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委員会会議録

質問文書

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平成22年6月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:遠藤 榮 議員
質疑・質問日:07/20/2010
会派名:自由民主党県議団


○蓮池委員長
 それでは、休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質問等を継続します。では発言願います。

○遠藤委員
 大変お疲れのところ、指名でございますので三、四点質問させていただきたいと思います。
 一番しょっぱなのことで、少し耳の痛い話で大変恐縮でありますが、専決処分の交通事故の問題に関して、何か書くにももう少し何かこういうことを報告するだけで、そうするとうちのほうの職員は100%悪いと書いているわけですよね。そして今回も4件から5件あるんですが、そういうことに対しては、被害者の名前は書いてあるけれども加害者の名前が書いてない。これはいろいろな立場があると思うのですが、こういうことに対しても、これはこの委員会だけじゃないと思うんですが、果たして交通事故を起こした職員の扱い等々、場合によったら免停の方も出てくる可能性もあるわけですよね。そういうことで、そういう管理とかそれから処置と言いますか、どういうふうにやられているのかお尋ねをいたしたいと思います。

 それから、先ほどお茶の問題がたくさん出ております。まさに八十八夜ということで、僕らが小さいときからもそうなんですが、夏も近づく八十八夜ということで、まさにそのときが一番お茶がおいしいと教わってまいりました。しかしながら、ことしは凍霜害等々に遭いまして大変な問題になったわけでありますが、幸いにも私の住んでいるところでは、余り被害がなかったという報告を受けております。しかしながら、島田にたまたま親戚がいまして、初倉と言うんですか、あそこにいて「おいちゃん、おらひでいやられちゃった」という話がありました。そういう中において「あなたたちは新しいものというか、早く出すべいと思って焦ったからだ」なんて冗談を言ったんですが、そういう問題ではなくて、やはりもう少しこういう問題に対して、行政が温かくてもいいじゃないかなということを感じました。これはそういう中におきまして、その問題に関してはとやかく私も言うあれはありませんが、今お茶の市場の問題とかそのお茶の売買の問題、そういう中におきまして、茶商と生産者、茶商とJAですか、こういう関係はどうなっているのか。また、そういう関係の中で特別いろんな形があるのかどうか。その辺についてお教えをいただきたいと思います。

 静岡県のお茶は非常においしいわけでありますが、今お茶に親しむということが非常に若い者は少なくなっている。この間、知事にも会ったときにそういう話をしたんですが、今の若い人の家庭には急須がない。私たちは当然急須があってお茶を朝入れて、そして御飯を食べてお茶を飲むというような習慣を、どこへ行っても急須があると思っていたんですが、若い人たちはない。そういうことを考えたときには、お茶のいわば消費を広げるためには、もう少しいろんな面で生活面から確かめると言いましょうか、点検すると言いましょうか、そういうことが必要かなということを今しみじみ感じているわけでありまして、お茶が我々の生活の中に家庭の中に食生活の中に、やはりどうやって位置づけていくかということの問題も、考えていかなければならないと思いますが、その点についてどうなのかお教えをいただきたいと思います。

 それから、8番委員からもお話あったのですが、耕作放棄地の問題について、この問題に関して本当にやる気があるんですかというような思いがあるわけでありまして、2,000ヘクタールあって500ヘクタールずつやっていくという話ですが、実は、私ちょうどことしの5月の後半にラトビア、ドイツ、スイスと行ってまいりました。特にスイス、ドイツの農地というのは非常にきれいです。そして荒れたところはほとんど見なかった。なぜかということで聞いてみたんです。やはり耕作放棄地はあるんです。しかしながら、それはこういうことを言っていました。国や行政や自治体が、とりあえずそういう荒れた土地を全部直します。それで、そのあとに罰金じゃないんですが請求ががっぽり来る。そういうことでありますので、普通自分たちがそういうことになる以前に、その耕地を大切にしているということを聞きました。日本でそれをやれと言ってもなかなか難しいと思うのですが、そういう精神も私は必要だと思います。この辺についてどう考えられるかお答えをいただきたいと思います。

 それから、物づくり県、まさに静岡県はそういう県であると。工業製品出荷額も全国で3番だというようなことも言われる中であるわけでありますが、私も製紙会社の社員で検査機関係の仕事をやっていました。でありますので、若干その機械とか生産性のものについてはわかるつもりでありますが、その中でもう大分前ですが、工業試験場でインキュベートセンターがあると思うんですが、これは小さなスペースで本当にこんなところでと思うぐらいですが、かつていろんな人工骨をやるところとか、いろんな成果があったと思うんですが、この問題についてインキュベートがどのように今まで活用がされ、そしてこれからどうしていくのかということをお聞きをいたしたいと思います。

 それから、もう1つ、食の都と言うのですか、それで全国一の食材が219あるということなんですが、この品目もし一覧表がありましたらいただきたいと思います。とりあえずそれだけお答えをいただきたいと思います。

○川和田総務監
 委員御指摘の、最初の専決処分について御説明をいたします。
 まず、この事故の内容でございますけれども、職員が翌年度事業の現場へ行く前に、この場所は実は玉露の里の駐車場でございますけれども、その現場においてもう一度行き先を確認などをしたあと、車を動かそうとして後退した際に、駐車してあった相手方の車に接触をしたと。まことに申しわけございません。職員の一方的な不注意ということでありますので、ここに記載してあるように県の100%の過失というふうに考えております。
 それから、もう1つ、名前についてでございますけれども、現在、静岡県におきましては、職員が地方公務員法上の処分をなされた場合、具体的には戒告、減給、停職、免職になりますけれども、こういった処分がなされた場合について公表するということにしておりまして、この事故が起こった場合、直ちに公表というような取り扱いにはしておりません。そのことについては御理解を賜りたいと思います。私からは以上です。

○小澤茶業農産課長
 お茶について2点お答えします。
 まず、1点目は、お茶の茶商と生産者、あるいは茶商とJAの関係ということでありますけれども、以前はやはり生産者と茶商という関係は売り手と買い手というような関係で、どちらかというと買い手有利というようなことが多かったかと思いますけれども、近年はやはりそういうことだけではなくて、つくったものをただ買ってもらうじゃなくて、やはり売れるものをつくっていくというようなことが、非常にお茶の場合にとっても大事であります。茶商と生産者が連携をして、消費者に買ってもらうお茶づくりのような取り組みが進んできております。これにつきましては県では、平成19年度から売れる新銘茶づくりというようなことに取り組んできていますし、そういう中で、牧之原地域の「望」とか、あるいは川根本町の「おくひかり」などが商品化されていまして、かなり商品としての規模も数億円というようなところまで成長してきているようなことがありますし、あるいは、その茶商と生産者の関係の中では、反対に茶商からこういう商品をつくってもらいたいというような、生産者の仲間を募集するような取り組みもありまして、例えば、静岡市におきましては、市内の大手茶商が10人ほどグループをつくりまして、我々の欲するお茶をつくってくれる生産者はいないかというような募集をいたしまして、生産者と一緒になって、新しい商品をつくっていくというような取り組みも行われていますし、あるいは国のサプライチェーンと言います、国のそういう事業も活用しまして、茶商の方からこういう商品をつくりたいんだけど、だれか仲間になってくれないかというようなことも、やはり同じようにそういう国の事業を使っていろんな動きがありまして、そういう取り組みが県内各地に今生まれてきておりますので、従来の茶商対生産者という対立軸じゃなくて、一緒になってうちの県の茶業を盛り上げようと、活性化していこうというような取り組みが各地で見られてきております。そういう点ではJAとの関係も同じようでありますので、従来と違った関係を持って茶業の振興にそれぞれが一体となって取り組んでいくというような動きが、大分、近年見られてきているということであります。

 次に、お茶を生活の中に位置づけていくというようなことでありますけれども、これにつきましては委員御指摘のとおり、やはり急須のない家庭がふえている中で、リーフの振興、リーフの普及をしていくことによって、消費を伸ばしていくということは非常に困難と言いますかね、困難性があるかと思いますけれども、やはり、そういう中で、まず1つは、ただお茶というのは急須でリーフ茶を飲むというだけではなくて、いろんな飲み方がある。いろんな楽しみ方があるというものを、当事者側から提案していくということは非常に大事だと思います。そういう中で県では、昨年度2月補正なんかを使いまして、就航先である石川とか沖縄とか金沢、そして北海道なんかでそれぞれの地域に合った、地域の文化になった、あるいは地域の食材、地域の資源に合った新しいお茶をつくって、これをそれぞれの地域の中に提供していくような、新しいそういう需要創出のような取り組みもやっておりまして、そういう中で、新しい生活の中に取り入れてもらうようなお茶づくりの取り組みをしているというようなことであります。あるいは、日常生活の中でもかしこまった茶道的なお茶の飲み方でなくて、もっとそれぞれの生活のスタイルに合った、生活の時間に合ったようなお茶の飲み方の提案ということも非常に重要なことですので、こういうことにつきましても、日本茶インストラクター協会とか県茶商工業協同組合とか、あるいは茶業団体とかとが県と一緒になって、そういう飲み方の提案を行っておりまして、生活の中に何とかお茶を普及させていこうというようなことがあります。今度10月に開催される世界お茶まつりにおいても、やはり自分流のお茶の楽しみ方を提案するようなプログラムも、充実していくように今準備をしているところでありますので、そういうような取り組みが非常に大事かと思いますし、あるいは、日常的にはやはり今マイボトルというようなものも、かなりブームになってきておりますけれども、マイボトルを持っている人の約6割から7割はお茶を中に入れるというような統計データもありますので、そういうことも運動として展開していくことによって、いろんな生活の中にお茶を普及させていければというふうに思っております。以上です。

○大谷農業振興課長
 耕作放棄地対策の中で、非常に解消するという意識が低いと。農地を大切にするという精神が必要であるということに関してお答えをいたします。
 農作物を生み出す農地というのは、基本的には県民等に対して安全で安心な食料供給をする、重要な基盤だということがまず第一だと。食料生産をすることが第一の最も大事であるということが、まず1つ重要な精神かと思っております。そして耕作放棄地が発生をいたしますと、その影響としまして雑草が繁茂しまして、隣の農地に雑草が生えるとか出てしまうとか、あるいは病害虫の発生源となってしまう。さらには鳥獣害のすみかになってしまうとか、さらには治水機能の低下とか、場合によっては不法投棄が発生してしまうとか、あるいは農村景観に非常に悪影響を及ぼすさまざまな悪い影響を与えるということを、まずやっぱり皆さんに知ってもらう必要があるというふうに考えております。そのため県といたしましては、地域協議会を活用しまして、まず関係者、市町もそうですし農業委員会もそうですし、農協あるいは農業者に対して耕作放棄地を解消して、とにかく再生をして利用を進めましょうという、そういう取り組みを進めているところでございまして、まず、農地というものは大事です。基本的にはその考えをまず知ってもらって、耕作放棄地を解消しましょうという取り組みを進めております。さらには近々ですけれども、すべての農家に対しまして、ストップ耕作放棄地というチラシを全農家に配布をして、耕作放棄地を何とか早いうちにとめてしまおうと、少なくしてしまおうと、とにかく早いうちに解消してしまわないと、どんどん木が大きくなったりして解消不可能となりますので、耕作放棄地があれば早目に農業委員会等も農地パトロールをして、そういう中で解消を進めたいと考えているところでございます。こうした取り組みによって、関係者だけではなく農家すべての方々に、耕作放棄地を解消しようという意識を持ってもらいたいと考えておりますし、耕作放棄地を再生利用する整備に当たっては、ドイツの例もございましたけれども、日本では静岡県では、農地を実際荒らした本人に対しては、その整備をする再生利用のお金は出ないんですけれども、そういう耕作放棄地を借りて再生をして利用する場合については、その再生作業については、必要な経費について国から2分の1、県も4分の1、市町も4分の1という制度も新たにつくっておりますので、こうした事業を活用しながら、できるところから耕作放棄地を解消していきたいというふうに考えております。以上でございます。

○望月商工振興課長
 インキュベートセンターについてお答えいたします。
 インキュベートセンターにつきましては、県内3カ所に設置をしてございます。沼津、富士、浜松という形で工業技術支援センターに隣接をした形の中で、技術的な支援も受けられるような形を取っております。それぞれ10室ずつございまして、工場仕様が沼津が3室、富士と浜松が4室ずつ、研究室仕様がそれぞれ6室、沼津につきましてはバイオ仕様の実験室を1室、平成20年に改修しております。
 それで、現在までの入居の企業数ですけど累計で95社、そのうち卒業した方が70社ございます。卒業した方の中で成果と言うか、先ほど人工骨のお話もございましたけど、人工骨の製造販売をやっておりますのは、沼津のインキュベートセンターに平成9年から平成14年まで、5年間入居をしておりました株式会社ホリックスという会社でございまして、この会社は日本人の体形に合わせた人工骨、人工関節、医療用のインプラントを開発して製造している会社でございます。静岡がんセンターとか、富士の工業技術支援センターは、医療用機器の表面の薄膜の関係で一緒にやっているわけなんですけど、そういったところで骨髄の検査キットなんかを、ファルマバレーの関係で開発をしたり、非常に伸びておりまして、インキュベートセンター卒業後ですね、沼津の鉄工団地の中に自社の工場を建てて、そちらのほうで今は順調に売り上げを伸ばしております。また株式会社キャンバスという会社がございますけど、この会社も沼津の工業技術支援センターのところのインキュベートセンターに一時期入っておりまして、平成12年に創業しているわけなんですけど、平成19年から武田薬品工業さんなんかと共同研究をしていまして、昨年の9月に東証マザーズのほうに新規上場をしております。こういったバイオ関係のベンチャーも出てきております。またこのほかにもですね、これはちょっと県のインキュベートセンターではないのですけど、浜名湖国際頭脳センターにあります、いわゆる創業の支援の施設でございますけど、リムコーポレーションという株式会社がございますけど、ここは携帯のフォントをつくっている会社でして、これはかなり世界的にも知られている会社が入居していると。こういった形で、そのほかにもいろいろありますけど、やはりこういった新しい事業、新しい産業を興していく1つの拠点として、インキュベートセンターが貢献をしている。また卒業後につきましては、インキュベートセンターは比較的規模の小さい段階なので、その次の段階として例えば浜松で言いますと、中小企業基盤整備機構さんがやっているHI−Cubeだとか、テクノフロンティア浜松、こういったもう少し大きな工場仕様のところへの入居、こういったことも併せて促進をしておりまして、なるべく企業さんが大きくなるように、官ゾーンで継続的な支援をしてまいりたいと思っております。以上でございます。

○木政策監
 今、遠藤委員のほうから、御質問のあった農林水産物の品目数でございますが、手元に資料がございませんので、委員長と相談して。お願いいたします。

○遠藤委員
 ありがとうございました。
 専決処分の事故の問題に関しましては、やはり県庁の職員が事故をやっても、何もおとがめないんだなんて思われないように、別に名前を出せということではございませんが、やはり十分注意してやっていただきたいと思いますし、そして、こういう行為が今回でも4カ所あるんですね。専決処分が。そういうことを考えたときにやはり事故のない形で、しかも公務中だということでありますので、こういう管理についてはこれは県庁全体の問題でありますので、ぜひしかるべき部と言いましょうか関係のところに、やっぱりしっかりと指導をするようにということでお願いを申し上げたいと思います。

 それから、お茶のことはちょっと余りあれだったのですが、新しいお茶というような、お茶の使い方とか何かあったのですが、私も実は淡交会のある支部の副会長も20何年やっているんですが、お茶に関してのなかなかそういう面では、特別な方々だけがやられているということでありますので、もう少しいろんな面で天の広がったようなお茶の普及のために頑張っていただきたいと思います。

 それから、耕作放棄地の問題に関しては、こういう制度があるならば、この間、農協の総会に行ったときにやっぱり同じようなことを言われていました。こういうことで、ある程度もう少しPRをする必要があるかなということでございますので、ぜひ農地は投資のためにあるものではありませんので、やっぱり我々の食物をつくる場所でありますので、そういうことで広げていっていただきたいと思います。

 それで、最後にですね、インキュベートの話をしたのは、ことしの夏は日本は沸きに沸きました。ワールドカップサッカーと「はやぶさ」が帰ってきたという話なんですよね。この「はやぶさ」は、本当に小さな冷蔵庫ぐらいの大きさのものでありますが、何年かかって60億キロですか、何遍もいろいろなトラブルを乗り切って、そして日本に帰ってきた。NECと東芝が中心になってやったようでありますが、やはりこういうものをつくるのが本当の科学だと思うし、インキュベートもそういうための1つの助走の段階かなというふうな感じもしますし、静岡県は特にいろいろなすばらしい企業があり、産業を支えてきているところでありますが、ぜひこういう夢のあるですね――これはいろんなことがあって、17億円のものを3000万円にかなり削られちゃったなんて言って、やはりそういうことでですね――そういうすばらしい技術をつくるために応援するのは私は本来の行政の仕事だと思うのです。皆さんの仕事というのはそういうことにあると思いますので、やはり暗い話ばかりじゃなくて、こういう明るい話もできるような形で、僕は人工骨の会社もすばらしいと思うんですよ。そういうことも含めて、こういう静岡県の今までの特に中小企業を中心にして支えてきた我が県があるのは、やっぱりこういうことであろうと思いますので、インキュベートまたいろいろな面でもっと広げていって、そして、すばらしい物づくりの県として最たるものになるように期待をいたしまして、私の質問を終わります。

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