうそれぞれの地方自治体は何をもってこれから生きていこうとするんだろうか。部長も、そういうようなことについて、恐らくはいろいろ思案しているところでありましょうけれども、今後どういう方法があって、地方都市の活性化というものが期待できるだろうか。その辺について、もし私案があればお尋ねしたいと思っております。

 次に、1月に例の3億円の臨時議会がありました。いわゆる失業者があふれ、それに対して行政として暖かい手を差し伸べるということでやったわけでありますけれども、あれは一体どういう結果になったんですか。どんな失業者に大きく影響しているのか、プラスになっているのか、私の目にはいささか見えないし、当時の地方自治体の流行だったんじゃないだろうか。むしろそんなことをやって、安い賃金で働かせて、就職活動をさせないような結果になってしまっていたんじゃないかと、私は今振り返ってみたときにそう思うわけであります。あの事業は県政としてスタンドプレーに終わっていったんじゃないだろうか、そういうふうに心配するわけでありますけれども、こんなものがある、もしそういうものがあれば御指摘いただきたいと思います。

 次に、広報のことでありますけれども、この広報の費用、いわゆる広告料というものは、各部で担当してトータルとしては出てきていないのか。一体静岡県としてどれだけの広告費をテレビ、新聞にかけて払っているのか、ちょっと教えてほしいと思います。
 そして、例えば具体的に申し上げましょう。SPACのコマーシャルは一体記事なのか、コマーシャルなのか全くわかりません。しばしばそういうのがあります。あれは新聞社としてSPACを大いに宣伝をしたいという行為でやってきたのか。いささかその新聞記事を見たときに、私はいつも同じような思いを禁じ得ないとこでありますけども、そのことについてわかったら教えてほしいと思います。

 次に、委員会説明資料の3ページにある上海万博の件でありますけれども1億500万円。これは先ほどちょっとお話ありましたけれども、入り口で画像をやるということですが、画像をやるのに1億500万円はとてつもない金額であります。大体この万博に日本産業館はどれだけのお金をかけて、そして静岡県の持ち分が1億500万なのか。大体日本の30分の1というと、もしかしたら30億円もかけて日本産業館は建てられるのか。ふとそんなことを思ったので、お尋ねしておきたいと思います。

 次に、再三お尋ねをされている天浜線でありますけれども、この天浜線のDMVの実証実験走行が過日行われました。導入に向けた研究の継続として今後の課題とは書かれておりますけれども、本当にこれ導入されるんですか。むしろ私はDMVじゃなくて、これ新しい天浜バスでもつくろうという魂胆なのかなというふうに思うような、いわゆる病院であったり、観光地であったり、動物園だったりそういうところへ回すわけでありますけれども、これがDMVの行くべき方向なのか、私は疑問を禁じ得なかったわけであります。以上、まずお尋ねします。

○山村企画部長
 大都市と中小都市の格差の問題ということで、何か案はあるのかという御質問でございますけども、結論から申しますと、これといった案は持ち合わせておりません。
 ただ、ここで答弁が終わると大変失礼ですので、委員自身は、例えば静岡市は政令指定都市になったけれども、それこそ70万人そこそこ、ひょっとするとしばらくたつと70万人を切ってしまうんではないかという危惧を大変抱いてらっしゃいます。また、県下を見ますと、確かに100万人を超える都市もありませんし、ドングリの背比べのような都市が串だんご状に東海道線沿線に並んでいるというような、こんな感じの地域だと思うんですね。これを例えば、静岡県内に一極集中の都市をつくっていく必要があるのかどうなのかという話になろうかと思うんです。
 例えば静岡市が今これだけの面積を持ちながら70万人。それじゃあ両サイドにもう少し広げて合併とか何かをしますと、一体静岡市という都市はどういう形になるんだろうという思いもするわけであります。そうすると、やはり今ある程度のそこそこの都市がだんご状に並んでいるということを、全くシャッフルしちゃって白紙にして、新しい都市を築くというのはもうこれ不可能だと思うんですね。
 そうしますと、今我々がずっと推し進めてます多極分担型。本当は究極の姿は東部にもやはりそれなりの都市ができ、中部にでき、西部にできる。これが多分理想型だとは思うんですけれども、現実はなかなかうまくいっておりません。いっていないから何もしなくてもいいのかというとそうではなくて、やはり広域的に見ると一つのくくりでもってその地域を何とか活性化しなければいけない。そのときに20万人とか10万人の都市があるんだけれども、それをお互いに何とか連携、それから協力関係に持っていけないだろうかと。それをやっぱりつなげるのは、広域的に見たときに県が果たし得る力、機能ではないかなと思ってます。それは交通網の整備であったり、都市的な魅力をあるところにつくり上げる。こんなことを今一つ一つ計画として進めつつあります。
 そうしますと、静岡全体で見ますと相当なポテンシャルがあります。ただ一つ一つの都市に分解してしまうと、これはやはり人口的に見れば10万人とか20万人、多くても浜松の80万人、こういう都市しか残らないんですね。ところがそれをもう少し広い、広域的な見方でもって、広域で機能するような形に県が誘導できれば、例えば東京であるとか、名古屋であるとか、大阪であるような大都市ですね、一極集中するような大都市をつくらなくても、静岡というのは他県に比較して決して劣らない地域を維持できていくんではなかろうかなと、こんなふうに思っております。

○伊熊企画調整局長
 1月の補正でお願いいたしました緊急雇用対策の進捗状況でございます。
 2月24日現在の調査でございますが、雇用を伴う30事業のうち、27事業で484人の雇用が創出されております。残った3つにつきましても、随時実施状況を追っていくというつもりで思っております。全体で804人という予定でございますので、おおむね6割という数字になっております。
 御指摘にございました当初予定した人数に達していない理由を、関係する部局に聞きましたところ、1つはやはり雇用期間が短期であるという点がございました。あと1人当たりの労働日数が少なくて、求人への応募がなかなか見込まれないという点がありました。
 ただ、我々としましても国のこの緊急雇用対策に呼応して、国の補正の前に我々も立ち上げなくちゃいけないということで、急いで立ち上げた部分がございますので、これは本年度事業が完了した段階で結果を分析いたしまして、今後この事業が円滑、効果的に実施できるように、来年度以降で進めていきたいと思っております。以上でございます。

○宇佐美広報室長
 広報につきまして、県全体のテレビ、新聞についての予算はどうかということですけども、広報局としては各事業課が行う事業を支援する立場でございますので、事業に関連する例えば新聞の広告なり、テレビCMについては、各事業課のほうで要求し予算がついてるということで、申しわけございませんが、私のほうで全体でどのくらいかというのはつかんでおりません。
 ただ県として、県の広報テーマ、重点広報のものにつきまして必要なものについては、CMもやったり、県民だより等に重点施策という形で載せたりしまして、支援するという形をとっておりますので、今の例えば振り込め詐欺のものとか、空港のものについては県全体で応援したいということでありますので、今回CM等も制作させていただいております。
 次に、SPACのコマーシャルの件につきましては、それぞれの団体の考え方があると思います。例えば県で言いますと、マスコミへ情報提供するという形でやれば、それに基づいた形でマスコミのほうがさらに取材をして、話を聞いた中で大きく取り扱うこともありますし、広告でやる、宣伝するような場合も多々あると思いますけども、それはケース・バイ・ケースではないかなと思っております。以上です。

○橋本調整室長
 上海万博の関係についてお答えいたします。
 日本産業館の予算でございますけども、日本産業館は上海万国博日本産業館出店合同会社が運営するわけでございますけども、そこの予算がおおむね20数億円というふうに現在聞いております。
 それから、私どもの1億500万円でございますけども、この中には映像展示経費、それから日本産業館への出展料、建物の建設、撤去あるいは事務費等々が入ってございます。以上です。

○塚本交通政策室長
 DMVの天浜線への導入についてお答えいたします。
 先日行われたDMVの実証実験ですけど、これはデモンストレーションとしては上々のできだったかなというふうに考えておりますが、実際の天浜線への導入に関しては、我々としてはもう少し現実的かつ冷静に考えております。やはり天浜線のメリットの1つは非常に低コストであるということで、現在天浜線の運行を考えますと、両端の掛川、新所原側、これはそこそこ利用はあるわけでございまして、その間の例えば三ヶ日から森の間、こういった非常に乗車密度の低い部分については、例えばDMVを導入しますと車両で言えば5分の1、燃費で言えば4分の1、こういった安い車両として導入をすることが考えられます。
 それと同時に、例えば今の間で車両・便数をもっとふやしたいという場合、何がネックになるかと言いますと行き違いの場所がなかなかない。ところが、DMVですと線路をつくらなくてもちょっとすき間があれば行き違いができる。そうすると便数をふやすことができる。そういったいろいろな可能性が考えられます。
 それと同時に、例えば季節によって観光地へ寄るとか、そういったこともできまして、そういったいろいろな可能性を含めて、今後いろいろな研究をしていって、その導入について検討していこうと考えております。以上でございます。

○天野(進)委員
 まず、DMVのことについては今お話ありましたけど、確かにそういうことも考えられるんだと。しかしさまざまな可能性があるのは、結局はアブハチ取らずという言葉があります。どうぞそうした意味で、本当に天浜線は極めて厳しい環境にあるわけですから、相当思い切った判断の中で進めないと、これは前には進められないだろうなと思っております。いずれにせよ、新しい社長を民間から迎えてということでありますので、ぜひいい方向に持っていっていただきたいというふうに申し上げておきます。

 部長、確かに私たち静岡県は多極分担型というんですけれども、多極分散になっちゃうんじゃないかと思って心配しているんですね。大きく4つに静岡県を分けておりますけれども、それぞれが特別に個性があってというんじゃなくて、むしろそこの企業体を見たときに、ああこういう分け方をしたら自然かなということで4つに分けられちゃっておりまして、しかしそこには大きな筋がありません。
 そういう意味で、今回の空港というのは新しい方向をつくり出す糸口になってくるんじゃないかと私は大変期待しております。ぜひそうした意味で、今部長がおっしゃいましたけども、叡智を持って新時代を切り開く政策というものを考えてほしい。それは企画部全体の仕事だろうと私は思っております。

 次に、極めてささいなことでありますけれども、この海外トピックス。これは企画部・産業部と書いてありますけれども、これを一生懸命読んでいると非常に見にくいところがあったんですね、これ、このページなんですよ。これは中国の都市のデータなんですけれども、ここに線のところにはコンマが入ってます。このコンマが一列に並ばなきゃおかしいんですね。これがずるずるずれるというのは、これはやっぱり物すごく見にくい。このぐらいの注意は、今後発行するときには気を使ってください。ぜひよろしくお願いします。

 次に、石川経済統計室長、御苦労さまでございました。あなたは今回山村部長、あるいは杉山理事と一緒に本年度をもって退職されるわけです。60歳で定年というのはいささか納得できないと私は思っております。なぜなら私ははるかにもう過ぎているんですから。しかし現状ではやむを得ません。
 どうぞ、石川室長にはこれまでの過去40年近くの歳月を考えてどのように思われるのか、ちょっと最後に一言言っていただけませんか。退職するに当たって後輩に残すことがあれば、お心を聞かせてください。

○石川経済統計室長
 今、突然の御質問だったものですから、特に用意もしてなかったんですが、私は昭和46年に静岡県に採用になりまして、今年度で38年間、県の職員を勤めてきました。それでさまざまな業務に携わらせていただいてきたわけでございます。部局としてもいろいろありまして、出先も含めまして農地関係が一番長いところでございました。
 振り返ってみますと長くなりますので、一言ということで、私はそうした中でそれこそよい上司にも恵まれまして、相談できるような同僚もいっぱいいまして、それから優秀な部下に支えられてここまで来たということで38年間、大変長い間でございましたけども、感謝を申し上げます。
 適切なコメントが出せれないんですけども、今の気持ちとしては感謝の気持ちということでお答えいたします。(拍手)

○天野(進)委員
 今決して喜ばれない、皆さんは喜びたくない議員からの拍手がありましたけども、今世間では公務員の天下りとよく言われます。何をもって天下りかわかりませんけれども、そんな批判に押されることなく、これから人生精いっぱい、大いなる羽ばたきを期待いたしております。頑張ってください。以上で終わります。

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