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委員会会議録

質問文書

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平成30年12月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:遠藤 行洋 議員
質疑・質問日:12/14/2018
会派名:ふじのくに県民クラブ


○遠藤委員
 私からは3項目、一問一答方式で質問させていただきます。
 まずは委員会説明資料1ページ、第134号議案の繰越明許費についてです。
 一般的には、繰越明許費は2月議会で計上されると認識しておりますけれども、今回は12月定例会で計上です。これを見ますと一般会計と特別会計を合わせて76億8200万円でございます。
 そこで、どのような繰越明許費を計上しているのか、12月議会で計上した場合、2月議会に計上した場合と比べてどのような効果があるのか、そして昨年度と比較した増減とその理由の3点についてお答えください。

○古屋経理監
 繰越明許費についてお答えいたします。
 まず一般会計は69億8000万円になります。そのうち用地交渉の難航や地元関係者との調整難航等で当初予算後に事情の変化があり、年内に事業が完了しないもののうち発注準備が整い直ちに入札等契約手続を実施できるものが58億8700万円になります。それ以外の10億9300万円につきましては、本年度に発生した自然災害等による復旧事業で災害査定等の手続が遅くなり発注が繰り越しとなるものになります。
 特別会計につきましては7億200万円ですけれども、当初予算後の事情変化で年内に事業が完了しないことがわかりましたが直ちに契約手続は実施できるものを計上させていただきました。
 それから、2つ目の2月議会での計上との違いでございますが、通常2月で繰越明許費を設定いたしますと、議決をいただき早期に事業着手しましても間もなく年度末が来てしまって、すぐには効果が発現できない形になります。しかし12月議会で議決をいただいた場合には、早ければ年内には契約等手続が進みまして、事業効果あるいは経済効果の早期発現が可能となります。できるだけ早く事業を実施していくと考え、12月議会での繰り越しをお願いしていくところでございます。
 あと12月に繰り越すことによりまして、結果としては工事閑散期となる4月、5月に工事が進められることになりますので、平準化にも寄与するものと考えております。
 それから3点目、昨年度12月に計上した繰越明許費と比較しますと26億4200万円の増額となっております。増額の理由は静浦バイパス本線の道路工事で4億円、二級河川巴川の麻機遊水地の護岸工事で5億円など社会資本整備総合交付金の大型事業が繰り越しとなったためです。

○遠藤委員
 ありがとうございました。

 次に、委員会説明資料78ページの景観形成の推進についてですが、伊豆ベロドローム周辺の違反野立て看板は是正が進んでおり、ロードレースコース沿線の屋外広告物は違反野立て看板144件を東京オリンピックまでにゼロにするとのことですけれども、その進捗状況についてと、是正指導を全市町に拡大していくとありますが、今後の取り組みについてお答えください。

○尾崎景観まちづくり課長
 自転車競技ロードレースコース沿線の屋外広告物対策と全県拡大の取り組みについてお答え申し上げます。
 ロードレースコースにつきましては、ほぼ全ての区間が原則として屋外広告物を設置できない特別規制区域となっており、調査によりまして144件の違反野立て看板が判明しております。
 これにつきましては、小山町分を所管する県それから御殿場市、裾野市が富士山地域景観協議会自転車ロードレースワーキンググループを通じまして、毎月是正目標を定めたスケジュールを作成し9月から是正指導を始めております。
 3カ月経過しまして、11月末時点では22件の是正が完了しており、目標の15件を上回る形で現在のところ進捗しております。今後の進捗状況につきまして、伊豆半島と同様に四半期ごとに公表していく予定と考えております。
 また、この伊豆半島での取り組みを県内全ての市町に広げるに当たり、各市町の高速道路インターチェンジ、主要駅周辺、その他景観形成上重要な箇所を重点箇所とし先行的に取り組んでいくということで、現在どこで取り組んでいくか市町と調整しておりまして、早いところでは1月から順次取り組んでいく計画で進めております。

○遠藤委員
 ありがとうございました。
 東京オリンピックまでもう2年を切っていますので、しっかりとその辺の対策を進めていただきたいと思います。

 最後に、篠原地区の野球場について質問させていただきます。
 本会議、そしてこの委員会でもさまざまな質問が出ましたけれども、私は規模、形態についてお伺いしたいと思います。
 そもそも2万2000人収容、これは草薙球場と同等規模で、なおかつプロ野球の試合が開催できる、そこから来た数字であると認識しております。知事も最初は2万2000人の規模は譲れないということでありましたけれども、今議会の定例会の発言を聞いて私は、知事は2万2000人にこだわらないと思っていると解釈しました。ということは、やはりその基準になっている静岡草薙球場の状況をしっかりと分析しなければいけないなと思います。
 草薙球場の改修後、プロ野球の試合、ペナントレースで公式戦が何試合行われているのか把握していらっしゃいますか。

○森見公園緑地課長
 草薙球場につきましては、まず内野を耐震化した後で外野席をリニューアルいたしました。外野のリニューアルが終わったのは平成25年6月になります。平成25年6月29日にヤクルト対巨人戦が改修後初めて行われまして、それから平成30年8月21日の日本ハム対ソフトバンク戦まで11試合が開催されております。

○遠藤委員
 私が数えたら5年間で9試合だったと思うんですけれども2試合多かったですね。11試合というのは6年間ですね。
 では、11試合の観客動員数は把握していらっしゃいますか。

○森見公園緑地課長
 主催者発表のものですが、把握してございます。

○遠藤委員
 11試合で草薙がいっぱいになった試合はありますか。

○森見公園緑地課長
 草薙球場の収容観客数は約2万2000人と言っていますが、細かく言いますと2万1656人になります。これがいっぱいになったのが2試合ございます。平成28年4月1日の日本ハム対ソフトバンク戦と平成29年8月1日のヤクルト対巨人戦でございます。

○遠藤委員
 主催者の発表ですけれども、昔と違って今はほとんど実数で発表しているのでほぼ正しい数字だと思いますが、逆に言うと11試合で2試合しかいっぱいにならないという見方もできると思うんですね。ことし一番近いところで言うと、7月9日にヤクルト対巨人戦がありました。7月9日でナイターには絶好の季節です。しかも巨人対ヤクルト戦は静岡県の中部、東部では一番ファン層が多く、ゴールデンカードだと思います。
 でも、実はこの試合は前売り券が余りました。当日券も売り出しました。つまり売れなかったんです。主催がテレビ静岡でしたけれども、さんざんテレビで告知をし、かなりシーズン前からPRしたにもかかわらずチケットは売れませんでした。当日券も売り切れませんでした。結果は2万845人だったんですね。浜松のほうは中日戦がゴールデンカードかもしれませんが、非常にいい試合で初回にジャイアンツが先制して、その後ヤクルトが追いついて、さらにジャイアンツが逆転するという巨人ファンにとっては申し分のない試合展開だった。それでもいっぱいにならなかった。
 知事は、プロ野球の試合に非常にこだわっていますが、プロ野球の試合を興行するのは物すごく大変です。多分この中でプロ野球を仕事にした人間は私しかいないと思いますので経験者として聞いていただきたいんですが、フランチャイズのゲームと違って地方球場でやる場合はほとんどの場合が地方のマスコミ――テレビ局や新聞社が主催になります。ここが興行主になるわけですね。この興行主が試合を企画、運営する場合、当然採算を考えます。
 私、各テレビ局の事業部の方にお話を聞きました。プロ野球は今、決しておいしい事業ではない。つまりチケットは売れない、やっぱり集客するのは物すごく難しい。ことしのヤクルト対巨人戦もテレビ静岡が本当にPRして、なおかつ代理店やスポンサーを総動員して、一部にはかなりサービスでチケットをあげたということも聞いています。それでもいっぱいにならないんです。プロ野球の試合が11試合でいっぱいになる試合が2試合しかなかったんですね。これからプロ野球の人気がさらに上がっていって、みんながプロ野球を見たいと思うのか、ここだと思うんですね。
 ことしの草薙球場の使用状況を見てみますと、高校野球が年間で51日です。公式戦がオープン戦を含んで1年間でたった7日しか使っていないんです。ほとんどが練習で使われています。練習で使われたのが160日あります。つまり草薙球場で一番使用頻度が高いのが、いわゆる草野球の練習です。野球は確かに硬式のボールを使いますから、100メートル四方の広いところじゃないと練習も試合もできません。やはり県民市民が一番望んでいる野球場というのは、プロ野球ができる球場ではないと私は思います。規模形態は6番委員の意見に賛成です。町なかの静岡鉄道の駅前にあって交通至便でも、プロ野球ヤクルト対巨人戦がいっぱいにならないんです。
 では、浜松の場合はどうなのか。浜松市の駅から6.3キロメートル離れた篠原地区に2万2000人規模の野球場をつくって、第一段階としてプロ野球の試合を持ってこられるかどうか。これはまだ球場ができてないですから、テレビ局の事業部の方もできてみないとわからないという意見ではありましたけれども、極めて難しいだろうと言っていました。そこで興行するのか、イベントを打つのか、プロ野球の試合を開催するのかを考えると、浜松でやるんだったら静岡のほうがいいということです。
 私は、この野球場は6番委員が言っているように、やはり県民、市民のための球場にするのが1番だと思います。ですからもう1回規模、形態についてじっくりとお考えになっていただきたい。そして野球関係者の意見を聞く場合、プロ野球にこだわるんだったらプロ野球関係者に意見を聞いてほしいんです。地元テレビ局の事業部関係者に意見を聞いてほしいんです。アマチュア野球でも大学野球トップの監督も社会人野球トップの監督も静岡県出身者でいらっしゃいます。そういった方々にプロのアマチュア野球の目線で、どういった球場が必要なのかをもう1回意見集約して基本計画を練っていただきたいと思います。
 球場をつくることには賛成です。やはり県西部に球場をつくる、篠原地区に球場をつくることに賛成です。ただ規模、形態はじっくりと考えた上で計画を練っていただきたいと心からお願いいたします。以上で質問を終わります。

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